曇りが条件って運ゲー……
佐竹「ルナさん、何でまたテイオーを?」
ルドルフ「ああ、それはテイオーが君に興味が出たらしい。仔細は、本人に確認してくれ」
佐竹「聞いても大丈夫?」
テイオー「うん!単純に興味が出ただけ。それに、カイチョーのお気に入りって事ぐらいかな?」
トウカイテイオー。史実では、ルドルフの子供で父子二代連続の無敗での二冠制覇。そして、何度も怪我の苦難を乗り越え有馬記念では一年程の、休養を経てあのビワハヤヒデに勝った奇跡の名バと呼ばれた。とてもドラマ性の強い、ウマなのだが違う面でも人気があった。何と言っても顔である。親の美貌も受け継いでいて、写真集が出る程で瞳が大きく美男子、女性人気が高かったらしい。この世界でも、とても綺麗な顔立ちでルドルフと並ぶと姉妹にも見える。
佐竹「端的に言えば、共感的好奇心?」
テイオー「そう!だから、一度見に来たんだけど……」
テイオー「ジーーーー……」
佐竹「な、何?」
テイオー(顔は、普通だね。カイチョーはどこに惚れたんだろう?)
佐竹(ひどい……)
テイオー「まあ、いいや。用は済んだし、帰るよ。じゃあねーカイチョー!それと、トレーナー」
佐竹「俺は、ついでか……」
ルドルフ「すまない、トレーナー君。テイオーは、素直でいい娘なんだ。許してやって欲しい」
佐竹「いえ、大丈夫ですよ……」
佐竹(その、素直な心の声で俺の心はズタズタですけど……)
ルドルフ「この誰もいない、生徒会室でトレーナー君と喋喋喃喃。沢山話をしたいのだが、名残惜しい事に生徒会の仕事が溜まっていてね。早急に片付けなければならない。またの、機会にしておくよ。また逢おう、トレーナー君」
俺は、生徒会室を退室し飲み物を飲みたくなり、食堂に行こうとした。そこで、大食い娘に呼び止められた。
オグリ「見つけたぞ!トレーナー!今、暇か?」
佐竹「飲み物飲む為に、ちょっと食堂に……」
オグリ「この前の約束、覚えているか?」
佐竹「ああ、デートね。そう言えば何時行くか、決めてないね」
オグリ「今日、行かないか。もちろん、トレーナーが暇であればだが……」
オグリ(断らないでくれ……)
佐竹(耳凹んでる、かわいい……)
佐竹「忙しくないから、いいよ」
オグリ「本当か!?なら、欲しい物があるんだ!」
佐竹「へえ~、どんなの?」
オグリ「指輪だ」
佐竹「あ~、指輪ね~……指輪……あ!首に掛ける的な?」
オグリ「何を言ってるんだ?トレーナー。指輪は指に嵌める物だろう?」
佐竹「そ、その指輪を買って、どうするんだ?」
オグリ「?お互いに嵌めるんだろう、薬指に」
佐竹「どうして……?」
オグリ「薬指に嵌めたら、結婚できると聞いた。それで、閃いたんだ!結婚出来れば、トレーナーの手料理が何時でも食べれると……」
佐竹「すっ飛ばし過ぎだろ!?それに、お互いの同意が必要だぞ!?」
オグリ「私は、トレーナーの事が好きだぞ。トレーナーは、私の事は嫌いか?」
佐竹(ズルい……)
佐竹「嫌、じゃないけど……あ!指輪じゃなくて、ペンダントの方がいいんじゃないか!ペアルックにして!」
オグリ「だったら、指輪でいいだろ」
佐竹「いや、そうだけど……ハードルが高いので、許してください……」
オグリ「はあ……仕様がないな。ペンダントで妥協しよう」
佐竹「よし!行こう!今すぐ行こう!」
オグリ「お、おう。じゃあ、行こうか……」
詳しい店が分からなかった為、オグリがリサーチしてきた店に向かう事になった。
佐竹「宝石店?」
オグリ「指輪でなくても、色んな装飾品がある。宝石を使った物が主だが」
佐竹「宝石でも、安いんだな」
オグリ「原石で売られている物は安いらしい。磨いた物に稀少価値が上がると、ネットで書いてあった」
佐竹「ああ、なるほど。だから安いのか」
オグリ「そこで、トレーナーに私に似合う宝石を、選んで欲しい」
佐竹「ああ、いいよ。でも、難しいな……」
オグリの特徴から、宝石を選ぼうと思い慎重に選んだ。
佐竹(オグリは、葦毛だから近い色は……灰色だけど。いや、やめよう。何が、いいかな……」
オグリ「私は、トレーナーが選んだ物なら何でもいいぞ」
オグリ(トレーナーは、何を選ぶんだ?期待が高まるな……)
佐竹(そんな、期待されてもなあ……あ!瞳の色なんかいいんじゃないか!)
そこで、オグリに誕生日を聞いてみる事にした。
佐竹「オグリの誕生日って、何日?」
オグリ「ん?三月二十七日だな」
佐竹「店員さん、三月二十七日の誕生石ってあります?」
店員「こちらに、なります。クリソプレーズとアクアマリンになります」
店員「クリソプレーズの石言葉は、変わらぬ愛です」
オグリ「それがいい!!」
佐竹「落ち着け、オグリ。まだあるから、店員さんアクアマリンは……
店員「アクアマリンは、世界を知るです」
佐竹「おお!オグリにぴったりじゃないか!これに、しよう」
オグリ「変わらぬ愛がいい……」
佐竹「でも、オグリの瞳の色が似てるし、いいなあと思ったんだけど……」
オグリ「瞳の色……いいな」
佐竹「ね?オグリの、綺麗な瞳にぴったりでしょ?」
オグリ「綺麗……もっと、言ってくれ!」
佐竹「嫌だよ」
オグリ「そうか……」
佐竹「元気出せ!ほら、ペアルックで買おう」
オグリ「よし!同じのを二つ頼む!」
同じアクアマリンの、ペンダントを買い店を出た。そして、身に着けた所を見たいと思った俺は、オグリに着けてあげた。
オグリ「ど、どうだ?」
佐竹「おお!似合ってる。光るとオグリの瞳の色と、同じだ!」
オグリ「あ、ありがとう///本当は、指輪が欲しかったがこれはこれで、ありだな……これを、トレーナーだと思って大切にするよ」
オグリは、頬を赤らめながら俺の手を取りキスが出来る距離まで、近づいてきた。
佐竹「お、おう///どういたしまして……」
オグリ「じゅあ、帰ろう。トレーナー!」
佐竹「手離してくんない?恥ずかしい……」
オグリ「?私は、恥ずかしくないが?」
そのまま、オグリは離してくれず学園まで手を繋ぎながら帰った。俺も、ペンダントを着けたので、バカップルにしか見えない。本当に、恥ずかしかった。その後、他のウマ娘に見られた為オグリのプレゼントの説明をする羽目になった。
ウマ娘の誰かと、手繋ぎたい……
次回、テイオー回です。