馬の感情が読める厩務員が転生した件   作:泰然

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テイオーは、闇属性。


19話 テイオー胸の痛み

今日、トレーナーは休みで休日を楽しんでいた。この世界に来て、行きつけの喫茶店を見つけ、よく通う様になった。いつもの、窓の傍のテーブルに腰掛けてブラックコーヒーを飲んでいた。

窓を眺めていると、テイオーが私服を着て歩いていた。テイオーも、休みなのかなと思い俺は、喫茶店でゆっくりしてコーヒーを飲み干し店を出たのだが……

 

テイオー「ど、退いてよ……ボクにも予定が……」

 

チャラ男「え〜いいじゃん、俺等と遊んだ方が絶対楽しいよ〜」

 

ナンパ男「一人より大勢で遊んだ方が、楽しいって。君、綺麗だしさ〜」

 

テイオー「何回言ったら気が済むのさ!シツコイよ!」

 

トレーナーが、テイオーを最後に見た時は、二十分は経過している。その時間まで、引き止められていたと言う事になる。取り絶えず、テイオーの安全を考えて止めさせることにした。

 

佐竹「あの、すいません。その娘の迷惑になるので止めてもらえませんか?」

 

チャラ男「何だお前……」

 

テイオー「あ!この前のトレーナー!助けてよ、この人達シツコイんだよ〜……」

 

ナンパ男「あんた、この娘のトレーナー?」

 

佐竹「いや、担当じゃないですけど関係はあります。それに、その娘はウマ娘です。大事なレースも控えています、もし怪我をして出走出来なかった場合、責任を取れますか?」

 

ナンパ男「ま、まずいな。なあ、この娘はやめておこう。帰ろうぜ」

 

チャラ男「あ?何ビビってんだ。こんな、可愛い娘逃してたまるか……」

 

もう一人の方は、引く様子は全く無かった。無理矢理にでも連れて行こうとしていたので、テイオーを逃がす事にしたのだか……

 

佐竹「テイオー、取り敢えず此処から逃げろ。俺が、時間を稼ぐから……」

 

テイオー「トレーナー……足が竦んで動けないよ……」

 

佐竹「な、何!?」

 

足が竦んで動けないテイオーを、どうにか逃がそうと考えていたのだが……

 

チャラ男「何、ゴチャゴチャ話してんだ、よ!」

 

佐竹「がッ!……」

 

ナンパ男「お、おい、やめろって!?」

 

チャラ男「うるせえな!元はと言えば、此奴のせいでこの娘と遊べねえんだろ!殴って動けなくすればいいだ、ろ!」

 

佐竹「うッ!……テ、テイオー逃げ、ろ……」

 

テイオー「ト、トレーナー……」

 

俺は、暫く殴り続けられた。テイオー動けないまま、トレーナーを見るような形になっていた。口が切れて、血塗れの状態になり、殴っていた男は飽きたのか蹴るのをやめた。俺は、全く動けずテイオーに目で訴えかけた。

 

佐竹(テイオー……逃げろ!)

 

テイオー「あっ……ああ……トレー、ナー……」

 

テイオーは、膝から崩れ落ち涙を止められなかった。

 

チャラ男「やっと、静かになったか……よし、じゃあ俺等と遊ぼうぜ。」

 

男が、テイオーの肩を掴もうとした時……

 

テイオー「……るな」

 

チャラ男「あ?」

 

テイオー「触るなッ!!」

 

テイオーは、男の手を振り払いトレーナーを守る様に立ちはだかった。

 

チャラ男「な、何だよ。先まで、動けなかったのに……。無理矢理にでも……痛、イデデデッ!?」

 

男が、テイオーを掴もうとしたが逆にテイオーが掴み、ウマ娘の力で男の手を捻じ曲げる勢いだった。

 

チャラ男「な、何だ!?此奴!?化け物かよ!」

 

捨て台詞を吐き、立ち去って行った。テイオーは、トレーナーの下に行き呟いた。

 

テイオー「ごめんね、トレーナーボクのせいで……」

 

テイオーの瞳から、涙が零れた。トレーナーを抱きしめるような形で抱き寄せ、テイオーは謝り続けた。俺は、意識が朦朧としている状態で、声が上手く発声できない。テイオーに声を掛けてあげる事が出来ない。だから、テイオーはずっと自分が悪いと自分で自分を、責め続けた。

 

テイオー「ゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさい……」ハイライトオフ

 

少し、意識が残る状態でテイオーを慰めようとしたのだが、テイオーの水色の瞳が濃く色が変わり濁っていった。そして、テイオーは……

 

テイオー「……安心して、トレーナー。これからは、ボクが、守ってあげるからね。ボクのトレーナーを殴った奴を、引き裂いて殺してやる。」ハイライトオフ

 

佐竹「それ、だけはダメ、だ。テイオー……」

 

何とか、声を絞り出しテイオーを止めた。

 

テイオー「はッ!?トレーナー!?大丈夫!?痛い?痛かったよね?ゴメンねボクのせいで……今、トレセンに戻って治してあげるからね、トレーナー……」

 

その後は、意識が無くなり最後に目を覚ましたのは、保健室だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐竹「あ、あれ?ここは?」

 

テイオー「トレーナー!?大丈夫?ボクの事、分かる?」

 

佐竹「お、おお。大丈夫、そんなにもう痛くないかな……」

 

テイオー「あんなに血出てたのに……でも、もう大丈夫だよ!これからは、この無敵のテイオー様が守ってあげる!」

 

佐竹「えっ……何で?」

 

テイオー「だって~、先みたいな事がまたあったら、ボク後悔しちゃうじゃん……」

 

佐竹「ああ~、そう言う事。あれは、俺も悪かったんだよ。直ぐに、警察に電話してれば片付いた事だし……」

 

テイオー「違うよ!!ボクが悪いんだ……あそこで、何も出来ない自分が。ボクが、トレーナーを殺しちゃう所だったんだよ……」

 

佐竹「テイオーは、何も悪くないよ。それに、ありがとうテイオーここまで運んでくれて」

 

テイオー「ボクに、任せてよ!何時でも頼ってね!トレーナー!」

 

お互い謝り合い褒め合い、時間が過ぎていき、そこにスカーレットが入ってきた。

 

ダスカ「ちょっとアンタ!?大丈夫なの?帰って来たと思ったら、血塗れでテイオーに背負われて来たから!?」

 

佐竹「あ……スカーレット。ま、まあ大丈夫だって。もう、痛くないから。いてて……」

 

ダスカ「ほら!見なさい!明日も休みなさい。明日は、アタシ達で練習してるから」

 

テイオー「そうだよ!トレーナー。明日も寝てた方がいいよ。何だったら、添い寝してあげようか?」

 

そこで、スカーレットがトレーナーの隣に座りテーピングを巻き直してくれた。その隣で、終始テイオーがおかしかった。

 

佐竹「テイオー?どうかした?」

 

テイオー「ん?ううん、何でもないよ……」

 

ダスカ「テイオーも、色々あったと思うし休んだ方が……」

 

テイオー「うん……そうするよ。スカーレット、トレーナーの事お願いね……」

 

スカーレットが、来てからテイオーが少し様子が変だったが、深くは考えなかった。その後、テイオーは……。

 

 

 

 

テイオー「何だろう、スカーレットがトレーナーに触れた時、胸が痛かった。ボク、どうしちゃったのかなあ?」

 

テイオーは、『胸の痛み』が何なのか分からないまま、放置する事にした。これが良くなかった事など、本人も気付かないまま……

 

 

 

 




レースで頑張る感じで、書きたかったんですけど
何か、ドロドロしてきちゃいました。
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