馬の感情が読める厩務員が転生した件   作:泰然

28 / 61
アンケート結果は、もう少し後にしようと思います。
三人まで出す予定です。あんまり出すとゴチャゴチャすると思うので……


27話 ライスの宝石と決意 シービーの優しさ

今日、トレーナーは休日をトレセン学園で過ごしていた。食堂で、ダラダラしたりトレーナー室の掃除をしていた。掃除をしている時に、ドアが開いた。

 

ライス「こんにちは、お兄さま」

 

佐竹「ライス?どうしたの」

 

ライス「あのね、この前失敗したプリン作っちゃったでしょ。だから今度は、味見して甘いプリン作ってきたの」

 

佐竹「本当!?ありがとうライス!」

 

ライス「えへへ///じゃあ、一緒に食べよう。お兄さま」

 

トレーナー室で、ライスのプリンを食べた。見た目は、市販で売られているプリンより綺麗で美味しかった。ライスは、時々お菓子を作ってみんなに配っているそうだ。トレーナーは、ライスにお礼がしたいと思い、オグリに教えてもらった宝石店でライスに合った石を選ぶことにした。

 

佐竹「ここが、宝石店だよ」

 

ライス「わぁ……綺麗な場所だね。入ろ!お兄さま」

 

オグリの時のように、ライスの特徴から石を選ぼうと思い考えた。一応、ライスの要望を聞いたのだが自分が選んでくれたものでいいと、言うので真剣に選んだ。

 

佐竹「ライスの瞳の色だと、紫色だし……店員さんに聞いてみよ」

 

店員さんに、三月五日の誕生石で確認したらアメジストとターコイズになるらしい。それぞれ、石の特徴を教えてもらった。

 

店員「アメジストは、調和と調整です。ターコイズは、思い慕うと魔除けになりますね」

 

ライス「どっちも綺麗だし……ライスの瞳の色で言えばアメジストだし、でも……」

 

佐竹「両方買う?」

 

ライス「えっ!?いいよ、お兄さまに悪いし……」

 

佐竹「そこまで気にしなくていいよ。原石のままで買うから値段気にしなくていいよ」

 

ライス「ありがとう!お兄さま」

 

ライス(やっぱり、優しい……)

 

佐竹(喜んでもらえてよかった)

 

アメジストは、ペンダントにしてもらいターコイズは、ブレスレットにしてもらった。アメジストは、とてもライスの瞳と似ていて綺麗だった。

 

ライス「ふふっ、えへへ///」

 

佐竹「気に入った?」

 

ライス「うん!大切にするね!お兄さま」

 

特に、アメジストがお気に入りらしく帰りもずっと見つめながらライスは歩いた。視線が、下に行ったり上に行ったりしていたので気を付けて帰った。

 

 

 

 

 

ライスは、宝石店を出る前に店員さんにもう一つアメジストの石言葉を聞いた。

 

店員「これは、幾つか言葉があって真実の愛を守り抜く石、素敵な恋人を招き寄せる石とも言われてるんです。素敵な方に出会えましたね」

 

ライス「はい!とっても!」

 

ライスは、石を抱きしめながら大事にしようと決めて帰った。

 

 

 

 

 

そして、俺は帰る最中に不意にライスの今度出走するレースの話を聞いた。宝塚記念を走る事になっているらしい。ライスと言えば、宝塚記念で前のめりになる形で転倒し、診療所に運ぶことが出来ずに安楽死の措置がされ六月四日に亡くなった。俺は、走らないでくれと懇願したのだが……

 

ライス「ライス……お兄さまとお姉さまの為に走りたいの……助けてくれた二人に恩返しがしたいの。だから、ライス走りたい……」

 

佐竹「だったら、宝塚記念じゃなくても……」

 

ライス「でも、このレースは絶対走りたい。走らなくちゃダメなの……」

 

ライスの決意は固く、走らないという選択肢はないようだ。この世界でも、同じ事が起きてほしくない。どうしたらいいか、考えたがいい案は浮かばなかった。このまま、ライスの行く末を見守る事しか出来ないのかと。

 

ライス「がんばるぞー!おー!」

 

佐竹「……」

 

トレーナーは、素直に応援する事が出来なかった。その選択が、最悪な結果にならないか、もう逢えなくなったらどうしようと考えた。もう、宝塚記念まで二週間しかなかった。不安な気持ちが支配し、何も手に就かない日々が続きトレーナー室で項垂れていた。

 

 

 

 

 

佐竹「どうしたら……」

 

シービー「元気ないね。どうしたの?」

 

佐竹「いや、少し悩んでてね。病気とかじゃないから大丈夫です……」

 

シービー「そう……何かあったら相談してね。何時でも助けるから」

 

トレーナーの、力の無い返事を聞いてシービーはますます心配になり無意識にトレーナーを、胸に抱き寄せた。

 

シービー「言いたくなければそれでいいけど……一人で抱え込まなくていいからね。アタシが何時でも抱き締めてあげるから……」

 

抱き締められた瞬間、涙が止まらなくなった。ひたすら泣き、泣き疲れるぐらいまで泣いて少しは、落ち着いた。

 

シービー「どう?落ち着いた?」

 

佐竹「ぐすっ……もう、大丈夫ありがとう」

 

シービー「珍しい物が見れてなんか……嬉しいかも」

 

佐竹「何で、人が泣いてるのに喜んでるんですか!」

 

シービー「でも、アタシの胸借りられて役得じゃん♪」

 

佐竹「そんな事……考える暇ないですから……」

 

シービー「あははっ!元気出たでしょ?」

 

佐竹「ええ、シービーはやっぱり優しいですね」

 

シービー「でしょ♪」

 

シービーに、勇気づけられて心に少し余裕が生まれた。解決策は無いが、ライスを全力で応援するしかないと思った。どんな結果になったとしても。

 

 

 

 

 




シービーは、照れるのを隠す為にからかってきそう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。