馬の感情が読める厩務員が転生した件   作:泰然

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アンケートありがとうございます。
一応、タキオンとスペとフラッシュに決まりました。


29話 トレーナーの退院 ウマ娘達の恋バナ

入院生活が始まり、最初のお客さんが来た。ライスと桐生院、その中に珍しい組み合わせのスズカがいた。

 

佐竹「珍しい組み合わせだね」

 

ライス「こんにちは、お兄さま」

スズカ「こんにちは、トレーナーさん」

 

桐生院「体調は、どうですか?」

 

佐竹「何ともないよ」

 

桐生院「今日、直接スズカから伝えたい事があるそうですよ」

 

佐竹「俺に?」

 

スズカが、静かに口を開いた。

 

スズカ「私……桐生院トレーナーの担当ウマ娘になりますので、これからもよろしくお願いしますね。トレーナーさん」

 

佐竹「ああ、推薦したね。忘れてた……」

 

スズカ「えっ……あんなに熱弁してくださったのに、忘れてたんですか?」

 

桐生院「ひど……」

 

ライス「お兄さま、それは……」

 

病室は、重くなり気まずい空気が漂った。そしてスズカから……。

 

スズカ「ありがとうございます、トレーナーさん。私……本来の走りができたと思います。桐生院トレーナーのお陰で、先頭で走る楽しさが。でも、先頭を走っているはずなのに前に誰かいる気がするんです……」

 

佐竹「スズカの知り合い?」

 

スズカ「分かりません……トレーニングで、走ってるとその方が出てきて全く追い付けないんです」

 

少し考えたが、全く分からない。でも、本来の走りが出来ているのはいい兆候だし、そこまで気にする事でもないと思うが何かあれば知らせてくれと、スズカに伝えた。桐生院には、二人の面倒を見てもらう事になるが悪い事をしたなあ、と思った。三人が帰ると、今度はルドルフが入ってきた。

 

 

 

 

 

 

ルドルフ「トレーナー君、足の具合はどうだ?」

 

佐竹「ルナさん、すいません……こんな体たらくで」

 

ルドルフ「いや、君が無事ならそれでいい。最初聞いたときは心臓が止まると思ったよ。君が倒れて救急車に運ばれたと聞いた時は……」

 

佐竹「ご心配をおかけしました……」

 

ルドルフ「しかし、一週間というのは些か長い期間だな。君との時間が減るのは、悲しいが逢えなかった分逢った時の幸福感は増す。その時を楽しみにしているよ」

 

佐竹「はは……お手柔らかにお願いします」

 

ルドルフ「そう言えば、お土産を持って来たんだ」

 

綺麗な袋から、取り出されたのはコーヒーミルだった。少し前に、壊れてしまい買いに行こうと思っていた時だったので、これは本当に嬉しい。

 

ルドルフ「トレーナー室のカメr……トレーナー室に置いてあったコーヒーミルが、壊れていたのでね。私が、同じ物を買っておいた」

 

佐竹「今何か言いかけましたよね……まあ、でも本当に嬉しいです。ありがとうございます」

 

ルドルフ「君の喜んだ顔が見れてよかったよ。それより、トレーナー君の部屋は個室なんだね」

 

佐竹「ええ、検査入院なんでこの部屋で過ごしてます。それよりルナさん、お礼したいんですけど何が……」

 

ルドルフ「御礼なら今ここで済むさ。私の髪を撫でてくれればいい……」

 

佐竹「だから部屋の事を聞いたんですね……」

 

ルドルフ「部屋に誰かいたら、破廉恥な事も出来ないだろう。それにトレーナー君は、コーヒーミルを貰い御礼がしたい。そして、誰もいなければ断る理由もないだろう?」

 

佐竹「用意周到ですね……本当」

 

流れるように、ルドルフは隣に座りトレーナーの肩に頭を乗せて撫でられるのを待った。先ずは、後ろの髪を撫でた。

 

ルドルフ「ふう///……撫でられるだけなのだが、どうしてこんなに気持ちが昂揚するんだろうか……」

 

ルドルフ(雷撃に打たれる程の衝撃、理性が……)

 

佐竹「俺が知りたいです……」

 

佐竹(テイオーも抱き締めるだけでああなるし。この親子、特殊性癖持ちなのかな?)

 

ルドルフ「ふう……そろそろ帰るよ。医療関係者に見られるとトレセン学園の、尊厳に関わる。ではな、トレーナー君。長い休暇だと思ってゆっくり休んでくれ」

 

そう言い残し、ルドルフも病室を退室し暫く静かな時間を過ごした。すると、廊下から足音が響き勢いよくドアが開かれた。テイオーだった、息を切らしながら無言で入ってきた。テイオーが首に抱き着いてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐竹「テイオー……首絞まる」

 

テイオー「トレーナー……死んじゃヤダ……」

 

テイオーの瞳を見た時、あの時のように水色の瞳が濁っていた。トレーナーは何とかテイオーを落ち着かせた。

 

佐竹「今日は、お見舞いに来てくれたんだろ?ありがとう」

 

テイオー「昨日は、来れなかったから。今日絶対逢いに行こうと思ったんだ。嬉しいでしょ?」

 

トレーナーは、テイオーの頭を撫でて落ち着かせた。

 

テイオー「ボク!トレーナーと一日一緒にいていい?」

 

佐竹「面会の時間までならいいよ」

 

テイオー「え~……ずっとじゃダメなの~?」

 

佐竹「病院の人に迷惑がかかるだろ?一週間経ったらまた逢えるからいいだろ」

 

テイオー「一週間何て長すぎるよ~。ボクも一緒に入院する」

 

佐竹「そんな簡単に入院できないでしょ。今の時間は遊べるから我慢して」

 

テイオー「わかったよ……」

 

何とか説得し、入院を阻止して時間が過ぎてテイオーは帰って行った。この一週間で、担当の娘から他のウマ娘のお見舞いで騒がしい入院生活を過ごした。その後、退院して何事もなく病院を後にした。そして、数週間経ち七月から夏合宿が始まった。担当の娘との合宿なのでバスで移動しようとした時、ルドルフ、テイオー、ゴルシ、タイシン、オグリは今生の別れのように泣いた。確かに、入院と違って二か月の長い期間逢えないのだから当然なのだが泣くほどかと思った。そうこうしている内に合宿場に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

タイキ「イエーイ!海に着きましター!」

 

ダスカ「磯の匂い……ここでトレーニングするのね」

 

ウララ「わーい!お泊りだー!」

 

シービー「懐かしいね、この空気」

 

佐竹「おーい!みんな、それぞれ部屋に荷物置いてこい。その後、ご飯作るからなー!」

 

四人「はーい!!」

 

合宿中はトレーナーがご飯を作る事になる。三食ではないが、夕食だけ作る事になった。四人は荷物を置き手伝いをしてくれた。

 

佐竹「今日は合宿に来たばかりだから疲れてると思うし、バーベキューにしよう!」

 

四人「やったー!」

 

ルドルフ「ほう……バーベキューかトレーナー君、私も手助けしよう」

 

佐竹「じゃあ、ルナさんは米を……って何でいるんですか?!」

 

その場に最初からいたように、溶け込んでいたので気付かなかった。なぜここに居るか聞いた。

 

ルドルフ「私は、合宿場の視察に来たんだ。学園の事は、エアグルーヴとブライアンに頼んである」

 

ルドルフ(二か月もトレーナー君に逢えないのは拷問に近い。だから、視察という名目で大義名分を得た。まさに、水を得た魚の如く!)

 

佐竹(それで、学園を任されるエアグルーヴとブライアン可哀そう……)

 

シービー「ルドルフ、どうやってきたの?」

 

ルドルフ「教師用のバスに同乗してきた。暫くは君達と一緒だな」

 

シービー「どうせトレーナーに逢いに来たんじゃないの?理由着けて……」

 

ルドルフ「そ、そんな訳ないだろう。あくまで視察だ!私情を挟む程愚かではない!」

 

シービー「ふ~ん……じゃあ、アタシとトレーナーがイチャイチャしてても文句言わないでね。ルドルフは、視察で忙しいしトレーナーと遊んでられないだろうから」

 

ルドルフ「ムムム……」

 

ルドルフが、シービーに押されながら夕食の用意をし、思ったより早く夕食の準備ができた。みんなで楽しく食べて、俺はお風呂に入った。

 

 

 

 

 

 

 

佐竹「ふう~いい湯だあ~」

 

今の時間だけ、男湯になっておりトレーナーはゆっくり浸かり疲れを癒していた。そこに……

 

シービー「ねえ、入ってる?」

 

佐竹「シービー!?今男湯の時間だけど!?」

 

シービー「入ってるね。じゃあ、お邪魔しまーす」

 

何も聞かず、タオルを巻いた状態で入ってきた。そのまま風呂にも入ってトレーナーの体に強く密着してきた。

 

佐竹「し、シービー……こうゆうのは良くないと思うんですけど……」

 

シービー「いいでしょ。中々こうゆう事出来ないんだから///それに、無事に帰って来てくれたし。本当に、心細かった……」

 

佐竹「シービー……」

 

シービー「はいっ!湿っぽいのは無し!じゃあね、トレーナー!悶々して寝不足にならないようにね♪」

 

逃げるように、シービーは風呂場からいなくなった。

 

佐竹「分かってるなら密着しないで欲しいんですが……」

 

トレーナーは、お風呂から上がり消灯時間になるまでテレビを見て、眠りに就いた。消灯時間になっても、寝ないウマ娘達がいた。ウマ娘達は、大広間で雑魚寝する形でグループに分かれ話に花を咲かせていた。

 

 

 

 

 

シービー「ねえ、みんなは誰が好きなの?」

 

タイキ「もちろん!トレーナーさんデス!」

 

ダスカ「アタシは///……」

 

ウララ「ウララはね!みんな大好きだよ!」

 

シービー「ウララはいい娘だね~。みんな同じかぁ、競争率高いなぁ……」

 

ルドルフ「私も、トレーナー君の事は好きだよ」

 

グループじゃないルドルフが入ってきた。

 

シービー「ルドルフは別の部屋でしょ?何でここにいるの……」

 

ルドルフ「私だって、恋バナくらいしたい……」

 

シービー「恋バナしようにも、みんな同じじゃあ意味無いと思うけど……」

 

タイキ「でも、トレーナーさん。ワタシたちの気持ちに気付いてるんデスカ?」

 

三人「それはない!」

 

ウララ「なになに?何の話?」

 

ダスカ「ウララさんは、そのままでいいの」ナデナデ

 

ウララ「うへへ~くすぐったいよ~」

 

ダスカ「そう言えばトレーナー、付き合った事あるんですかね?」

 

タイキ「う〜ん……聞いた事ないデスネ」

 

シービー「一回もないって、言ってたよ」

 

ダスカ「じゃあ……キスもまだですかね?」

 

ルドルフ「いや、それはない。この間、テイオーに聞いて寝ている間にされたそうだ」

 

ダスカ「誰ですか!?」

シービー「誰!?」

タイキ「誰デスカ!?」

 

ルドルフ「ゴールドシップだそうだ」

 

ダスカ「アイツ、いつの間に……そんな素振りなかったじゃない!」

 

シービー「ゴルシもライバルかあ。これ以上、増えて欲しくないな〜」

 

ルドルフ「もしかしたら、まだいる可能性は大いに高い……」

 

四人で、話している時にウララが……

 

ウララ「そういえばね〜この間、トレーナーがねタイシンちゃんのお弁当食べてたよ。美味しそうだったよ!」

 

ウララから爆弾発言が出され四人はこれ以上、敵を作りたくないと思いトレーナーの恋愛阻止協定を設立した。

 

ルドルフ「兎に角、私達にこれ以上敵を増やす訳にはいかない。それを阻止する為に、君達の協力が必要だ。抜け駆けは厳禁だぞ、いいな?」

 

四人「おー!!」

 

表面上は従うが、バレなきゃいいと思ってる四人。そこに何も知らずに、返事だけするウララであった。

 

 

 

 

 




ウララは、純粋でかわいい……
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