馬の感情が読める厩務員が転生した件   作:泰然

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ハルウララ、元気だよね


3話 トレーナー担当決まる

?「イエェーイ!いよいよ模擬レースデース!」

 

モブ娘「タイキシャトルさん、もぉ始まっちゃうよー!」

 

 その中で、一際声の大きいウマ娘がいた。バ体も大きくて、その中では一番目立つ存在である。

 

佐竹「タイキシャトルかぁ、海外遠征でも勝った強いウマだから、ヤンキーっぽいのかと思ったら、元気で明るい娘なんだな。てか、声がデカい。あっもう、始まるな」

 

 結果は、中団まで良かったが最終コーナーで観客席に友達がいたのか、そっちに気を取られてドンドン失速してしまった。

だが、中団まで好位置をキープし、バ群に呑まれなれない姿が評価され、様々なトレーナーからスカウトされていたのだが……

 

タイキ(レースで走れば、忘れられると思ったんデスケド……)

 

佐竹「こっちのタイキもやっぱり気を取られて勝利を逃すのか……それにしても、何でそんなに落ち込むんだ?」

 

 負けたとはいえ、ここまで注目されスカウトされているのに何故だと思い、他のトレーナーがいなくなるのを待ってタイキシャトルに聞いてみることにした。

 

タイキ(パパとママにアイタイデース……)

 

佐竹(なるほどなぁ、海外から一人で来て寂しかったんだな。)

 

佐竹「タイキ、ちょっとお話いいかな?」

 

タイキ「アレ?あまり見ないトレーナーさんですネ、ゴメンナサイ、スカウトは……」

 

佐竹「なぁ、一緒に食べに行かないか?」

 

タイキ「えっ、でも……食べたい気分じゃ……」

 

佐竹「タイキの、好きな食べ物でいいよ」

 

タイキ「ウ~ン……じゃあBBQがしたいデス」

 

佐竹「いいね、やろう!」

 

 

 

 

 そこから、移動して美浦寮の隣でBBQをさせてもらえるようにヒシアマゾンに頼みに行った。

 

ヒシアマ「えっ!?寮の隣でBBQかい...まぁ、火事にならなきゃいいけど、あっ!良かったら野菜使わないかい、傷んだ野菜だけど味は保証するよ」

 

佐竹「ありがとございます!ヒシアマ姐さん、今度お礼しますんで」

 

ヒシアマ「お礼するなら、タイキを元気づけてやってくんないかい最近元気ないんだよあの娘(小声)」

 

佐竹「はい!必ず」

 

 美浦寮の隣にBBQセットをタイキと、用意しながら夕方になった頃にタイキがポツリと言いました。

 

タイキ「トレーナーさん何で、ワタシが落ち込んでるってわかったんデスカ?」

 

佐竹「まぁ、勘かな」

 

タイキ「勘デスカ……」

 

佐竹「あと、君が落ち込んでいてBBQをしたいって言ったから、多分家族のぬくもりが恋しいのかなと、思ったんだ。」

 

タイキ「ッ!」

 

 その話をした後、タイキの瞳から涙ドンドン溢れしばらくタイキを慰めた。

 

タイキ「何で、そんなに気づかってくれるんデスカ?」

 

佐竹「だって、タイキは元気が一番似合うし、笑顔が可愛いと思うし」

 

タイキ「ッ!?///ト、トレーナーさんは、何でスカウトじゃなくて食べに誘ったんデスカ?」

 

佐竹「あんなに、落ち込んでたらスカウトどころじゃないじゃない?」

 

タイキ「ッ!?、あのワタシトレーナーさんの担当ウマ娘になりたいデス」

 

佐竹「えっ、いいの?いっぱいスカウトされてたけど……」

 

タイキ「トレーナーさんが、いいんデス///」

 

 タイキシャトルの担当が決まり、二人で今後の出走目標とトレーニングメニューを決めることになった。

 

 

 




馬体大きい言うとヒシアケボノと、勘違いするよね

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