やったぜええぇぇ!!
理事長「静粛ッ!!これよりトレセン学園主催、クリスマス会を開催するッ!!皆、思う存分楽しんでくれ!!」
全員「おおおおぉぉぉぉぉッ!!!」
理事長の合図と共にクリスマス会が開き、ウマ娘達が一斉に沸き立つ。生徒と教師側で最初は別れ、トレーナーや教師同士での労いの言葉を掛け合いながらそれを済ませたタイミングで、自分の担当に向かう人もいる中でトレーナーは桐生院とテーブルで倒れていた。
佐竹「あ“ぁ“、終わった〜……」
桐生院「お疲れ様でした、先輩。指あります?」
佐竹「なんとか付いてるよ。未だに青臭いのまだ取れない……」
桐生院「あはは……取り敢えず、乾杯しましょ?……先輩、お酒飲まないんですか?」
佐竹「俺、飲めないんだよ。すぐ飲むと記憶飛んじゃうし、何やったか思い出せなくなるからさぁ。周りに迷惑かかるからジュースしか飲めないんだよ」
桐生院「お酒弱いのは仕様がないですもんね。どんな事したんですか?」
佐竹「いや、言いたくない。って事で乾杯!」
桐生院「微妙に濁されましたけど……はい、乾杯」
二人はお互いトレーニング方法を共有し、ウマ娘愛を語り合っていた。会話を楽しんでるとミークが割り込んできて桐生院を庇う様に腕にしがみついた。
桐生院「うん?どうしたんですか?ミーク」
ミーク「…………」
佐竹「そんなに睨んでどうした?ミーク……」
ミーク「……ウマ娘の次は、トレーナーを寝取るんですか?ケダモノ……」
佐竹「名前で呼んでくれよ!?しかもそれ、この前も説明しただろ?勘違いだからな?鵜呑みにするなよミーク」
ミーク「……だって、前より佐竹トレーナーの周りに増えてた。……勘違いだったとしても警戒します」
佐竹「俺はそんなつもりはないんだが……」
桐生院「いけませんよ。折角のクリスマス会なんですから、楽しんでください」
ミーク「……すみません」
佐竹「これは、俺が悪いのか?」
桐生院「噂になるぐらいですからね……手助けはいいですけど、自分の物にするのはやめた方が良いかと……」
佐竹「あっちが付いてきちゃうんだもん。仕様がないじゃんッ!!」
ミーク「……無責任発言、厳罰に処す」
桐生院とミークの情け容赦のない言葉をぶつけられ、一人テーブルで落ち込むトレーナー。そこにライスとブルボンが慰めに来てくれた。ライスはトレーナーの頭を撫でてくれたお陰で少し、心の傷が癒えた。
ライス「大丈夫?お兄さま。よしよし」ナデナデ
ブルボン「トレーナーさんのバッドコンディションを確認。速やかにトレーナーさんのケアを強く推奨します」
佐竹「ライスは優しいなぁ。ブルボンは推奨するだけじゃなくてなんかしてくれよ……」
ブルボン「いえ、適材適所というものがありますので。今、私がトレーナーさんに触れれば電気機器のように爆発します」
佐竹「何でだよッ!?俺は機械じゃねぇぞ?!ブルボンの方がバグってんじゃねぇのか?」
ブルボン「いいえ、私は至って正常です。先程の話しに戻りますが、今はライスさんに慰めてもらっているので不要かと。それで言うとトレーナーさんは私からも施しが貰えると自惚れていらっしゃるのですか?俗に言う『ナルシスト』なのでしょうか?」
佐竹「何かすんません……」
ライス「ダメだよブルボンさん。そんなに言ったらまた、お兄さまヘニャヘニャになっちゃうよ?そんなに落ち込まなくていいからね?お兄さま」ギュー
ブルボン「結果的に私が痛めつけた事により、トレーナーさんへの強い抱擁をライスさんから確認。トレーナーさんは私を褒め称えてもいいレベルだと判断します」
佐竹「いい結果に結びついたとはいえ、お前には絶対感謝はしないぞ……それより二人はどうしたんだ?」
ライス「ライス、お兄さまが落ち込んでたから一緒にご飯食べようと思ったの!だから、三人で一緒に食べよう?」
ブルボン「付け加えるなら先程の私の発言はジョークです。落ち込んでいたトレーナーさんを見兼ねたライスさんの励ましがあの結果になってしまいました。無礼をお許しください」
佐竹「そうなんだ……何かごめん、お前とか言っちゃって」
ブルボン「いえ、お気になさらず。怒って当然だと思います」
暫く三人で話し込んでいるとゴルシが乱入してトレーナーに肩パンしてきた。肩が粉砕したかと思った。
ゴルシ「よぉ!トレーナー。飲んでるか~」
佐竹「痛ってぇ……何すんだよぉ。折れたと思っただろ?」
ゴルシ「トレーナーと飲もうとしただけだろ?そしたら、ライスとブルボンがいるからよぉ。だったら大勢で飲んだ方が楽しいだろ?」
ライス「うん、ゴールドシップさんも一緒なら楽しいよ。ね?お兄さま」
ブルボン「たくさん食べて風船のように破裂しないでくださいね?トレーナーさん」
佐竹「あれ?先のジョークじゃなかったの?」
四人でテーブルを囲んで食べる事になり、ライスの食器には山のように盛られたご飯が運び込まれてきた。ゴルシとブルボンもライスに負けない程だが、ライスはあの小さい体に入るのか?という疑問が浮かぶ。楽しく食事をしている合間にゴルシがトレーナーのコップにお酒を入れ始めた。ゴルシはトレーナーがお酒が苦手という前情報を得ていた事により、悪戯心が芽生えてしまった。
ゴルシ「へっへ~……酒飲んだらどんな風になるのかな~?」
酒を仕込まれた事など露知らず、トレーナーはそれを口に含んだ。
佐竹「ゴクッ……うっ!?」バタン
ライス「えっ……どうしたのお兄さま?」
ブルボン「スリープモードに移行したのでは?」
ゴルシ「えっ、マジかよ……弱すぎだろ……」
倒れたトレーナーを起こそうとするライスだが中々起きようとしない。暫く揺さぶっているとゆっくり起き上がった瞬間トレーナーはライスに抱き着いた。
佐竹「ライスライス~……ライスの体って暖かいな~」
ライス「ど、どうしたの?お兄さま///。急に抱き着いて……顔真っ赤だよ?」
トレーナーはお酒を飲むとスキンシップが激しくなってしまう、厄介な体質である。
佐竹「何言ってんだよ~ライス~。まるで俺が酔ってるみたいじゃないか~?そんな事より耳触らせて~」
ライス「ダ、ダメだよお兄さま///お耳は簡単に触っちゃダメなんだよ?」
ライス(今のお兄さまかわいい……)
佐竹「えぇ~ライスの方がかわいいよ~」ヒック
ライス「えっ、ライス今声に出してた?」
佐竹「わかんな~い」ヒック
ライス「ブルボンさん、どうしよう……」
ブルボン「現在のトレーナーさんは著しく判断力の低下を確認。これは大量の水を飲ませる事を推奨します」
ライス「そ、そうだね。ほら、お兄さまお水……あれ?、お兄さま何処行ったの?」
ライスが水を渡そうとしたらトレーナーは消えていた。そしてトレーナーはゴルシに拉致され、体育館裏の人気のない場所に連れて行かれた。
ゴルシ「よし!トレーナー。ライスと同じ事しろッ!すぐッ!」
佐竹「えぇ~……ヤダよ~。抱き着いたら骨折るだろ~?」ヒック
ゴルシ「いいだろッ!?減るもんじゃねぇんだから……大人しくしねぇと服、ビリビリに破くからな」
佐竹「怖い~誰か助けて~」
ルドルフ「どうしたんだ?トレーナー君?」
ゴルシ「何処から来たんだよ……会長」
ルドルフ「トレーナー君に呼ばれればあらゆる天変地異があろうとも、即座に駆け付ける。そのトレーナー君に危害を加えるような輩であれば……」
佐竹「ルナ~、怖かった~」ダキッ
ルドルフ「おっと、今日のトレーナー君は随分と甘えん坊だな。普段と違う呼び方をされると何とも面妖だが、悪くない」ナデナデ
ゴルシ「おい、ルドルフ。そのいやらしい手付きやめろ、トレーナーがおかしくなったらどうすんだよ」
ルドルフ「私は、トレーナー君を愛護しているだけだ。彼を唯、手厚く介抱しようとしただけ、淫らに見えたのであればそれは君がおかしいのではないか?」
ゴルシ「ぐぬ……と、兎に角ッ!トレーナーを寄越せッ!!」
佐竹「ルナ~助けて~」グリグリ
ルドルフ「こらこら、トレーナー君。私のお腹に頭を擦らないでくれ///人前だぞ?」
ゴルシ「見せつけやがって……覚えてろよ!次会った時、絶対後悔すっからなあぁ!!」
捨て台詞を吐きながらゴルシは走り去って見えなくなっていった。
ルドルフ「本当にどうしたんだトレーナー君?顔が赤いなぁ、もしかしてお酒が弱いのか?」
佐竹「そんな訳ないじゃ~ん。俺全然酔ってないよ?」ヒック
ルドルフ(お酒でここまで取り乱すトレーナー君を見られるのであれば、偶に飲み物に仕込むのもありだな)
佐竹「そんなことしちゃダメだぞ?ルナ~」
ルドルフ「うん?今声に出していたか?まぁ、取り敢えずトレーナー君と逢瀬を共に……」ブツブツ
佐竹「ルナの髪ってきれいだな~」スンスン
ルドルフ「い、いやトレーナー君///その距離で女性の髪の匂いを嗅ぐのはよくないぞ?!」
佐竹「だって、綺麗だしいい匂いだから~」
ルドルフ「こ、これ以上はやめてくれ///もう、ダメだああああぁぁぁぁッ!!」
トレーナーのセクハラによって、ルドルフは恥ずかしさに耐えきれず逃げて行ってしまった。トレーナーは一人にされ、体育館の中に入る途中でタイシンに呼び止められる。
タイシン「ねぇ、アンタ大丈夫?だいぶフラフラだけど……」
佐竹「タイシンじゃ~ん。飲んでる~?」
タイシン「えっ……酔ってんの?顔真っ赤だし保健室行く?」
佐竹「ヤダヤダ、めんどくさい!」
タイシン「我儘言うな!ほら行くよ」
強引に保健室に連れて行かれたトレーナーはベッドに座り、タイシンにお水を飲ませてもらい少しずつ落ち着いてきたが酔いはまだ覚めなかった。
タイシン「どう?落ち着いた?」
佐竹「少しだけ……ありがとうタイシン」
タイシン「いいって、お礼なんて。トレーナーってお酒ダメなんだ、普通に飲めそうなのに」
佐竹「チョコにお酒が入ってる物でも駄目だからなぁ。あれ?タイシン手に絆創膏貼ってるけど、怪我したの?」
タイシン「あぁ、これ。アンタの弁当作ってる時に少し切っただけだし、対した事ないよ」
佐竹「ちょっと見せて」
タイシン「ちょっと!?勝手に……」
佐竹「こんなに小さい手で頑張ってくれたんだなぁ。労わってやらないとな」ナデナデ
タイシン「いいからッ!///そんなに手……撫でなくても」
佐竹「タイシンの手って柔らかいな。当たり前か……」
タイシン「いちいちそんなにベタベタ触んなッ///」
言葉では強く言ってはいるがトレーナーの手を振り解こうとはしないタイシン。何故か体を止めて撫でられ続けていた。
佐竹「小さいし、ぷにぷに」ペタペタ
タイシン「いつまで触ってんのッ!?アンタ……まだ酔ってんじゃないの?アタシじゃなかったら普通にセクハラだから///……」
佐竹「おぉ、ごめんごめん。こんなに触ったら嫌だよな」
タイシン「別に……嫌じゃないし///」
佐竹「えっ……」
変な空気が保健室に漂い始めた。二人は静かな空間の中、固まったように見つめ合っている時スぺが入って事により甘い空気をぶち壊した。
スぺ「トレーナーさんッ!います、か……トレーナーさん、どうしたんですかタイシンさんと?」
佐竹「スぺッ!?な、何もしてないぞ?!」
タイシン「そうそうッ!!何もしてないから!まだ……」
スぺ「まだ?まぁ、いいですけど。そんな事よりトレーナーさん、タイシンさんビンゴ大会始まっちゃいますよ!行きましょう」
佐竹「もう、夕方か……誰が俺に酒を飲ませたんだ。許さねぇ」
タイシン「他の娘に聞いたら分かるんじゃない?ほら、行くよ。後、先のは誰にも言わないでよ……言ったら保健室の事バラすから」
佐竹「墓までもっていきます……」
三人体育館に戻りビンゴ大会に参加する事にした。前以ってたづなさから豪華な景品があることは知らされていたが詳しくは知らされてはいない。そして理事長の号令と共に開始された。
理事長「刮目ッ!これよりトレセンビンゴ大会を開催するッ!!先ず初めにたづなから景品を紹介してもらう」
たづな「景品は五等から一等が当たりになります。参加賞として皆さんに人参一つ贈呈いたします。そしてもう一つ特別賞があります。それでは景品を発表いたします」
・五等 人参山盛り一年分
・四等 名店スイーツの欲張りセット
・三等 フルーツの詰め合わせ(バナナ多め)
・二等 高級海鮮セット
・一等 高級バイキングにご招待(二人組)
・特賞 温泉旅行(二泊三日)×2
たづな「特賞は温泉旅行になります。偶々二枚当たってしまったので特賞という形にいたしました。それでは皆さん頑張ってゲットしてください♪」
言われていた通り豪華で景品のボリュームがデカい。普通にフルーツやスイーツで盛り上がるウマ娘達が多数なのだが一等と特賞が発表された時、明らかに瞳の色が異なるウマ娘が少なからず何人かいた。
「温泉か、バイキングッ!!」
ライス「助けてもらってばっかりだからお兄さまに温泉旅行プレゼントしたいなぁ」
スズカ「私もお世話になってるし、お返しが出来れば……」
ウララ「トレーナーと温泉行ってみたーい!」
フラッシュ「バイキングだとトレーナーさんが偏食しがちになるかもしれませんし……トレーナーさんが温泉を効率よく楽しむ為にも私が……」
ハヤヒデ「バナナ……」ダラー
チケット「うわー!?ハヤヒデ、料理戻さないでよぉ……」
純粋に温泉旅行が欲しい者、トレーナーの為に温泉旅行を獲得したい者、トレーナーを唯独占したい者。ビンゴ大会は楽しくやるはずなのにレース前のような緊張感が漂う体育館。そんな事も知らずにトレーナーは、海鮮セットが取れればいいなぁと考えていた。そして醜い醜いビンゴ大会が開かれた。
久しぶりのアンケート
たづなさんと桐生院はえらばれたとしてもネタです。