佐竹「合コン?」
トレA「そう、人数合わなくてさ〜。予定なかったらでいいんだ、な?頼むよ〜」
佐竹「う〜ん……明日も早いしなぁ……お前らは、明日休みなの?」
トレA「休み」
佐竹「行ったことないしなぁ……」
トレA「そこをなんとか!」
佐竹「はぁ……わかったよ」
トレA「おっ、サンキュー!じゃあ、夜に焼肉店に集合な」
佐竹「はぁ…………落ち着いたとはいえ、デカいレースまだあるんだけどなぁ……」
レースが続いた日から暫くして落ち着いたある日、トレーナーは同僚に合コンに誘われることになった。理由は人数が足りないとのこと、数合わせで呼ばれたトレーナーは渋々了承し、有名な某焼肉店の個室で開くことになった。そしてトレーナーは早めに店に着き、あとから四人の男性陣が到着し、女性陣を待った。数分が経ち、今回のメインである五人が到着した。
トレA「おーい、こっちこっち〜……ん?。なんか、見たことある感じの娘が……」
トレB「あれ、ルドルフじゃね?」
トレC「だよな。帽子と眼鏡かけて変装してるようだけど……隠せてなくないか?」
トレD「あの、そちらの方は……」
元気娘「あの娘は本来来るはずだった娘の代わり。どうしても外せない用事ができちゃったみたいで、急遽この娘が代わりに来たからよろしく」
トレABCD(名前隠す気ないじゃん…………)
何故ここにルドルフが居るかについては、前々から仕掛けてあったトレーナー室に盗聴器が仕掛けられていたため、合コンに行くことは事前に把握することが出来た、先程の女性を脅し友達という体で話している。
佐竹「よろしくお願いします」
トレABCD(お前は何故気付かない?!)
病み娘「綺麗な娘だから私達、霞んで見えちゃいそう……」
気儘娘「ま、人数が揃ってよかったんじゃない?」
天然娘「じゃあ、早速入りましょう〜」
おっとりした娘に促され、お店に入ることにした。個室に入り先ずは全員の自己紹介から始まり、ルドルフの番が回ってきた。
月「先程も紹介した、七瀬月だ。至らぬ点が多々あると思うが指導鞭撻、よろしく頼む」
トレABCD(言い方が固ぇ……)
全員の紹介が終わり乾杯したあと、ルドルフはトイレへと駆け出していきトイレの個室に入った。そして耳に手を当て……。
月「こちら、ルドルフ。皆聞こえるか?」
テイオー〔聞こえるよー、カイチョー!どんな感じだった?〕
月「うむ、まだトレーナー君は私だと気付いてはいないようだった。こちらとしては上手くことが運んでいる」
シービー〔ルドルフ、今日の作戦わかってるよね?〕
月「あぁ、勿論。トレーナー君という妖華に、害虫が集らぬよう潰していけばいいのだろう?」
シービー〔遠ざけるだけでいいからッ!物騒なこと言わないでよ……〕
ダスカ〔ルドルフ会長、頑張ってくださいね。アタシ達もスピーカーで聞いているのでいつでもサポートしますね!ね、タイシンさん〕
タイシン〔アタシはただ通り掛かっただけなんだけど……〕
月「すまないな、二人共。何か気になることがあればいつでも連絡してくれ。それでは、私はそろそろ行くとしよう。長居すれば怪しまれるからな、では」
ルドルフは通信を終え、直ぐ様部屋に戻り席に着いた。作戦としてはトレーナーに他の女が付かないように遠ざけることが主な目的、そして悟られず他のウマ娘達からサポートを受け任務を達成すること。ルドルフはそこに送り込まれた『スパイ』、絶対に失敗できない。なので先ずはトレーナーに話し掛け、他の人とのコミュニケーションを阻害しようとした。
佐竹「七瀬さんってお酒ダメなんですか?」
月「そうだな、私は直ぐに酔ってしまうのでな。子供舌で済まないな」
佐竹「いいえ、誰でも不向きはありますから。俺もお酒は得意じゃないので……」
月「知っている……あの時のトレーナー君は可愛かったな…………」
佐竹「うん?何か言いました」
月「いや、なにも。それより佐竹君、隣の席に座っても……」
言いかけた時、注文したサラダが運び込まれルドルフの声は遮られトレーナーの耳には届いていなかった。
トレA「俺が注文しといたからな、肉ばっかり食べても飽きると思ってな!」
月「…………」ギロ
トレA「ひっ!?……七瀬さん、何か悪いことしましたか?」
月「いや、なんでもない…………」ギロ
トレA「そ、そうですか……」
トレA(なんで睨んでんの、怖いよ〜……)
佐竹「じゃあ俺がサラダ分けますね」
ルドルフ「いや、佐竹君、私が振り分けるよ!」
佐竹「任せてください、こういうの得意なんですよ。テイオーって娘にいつも強請られるので、早く持ってきてよ〜、って。はい、どうぞ」
月「ありがとう……」
テイオー〔ねえ、カイチョー!トレーナー今、ボクのこと喋ってたよね?やっぱりボクのことが気になるんだね〜トレーナーは!〕
トレーナーはサラダを他の女性にも配り、無意識の内にマメな男を演出し好感度を上げていた。これを日頃から気を遣うウマ娘がいるため、身に付いてしまったスキルでもある。
元気娘「ありがとう!」
病み娘「ありがとうございます……」
気儘娘「気が利くじゃん♪」
天然娘「ありがとうございます〜」
月「シービー、トレーナー君の好感度がどんどん上がっているんだが!?どうすればいいんだ?!」
シービー〔落ち着いてルドルフ、先ずはお互いの第一印象で場を盛り上げるの。そうしたら二人でいい雰囲気になるはずだから」
月「わ、わかった……」
月「ところで、皆の第一印象はどうだ?話題が広がっていいと思うのだが……」
元気娘「う〜ん……第一印象で良かったのは…………佐竹くんが一番印象に残ったかな。気遣いできるし、あと靴を揃えて座ったとき行儀がいいなって」
病み娘「あっ、確かに。育ちが良さそうだなって思いました」
気儘娘「でも顔は普通だよねぇ〜」
天然娘「かわいいお顔だとおもいますけど〜」
月「意外と好印象なんだが……大丈夫なのか?!」
シービー〔何で最初に自分の印象を聞かないの、他の人から聞いたら逆効果でしょ?!〕
月「確かにそうだな。私としたことが……」
月「佐竹君、最初の私の印象はどうだっただろうか?個人としても興味がある」
佐竹「最初の印象は綺麗なお姉さんで怖い感じでした。でも、サラダを一緒に振り分けてくれようとした時、優しい方だなって思いました。そこが何となく、トレセンの生徒会長に似てるなぁって思いまして、言い方とか、顔立ちとか性格がとても」
月「そ、そうか///…………そうか♪」
シービー〔ちょっと……何一人でデレデレしてんの……作戦のこと忘れないでよ、ルドルフ〕
気儘娘「ねぇ、ウチは?」
佐竹「えぇと……自由なお姉さん?」
気儘娘「えー、それだけ?」
佐竹「う〜ん……でも、意外と周りの状況見てますよね?先程もグラスが空いたら飲み物注いでくれたり」
気儘娘「見てたんだ、恥ずかしいなぁ」
佐竹「それがなんか、シービーっていうウマ娘に似てるんですよね。いつも周りに気を遣って、いつも励ましてくれる優しいお姉さんって感じで」
シービー〔……ッ///〕
ダスカ〔大丈夫ですか?シービーさん〕
テイオー〔カイチョーとシービーばっかりずるーいっ!ボクも、トレーナーに褒めてもらいたいよー!〕
タイシン〔はぁ……何してんのさ〕
気儘娘「アタシはその人に似てるってわけね……。好きなんだね、その人」
佐竹「そうなんですかね?」
気儘娘「そうだよ、アタシは君には手を出さないでおくよ。それじゃ」
月「わからんが、一人撃退できたぞ」
ダスカ〔会長、その調子でどんどんやっつけていきましよー!〕
タイシン〔趣旨変わってきてるでしょ……〕
元気娘「じゃ、それぞれ印象がわかったところで次はポッキーゲームしない?」
月「ッ!?……ポッキーゲームだと……」
元気娘「それじゃ、ジャンケンで下から一、二のビリになった人とやる、これでいい?」
月(よし、ならばジャンケンで負けて、トレーナー君と同じになれば!)
ルドルフは、わざと負けようとしたがそのまま順調に勝ち進んでしまい、メンバー全員に勝ってしまった。そしてポッキーゲームをやるのは、トレーナーと元気娘となった。
月「何故こんなことに…………」
シービー〔ちょっと、ルドルフ何やってんのさっ!〕
元気娘「じゃ、早速行くよー。んっ……ふぁい、くわへて」
佐竹「うん〜…………んっ!」
月「あぁ……あのポッキー握り潰したい……」ハイライトオフ
テイオー〔ねぇ、カイチョー!状況を教えてよ。トレーナーが間違ってその人とキスしちゃうよ!?〕
ダスカ〔トレーナーを止めてください。会長!〕
月「だが、決めたことをここで止めれば不自然だ。どうしようも……」
佐竹「……ポキ」
ルドルフ陣営が動揺していると、トレーナー自らポッキーを折り終わらせてしまった。それを不満に思った元気娘は……。
元気娘「何で折っちゃったの、まだ半分以上もあったよ?」
佐竹「いや、良くないと思って。キスしたらどうしようかなって」
元気娘「ただの遊びだよ、そこまで神経質になる問題じゃないでしょ?」
佐竹「遊びだとしても間違いでキスなんかしたら、本当に大好きな人に自分の初めてをあげられないって考えたら辛くない?」
佐竹(俺はその感触を味わう前に、終わったけどな……)
元気娘「っ…………もういいっ!」
元気娘は怒って素早くその場から離れ、トレーナーから遠ざかった。少し気まずい雰囲気になったが、他がフォローしてくれたため先程のように明るい空気に戻った。トレーナーは少なめに肉を食べていると、天然娘が色んなお肉をトレーナーに分けてくれた。
天然娘「あの〜、佐竹さん。もし良かったら、これ食べてください、いっぱい食べれば元気になれると思うので〜」
タイシン〔コイツ、食い物で釣ろうとしてるし……〕
シービー〔何だかんだタイシンも気になるんじゃ〜ん♪〕
タイシン〔ち、違うし///……〕
先程のことを気遣い、トレーナーのために焼いてくれていた。だが、トレーナーはそんな彼女の好意を拒んだ。
佐竹「ありがとうございます、こんなに焼いてくださって。でも、すいません、明日のためにこれくらいで控えておきたくて」
天然娘「あら、理由を聞いてもいいですか?」
佐竹「あの……明日、お弁当を作ってくれる人がいるので、これくらいにしようかと思いまして」
ダスカ〔あれ、これって……〕
シービー〔タイシンのお弁当のためじゃあ……〕
タイシン〔ッ!?///……わかってるなら一々口に出して言うなッ!!〕
月「みんな、あまり大きな声を出すな。周りに聞こえてしまうぞ」
天然娘「そうなんですか?お好きなんですね、その方のこと」
佐竹「まぁ、嫌いではないので……好きなんでしょうね」
タイシン〔ッ!?///〕
天然娘「それでは今日、どうして合コンに参加なさったのですか?」
佐竹「人数合わせですね、俺は予定もなかったので渋々了承した形でした」
天然娘「そうなんですか……でしたら、もう帰られたほうがいいと思います。きっと貴方の帰りを待っていると思いますので」
佐竹「そうですね、明日も早いのでそろそろ帰ります。それでは、俺は先に帰ります」
月「トレ……佐竹君、もう帰るのか?」
佐竹「はい、明日も早いので先にあがらせてもらいます」
月「では、私が送って行こう」
佐竹「大丈夫ですか?帰り道とか……」
月「私も同じ帰路だから心配はいらない、さぁ行こう」
元気娘「…………」
二人は先に合コンを切り上げ、焼肉店を出た。そして帰路を目指そうとした時、元気娘に止められた。
元気娘「ねぇ!!…………最初、君の言葉聞いたとき何建て前言ってんの、って思ったんだけど……冷静に考えればアタシのことを考えて言ってくれたんだよね?」
佐竹「そりゃあ、好きな人にやってあげたほうがお互い、いいと思うし……」
ダスカ〔会長ッ!今すぐトレーナーを連れて帰りましょう、早く!〕
月「えっ?」
元気娘「じゃあ、付き合えばいいんだよね。君の誠実なところ、好きになったから、付き合って///」
月「さ、佐竹君!今すぐ……」
ルドルフが遮ろうとしたとき。
佐竹「ごめん、明日担当の娘と早朝トレーニングあるから付き合えないや」
元気娘「…………ぷっ、あっははは。はぁ〜……負けたよ、やっぱり君ってその娘たちのほうが好きなんだ。妬いちゃうな……それじゃ、バイバイ」
シービー〔これ、スカーレットのことだよね?〕
ダスカ〔アタシ、すごい恥ずかしい///……〕
佐竹「…………七瀬さん、何か言いました?」
月「い、いや、何でもない。行こうか」
再び脚を動かし、トレセン学園へと歩みを進め二人は会話のないまま到着した。そして二人は別れ、ルドルフは時間差で学園に入りその夜は寝て過ごし、昨日のメンバーはまた夕方に落ち合うことにした。そして夕方になり五人集まった。
ルドルフ「昨日の作戦はトレーナー君の周りの女性を抑止することだったが……」
シービー「結局、アタシ達が恥ずかしかっただけだね……」
テイオー「ボクの時はサラッと流された感じだから物足りないけどね〜……」
ダスカ「疑ったアタシ達がバカみたいですね……」
タイシン「でも、アイツ。アタシらしか見てないよね、素直に喜んでいいんじゃない?」
「うん///…………」
トレーナーの合コンは阻止できたが、思いの外自分達が火傷を負うことになるとは思わず、自分達のことを見てくれていることに嬉しさと興奮が心の中に芽生える五人だった。
真面目な話が多いと疲れるのではさみました。
どのウマ娘とイチャイチャしたい?
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タイキシャトル
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ハルウララ
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ダイワスカーレット
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ミスターシービー
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シンボリルドルフ
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オグリキャップ
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サイレンススズカ
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ゴールドシップ
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トウカイテイオー
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