馬の感情が読める厩務員が転生した件   作:泰然

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ミスターシービー回です。
本当にゲームのモデルが可愛い過ぎてヤバいです。


6話 シービーの悩み 助手が決まる!?

佐竹「ッ!?あの三冠バのミスターシービー!?」

 

シービー「そんなに、びっくりするかなぁ?アタシなんかよりルドルフとか、ブライアンの方が知名度あると思うけど」

 

佐竹「そんな事ないですッ!俺がこの業界に入ったのは、シービーのお陰と言っても過言じゃないんです!大好きなんです!」

 

 俺は、ミスターシービーが好きで厩務員になりウマと触れ合いたいと思ったのが切っ掛け。

 

シービー「おっと、そんなつもりで言ったんじゃないんだけど、でも、熱烈な告白ありがと、ミスタートレーナー♪」

 

佐竹「すいません、大きな声出して……」

 

シービー「ダイジョブ、ダイジョブ言ってもらうのは嬉しいし、まぁ君位かな、そんなに褒めてくれたの……」

 

佐竹「……」

 

 ミスターシービーは元の世界では、三歳限定のレース、一度しかないレースでそれも運と実力がないと勝てない皐月賞、日本ダービー、菊花賞ですべて一着で勝利した。そのレースの中で本調子じゃない中での三冠達成を成し遂げた。この世界でも、三冠を達成し同じ競争成績らしい。

 だが、翌年にルドルフがあっさり三冠達成をして世間の目は、三冠バ同士の対決に心躍る観衆なのだが、ミスターシービーは一度もルドルフに勝つ事が出来なかった。

 そこからシービーの豪快な追込みを見ること叶わなく、そしてルドルフは七冠を達成していった。シービーも引退して、ルドルフも引退し二頭のお墓が建てられるのだが、ルドルフは荘厳な作りで華々しく飾られている。シービーのお墓は、小さくこじんまりしており、あまり目立たない場所に建てられている。これを見た時、俺はとても悲しかった、何がそんなに違うのかと心の中で思った。

 

佐竹「やっぱり、ルドルフのことですか……」

 

シービー「彼女は唯アタシより、強かっただけだよ。でも、楽しかったよ、ルドルフと走ったレース(それに、アタシは自由に走りたかっただけだから……)」

 

佐竹「楽しかったのに、何でそんな悲しい顔をしてるんですか?」

 

シービー「佐竹トレーナー凄いね、隠してたつもりなのにそりゃあ、理事長とたづなさんが気に入る訳だ。アタシ、ファンの期待に応えられなかったんだ……最初ルドルフと走った時、惨敗だったんだ。言い訳にしかならないけど、ファンのプレッシャーに負けちゃったんだ。それに脚にも違和感があった……格好悪いでしょ?」

 

佐竹「何も格好悪くないですッ!貴方が掴んだ栄光は、本物です。ファンの皆さんは、終わりの方のレースしか見てないんです。貴方が本当に輝いていたの、三冠を走った時の走りです。軽やかにそれでいて力強く、自由に天にも昇るような走りを観客に見せてくれた、そんなウマ娘だったと俺は思います」

 

シービー「ッ……ありがとう、そんな真剣に言ってもらったら、泣きそうになっちゃった///」

 

佐竹「すいません、出過ぎた事を言って……」

 

シービー「ミスタートレーナー。トレーナーの手伝いをしても構わないかな?」

 

佐竹「と言うと?」

 

シービー「トレーナーが担当するウマ娘の、トレーニング補助をしたいと思ったんだ、ダメかな?」

 

佐竹「俺は、いいけどシービーは大丈夫?」

 

シービー「もう、引退したしフラフラするのもなぁと思ってたから、アタシは喜んで手伝えるし色々教えられると思うよ?」

 

佐竹「じゃあ、これからよろしくミスターシービー!」

 

シービー「やった!よろしく!ミスタートレーナー(それに、アタシも他の娘には負けてられなくなったし♪)」

 

佐竹(シービーもまだ、闘争心は消えてないだなぁ、それより腕組むのやめてくんないかなぁ、腕折れそう……)

 

 シービーがトレーナー補助という役割で進み、心強い助っ人が加わってこれからの事を考えながら陽が落ちてきて夕方、寮に着いたのだが……。

 

 




シリアスが続くので、イチャイチャ部分を出せたらなぁと
思ってます。

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