気まぐれな吹雪   作:音子雀

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番外7、お出かけはどこに行きたいですか?

「あのさ、旅行行かね?」

 

全ての始まりは要のその一言だった。

 

数分後、毎度のごとく要の家にはファミリーが全員集まっていた。

 

やはりと言うか、狭いです。

 

「で、要。急にどないしたんや旅行やなんて。前なんかごっつ嫌がってたやんけ」

 

「勘違いすんなよ。あれはチビ介が絡んでたからヤダったんだ。むしろ旅行は好きだっつの」

 

忘れている人のために軽く説明。

 

ゴールデンウィークに南国バカンスに誘われた要だったが、その首謀者がリボーンであることを知り、断りまくったのである。

 

「それなら僕はアメリカに行きたいな♪」

 

「白蘭サン、それは外国じゃ」

 

「ならウチはロシアや」

 

「僕はオーストラリアですかね」

 

「皆さんもそれは外国では」

 

「オレはハワイに行きたいびょん!」

 

数人のツッコミを完全無視して行きたい場所を述べる面々。

 

て言うかなんで外国なんですか。

 

旅行=外国って恐ろしすぎるよお前ら。

 

「って待てやコラ。誰が外国行くっつったよ。そもそも6人分の生活費かかってる上に世界各国を回る羽目になってるオレに9人分の旅行費が出せると思ってんのか?」

 

『思ってる(数人除く)』

 

「今答えたヤツ表出ろや」

 

「か、要さん、落ち着いてください」

 

背景に阿修羅が見えそうな要を必死になだめるユニ。

 

その甲斐あってか、なんとか落ち着く。

 

その様子をみてクロームは密かに安堵の息をついた。

 

この面子で喧嘩なんて始まったら、なにがどうなるのかわかったもんじゃない。

 

「つーか、お前らに言われなくても場所は初めから決まってるし」

 

「なんや、そうなんかい」

 

「それで、どこ行くの?」

 

白蘭の問いに、要は一つのパンフレットを取り出した。

 

「雛見沢だ」

 

「「雛見沢!?」」

 

クロームと千鶴が同時に驚く。

 

その反応に、さらに周りが驚いた。

 

他のメンバーは誰1人としてピンと来ていないと言うのに、この2人だけは反応が大きかったのだ。

 

「なんだ知ってんのか」

 

「うん。何年か前にお母さんの撮影について行ったの。自然が綺麗だよね」

 

「ああ。で、千鶴は?」

 

「えと、その、あ、あれや。そのクロームのお母さんが出たやつ、それ見たんや」

 

と、なぜか焦り出した千鶴。

 

別に雛見沢を知っているからどうと言うわけはないのだが、なぜここまで焦る?

 

明らかに様子のお菓子な千鶴を横目に見ながら、要は旅行スケジュールを伝えた。

 

日程、人数、旅費など事細かにメモ帳に明記してある。

 

「要、一ついいでしょうか」

 

「なんか問題ありか?」

 

その中で一つ、骸は違和感を感じていた。

 

「人数が10人と書いてあるのですが我々は9人のはず。あと1人は一体?」

 

「ああ、そのことか。大体のやつが知ってるだろ。ほら、銀だよ」

 

『ああ〜』

 

確かに大体の人が納得した。

 

銀がついてくる理由は、単純に面白そうだから。

 

それだけで旅費が増えるなんて正直たまったもんじゃないが、実は旅費の半分は銀が持つと言う条件付きで了承していた。

 

要、用意周到である。

 

そんなわけで、ギリビッゾファミリーの初イベントが決定した。

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