坂田銀時の姉弟子になって鬼兵隊でドタバタする話 作:アルトリア・ブラック(Main)
最近流行りの『異世界転生』を果たしました、久坂美和子と申します。
誰それとか言われるかもしれませんが、それもしょうがないので、平たく説明すると『松下村塾の生徒で吉田松陽の二番弟子』みたいなものです。
一番弟子はここでは触れないとして、そうです。私『銀魂』の世界に転生して、なおかつ坂田銀時の姉弟子となって生まれました。
誰得とか、原作を汚すなとかそういう意見を言いたいのもわかります。
吉田松陽の弟子は坂田銀時、高杉晋助、桂小太郎の三人だけでいいみたいな方もいると思います。
無論、私だって最初の方はそう思ってました。私だって『銀魂』が大好きですし、その三人と坂本辰馬を加えた四人が大好きでした。
そこにぬけぬけと異分子が入るのは受け入れ難かったし、邪魔したくないと思った部分もありました。
それでも、私は松下村塾に、彼らに受け入れてもらって、かなり嬉しかったです。
三人と仲良く出来て、馬鹿騒ぎに乗ったりと、幸せな生活でした。
…まぁ、長々と話しましたが、オチを言いますと、歴史は変えられませんでした。
平たくいうなら、あの先生が斬首される時に、私が追加されただけで何も変わりませんでした。
みんなバラバラになって、みんな見ている方向が違うようになってしまいました。
「んじゃ、行って来ます」
そう言って鬼兵隊の船から飛び降りて走る
「待つでござる!」
そう言って後方から走ってくる河上万斉を全力で撒く
(……ついに来てしまった、歌舞伎町)
目の前にある『歌舞伎町』という名前を見てそう呟く幸薄そうな栗色の髪をした久坂美和子は足を踏み出す。
(…うん、来たは良いけど、まずはどうしよう。やっぱり小太郎に会いに行こうか、それとも銀時に会いに行こうか…うむ)
久坂は怠そうな目を空に向ける。
テクテクと街を歩いていると、見覚えのある看板が見えてくる。
(………)
特に何も考えずに階段を登り、インターフォンを勢いよく連打する。
「だぁぁあああ!!うるせぇぇえええ!一回鳴らしゃ分かるつうn…」
勢いよく開けて来た銀時が、久坂を見て固まり、勢いよく扉を閉めようとする
「壊すよ、い〜ち」
「こんの!!破壊魔が!真剣構える奴がいるか!ボケェ!!」
「…閉めようとするのが悪い」
ぎゃいのぎゃいの騒いでいると、奥から新八くんと神楽ちゃんが現れる。
「銀さん、お客さんですか?」
「銀ちゃん、女性と喧嘩してるアル、暴力男ネ」
「げっ…」
久坂はヒョイっと二人を見て、ぺこりと頭を下げる
「うるさくしてすみません。銀時に挨拶に来ただけで依頼ではないです。ごめんなさい」
そう謝ると、新八は首を振り「いえいえ!気にしないでください」と返してくる
「銀時がいつもお世話になってます」
シレッと玄関に入り、二人に礼を言う
「おま…『いつも世話してるアル!』」
神楽が銀時の言葉を遮ってドヤァとする。
「お前っ、なんでここにいんだよ…つうか、来るなら連絡一つ寄越せっての」
「飛び入りの方が楽しいと思って、盛大な誤解させたかったし」
「…何?盛大な誤解って、何する気だったの」
仲良さそうに話しているように思ったのか新八と神楽は顔を見合わせ、新八が口を開く
「あの、立って話すのもなんですから部屋に入って話したらどうですか?お茶出しますね」
「ありがとうございます」
「…おいおい、家主の意見ガン無視で部屋に入んのかよ」
「家賃滞納者を家主とは言わない」
「なんで知ってんの、え?何?エスパー?」
「………んで、テロリストが何の用」
銀時のセリフに「あ、私テロリストだった。忘れてた」と言うと「はぁ!!?」と返してくる
「え?!何?!普通に刀持ってきて普通にここ来たわけ?変装も無しで?」
「ついでに部下も撒いてきた」
「ダブルでヤバいんですけど!!?何しにきたの!!」
銀時が頭を抱えるのをみて少し辺りの気配を伺うと、物凄い勢いで走ってくる音と、玄関の方から何かイヤーな予感がするので真選組と河上くん両方が迫ってきている気配がする。
「弟弟子の顔を見に来たのと、盛大な誤解をさせたかったから来た、目標達成したから満足」
「そのドヤ顔やめて!!伝わらねぇよ!!」
そう言って立ち上がり、銀時の好きな団子を置く
立ち上がった瞬間、窓を蹴り割ってきた河上万斉と玄関を『御用改めである!!』という声が響き渡る。
「ギャァァアアアア!!何してくれちゃってんの!!」
「帰ろ、万斉」
「何がしたかったんでござるか」
「ホントそれだよ!!」
万斉のツッコミに内心笑うが、表情筋が機能しない
「じゃあ、お達者で〜」
そう言って万斉が蹴り割ってきた窓からそそくさと居なくなる
↓はオリ主の説明です。
【久坂美和子】
久坂玄瑞と吉田松陰の妹・美和子を取って久坂美和子。
松下村塾の二番弟子で銀時の姉弟子。
松陽先生に拾われたのは、銀時が拾われる数年前。
栗色の髪に怠そうな目の女性。
転生前の記憶はあり、ここが銀魂の世界であるということも知っている。それでも救済に動かなかったのは力がなかったから、銀時より早くに剣術の練習をしていたが、それもあんまり意味が無かった。
攘夷戦争にも参加した。
参加するといった時に、かなり反対されたが無理やり参加、先生が斬首される場にも居合わせた。
原作知識があっても何も出来なかった。それに尊敬していた人の首が斬られたのは結構堪えた。