リュウノスケェ!!に殺されたショタの姉に転生しました。 作:シーボーギウム
シェヘラザードですが、割と意図的に識姫のことを誑かしてます。
シェヘラザードの王特攻は、割と彼女の主観が入ります。要するに自分のマスターである識姫にも特攻入るんですよね☆
なのであらゆる機微から識姫にレズっ気があることを見抜きつつ、自分に惚れて生きようとしてくれるならそれでもいいかな、とか考えてます。
「状況は?」
「セイバーとランサーと思わしき方々が戦い始めました。マスターの言っていた通りの展開です」
あの日から数日後。私はあの後シェヘラザードの宝具によって呼び出した存在を利用し、初戦が行われるコンテナ地帯を監視させた。つい数分前、ランサー陣営の存在が確認され、その後10分程でセイバー陣営が接敵、戦闘を開始した。ここまでは原作と何ら変わりは無い。とりあえず、この夜に起こることが全て原作通りの展開であることを祈ろう。
「一先ずは予定通りか………何か伝えていた事とは違うことが起きたら伝えてね」
「えぇ、分かりました」
私達は今
それはシェヘラザードという英霊が持つ宝具であり固有結界。彼女はそこから物語上の物や登場人物を引き出すことができる。私は戦力が心許ないとは言ったが、こと汎用性、応用性という点ではこの第四次聖杯戦争においても2番目と言えるだろう。1番目は言わずもがな英雄王だ。
さて、何故私達はわざわざ空を飛んでまで移動しているのか。それは聖杯が汚染されていることを裏付ける為の資料、
そう、間桐邸だ。
今日私達がやるべきことは、間桐臓硯の抹殺、間桐桜の救出、及び第三次聖杯戦争の記録の強奪だ。第四次の初戦は、セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、アサシン、バーサーカーとキャスターを除く全てのサーヴァントが参戦する。アサシンに関しては諜報程度だが。
「くどいようだけど、バーサーカーが現れた時点で使い魔?は解除して大丈夫だから」
「良いのですか?バーサーカーとそのマスターが直ぐに戻ってくる可能性もあると思うのですが………」
「いや、マスターはしばらく動けないだろうから問題無いよ」
これは初めの選択だ。私は、
「大丈夫、ですか?」
これは、恐らく間桐臓硯と対峙するのが私であることを憂いているのだろう。彼女にはその他の事を頼んでおいた。蟲蔵を焼き尽くすことも、彼女なら容易い。
「大丈夫」
言葉を尽くす必要は無い。
「私は死なないよ」
少なくとも、この聖杯戦争が終わるまでは。
────────────
「ここ、ですか………」
「まさに魔窟って感じだね」
暗く、おどろおどろしい雰囲気を醸し出す間桐邸。その正門の目の前に立ち、
手にするのは30cm定規。本当なら耐久面を考えてナイフが欲しいところだが、今はまだ懐が寂しい。耐久面は劣るが、死の線をなぞるなら一先ずはこれで十分だ。
「行くよ」
「はい」
定規を線へ振るう。瞬間、パキンッという音が響いた。間髪入れずに門を切り裂き、中へ侵入する。この時点で私とシェヘラザードは別行動だ。彼女には間桐桜の救出を最優先に動いてもらう。
「お気を付けて!」
「うん!」
適当な壁を切りつけて中へ侵入する。生憎間桐邸の構造は知らない。では虱潰しに一部屋ずつ潰していく、なんてのはあまりにも非効率的だ。とはいえ間桐臓硯に聞いたところで目的の物がどこにあるかなど答える筈がない。ならば知っていそうで、かつ脅せば話しそうな間桐鶴野に聞けば良い。
廊下に置いてある物を軒並み破壊し、適当に壁や窓、扉を解体しながら上層階に進む。ボスキャラは大概一番上か一番下にいるものだ。下にはシェヘラザードが向かっている。あの老害なら無用なリスクを背負うことは無いだろうから、私の方に現れる筈だが…………
「………噂をすれば」
不快な羽音が耳に響く。蟲は苦手だ。私にとって、命の重さは私にとって重要な存在であるかどうかで決まる。私からすれば、どうでもいい人間を殺すことは、今目の前で飛ぶ蟲を殺すのと何ら変わりないことだ。だけど、別に命を粗末にしていいと思っている訳ではない。
だからこそ、蟲は嫌いだ。あまりにも簡単に殺せてしまうが故に、命の感覚が曖昧になる。
ジジジジジジジジジジジジジジジ
「キッショ………」
一頻り全滅させたところで、更に大量の蟲が現れた。そしてその先、普通の視界ならば見ることすら叶わないだろうが、私の眼は明確に人を象った線の集合を捉えた。
「よもや魔術も碌に使えん小娘とはな。貴様何者だ?」
「ただの小娘」
答える義理も無いが、まぁこれが最期の会話になるのだ。これくらいは答えてやっても良いだろう。
「ふん、まともに答える訳も無いか。まぁ良い、適当に四肢を捥いで蟲の苗床にでもすればよかろう」
ジジジジジジジジジジジジジジジ
気色悪い羽音と共に蟲共が突っ込んでくる。この量の蟲を殺しきるのは流石に骨だ。だが、ここで択を間違えればその瞬間私は死ぬ。今も生きたいとは思えていない。それでも死にたくないし、
一閃。目の前の蟲を切り捨て、極小の安全圏を突き進む。予感。刃を振り回しつつ身をかがめ、背後から迫ってきていた蟲の牙を避ける。走る。まだ遠い。避けきれず掠った牙が皮膚を、肉を抉っていく。痛い。仮に命のかかっていない状況だったなら、その痛みに喘ぎ、悶えていただろう。だが────
「くだら、ない!!」
この程度の痛みも、迫る蟲共の牙も、視界の先で嗤う怪物も、何もかも。その全てが、
尚、私は進む。蟲を殺し、その牙を避ける。急速に迫る死の中、ただひたすら踊り狂う。血が滲む。額が切れたようだ、血が目に入り、視界が赤く染まる。間桐臓硯が何か言っている。聞こえない。音も、声も何もかもを捨て去り、命のやり取りのみが存在できる空間に身を落としていく。あぁ、不愉快だ。
私はこんなにも
己に迫る死を跳ね返し、受け流し、押し付ける。そうして作り上げた屍の道をただ進む。そして、辿りついた。
「終わりだな」
そんな言葉と共に、無数の
「
己に定めた自己暗示の言葉。無数の蟲共を、間桐臓硯を視界に収める。濃密な
「────『
蟲共が、その牙を私に突き立てる事無く地に墜ちる。刃を構える。未だ硬直する間桐臓硯、その身体に走る死の線に狙いを定める。そして、
「直死」
一閃。手に残る極僅かな感触が、間桐臓硯の確実な絶命を伝えてくる。
「疲、れた………」
壁に寄りかかる。飛びそうになる意識をどうにか保ち、私は間桐鶴野を探すため、再び歩を進めた。
そう言えば書いてなかった識姫のプロフィールその他。
黒髪ハーフアップ。
元々黒目、直死の魔眼発動時は式や志貴と同じ。
真っ黒に赤いリボンのセーラー服、ニーソにローファー装備。
あと常に暗めの色のパーカー着てフード被ってます。
誕生日 6月25日
身長 159cm
体重 47kg
何とは言わない 77/54/83
イメージカラー 青みがかった黒
血液型 A型
特技 暗記、殺すこと
好きなもの 家族、シェヘラザード、シェヘラザードの寝物語
嫌いなもの 生きること、死ぬこと、殺すこと
天敵 シェヘラザード
絶死の偽眼に関しては次話でやります。
感想評価よろしくお願いします。