多分続かない?
「んあ!?」
ガブリ
蛇に噛まれて思い出した。
今の名前は藤崎鋼。
昔の名前は田中進。
30歳でトラックに跳ねられた転生者だ。
それで16年生きてきた。
合計精神年齢46歳の高校生だ!
まあ…………今はいいか?
「…………さて、どうするか」
ダーウィンズゲーム。
ポイントを取り合う為に血を流す仁義なき戦い。
クランで戦うのも居れば、逃げてタイムアップを狙う戦い方も。
イベントも行われ、渋谷のホテルも倒壊させるほど。
中には殺し屋や殺人大好きのヒャッハー野郎と。
漫画で見て邪道っぽくって凄い心踊ったけど…………転生した身にはキツいんだけど!?
「あ、シェル」
ピコリ
シェルターを買おうとしたら対戦申し込まれてしまったんだど。
えっと…………【スネイクマン】?
陰気な顔だな……細い。
調べてみるとC2級らしい。
まずい…………多分格上だろう。
強力な能力を持ってても使いこなせなければ意味は無いし、経験で勝てる戦いもよくある。
あ、能力!
「えっとここをっと」
『 』
『 』
あれぇ!? 2つある!?
スイと同じく!?
あ、転生者だから魂が2つあるカウントか?
「でも…………なんだこの能力? 原作でも見た事ない能力なんだよなぁ」
この異能を使って勝たないと。
人によるが勝機はある。
さて、戦いますか。
★
チャッチャラー
始まった…………対戦相手の【スネイクマン】が出てくる。
このシギルでどこまで通用するか。
相手…………銃持ってるよ!
「オメー初心者だな? 死ね!」
「えい!」
「なっ! ぎゃあ」ピカー
よし、Good!
閃光手榴弾をプレゼントしてやったぜ。
「痛てぇ!」
イヒヒ……逃げさせて貰うぜ。
安全策にな……流石に人を殺す覚悟は無い。
でもポイントは欲しい。
「クソッ」
逃げろ逃げろ! ここら辺は俺の本拠地の近くだ!
キョウダみたいに追い込まれねぇよ!
よし、こっちは人通り多いからこっちで撒こう。
「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「?!」
あれ? なんで追いかけられる?
人混みを走って逃げてるんだけど?
多分異能だな。
新人狩りだし感覚拡張系か?
蛇だし熱とか振動とか?
相手追いかけたり、見つけたりに便利。
しゃあないし…………シギル使うか。
■
Timeup! The system judges win or defeet!
はい、時間切れ〜!
無傷〜!
それで判定は?
145 85
WIN!
判定勝ちで30pt入る。
D2だな。
案外シギルが強力だったかな。
まじで優秀だ。
さてと、帰るか。
あ、そー言えば勧誘メールを送ってくれたのは幼なじみだ。
…………ちょっと会ってやろ。
■
「よう、洋子」
「あれ? 鋼君? なんなの呼び出して」
「このダーウィンズゲームってのはなんなのかなって? ゲームなんだけどさやり方分からなくてさ」
「知ってるよ? その前にちょっと異能の名前が書いてある所を見せてくれない?」
「嫌だ」
「なんで?」
お前…………初心者狩りじゃない?
「異能が分からなければ教えられないよ!」
「じゃ、そっちが見せろ」
「はい? 教えてもらうのはそっちでしょ? 酷いよ」
酷い? この殺し合いのゲームに誘っておいてそれはないでしょ?
「それじゃ教えて上げる」
ENCOUNT battle is open!
洋子は…………ナイフを構える。
なんで…………?
「待て、何があった? 何を教えるんだ!?」
「このゲームは殺し合いなの」
「な、何故そんなのに誘った!?」
一応無知を装う。
過信した人間程罠に嵌めやすい。
「へ? 何って和彦さんの為よ。ポイントが欲しいって言うのよ……だったら私が人肌脱ぐのが普通じゃない」
「待てよ…………僕の命は?」
「前々から思ってたんだけどさ〜キモイから無いわ」
「は?」
ちょっと待て。
確か小さい頃から居て結婚したいとか言ってたよね?
家族ぐるみで付き合いだったのに。
弁当届けてくれたり、勉強教えたり…………あれはなんだったんだ?
「高校入ってから人付き合い変わって目覚めたわ。女顔のキモ男よりも金とか権力の男が最高だって事に」
「…………それで僕が殺されろと?」
「その通り! ウザったいのよキモイし」
はい? なんだその理屈は!?
「僕優しい方なんだけど」
「は? 優しさでお腹膨れる? 和彦さんは冷たいけどカッコイイのよ!?」
優しさだけじゃ嫌って事か。
「ポイントくれれば喜んで愛してくれる! だったらどうでもいい人間を生贄にできるわ」
「…………」
「じゃあね?」
■
「…………」
それから5日経った……僕はC3に。
それにしても昔馴染みを殺すのはショックだ。
さらに他のプレイヤー達とも交戦。
もうどっぷりハマってるな。
「うぃーす」
ん? なんだお前?
チャラい男だな。
「確か鋼君だよね? 洋子の事知らない?」
「誰?」
「干都和彦。洋子の彼氏なんだ〜」
コイツが養殖を洋子にさせてたんだなぁ。
ぶっ殺した事…………証拠は無い。
「君に会う約束をしてたらしいけど…………その後行方不明。なんか知らないか?」
「いえ、別に? 色々話して別れただけですが? 家に帰って居ないって話を聞きました」
もしかしたら嘘発見器かもしれないし、はぐらかしておく。
それにしてもホストに貢ぐか。
案外女ってのも分からん。
「分かった。嘘をついてないな」
? 嘘発見器なのか?
それとも感情を察知するのとか?
「嘘をついてない。だけどはぐらかしてんな」
「はい?」
なんで分かった!?
……しかし、内心落ち着いてるよ僕。
「なんの話でしょう? はぐらかす?」
「対戦中継だよん。知り合いが洋子見たって」
「対戦中継? ネトゲの?」
「ダーウィンズゲームに決まってんだろ」
「ダーウィンズゲーム?」
一応ハッタリかもしれないのですっとぼける。
「時間帯も会った時間も合う。俺の金ヅルを殺しやがってー!」
ENCOUNT battle is open!
「行くぞ!」
ヒョイ
ドカン
なんか危険だと思ったので避けて間合いを取る。
案の定壁が削れる。
なんだこのシギル。
「金ヅルを失った以上……オメーに支払って貰うぜぇ」
■
プレイヤー名、【ホス太郎】をぶっ殺して1週間。
僕はC1に。
他のプレイヤーとも対戦した。
んで。
「よぉ」
次は団体さんのお出ましだよ。
もう疲れてきたんですけど。
「あのヤリチンクソ野郎殺ったの…………お前か?」
「……」キョトン
ヤリチンクソ野郎って言われてるよ。
死んだ人間をクソ野郎扱いだよ!
「知らないです」
「恭二さん! コイツ内心見下して笑ってますよ!」
「クロだな」
「払うハズだった上納金を…………テメーで払って貰うぜ!」
ENCOUNT clan battle is open!
な?! これクランバトルかよ!?
「一斉射撃だ!」
「うお」
ドドドドドドドドド
まあ異能で防ぐけどね。
それにしても感情を知る異能か。
ズキュン
「うぐっ!」
肩に激痛!?
しまったスナイパーがいたのか!!
逃げる! 射線が通らない場所に!
梟の目の可能性も高いし。
それにしても狙撃があるって事は…………待ち構えてたって事だな。
行動パターンを見られてるって事だからつけられてたかも。
走って……ここら辺でいいか?
「見つけたぞテメェ…………あれ? どこ?」
「ん? あ、いた! あそこに居るぜ!」
嘘だろ…………僕のシギルで隠れてたのを見つけただと? 感覚拡張系も侮れん。
「くっ!」
異能を出し、ガードする。
「無駄だ! 一斉射撃!」
不味い逃げ場所無い。
やばいやばいやばいやばいー!
しばらくの間、ガードしたまんまシギルを出した。
「くっ」
「けっ、もう終わりか」
ダメだ…………気力切らした。
シギルが出せない。
「馬鹿な奴だ。俺らに喧嘩売りやがって」
僕は自分から仕掛けた覚えは無いんだけどな。
そっちのクソ野郎にENCOUNTされたんだが。
「それじゃポイント頂きぃ」
「頂きぃ!」
「え」
シュパ
「リーダー!!」
「対戦中継見てたんだけどさぁ〜面白そうだし助けちった」
な!? コイツは王!?
なんでコイツがいやがる!?
「テメェ!」
「あ?」
シュパン シュパン シュパン
相手の首を跳ねる。
コイツの虚空の王か。
「弱えな…………」
なんで……コイツとエンカウントするかな?
ははっ…………マジ?
「おい、平気か?」
平気…………と言いたいが。
「……」ガクリ
「あ、意識失ったみたい」
「王さん。なんかあったんすか?」
「シンジ、コイツ新しいアジトに運ぶぞ」
【スネイクマン】 C2
異能 蛇の臣〈サイドワインダー〉
半径2キロの振動を感知する。
その際に重さとかも知れる。
【ホス太郎】C2
異能 削岩〈ロックカッティング〉
半径30cmの範囲で衝撃波を放つ。