「んー【ベリアル】か……」
「確かにアイツら人数や領地増やしてるよねぇ…………」
「自分らにはちょっかい出してこないですけど。あそこまで悪質な事されたらイラッて来ますよ」
僕は王さんにイベントの事を色々愚痴ってた。
人質取った上に大した事やってないのに馬鹿扱い。
更にチョウジロウ君に助けて貰ったが、アイツら銃とか向けてきたし。
「とりあえず【ベリアル】の事は考えおくか」
時間が経って、人や縄張りや武器とか集まったらこっちを襲撃してくるかもしれない。
確か奴らもウチらみたいな感じだ。
クラン戦とかもみかじめ料とかも幅広くやってるとか。
「そうだコウ君のイベント中。実は新入りで強いの入ったんだ」
「そうなんです?」
「うん、カドモース!」
「はい、王さん」
出てきたのは髭の筋肉ムキムキおじさん。
見るからに強そう。
「カドモスって言うんだけどねぇ。中継見てたら良いなって思ったんだぁ」
「おー」
王さんが気に入るような異能って事か。
「よろしく」ムキッ
「お、おう」
筋肉ムキムキポーズでキメやがった。
肉体言語とかあるのか?
で、このカドモス。
コイツが入ってクラン戦の死傷者が激減した。
有能な異能だった。
■
「で、ここは四国ですよね〜」
休日、僕はとある人間に呼びたされていた。
なんで四国? と言う人がいるんだろう。
この喫茶店か?
大正ロマン風の雰囲気が良いお店だ。
「おお、来たか」
呼び出した人間は。
「この喫茶店、雰囲気いいだろう。小生のお気に入りさ」
「結構雰囲気良いですね」
そう、この前共闘したヨドガワ チョウジロウ氏だ。
なんで本拠地に呼び出すかね?
「いつも何飲むんです?」
「いちごミルク…………それかコーヒー牛乳かな? 好きなんだ」
「へぇ」
「そっちは?」
「コーヒー…………もしくは紅茶かなぁ」
「なるほど苦味が好きか」
舌が慣れちゃったんだ。
もう離れられない。
「コーヒー注文を」
「小生はいちごミルク」
コイツ、歳はいくつだろうか。
喫茶店でそれを頼めるって凄いと思う。
「それで? 何の用ですか?」
「ふむ、小生が好きなデジモンはテントモンなんだが…………そっちが好きなデジモンは?」
「ゴマモン」
「ゴマモン!?」
「ああ、あの白くて魚飛ばすのがたまらなく好き」
なるほどぉ。
貴様もか。
「まさか同じ境遇だとはね」
「ああ、この前も転生者に会いましたし」
「なんのイタズラか…………」
ちょっとおかしく感じるんだよなぁ。
「怪談レストランとか読みましたけど……前世持って産まれてくるのは居ますけど稀ですよね」
「懐かしいな怪談レストラン」
アニメでも本でも読んだよ。
「神とかいるんですかね?」
「ありうる話じゃないか? 転生なんてそんな技術あるんだし」
「でもなんの目的で?」
「娯楽とか?」
あ、注文の品が来た。
「確かに可能性はあるかもな。小生、盾の勇者の成り上がり好きでね。あの転生者達のように目的があるかもって」
「あ、僕も好きですよ盾の勇者」
確かあれは世界の基盤をめちゃくちゃにしたりする為に送り出した目的。
まさか僕らでこの世界をめちゃくちゃにしろと?
「と、言っても小生…………自己中じゃないし女には汚くない」
「僕は…………あ」
「なんかやらかしたか?」
「ま、まああれらは正当防衛ですよぉ。ええっ」
テロ行為したのは正当防衛だよね?
手榴弾投げ込むのは殺人未遂だよね?
違法賭博もヤバいような。
「まあ、Dゲームを運営してる人間が一番酷い」ズズズ
「…………」ズズズ
酷いよねー運営。
「そーいえばなんで死んだんですか?」
「小生、通り魔に刺されてね」
そっち系か。
「それでそっちは?」
「トラック」
「そっち系か」
テンプレだな。
「小生っていつもつけてるんですか? あとその格好も」
「ん、ああ。いつもだよ。これで大学行くとイロモノ扱いなんだがな」
それで大学行ってんのかよ!!?
スゲーなコイツ。