「それで相談があるんだけど?」
「なに? テミスさん」
今日、トリニティにお呼ばれしていた。
相談って何やるんだろ。
「賭けはどんなの盛り上がるのかなって……高校生の意見を聞きたくて」
「ああ、確か賭博の開帳権利でしたっけ?」
「そうなのよ…………普通に殺し合いを見るのもつまらないし」
んー? 普通にやった方でも上手く行くと思うけど。
人の殺し合いを見るのが結構いるし。
「普通にプロレスみたいな賭けのもいいんじゃないですか?」
「でも盛り上がるかしら…………」
「賞金とか出して、死なないし小遣い稼ぎでプレイヤーが参加するかもしれませんね。それを賭けにするとかも」
「んー選択肢には入れといた方がいいかもね」
賞金ありのポーカーの大会ってのもある。
競馬とか競輪とかそんなもんだろう。
格闘団体みたいに互いに健闘しあうのを見たいってのもいるかと思うし。
ダンジョウの興行の奴と組んだ方が良いと思うんだけどな。
「今クランの方はどうなってます?」
「顔見知りのプレイヤーとか集めて色々出資者とか会員を募ってるわ。客が居ないと賭けにならないもの」
「やっぱり政財界とかとコネとかあるんです?」
「ええ、大企業とか官僚も呼んでるわよ」
「わぉ、上級国民ですねぇ」
案外娯楽とかに飢えてるんだな。
色々な遊びとかしてそうだし娯楽に困ってなさそうなイメージなんだが。
ローマのコロッセオとか殺人を娯楽にしてるし、人間の性ってモノなのだろうか。
「あ、果林さんは?」
「上のフロアでアルバイトで雇おうかなって。警備の方をも担当させるわ」
「そうですか…………」
ああ、そうだ。
果林さんはトリニティに入ったんだよなぁ。
まあ殺し合いなんて見たく無いだろうし警備等させた方がいいか。
テミスさんも配慮してるんだな。
「それにしてもクラスマッチバトルしか賭け出来ないんですか?」
「いえ? イベントの賭けも出来るわよ?」
「…………マジですか? 盛り上がりますねぇ」
一応初耳なフリをしておこう。
「これは秘密にして欲しいんだけど。イベントの先行情報も入るのよ」
「それヤバくないですか?」
「やろうと思えば二番人気以下を勝たせるのも難しくないのよ」ニヤリ
ゲス顔。
素敵よ。
「イベントが楽しみね」ニヤリ
「え、ええそうですね」
本命や対抗をクリア出来ないようにするのもいいかもしれないな。
それか暗殺者雇って人気者のプレイヤーを殺すのも楽しいかも。
「暗殺者とか雇って本命とか殺ったらどうです?」
「まあ考えておくわよ」
一人送り込めるんだっけ?
便利じゃね? 殆ど死にそうだし。
…………そー言えばシブヤ宝探しで誰を送り込んだんだろう。
シュカとかそこら辺を選んだ方が盛り上がるか?
「そー言えば【ベリアル】の情報とかあります?」
「んー無いわね。色んな所でちょっかいは出してるって話は聞くけど」
「アイツら配下クランに縄張りの運営させてますしねぇ…………」
アイツらのクランなのだがメンバー全員が仮面で星座の名前で、それがよくシャッフルするので素性がよく分からない。
ちなみに全員Bランカーの多数精鋭。
そろそろ攻めて来てもおかしくない。
「でも規模は拡大してるみたいよ。飛び地で縄張りもあるって聞いたわ」
「うわ、嫌だっ!」
結構嫌だぞそれ。
挟み撃ちとか本当にめんどくさい。
「確かチヨダ区でしたよね」
「そうね。結構近いのにちょっかいは出されないの?」
「いえ、出されてないんです。まだ機は熟したら攻めてきますかね?」
「ありうるわね。何考えてるか分からないし」
規模拡大で傘下も増やしてる。
何かやってくるのが普通の考えだ。
「こっちも調べておくわ」
「ありがとうございます」
さて、こっちも努力するか。
死なないように。