「よぅし、お城作ろっか」
僕がイベントから帰ってきて数日。
王さんが唐突に言ってきた。
「どんな要塞にするんです?」
「俺様的には吊り天井とか牢屋とか欲しいかな〜?」
「それだったら監視カメラも欲しいですかね? その部屋とか作れば一瞬で周りの様子分かりますし」
この前持ってきた上納金でお城を作る事になったのだ。
外見と中身も改装しよ。
「他にはどんな罠あるかなぁ?」
どんな罠あるかな?
「とりあえず良い物件はどうしよっか?」
「ここどうですか?」
「んー高いかなぁ〜これにしない? 安いし」
「ここなんですけどね…………」
「?」
ここ何で安いか調べたんだけどさ。
「幽霊物件だそうで」
「面白そうだしここにしよっか」
『…………』
正直幽霊よりも王さんが怖いんだろうね僕ら。
前ここはブラック企業だったらしく、働いていた社員が多数自殺したから駅前でコンビニ近いのに安いらしい。
社長や上層がクソだったらしく、敢闘賞に王さんスペシャル解体ショーに参加させるのもいいかもしれない。
心霊スポットとして結構ネットでヤバい評価を受けているようで、何人か体調を悪くする人間とかもいるとか。
■
「んで来てみましたけど」
「ちょっと寒気するね」
まあ…………ガラス割れてるからすーすーしてて寒いよ。
ちなみに今6月。
調べた所まだ原作は始まっていない。
スドウカナメの名前をこっそり侵入し調べたが、今中学生らしい。
後二年くらいで原作だろうか?
原作と言えば
「地形的には左右のビルに囲まれてますし後ろは川、屋上や地下から気をつければいいかもしれませんね」
「よし、ここにしよっか」
トラックで突っ込む剛の者がいなければ良いですけどね。
■
「よし、完成」
『…………』
まんま城だ。
うん城。
一階が全部窓を塞ぎ、石垣のような感じになる。
2階以上の窓はあるが鉄製の戸で締められるようになっております。
んで屋根が軽くネズミ返しみたいになってるので登りにくい。
「よし、中見に行こっか」
屋上には…………まあいい。
玄関から階段の距離は少し遠い。
「シンジ、ちょっと登ってみて〜」
「?」
王さん? 流石に酷くない?
カチャ
「あぼっ!?」
盛大に転ぶ。
スマン、シンジ。
後で飯盛ってやるから…………今日はコロッケだぞ?
とまあ、階段が変形して前に突き出す。
んで一階部分はそこまでなんも無い。
全部で4階。
武器庫や談話室。
調理室とか保健室も…………仮眠室や個室も。
ネットカフェみたいになる。
「おーすげぇ牢屋だ」
「一応手枷とかヤバそうな椅子とか準備しときました」
「やるぅ」
一応鉄格子を準備していた。
手枷等とかフリマアプリで売ってたんだけど…………大丈夫か?
あと武器屋行ったら刃物売ってくれた。
胴体斬る用の刃物を安かったから買っちゃったよ。
「あと、吊り天井ですけど…………」
「ってかこんな罠って業者で作ってくれるの?」
「あ、自分の手作です。詳しく無いのは業者です」
『手作!?』
前世じゃ色々あってね…………手先が器用なんだ。
いやぁ懐かしいなぁ。
「吊り天井はセーフティに四方に柱を置いて屈めば避けられます。乱戦とか便利ですね」
「ほぉー」
無駄にDIYだな。
「あとカラクリ屋敷みたいに隠し部屋や抜け道を作っておきました…………あとで教えます。他にもトラップありますので」
「そこまでやる?」
「やりますよぉ、道徳背く行為を色々やってくるのなんて星の数ですし。先見て備えるのがいいかなと」
『…………』
まあ…………前世の経験が生きたな。
「んで総額一億ですかね? 地形も良いですし良い買い物です。左右少し隙間ありますけんど音鳴る砂利や音感センサーで埋めましょ」
「もう要塞だねコレ」
すげぇな本当に。
ここまで力入るとは思わなかった。
んで2週間後、この要塞に篭ってクラン戦したが…………相手クランは泣く泣く降参した。