AC好きは、異世界でナニを為す   作:ヴェルクマイスター

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どうもヴェルクマイスターです。
作者はACFAしかプレイしたことがないので、セリフなどはWIKIをみています。


プロローグ

 日本の某県某所にて、とある青年が自室でPS3を起動させゲームをしていた。

 

 

「ふむ。やはり軽量機のLAHIRE、LATONA。中量機のAALIYAH、WHITE-GLINTの外見は格別だな」

 

 

 今発言をした青年は、名前を『如月 覇風』と言う。覇風はPS3を接続させている画面を見て、口元をニヨニヨと形作り、テレビを食い入るように凝視している。

 この青年、如月は搭乗型兵器及び、強化外骨格、俗にいうサイボーグなどが好きなのである。如月は、兵器などがものすごく好きなのである。大事なことなので二回ほど報告した。

 

 

「このLAHIREの鋭角なフォルムにスラリとした―――」

 

 ピリリリッ!

 

「―――む、もうこんな時間か。明日に備えて寝なければならんな」

 

 

 ニヤニヤとLAHIREが映し出されている液晶画面を視姦し続けていた覇風は、テレビの横にポツンと置いてある目覚まし時計の音に、すこしだけ顔を歪ませると自分の座っていた椅子から立ち上がって、一度背伸びをした後、キレイに整っているベットに腰を下ろす。

 

 

「明日の予定は、・・・・・・特になしか。これなら心置きなくACFAができるっ!」

 

 

 覇風は懐から携帯を取り出し、カレンダーを見て、比較的大きな声で呟いた。

 ちょっぴりテンションが上がった覇風だが、明日に支障がでると自分を窘めてから、布団にくるまり電気を消して、就寝した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇◇

 

 

 見渡す限り永遠に続く白い空間。

 長い時間、この場所に居続けると色々人としての機能を失いそうになる純白でなにもない景色。

 

 

「・・・・・私は、自分のベットで寝たはずだが」

 

 

 すべてが白色で虚無な空間に一人の青年、覇風が目を見開いて立っていた。

 覇風が言葉を発した後、キョロキョロと顔をあちこちに向けて回りを観察し、自分の頬をつねったり、何故この様な状況になったのか等、冷静に考えていた。だが、自分がベットで寝たことしか考えつかないので、何故自分がここにいるのか、と言う思考を放棄した。

 そして、もう一度回りを見回し落胆の声をあげた。

 

 

「ここにはテレビもPS3も、ACFAもないのか・・・・・。ふざけた場所だ」

 

 

「ええっ!? 其処? 其処に突っ込むの? ここはどこだーとか、だれもいねーとか、知らない天井だーとかさ、色々言うセリフとかあるのに、其れになっちゃうのっ!?」

 

 

 鈴のような透き通った声に、若干の焦りが混じった声音が虚無で純白な空間に響き渡る。

 覇風は後ろから聞こえたその言葉にピクリと反応して、顔と体をゆったりとしたスピードで真後ろに向ける。

 清らかな声の持ち主を覇風の視線が捉えると、髪の毛は金髪で小さな華奢な体。そして見事に整った顔があった。だが、整った顔の眉は下げられ苦笑しているのが判る。さらに、服装な全身金色の無地な無骨ローブを羽織っておりキラキラと輝いていた。

 

 

「・・・・・なんだ、貴様は」

 

 

 不機嫌な表情を隠そうともせずに、落ち着いて対応する覇風。それに対して、キラキラなローブを纏った幼女は一筋の汗を額から流し苦笑を二乗したような表情をする。

 

 

「いやいや、『なんだ、貴様は』じゃないでしょっ。なんて言うか、もっとこう、驚いたりとかさ、色々あるじゃん? 『はっ! この神々しい姿は・・・・・、神様かっ!?』とか『なんだこの美少女はっ!? かわいすぎてほれちゃいそうだぜっ!』とかさぁ・・・・・。」

 

 

 表情こそ表に出さないが、覇風は内心驚いている。が、回りにPS3やACFAがないためテンションが上がらず、不機嫌になってしまったのは覇風にとってはしょうがないことだろう。

 そして、覇風は突然真面目な面持ちをして一白、一息をいれる。

 唐突な表情の変わり様にすこし動揺した幼女は、真剣な表情を作り、次の言葉を待つ。

 

 

「いいか、私は面倒が嫌いなんだ。しゃべる内容を要約して、まとめて話せ。」

 

 

 マジな顔を装って真面目に話しているつもりの覇風だが、如何せん、言いたかったとあるセリフを言えて満足しているかのように、口の端をピクピクと震えさせていた。

 その様子に気がついた幼女は、『ズコッ』っと漫画で表現される、見事なこけ方を実現させた。

 

 

「・・・・・はぁ。わかったよ、君が面倒が嫌いで話しを要約しろって言うから大事な部分だけ言うね。――――――こほん。えー、この度は我々『宇宙愛護団体by宇宙の神』によるてきとーな抽選の結果、見事に異世界トリップ権を貴方は獲得しました。おめでとうございます。そして、異世界トリップするにあたって、様々な能力を授与したいと思います。能力授与については、自分がほしいものを上げたいと思います。が、宇宙原初の神になりたいなどは、さすがに受け付けてないのであしからず。そして、トリップする世界は漫画やアニメの世界もありますが、今回貴方が当選した異世界トリップ券は『剣と魔法のファンタジー』の世界なので、漫画などの世界にはいけません。あと、貴方が行く世界の時代は中世ヨーロッパです。・・・・・そして君の次のセリフは『俺が異世界トリップっ!? 自分の好きなの能力をゲットできるだと!? 俺無双はいりまーす』と言うっ!」

 

 

 最初は落ち込んだ面持ちで話す幼女だったが、しゃべるにつれて段々と口を三日月に歪めて、最後にはドヤ顔と体を満遍なく自信にみちた姿に変えた。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・?」

 

 

 それに対して覇風は、言っている意味が理解不能と言いたげな怪訝な表情を顔に張り付かせて、首を横に傾げた。

 

 

「うぇぇぇぇぇぇえええいっ!? えっ、そこはボクが言ったセリフを言おうよっ! これは定番であり、テンプレであり、暗黙の了解の儀式みたいなものだよっ!?」

 

 

 覇風の対応に納得が行かなかった幼女は、怒りと驚き、動揺の三点盛りつけの表情をして、覇風に詰め寄りながらギャーギャー喚き始めた。

 面倒くさい面持ちをした覇風は、この幼女をどうあやそうか冷静且つ、落ち着いて考え始める。そして、ある事を思いついた覇風はまた真面目な雰囲気を創りだし、キメ顔で言葉を放つ。

 

 

「・・・・・いいか、私は面倒がきら―――」

 

 

「わかった、わかったからっ! そのセリフはもういいよぉ!」

 

 

 言いたかった名セリフを途中で切られた事が、非常に落ち込んだのか、ショボンと顔を曇らせた覇風。そんな様子の覇風に、すこし申し訳ない気持ちが幼女に募ったが、ついさっきの事を思い出すとどうでもよくなった幼女であった。

 

 

「はぁぁ・・・・・。もういいや、このまま続けても平行線の一途だから本題にはいっちゃおっか。えー、おほん。異世界トリップは確実だから、能力を決めよー。今なら・・・・・、って今でも過去でも未来でも変わらないけど、オススメの能力はいっぱいあるよ? そうだねぇ、例えば『不老不死』とか『おれのつくったさいきょーのうりょく』とか『一撃で世界崩壊パンチ』とか『男女平等キック』とか」

 

 

 若干疲れた表情で話す幼女。が、覇風の面構えはさっきの名セリフを言う時以上に、真剣であり、何かを考えている様子が伺えた。

 その様子に幼女は、『また名セリフか・・・・・?』と心の中で疑問を抱きつつも、覇風の異様な雰囲気に飲まれて、喉をごくりと音を鳴らせた。

 

 

「一つ聞きたいことがある。その異世界トリップとやらが本当だとして、時代は中世ヨーロッパ。ならば、その世界に『テレビ』『PS3』『ACFA』はあるのか?」

 

 

 覇風は中世ヨーロッパにそんなテクノロジーなどが無いと確信しつつも、『魔法』と言う単語を聞いて、もしかしたらと言う希望の思考に染められたので疑問を幼女に投げかける。

 だが、いくら魔法でもそのままの『ACFA』があるとは言い切れないので、覇風の中でなんともいいづらい絶望感が漂っていた。

 

 

「えっ、そんなのあるわけないじゃん。君、バカなの? ねぇ、ばかなの?」

 

 

 『あるわけない』と聞いた途端、覇風は膝と手を真っ白な地面に項垂れた。ちなみにバカはきこえなかったようである。

 そして、純白の地面に『orz』の形で項垂れている覇風に、幼女はちょっとした優越感に頭が固められたため、表情はドヤ顔で『えっへん!』と腰に手を当てて大きな声で呟く。

 

 

「・・・・・やは・・・・・り・・・・・か・・・・・」

 

 

 覇風は、何故私はそのような罰をうけなければならないのかと頭の中で考えつつも、途方もない絶望感で頭も体も力が抜けたようだ。体の力が抜けたせいで、『orz』の姿勢から、棒のように地面にうつ伏せで寝そべる形になってしまったのは覇風にとって、しょうがないことだろう。

 

 

「所で能力はなにがいいっ? やっぱ『一撃で世界崩壊パンチ』? あっ、それとも『最強の魔法』がいい? ねぇ、なにがいいっ?」

 

 

 幼女のドヤ顔が続く中、覇風に問いかける事をやめない。覇風のライフはもう0よっ!?

 もはや受け答えする気力がない覇風は、幼女の投げやりな質問に答えないで、ずっとうつ伏せで寝そべっていた。

 

 

「・・・・・。なんかめんどくさくなってきたなぁ。ここまで過剰に反応される事を考えなかったのはボクのせいだけど・・・・・。あぁー、もうあれでいいや。君にすべてを造ることができる能力『創造』をあげるから、YOUいっちゃいなYOっ!」

 

 

 言葉通りに面倒くさい表情をしながら、手を上げて人差し指をビンッ!と天に向けて決めポーズをする幼女。

 幼女による決めポーズが炸裂したかと思うと、覇風がうつ伏せで寝そべっている地面が開いて、そのまま覇風が堕ちていった。堕ちていった際、覇風はドヤ顔に表情を変えてある言葉をつぶやいていた。

 

 

「これは・・・面倒なことに・・・なった」

 

 

「また同じ人のセリフっ!?」

 

 

 幼女は最高にキマっている、決めポーズをしながら器用に顔だけを驚愕の表情に変えたのであった。

 

 




主人公の読み方は「きさらぎ はかぜ」です。読みづらかったら申し訳ありません。
なんとなく「如月博士」からもじったものですので、すごくてきとーにつけました。
ちなみに、作者はライールやラトナ、アリーヤ、ホワグリのパーツを使ったスリムな機体構造が好きです。でも、ごっついやつが嫌いってわけではありません。


ここまで読んでいただき誠に有難うございます。
感想や意見、罵倒、批判等を受け付けておりますので、是非色々書いて下さい。
罵倒や批判はオブラートに包んでくれると、ガラスのメンタルは砕けませんのでよろしくお願いします。
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