AC好きは、異世界でナニを為す   作:ヴェルクマイスター

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オーギルを作っていたために、投稿が遅れてしまったヴェルクマイスターです。ACのプラモデル難しすぎです。



タイトル変更。及びあらすじも変えました。


第十六話

 復讐の一歩。これを与えられた力―――AMIDAでもたらしたエヴァンジェ。

 紳士なAMIDAが見ていた幼女を殺した後、他の集落の人間は師団規模に及ぶAMIDAで壊滅を強いられていた。逃げることも、命乞いすらも叶わずに無残に殺されてゆく。

 集落そのものが狩り尽くされた。そこに存在するのはエヴァンジェとAMIDAのみ。エヴァンジェは自らの力に酔いしれて、狂気的な笑みと凶悪な歓喜なる表情を高々と上げる。そこらへんで寝転がっていたAMIDAを抱き上げてクルクルと回っているだけであるが。

 エヴァンジェが狂乱な舞を踊っていると、片方の耳についてある小型通信機からセレンの指示が入って、覇風が居るマザーへとウィーズカラー共に帰還した。

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 数時間後、マザー内部の管制室へと到着したエヴァンジェ一行は、覇風に偽りない行動をすべて報告していた。

 

 

「――――――となりますわ。以上でございます」

 

 

 緑色の粒子が部屋を漂う中、椅子に座っている覇風に敬々しく服従のポーズを行いながら軽快に口を動かして、噛むことなく優雅に報告を済ませる全身装甲でアミダ生成聖母体のエヴァンジェ。頬は朱色に染められているが、殺戮の余韻が残っているのか、覇風を視線が自身に向いている事で照れているのかはわからない。

 

 

「なるほど。・・・まぁ、状況は映像を通して見ていた。細かく言わなくていい。これからは留意しておけ」

 

 

 椅子に腰を掛けて、片方の足をもう一方の足に載せる。所謂不遜な態度で冷徹に述べる覇風。その対応に何かを感じ取っってしまったのか、エヴァンジェは頬を染めている面持ちを一変させて俯きながら短く返事をする。

 

 

「だが、初のミッションをよくこなした。頑張ったな、エヴァンジェ」

 

 

 エヴァンジェからの視点だと、意外なお言葉をもらってうつむかせていた顔を上げると、こちらに誰もが惚れてしまいそうな微笑みを浮かべてわたくしを見ている。と自己解釈したエヴァンジェは不安そうな表情だったにもかかわらず一気に顔を朱色に染めて『ありがとうございますっ・・・』と一言小声で呟いた。しかしながら、それはエヴァンジェから見た覇風である。実際にはただ口端を釣り上げているだけで微笑んでは居ない。そう、微笑んでは居ないのだ。

 首輪付きにも言ったこと無い、めずらしい褒め言葉をエヴァンジェに賜った覇風は、チラリと首輪付きへと目線を向ける。

 この場では影が薄かった首輪付きは、エヴァンジェの後方で犬耳の獣人特有の服従ポーズをしながら、覇風の言葉を聞いて怪訝な表情をしていた。

 だが、すぐに顔を左右に激しく振って考えを改めようとする首輪付き。その動向は覇風に見られていたようだ。

 

 

「今日は、もう休んでいい。次に備えておけ。・・・すでに捕捉は終わっているからな」

 

 

 口を歪まさせていた覇風は、服従のポーズをしている首輪付きとエヴァンジェにそう言うと、『クルリ』と椅子を180度回転させて空中ディスプレイに表示されてある文字の羅列を両目で観測しながらキーボードを超高速で連打していく。空中ディスプレイにはこう表示されてあった。『オリジナルプロジェクト:アームズフォート・イクリプス人型』

 下がる許可をもらった首輪付きとエヴァンジェの二人。首輪付きは腑に落ちないような面持ちを残しながら後ろの出口へと歩いて行き、エヴァンジェは恍惚な表情を浮かべて『天様』『アミダ』などと小声でぶつくさといいながら歩いて行く。

 

 

「煩い下等生物には、これが似合いか・・・・・・」

 

 

 もふもふな首輪付きと全身青緑色の装甲を連ねているエヴァンジェがいなくなった管制室にて、ひとりごちる覇風。その呟きは覇風と、この管制室にいるセレンにしか聞こえなかった。

 

 

『さて、覇風。・・・・・・覚悟はいいか?』

 

 

 物騒な覇風の言葉に反応せず、大分怒っている声音が含んだ声が管制室に響き渡る。

 

 

「・・・何の話だ?」

 

 

 一旦、作業している手を休めて理解できぬといわんばかりの顔を浮かべて、発言者の質問に質問で返す覇風。

 

 

『忘れたとは言わせんぞ。色々と根に持ちすぎる変態め』

 

 

 聞こえによっては忌々しさMAXかもしれないが、セレンの声音は怒りと身近な者に対する優しさが垣間見れており、俗に言うツンデレっぽさを醸しだして覇風に言い放った。

 この後、マザー内部の頂上にある管制室で、セレンの大声が支配する。さらには『私の罵倒で喜ぶか、この変態が!』等『これ・・・いいっ!』と言う声が聞こえたのはAC好きである覇風にとってご愛嬌であろう。

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