AC好きは、異世界でナニを為す   作:ヴェルクマイスター

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第二十一話

 

 イクリプス人型の戦闘及びリザルトが終わり、ラミアの一族達が覇風の本拠地であるマザーへと到着した。

 道中は至って何事も無く、強いて挙げることが有るのならば、イクリプス人型の歩行速度に全力を出さなければ追いつけなかったので、ラミアの一族全員とダークエルフの二人は息切れをしていた。

 現在、マザー外部の地上ではラミアの一族が四角形のような形で整列をしている。イクリプス人型に案内されてセレンに並ぶことを迫られ、覇風を待っているのである。

 精霊神又は世界の意思の登場を、心から待ち遠しく思っているラミアの一族とダークエルフは、沈黙と言う行動を行わずに『ザワ・・・ザワ・・』と息切れし終わった物が小声で話し合っている。その中に、回りに合わせず異例とも呼べる人物が存在していた。

 そう、ラミアのシャミアである。彼女はイクリプス人型から映しだされた覇風の映像を見た直後に、当時哀愁ただよう雰囲気と表情をしていたのにもかかわらず、その面影も微塵に残らないぐらい決起迫った面持ちに急変させ、マザーに付いた途端、今までの表情を静かに佇んでいる。

 

 

「シ、シャミア。どうかしたの? 痛いところでも有る?」

 

 

 丁度シャミアの隣りにいたダークエルフのフランシスカが、異様とも言える程のか感情変化に戸惑いつつも、労るように背中を撫でる。

 

 

「・・・・・・」

 

 

 フランシスカからの心配をよそに、背中に手を添えて撫で続ける行為すら無視して、じっと黙っているシャミア。

 そんなシャミアに、フランシスカはすこしの不満を抱きながらも、世界の意思である覇風が来るのを待っていた。

 息切れを起こしていたラミアの一族達が、息を整え終わると同時に緑色の粒子を回りに漂わせる人物―――覇風が、四角形に並ぶ者達に向かって歩いて来ていた。その両サイド後ろには、忙しなく顔を左右に動かしておっかなびっくり付いて来ている首輪付きと、蟻蜘蛛族とは到底思えない青緑色のした全身装甲並びに、巨大な尾を持って自信溢れる表情をしているエヴァンジェが付き添っていた。尚、エヴァンジェは一体のAMIDAを持ちずらそうに抱えている。

 

 

「フロムへようこそ。かんげ――――」

 

 

「精霊神様! ワタシにっ! 全部を守れるっ!! 力を与えてくださいっ!!」

 

 

 覇風が登場した瞬間、『ざわざわ』と騒がれていた音声は一瞬にして消え去って、誰しもがコジマ粒子をバラ撒く覇風に見惚れる。

 そしてラミアの一族の前まで来ると、ある名セリフを言おうとした覇風を遮る、渾身の叫びが四角形に並ぶラミアの一族からあった。

 内申しょんぼりしたが、すぐさま発言者を探そうとした。が、意外な事に覇風の言葉を遮った当者は、ダークエルフのフランシスカとユージンを連れて出てきた。

 

 

「ワタシに守れる力を、お与えください・・・っ」

 

 

 目を瞑りながら、今にも泣きそうな表情をして切実に懇願するシャミア。付いて来ているフランシスカとユージンは、その事実に隠し切れない驚きを顔を張り付かせてシャミアを見つめる。

 

 

「・・・ふむ。元よりそのつもりだ。が、今は待つがいい」

 

 

 言い終えた後、ラミアの一族達へと視線を移して、セレンと計画を練った話を持ちかける。




神とは、一体どんな存在なんでしょう。自分にとっては、只の都合のいい存在ですね。読者様達と一緒の意見だと思いますが。





次話で出てくるフロム脳兵器は、ちょっとばかり気色悪い―――所謂きしょいと呼ばれる物だと思います。意味合いとしては、鳥肌が立つような感じです。
又の名をキサラギ力ともいいます。・・・と言いたいです。
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