AC好きは、異世界でナニを為す   作:ヴェルクマイスター

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ゲームをしていたら、投稿が遅れました。ごめんなさい。

いやぁ、デッドライジングってすごいですね。あの方の名言と同じく、人間Lv50になればパンチ一つでゾンビが5m以上吹っ飛びますもん。
ちなみに覇風のLvは53万です。

うそです(笑)


第二十九話

 

 大掛かりな計画の一歩である、多種族国家「フロム」を建国した覇風は主要人物の四人に、重大のミッションを与えた。

 シャミアとフランシスカ、ユージンに、多種族国家「フロム」の使者として、あらゆる種族の友好的移住勧誘。

 セレンと首輪付きには、一先ずの自領地となる半径300mのマップ制作。いや、この場合は探索と言ったほうが正しいだろう。

 残ったエヴァンジェは、覇風と共に受け入れるための領地を整地しに行った。・・・儚い恋心を持ちあわせて。

 

 多種族国家「フロム」が発足した後、覇風とエヴァンジェ以外は各地に飛ばさた。その際、首輪付きとセレンはイベントが起きていたのであるが、それは偶然だったのか必然なのかは覇風にしか分からない。

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 多種族国家「フロム」が出来てから数十日が経った後、新しく拠点を置き換えたマザー内部の管制室にて、セレンと覇風が話し合いをしていた。

 

 

「・・・・・・ふふっ」

 

 

 椅子に腰をかけ、背凭れに大きく腰を預けている覇風が、空中ディスプレイを眺めて不気味な笑い声を小さく上げる。

 

 

『急になんだ、気持ち悪いぞ。』

 

 

 突然の覇風による不気味な笑い声は、セレンに気持ち悪いと判断されてしまったようで、その声帯には明らかな揺らぎがあった。

 対する覇風の反応は、『気持ち悪い』と言われて喜んだのか、若干口端がつり上がっている。

 

 

「何、あの二人が順調に進んでいるようでな、思わず笑ってしまったのだ」

 

 

 にこやかな笑みを浮かべて、思惑通りに事が進んでいると言いたげな表情をしている覇風。

 そんな面持ちをしている気持ち悪い奴を見て、セレンは言葉の意味を深く思考し始める。

 

 

『・・・・・・私は、お前がわからない。こんなことをしなくても、出来るはずだ。お前の能力を行使することでな』

 

 

 いつもの様に冗談で交わす慣れ合いではなく、本心や真面目を予測できるトーンの低い声で、切実に問いを出すセレン。

 それもその筈である。この作品に登場するセレン・ヘイズと言う本名を持つ人物は、本来の首輪付き専用オペレーターである霞スミカを模した存在。即ち、過去も未来も何もかもが違う、創り出されたセレン・ヘイズなのだ。

 上記に記している紛い物が、覇風の計画と言う未来を予知出来ないと断言できる。

 

 

「ふッ。まさか、わかっていないとは。私は、すべて承知の上で聞いているのかと思ったぞ」

 

 

 あたかも自分の思った事が全て、所謂俺様主義の如く、相手の思いを踏みつぶす様な勘違いの言葉をセレンへと話す覇風。しかし、覇風の表情及び、声帯は笑顔を浮かべて言葉を弾ませていた状態。つまりは、それをすらも見通して発言したのかもしれない。

 

 

『・・・・・・』

 

 

 セレンは、察した。馬鹿にした様な言い方であるが、重要な点を覗くと『知る必要はない』と言っていることに。

 だが、セレンは一つの間違いを起こす。覇風が言っているのは『知る必要はない』ではなくて、『知らなくていい』と話しているのだ。似ている言葉であるが、その意味合いは全く別である。

 

 

「まぁ。時間が発てば、自ずと―――侵入者か」

 

 

 覇風がセリフを切り、マザーを中心とした半径300km以内に入った敵対者を感知した。

 感知した次の瞬間には、管制室内で数秒の警告音が鳴り響いく。

 覇風が眺めていた空中ディスプレイの内容が一変して、遥か遠くにいる敵対者を写しだした。

 

 

「人間か・・・? いや、違うな」

 

 

 空中ディスプレイに表示している人物。ゴーグルを頭に掛けて、特徴的な耳をした背の低い幼女が、満面な笑顔でマザーに向かってムスカ歩きをしていた。

 覇風は、ゴーグルを掛けた幼女を人間と思ったが、特徴的な耳を見て人げではないと判断し、その動向を探った。

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

「らんらーん、どきどっきん! わっちは幸せなのだぁ~」

 

 

 最後に『♪』が付きそうな奇妙な歌を歌いながら、ムスカ歩きをしている耳が特徴的な幼女は、マザーの方角へと足を進める。

 

 

「うひょひょ! でゅふんふん! おばばぁが言ってた精霊神なのだ~」

 

 

 幼女が言うと非常に、さまに鳴らない下品な歌声を、大きく響かせながら歩く耳が特徴的な幼女。表情は変わりなく、太陽の様な笑顔で。

 

 

「おっぱいいっぱい、略してぱいぱい! ・・・ハッ。わっちは天才なのだ!」

 

 

 幼女が言うと非常に、気持ち悪く下品な歌声と共に、自画自賛ををする幼女。

 その後も、へんてこで下品な歌を続けながら、幼女の目的地であるマザーへと移動する。

 歌い続けている幼女が突如、『んあ?』と間抜けな声を上げて、巨大でただならぬ気配がする空へと首を向ける。

 首を向けた先では、光り輝く白い閃光が猛スピードで幼女へと迫っていた。

 

 

「なんなのだ?」

 

 

 疑問に思ったのか、首を傾げる幼女。

 

 

『こちらホワイト・グリント。お前は――――』

 

 

「ぎょわわわわぁぁあああああひいっっっひいいああぁあああ!?」

 

 

 かなり離れているのにもかかわらず、唐突に声が聞こえてきた事に驚きを二乗したような驚愕をして、気絶してしまった。

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

「わっちはドヴェルグ族のマリー・デニッシュなのだ!」

 

 

 ホワイト・グリントの登場によって、気絶してしまった特徴的な耳を持つ幼女は、その後ホワイト・グリントによってマザー内部まで連行された。

 そしてマザー内部の管制室で目を覚ますと、精霊神なる者の覇風が佇んでいて、なし崩し的に自身から自己紹介を始めたのであった。

 

 

「そうか。私は主任だ」

 

 

 至極どうでもいい。と言いたげな声質で自身の名前を言う覇風。しかし表情は違って、相手を蔑む笑みを浮かべていた。

 

 

「じゃ、シューでいいのだ。ところでシュー、速くアレを見せて欲しいのだ!」

 

 

 覇風とマリー以外、誰も存在しない管制室で覇風へと掴みかかるように、興奮で抑えられない声を上げるマリー。

 神のまつわる言葉以外で、最初から主任と呼ばれた事に嬉しく思った覇風―――とは間違いである。何の感傷も無く、マリーの言葉に待ったを掛けた。

 

 

「まずは私からだ。主観で良い、ドヴェルグ族とはどんな特徴を持った種族だ」




相手のゴールにボールをシュゥゥゥゥウウウウウウウウ!!!!



~単語~
ドヴェルグ族: ひと味ちがう武器や防具を作る職人気質でお酒が大好きな種族。エルフやダークエルフとは違った耳を持つ。他種族と交配しても、片方がドヴェルグ族の場合は、必ずドヴェルグ族が生まれてくる。ドヴェルグ族は閉鎖的樹族で、固有種族の歴史を余り持たないことでも有名。
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