何故か妄想でこの内容のプロットがじゃんじゃか思いつきます。それより執筆速度と文章力あげろって話ですよね。
前話補足:首輪付きケモノらしき奴は、アスキーアートの全身もっふんもっふんのではなくて、前に説明した獣人の白色Verとお考えください。でも似てるところがあるかもしれません。
覇風が言う『首輪付きケモノ』に酷似している白髪の獣人を、ホワイト・グリントのコックピットに置いて、マザーまで出力最大のOBを使って最短で移動した覇風達。AMSもなにも強化していない獣人が、最高速度3700h/kmの衝撃に耐えられるのかと言う疑問が残るが、そこは覇風が持ち前の『創造』を使って何かしたのであろうと予測できる。
急速でマザーへと帰還した覇風達は急いでいるにも関わらず、ホワイト・グリントをカタパルトまで運び入れて、左右に並んでいるネクストACに数ミリも誤差がないよう正確にシステムアウトする。すっ飛んできたのに、ネクストACに関連することは徹底させる覇風は、例え相手が自分に取って重要人物であっても優先にしない覇風であった。
そして、ホワイト・グリントから降りた覇風はマザー内部にある、医療関連が設備されている部屋へと白髪の獣人を肩に乗せて足を早める。
医療関連がすべてつまっていると言っても過言ではない部屋にたどり着いて、白髪の獣人を患者用ベットにそっと乗せると、血がベッタリ付いている服を剥ぎ取り、付近にあったゴミ箱へボッシュートして全裸にさせる。その際、白髪の獣人は多少の胸の膨らみと股間に男の象徴がなかったが、覇風はそれに戸惑うことも、慌てることもなく―――いや、違う意味で戸惑っていたが―――迅速且つ、丁寧に清潔なタオルで血を拭き取って応急処置を行う。
◇◇◇◇
覇風による完璧な応急処置を施されてから数時間が経った頃、白髪の獣人は白い患者が着るような服を着させられてベットにて、スヤスヤと胸を上下させながら安息の時間を堪能している。隣では覇風が椅子に背を持てれ掛けさせており、片足をもう片方の足に乗せて、絵になる態勢を保ちながらとある本を読んでいる。その本をタイトルは『目からコジマキャノン、鼻からアサルト・セル。そして耳からエーレンベルク』と記述されてあった。あと著者は不明である。
『いつまで寝ているつもりなんだ、こいつは・・・・・・』
ベットで寝ている白髪の獣人と覇風以外には、誰もいない医療室に機械音が混ざり合ったトーンの低い女性の声が響き渡る。
覇風は本から目を離さずに、まるでそこにいるのが当たり前だと錯覚させるように声へと話しかける。
「さてな。そろそろ起きても不思議ではないが、血まみれになるまで何かしていたんだ。休まさせてやれ、セレン」
覇風に話しかけていたのは、ホワイト・グリントのAIであるセレン・ヘイズであった。何故ホワイト・グリントのAIがここにいるのかと言うと、当初はネクストACホワイト・グリントだけのAIにしようと覇風が考えていたのだが、ホワイト・グリントだけでは面白く無いとセレンがぼやいていたのでマザー本体の管制人格に設定した。このため、セレンはマザー内部の部屋及び通路等に移動できるためこの医療室にいると言うことだ。
「・・・・・・うゅっ」
セレンと覇風が会話をしていると、ベットに寝ている白髪の獣人から気が抜けるような声が発せられる。
一声を上げると仰向けに寝ていた白髪の獣人は寝返りを移し、丁度覇風がいる方向へと目を閉じている顔を向ける。
声がした方へと覇風が顔を向けると、覇風の顔が白髪の獣人に振り向いた直後に、白い患者用の服を着た白髪の獣人が目をパチリと開ける。
「・・・・・・もふっ? カミ様・・・・・・? カミ様っ!? もふぅぅぅっ!?」
目を開けて、覇風へと視線を向けると「もふ」と言う珍妙な口調を残しながら驚愕する白髪の獣人。覇風は珍しいと言うか、変な語尾だなと頭の中で思いながら声を発した人物へと見据える。
「私は神様でも精霊神様でもない。・・・・・・まぁ、とりあえず落ち着け」
一度、本へと目線を落とし懐から付箋を取り出して、今見ていたページに貼り付ける。そして、本をベットに付属していた小さな机に置くと、覇風は白髪の獣人へと体を向ける。
「お前の名は何と言う。どこから来た。どうやってあの場所に辿り着いた」
極めて冷たく、早口に言い放つように語りかける覇風。それに対して白髪の獣人は、覇風を見た瞬間表情を驚きに変えてあたふたと起き上がり右往左往する。端から見ると、一方的に喋りかけている覇風と、言葉をまったく聞いていない白髪の獣人と言う構造ができてあり、コントをしているように見えるがどちらとも至って真面目である。獣人の方は真面目にあわてているって言うところか。
◇◇◇◇
白髪の獣人がおきあがってから数分後。ようやっと落ち着いた白髪の獣人は、ベットの上で手を折り曲げて腹を見せる姿勢―――服従のポーズを取って覇風を見つめていた。ちなみにセレンはと言うと、白髪の獣人が慌ててからは一言だけ『落ち着け』としか発言していなく、今もずっと黙ってこの状況を観察している。
「さて、まずはだ。お前はどこから来た」
ベットの上で服従のポーズをしている白髪の獣人と、その姿を椅子に座りながら淡々と見て話しかける姿は、些か可笑しいと思える。が、覇風の顔は一切笑っていない。
「わからないです。もふ・・・・・・」
目をウルウルと潤わせながら覇風を見上げて、鎮痛な面持ちで返す白髪の獣人。
「わからんか・・・・・・。では、何故あんな場所で倒れていた」
白髪の獣人から言われた言葉に、いろいろ思考を加速させながら答える覇風。
「逃げてきましたのです。もふっ」
未だに服従のポーズをしながら質問に答える。
覇風は『逃げてきた・・・・・・?』と小さく呟き、脳内で様々な仮定を作り出していた思惑にピリオドを打つが、過去のことはどうでもいいのか、その考えを放棄した。
「過去のことは詳しく聞かん。・・・・・・最後に、お前の名はなんと言う」
これが一番聞きたいことだと証明するように、語尾を強くして言葉を投げかける覇風。
この質問に白髪の獣人は、今まで目を潤わせ表情を固くしていたが、これまでのは何だったのか。と聞きたくなるような満面の笑みで答える。
「モカナはモカナといいますですっ! 母さまからもらった大事な名前ですっ! もふもふっ!!」
若干興奮したのか、息遣いを荒くして覇風をみえるモカナと名乗る獣人。
しかし、覇風はその満面の笑みを消すかのように冷たい言葉をモカナと名乗る獣人に言い放つ。
「モカナ・・・・・・か。お前に不釣合いだ。これからは首輪付きと名乗り、この首輪をつけろ」
そう言った後、懐から犬につける赤い色をした首輪を取り出して首輪付きと名乗るように言った獣人の横へと放り投げる。
「え・・・・・・。あ、あの。モカナはクビワツキ・・・・・・ですか?」
服従のポーズをしながら、器用に表情だけを絶望の色へと染める『首輪付き』。ひっそりと目の端に涙をためて、ウルウルではなく本当の泣き顔へと変貌させる。絶望のあまりに「もふ」と言う珍妙な語尾を忘れているのは、それほど驚愕するべきことなのだろう。
「そうだ。お前はモカナではなく首輪付きだ。私の事を神様と崇めるのならば、当然この命令にしたがうだろう? それと、お前はもう私の物だ。勝手に出て行くことも許されん」
さも当たり前だ、と言わんばかりの声音で冷たく首輪付きへと話しかける。
首輪付きは、あまりに急な展開についていけないのか、表情を絶望へと変えながら、覇風の目の前で思考に耽る。
◇◇◇◇
覇風が、白髪の獣人を首輪付きと無理矢理名乗るようにしてから、数十分いろいろと問答があった。
今では首輪付きと覇風による話し合いで、完全に首輪付きが折れる形となり、覇風に従うようになった首輪付き。
ちなみにここまでもセレンは無言で、只々観察していた。
「よし。さっそくだが、首輪付きにAMSを導入する」
医療室からでて、『危ない研究所』ではない違う場所にあるAMS導入室とネオンで描かれた部屋に入って首輪付きに向き直り、期待の目でみる覇風。
「え、えーえむえすですか?もふぅ?」
覇風の後ろにひょこひょことついてきた首輪付きは、可愛らしく首を傾げて、前にいる覇風へと問う。
「あぁ、AMSだ。これは、非力でなんの能力も持たないお前が復讐の希望を持てる、前段階といった所か」
覇風と首輪付きの前方には、2m程の長さを持った長方形の機械仕掛箱があり、首輪付きは、その機械仕掛箱へと視線を映しながらまたも質問をする。
「クビワツキの復讐が出来る物・・・ですか?」
「もふ」と言う語尾を付け忘れるほどの重要な事なのか、真剣な面持ちで長方形の機械仕掛箱を凝視する首輪付き。その復讐とやらは、首輪付きにとってかなり重い物だとその顔からだけでわかる。
「そうだ。恐怖する必要性はない。安心しろ、とは言わないが心を落ち着かせてそこに入れ。・・・・・・お前の可能性を見せてみろ!」
長方形の機械仕掛箱から、様々な装置と思われる物をたくさんつけた狭いベットの様なものがでてくる。
機械仕掛箱を操作するために、すこし首輪付きから離れた所にある装置に向かいながら、珍しく機嫌よく発現をする覇風。
首輪付きは覇風の勢いに乗せられたのか、喉をゴクリと鳴らせて、様々な装置がたくさんついたベットへと近づき、横になる。
そして覇風が、首輪付きがベットに入ったことを確認すると、装置を操作してベットを長方形の機械仕掛箱に戻す。すると、超細かい情報が覇風の操作する装置に表示されて、効率よくそれを目視する。
「かっこよく言ったはいいが、AMS適性がほぼないに等しいだと・・・・・・。これは面倒なことになった」
目の前にでかでかの『D』と表示されている事に、覇風は驚きを隠せなかった。ちゃっかり例のあの人のセリフも言っているが、覇風は驚きのあまりに気づいていなかった。
『阿呆か、お前は・・・・・・』
言葉通りに呆れた声を出すセレン。覇風は、セレンから言われた言葉に『まぁ、その通りだな』と、超絶珍しく自分のミスを認めのであった。
首輪付きの「もふ」は口癖です。これからこの物語の基板となる人物がたくさん出てくるので、キャラを確定させるのと。口調などが被って誰が誰だがわからなくなる。と言う事を防ぐために付けました。深い意味はありません。