AC好きは、異世界でナニを為す   作:ヴェルクマイスター

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そろそろバトル回が来そうなヴェルクマイスターです。


前話補足:AMS適性のDと言う表記は、AMS適性が無い一般人に一ミクロぐらいの適性を足したぐらいのランクです。正直言って、アマジーグより低いです。
ローマ字表記でランク付けすると「A B C D」になります。Aは適正値が非常に高い。Bは概ね高い。Cは非常に低い。Dは無し。になります


第八話

 首輪付きにAMSを導入してから、実に一週間の時が過ぎていた。

 自分の意思も多少は有るだろうが、ほとんど覇風によって無理矢理AMSを体に埋め込まれた首輪付きはAMSを嵌め込んだ後に、すぐさま全身黒色の03-AALIYAHに乗せられて、ゲームで言うチュートリアルを開始させられた。

 チュートリアルが開始したのは良かったのだが、首輪付きのAMS適性は無いに等しいかったので03-AALIYAHに接続した途端、体が激痛に襲われる、吐き気を催す、高性能の機械に脳がついていけず意識を失う等と言った症状が出始めて、チュートリアルどころではなかった。さらに言えば、AMSをネクストACと、接続を切断してみるとコックピット内で嘔吐したり、感覚神経に高負荷が襲いかかり口が裂けるほど開けて悲鳴をだしたり、飢餓感がでてきったり、幻肢現象が起こったりした。嘔吐物などは、覇風が能力を使わずに、自分の手で綺麗さっぱりに掃除をしたそうだ。

 それでも首輪付きに我慢をさせて強制的に03-AALIYAHを動かし、いつどこにどう負荷が掛かるのかを実験してから、仕方なく獣人用のAMSを即興で創りあげて追加導入させた。

 

 

「今回のミッションプランを説明する」

 

 

 覇風はマザー内部の頂上にある管制室の椅子に座って、空中ディスプレイの目の前に表示されている首輪付きを見ながら、命令口調で淡々と話す。

 

 

「現在地点であるマザーから、600km離れた所に人間と耳が長い人間らしきものが駐屯している砦をレーダー上にて発見した。砦の構造は、10m強ある石製の塀に囲まれた五角形だ。五角形の頂点には超々遠距離カメラにて目視した所、大口径と思われる大型地対空砲が二問づつ配備されていて、一つに付き10人がついている。人数の総数は、およそ400人弱。これらの砦及び、人間と人間と思われる奴らを全て排除する」

 

 

 空中ディスプレイに表示されている首輪付きは、冷や汗を額に流して極度に緊張した表情をしらながコクリと一つだけ頷く。ちなみに首輪付きの方には、超々遠距離カメラにて撮影された五角形の砦が映しだされていて、詳細な大型地対空砲の場所が明記されている。

 

 

「本ミッションは、お前の試金石と実地訓練を共同している。落されても支援はないと思え。尚、両肩に付いているグレネードは砦を破壊する時限定とする。大型地対空砲は右腕と左腕にアセンブルした近距離兵器を用いて撃破しろ」

 

 

 長々とミッションオブジェクティブを説明した後、一白置いてから迫力ある声音で脅す用に、一方的に言葉を投げる覇風。暗に撃沈すると見捨てると言う物言いに首輪付きはビクリと顔を震わせて、泣きそうになりながらも声に張りを持たせて返事をする。

 

 

「<・・・・・・わかりましたです、シュニン様! もふぅ!>」

 

 

 覇風が眺めている空中ディスプレイには、目にいっぱいの涙をためて元気よく返答をする首輪付きが写っている。何気に覇風は、心の中でその返事にやるせない期待を込めて目線をあわせる。

 

 

「以上でミッションの概要を終える。お前には一応、期待している。行って来い」

 

 

 腕を組んで目を閉じる。様になるポーズを取り、緊張をほぐすように軽く笑いながら首輪付きに語りかけて、激励する覇風。これにはセレンも驚いたのか、『お前のような奴が、そんな事を言うなんてな・・・・・・』と驚愕を隠しきれずにマザー内部の管制室で呟く。

 

 

「<えーしーねーむウィーズカラー(With Collar)。おーばーどぶーすと行きますです! もっふぅううう!!>」

 

 

 マザー外部にて、超大型三連結主砲の下についてある長方形のカタパルトから、全身黒色の03-AALIYAHもとい、ウィーズカラーが白色に輝く光りを残して飛び出していった。

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 視点は移り変わって、マザーから600km離れた砦に映る。

 

 

「はぁあ。向こうの連中は羨ましいなぁ、今頃魔族とどんちゃんやってるだろうよー。俺も行きたかったなぁああ」

 

 

 五角形の頂点と頂点の間にある一つの、石製の監視塔と思われる場所にて、鉄と木を合わせた比較的に軽装を施した男が大きいため息を付きながらひとりごちる。

 

 

「ったく、これで何回目だよ・・・。ちゃんと見張りやれよな。・・・・・まぁ、その気持はわからんでもない。でも、ここもれっきとした重要な場所だぞ? 敵、こないけど」

 

 

 大きなため息を付いた軽装の男の隣りにいた、耳が長く片手に双眼鏡らしきものをもって遠くを監視している地味なローブを纏った男は毒づく様に、双眼鏡らしきものから目を離さず答える。

 

 

「それは上からのお世辞みたいなものだろ? こんな所が重要だったら、敵がわんさか湧いてるだろうさ。・・・・・・あー暇。暇暇。ちょー暇」

 

 

 ため息の次は、欠伸をして両手を伸ばし「暇」と連呼する軽装の男。

 

 

「同じこと繰り返し過ぎだっつーの。・・・・・・いや、本当にここって重要らしいよ? 亜龍共が俺たちの同盟に参加しなかったから、魔族側についたって噂流れてるし」

 

 

 軽装の男の発言に、呆れながらこの砦の重要性を確かめるように変死をする耳が長くローブを纏った男。

 

 

「うげっ、よりによって亜龍共かよ! この龍紋砲の数に、薄々は気づいてたけど・・・・・・亜龍かぁ」

 

 

 苦手な部類を語る感じで、意気消沈させる軽装の男。これに対して耳が長くローブを纏った男は『戦えるだろ。むしろうれしいんじゃないの?』と質問するが、亜龍は嫌だと強く否定して、大きすぎるため息を吐いた。

 

 

「あーやだやだ。さっさと向こうにいきたいねぇ~」

 

 

 肩をすくめさせて、両手をひらひらと振る軽装の男。

 

 

「その言葉は聞き飽きた。ほかに違う―――ん? なんだ、あれ」

 

 

 同じことを繰り返して言う軽装の男に、すこしの苛立ちを感じだローブを纏う男は、激を飛ばそうとした所で双眼鏡らしきものに黒い物体が見えたことに疑問を抱く。

 

 

「え、まさかの亜龍共か?」

 

 

 ローブを纏った男の発言に驚きながら、床に置いてある双眼鏡らしきものを取って自身も確認する。

 

 

「いや、黒色の亜龍なんて聞いたことない。・・・・・・。監視局長、我々第三監視部隊が担当する東南方面にて、亜龍ではないと思われる黒色の魔獣を発見しました、こちらに空から向かってきています。龍紋砲の使用許可を申請します」

 

 

 黒色の物体を発見して、すぐさま懐から四角形の羊皮紙を取り出して、その髪に向かい言葉をしゃべる。その羊皮紙には、円を描いた魔法陣が記載されており、話した内容を勘場見るに、通信用と判断できる。

 

 

『龍紋砲の使用を許可する。・・・亜龍ではない魔獣が、空から来ているだと? これは非常事態かもしれん。戦闘になるかはわからんが、こちらから全監視所に連絡して龍紋砲と、対空兵をそちらに向かわせる。以後厳重に監視を続けろ』

 

 

 魔法陣が描かれた羊皮紙から、だみ声の監視局長と呼ばれる男が冷静に伝えようとするが、若干戸惑いを隠せなく、上場った声で命令する。ローブを纏った男は、その返答に短く『ハッ』とだけ答えて、黒色の打ったいがいた方面へと双眼鏡らしきものを向ける。

 

 

「なっ!?」

 

 

 しかし黒色の物体が方へと顔を上げると、すでに砦を囲む塀から80メートルの間しかなく、監視塔より上から黒い物体はすべてを見下ろしていた。

 軽装の男とローブを纏う男は、これに唖然としていて、口をポカンと開けながら目を見開いて只々人型の黒い物体を見ていた。

 

 

「な、なんだよ。これ・・・・・・」

 

 

 数秒間見つめていたのだが、しだいに吐き出すように言の葉を小さく呟いた軽装の男は、まるで地獄を体現しているかのような黒い魔獣に恐れ慄くほかなかった。

 

 

「か、各棟龍紋砲発射準備! 目標、南東側の黒い魔獣っ! 繰り返す! 各棟龍紋砲発射準備! 目標、南東側の黒い魔獣だ!」

 

 

 監視局長とは違う魔法陣が描かれた羊皮紙をとりだして、慌てながら大声で照射許可をだすローブを纏った男。

 

 

 ――――ドンッ!

 

 

 刹那、黒色の人型魔獣にひとつの龍紋砲が火を噴いて、その砲弾を見事に命中させる。

 

 

 ――――ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ!

 

 

 一つの龍紋砲が直撃して、煙が黒い人型の魔獣に包まれている中、他の頂点に存在している全龍紋砲が南東の敵へと飽和攻撃を開始する。

 

 

「・・・・・・やったか?」

 

 

 軽装の男が、その一部始終をみて声を引きずり出す。

 全部の龍紋砲を受けた黒い人型魔獣には、その砲撃を受けた拍子に煙が回りに蔓延していて生死が確認できんかったためである。

 そして回りに蔓延っていた煙が晴れると、そこには緑色をした粒子をまき散らして無傷で何事もなかったかのように直立不動で佇んでいた。

 

 

「ちょ、まじかよ・・・・・・っ!?」

 

 

「じょ、冗談じゃ」

 

 

 二人の声が重なって、表情も同じ驚愕と驚き、絶望を表した様子でその状況をみていた。

 黒い人型魔獣は、右腕に持っている長方形状の武器らしきものを砦に向けると『ドヒャアッ!』と言う独特な音を残して、反撃を開始した。

 

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