俺はNTR展開絶対見逃さないマン……孤高の男……   作:NTRスレイヤー

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直接的では無いものの、ちょっとアレな描写があるのでタグにR-15を付け加えました。


俺は幼馴染み敗北フラグも見逃さないマン……孤高の男……

 

 俺は幼馴染み敗北フラグも見逃さないマン……孤高の男……。

 

 

 幼馴染みは距離が近い。

 距離が近いがゆえに、恋愛感情には発展し辛い。

 なるほどなぁーっ、完璧な理論だなぁーっ、それがフラグな時点で、俺には匂っちまうわけだがなーっ!

 

 ……そういうわけだ。

 今日はその辺りを考慮しつつ、校内を見回ることにするぜ……。

 くくく、調べはついてんだぜ?

 この世界が同人誌みたいなハプニングが起きまくる世界だ、ってのはな……。

 それじゃあ俺も、せいぜい好きにさせて貰うとするさ……くくく。

 

 

 

 

 俺はNTR展開絶対見逃さないマン……孤高の男……。

 

 

 匂うなぁ、匂い立つなぁ……。濃厚なNTRフラグの匂いだ。

 どこだ、どこに居やがる……?

 

 ……見付けたぜぇ、そこに居たのかNTRフラグ……会いたかったぜぇ……くくく……。

 

 茂みからカメラを構えて、誰かの写真を撮ろうとしているそいつの首を絞め落とし、そのカメラを回収する。

 ……なるほどなぁ、既に現場は押さえてやがったか……くくく、こいつは俺が有効活用してやるぜぇ……?

 

 そこにあった写真は……まぁ、なんというか。

 ちょっと口に出すのが憚られるやつだったわけだが。……思い人の机で、そういうことするのはどうかと思うぜ……?

 まぁ、朝っぱらに匂ってた幼馴染み敗北フラグまで回収するとは、思わなかったがなぁ……?

 

 

 

 

 俺は幼馴染み敗北フラグもNTRフラグも見逃さないマン……孤高の男……。

 

 

 一時期の幼馴染みの異様なまでの敗北率は、一体なんだったんだろうなぁ……?

 まぁ、俺は幼馴染みが勝とうが負けようが、別に構わねぇわけだが。

 ……とは言え、鼻に付くのは確かな話。くくく……まぁ、有効活用してやるさ。

 

 写真をネタに呼び出した相手は……相手は……今時珍しいツンデレ娘、だと……?

 お、落ち着け俺は敗北フラグを見逃さないマン……孤高の男……。正直どうすりゃいいんだ感が凄まじく高まって来やがったが、どうにだってして見せるさ……。

 

 気丈な瞳でこちらを睨んでくる少女。……くくく、気の強い女は嫌いじゃねぇぜ……?

 今回向かうのは放送室だ、防音が効いてやがるから()()()()()()に使われやすかったりするらしいぜ……?

 くくく、そうだぜ、ここでお前はあられもない姿を晒すんだ……。

 さぁ、マイクに向かって、その声をみんなに聞かせてやりな……。

 

 ……くくく、うまくできたじゃねぇか。

 じゃあこっちは準備をするかな……安心しろ、()()()飾ってやるぜ……くくく……。

 

 

 

 

 俺は幼馴染み敗北フラグも見逃さないマン……孤高の男……。

 

 

 衆人環視の中での告白……だなんて、プライドの高いお前に取っては、屈辱以外の何物でもなかっただろうなぁ……?

 くくく……お前のプライドをずたぼろのボロ雑巾のようにしてやるのは、中々楽しかったぜ……?

 

 何度も泣き声を上げて、許してくれと叫んだが……まぁ、俺にそんな悲鳴は通用するわけもない。

 それに、お前は不純異性交遊を望んでいたようだが……俺の目の黒い内はそんなことはさせねぇぜ、くくく……、昂る体の火照りを、せいぜい悟られないようにするんだな……。

 

 それと彼氏君よ、その女はとんだ淫乱だぜ、せいぜい手綱を捕まえて置くんだな……。

 ……たまに机が濡れてる?

 お、俺は知らねぇなぁ……?苛められてるんじゃねぇのかお前さん。

 くくく……滑稽だなぁ、ええ……?

 

 …………あとでしっかりしつけとくか………。

 

 

 

 

  俺はNTR展開絶対見逃さないマン……孤高の男……。

 

 

 どうして諦めると言う言葉を知らねぇんだろうな、こういう輩は……。

 最初に目を付けていたのは自分だ?それを横取りしやがって?

 ………くくく、なるほどなぁ。笑っちまうぜ……まさか俺が、単なるおっさんだと思われているとはな……。

 

 俺はずっと、俺が何なのかを示しているんだぜ……?

 俺はNTR展開絶対見逃さないマン……孤高の男……。そう、お前が先に目星を付けていたのだとするのなら。

 

 俺はそれを横からかっさらった(NTRした)だけなんだぜ……?

 

 くくく……そうさ、初めからお前は俺の獲物……哀れな寝取られ側だった、ってことさ……。

 

 じゃあまぁ、せいぜいブタ箱の中で、お前が手に入れられなかったモノを、指でも咥えながら見てるんだな、くくく……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 幼馴染みの彼が、私から疎遠になってしまったのは。

 ……思えば、素直になれない私の意地っ張りなところが、原因の一つだったのでしょう。

 

 ……好きという、たった一言を伝えるというだけの事に、どれほどの躊躇いと葛藤があったことか。

 その癖、彼が他の女の子と話していると、胸が苦しくて苦しくて、張り裂けそうに切なくて。

 ……その、机で……致してしまったりしたことも、あったわけなのですが。

 

 それが良くないことである、というのは。……深く考えずともわかることであって。

 強面の教師である先生から、その現場を収めた写真を見せられた時。

 私の胸に訪れた恐怖と、羞恥と、憤怒は……とても言葉で言い表せるようなものではなく。

 彼を睨み返しながら、同時に、『ああ、終わってしまった』と、どうしようもない後悔に、身を沈めていたのです。

 

 そうして連れてこられたのは、放送室。

 音を扱う場所である以上、ある程度防音が効いているこの場所で、私は───。

 微かに震える私の肩に、先生の手が置かれて。……生唾を呑み込んだ私は……。

 

 

「よし、アイツを呼べ」

「…………はい?」

 

 

 次に彼が告げた言葉に、思わず間抜けな顔を晒しながら、彼の方に振り返ってしまったのです。

 そして、そこにあったのは。

 心底不思議そうに、こちらを見つめ返す先生の顔だったのでした。

 

 

 そこからはまぁ、なんというか。

 ジェットコースターに乗った気分というか、はたまた無理やり乗せられた気分と言うか……。

 

 よもや全校放送で彼を校庭に呼び出す、なんて事をするはめになるとは思いませんでした……。

 指定時刻は放課後、その間に少しでも成功率を上げるぞ、なんて言葉と共に、隣のクラスの女子生徒さんが「待ってました!」とばかりに放送室に入って来ましたし。

 

 それから、薄く化粧をしてもらって、「案山子だと思え」なんて言葉と共に、彼女の彼氏さんがなんとも言えない表情で立っているのを前に、延々と告白の練習をさせられて。

 ……その、この工程に関しては私の意気地のなさ云々より、傍らの女子生徒から立ち上る、あからさまな不機嫌オーラの方が恐ろしかったわけなのですが……。

 

 先生が言うには、恐怖がお前の殻を破らせる……との事でしたので、ちゃんと考えた上での指示だったということは確かのようですが。

 ……でも怖いものは怖いので、次回があればこういうのはやめてくださいませ……。

 

 あと、教師が告白のお膳立てをするのはいいのか、とも尋ねたのですが。

 これまた不思議そうな顔で、「不純じゃなきゃいいんだよ、()()じゃなきゃ、な」と仰っておられました。

 ……なんだか凄く釘を刺されたような気がするのですが、気のせい……ですわよね?え?気のせいじゃない?……むぅ。

 

 

 それから、放課後までひぃひぃ言いながら、先生の言う特訓を行って。

 訪れた放課後、訪れた校庭、訪れた──彼。

 真っ白になった頭と、つい口から飛び出しそうになる悪態を、どうにか堪えて。

 ……いえ、特訓時の彼女の『これで失敗したらお前許さないからな……!?』という無言の圧を思い出したからでは、決して、決してなくてですね?

 

 まぁ、いろいろなモノを動員して。……周囲に散逸する他者の視線も全て無視をして。

 己の胸の裡を──思いの丈を、自分にできる限りの全力で投げ付けて。

 そうして──見事に、彼に了承の言葉を言わせる事ができた時、私はここから始められるのだと、変われるのだと、歓喜に包まれたのです。

 

 ……まぁ、ちょっと歓喜に包まれ過ぎて、ちょっとやらかしてしまうのですが。

 で、でも長年の片想いが報われたのですから、それは仕方のないことだと思いませんか?……思わない?隙になってるから自重しろ?そんなぁ。

 

 ……こほんこほん。

 まぁ、先生の言う通り、隙になっていたのは確かなので、今後は気を付けて行きたいと思います、はい……。

 

 せめて学校ではやってくれるなよ?

 ……前々から思っていたのですが、先生は甘いのか厳しいのか、よくわかりませんわね?

 え、かなり甘い?不純じゃなければ認めてるのだから、幾らでも甘酸っぱいモノを重ねていけ?

 ……な、なるほど。

 だから今度、みんなで遊びに行こう、俺が車を出すから……なんて言葉が出てくるわけですわね、勉強になります……。

 

 こっちの事はいいから次を話せ?

 んもう、照れ屋さんなんですから……。

 えっと、隙がうんぬん、でしたわね?

 

 ……はい、反省しております。ああいう行為は見付からないように……そもそもするな?そんな殺生な!?

 やっと彼と心を一つにできたと言うのに、火照る体を慰めることも容易にはできないなんて!なんて世の中なのですか!

 ……はい?そういうのが『どうじんしのう』?何を仰っていらっしゃるのです先生?

 

 まぁ、次回があれば気を付けますので、そこは置いといて。

 

 ……先生が最初に見せてくれた写真。

 それを撮った人物が、また私の恥態を収めていた──というその事態により、天上のような心地からまさに叩き落とされた私。

 震える私の肩に写真部の部長が手を置き、促されたのは放送部までの道。

 私に歓喜を与えてくれたその道が、まさに今穢されている──その事が辛く、悲しく、恐ろしく……。

 涙を堪え、放送室の扉を開けて──。

 

 

「よく来たな、よく俺の前にその面を出せたな。──では死ね」

 

 

 中に居た先生の言葉と共に、彼の渾身のストレートが部長を捉え。

 ……そうして、私は自由を手に入れたのでした。

 

 

「部活の備品だったみたいだから、壊すまではしなかったんだが……甘かったか。弁償代もアイツ持ちにしておこう」

 

 

 そう仰いながら、先生がカメラを粉々に砕いた姿は、一生忘れることはないでしょう。

 ……まぁ、そのあと例の彼女の彼氏さんと私の彼が、「こんなやつはこうだ、このっ、このっ!」と言いながら、部長さんに必要以上に制裁を加えていたのには……ちょっと、引きましたが。

 でもまぁ、そういうことをされる謂れはキチンとあるわけですから、止めたりはしませんでしたけど。

 

 

 それにしても……。

 なんというか、蛇の道は蛇という言葉を思い出すような、先生の行動は……。

 彼の過去を、うっすらと想起せざるを得ない、というのは。

 ……おそらく、余計なお節介なのでしょうね、と。

 

 柄にもなく、私はそう思うのでした。

 

 




「くくく……NTR物だけかと思ったら、そもそもこの世界の人間がちょっとえっちな同人誌(お花畑)みたいな奴らばっかりだったぜ……俺が風紀を守らねばならぬ……」
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