探偵ストレイドッグス   作:凜々

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第17話 小さくなった高校生探偵と自殺愛好家の出会い

俺は高校生探偵の工藤新一、幼馴染の毛利蘭と共にトロピカルランドに遊びに来た帰り、怪しげな取引現場を目撃した。見るのに夢中となっていたおれは背後にいる仲間に気づかず後ろから殴られ気絶させられてしまった。気が付いた時には警察官に囲まれてあっという間に交番に連れてこられて事情を聴かれたがいくら高校生だといっても誰も信じちゃくれねぇ。

 

 

「だから!俺は高校生なんだって!!」

 

「何度言う気なんだ?いい加減大人をからかうのはやめなさい!!」

 

「どうします?保護者がどこにいるのか聞こうと思ったのにこれじゃらちが明かないぞ?」

 

 

「いっそのとこ施設に事情を説明して預かってもらったほうが・・・・」

 

「(くっそ誰も信じちゃくれねぇ。このままじゃ連れてかれちまう)」

 

すきを見て逃げようとしたその時

 

 

「ちょっと太宰さん!!いい加減にしてくださいよ。近隣住民の迷惑になりますから、驚いてましたよ!池の中から足だけ見えた人を見つけて」

 

「んーーーーーーー。まぁ善処するよ。」

 

「絶対する気ないですよねそれ・・・・・」

 

奥から警察官と茶色いトレンチを羽織ったまだ若そうな男性が歩いてきた。

疲れている雰囲気を醸し出している警察官とは対照的に男性は呑気そうだ。

 

「(なんだなんだ)」

 

刑事には見えない雰囲気だが犯罪者にも見えない雰囲気の持ち主だ。

 

「ん?どうしたんです?」

 

警察官のほうがこちらに気づき少し遅れて男性がこちらを向いた。

 

「いやーこの少年がおかしなことを言っていてね。大したことじゃないので施設に事情を話して預かってもらおうかと」

 

「(っまずい!!)」

 

しかし警察官が口を開く前に男のほうがしゃべりだした。

 

「だったら私が引き取りますよ。」

 

「(えっ)」

 

新一が驚いたことに気づいた太宰は一つウインクして警察に向き直りなおも続ける。

 

「私が所属は既に御存知でしょう?」「すぐにこの子の親御さんも見つけて見せますよ」

 

「まぁ、太宰くんなら安心だ。任せようか」

 

そういうわけで

 

 

「さて、少年」

 

「えっ!?な、なに」

 

「行くとしようか。」

 

そういい、太宰は新一を連れ出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

交番から出た新一は太宰に促され、脇に留まっていた青色の車に乗車した。

 

「(おいおい、レクサスかよ・・・・)」

 

「ふぅ~、強引にでも行かないと堂々巡りになりそうだったから連れてきたけど良かったかい?」

 

「う、うん。ありがとう、太宰さんでいいんだよね」

 

「そうだ。私は太宰、太宰治だ。何やら訳ありみたいだね。よかったら話してくれるかい?」

 

ちなみにこういうものなんだけど。そこには【株式会社DMO 調査員 太宰治】と書かれていた。

 

「(これって親父が言ってたっ!!)」

 

「私の素性は明かした。今度は君の番だ。」

 

 

新一は今日1日で起きたことを話した。

 

「(なるほど、これは彼らの協力も必要かな)なるほど、これを誰かに話したかい?」

 

「さっきの警察に。でも誰も信じてくれません」

「・・・・まぁ、確かに目で見ないと信じてくれる人は少ないだろうねぇ」

 

「でも本当になんです!!」

「まぁまぁ落ち着き給えよ。あくまでも普通ならという意味で信じないとは言っていないよ」

「えっ!!」

「まぁ、詳しい話は落ち着いてからはなそうか、君が言っていた住所はここらへんだと思うのだが・・・・今、あのおじさんは君の知り合いかい?」

 

太宰が示した方向には煙を発しながら飛び出してきたふくよかな男性がいた。

 

「博士!!」

 

太宰が車を止めるのを見計らってすぐさま飛び出す新一。高校生だということを示すもやはり警察と同様に信じてはいないようだ

このままでは夜道で堂々巡りを繰り広げそうな予感がした太宰は車を少しずつ動かしながらそこまで進み

 

「まあまあ、少年。信じてほしいならやることは一つじゃないかな。」

君が探偵ならね。

 

その言葉に目の色を変えた工藤新一は本人以外が知りえない行動を見事に引き当て何とか阿笠博士に自身が工藤新一にであると信じさせることに成功するのだった。

 

 

______________________________________________

 

 

博士の家で改めて自己紹介をした太宰は博士にも事情を説明することにした。

 

 

「しかし、薬で体そのものが縮んでしまうとはのぅ。そんな薬、研究者の間でも聞いたことないぞ?」

 

「・・・・そういえばさ、さっき詳しい話をするって言ってましたよね?」

「うん。簡単に言えば工藤君が見かけた2人組に心当たりがある」

「なっ!!?」

「本当かね!?」

「まぁね。君を殴った銀髪はジン、サングラスの男がウォッカ。お酒の名前をコードネームにしていることぐらいしか情報がないぐらい謎に包まれた国際犯罪組織だ。」

「国際犯罪組織・・・・」

「ま、正直言って探偵といっても一介の高校生が突撃しても返り討ちに合うだけ、荷が重すぎる」

「で、でも・・・・・」

「し、新一」

「だけど・・・・・戻りたいんだろう?」

「っ!!はい!!」

「わかった。この件についてメインで扱っているところに話を取り付けておこう」

「ほんとですか!?」

「ただし、首を突っ込みすぎないようにね。」

「はい。」

 

念入りにくぎを刺し、太宰は翼と連絡を取る。といっても自身に取り付けておいた盗聴器で既に話を聞いていたのだが。

 

「話は聞いていたかい?」

「えぇ、全く、相変わらず厄介ごとだけをピンポイントに持ってきますね。あなたは」

「まぁでも、これである意味表側から組織に関わる大義名分ができた」

「そうですね。こちらとしても‛あちら”に関わりがある人は多いですから切り口が見つかるかもしれませんし、坂口さんと公安にも報告してセッティングしておきますよ。」

「よろしく頼んだ。」

 

その時、何やらドアの向こうが騒がしくなった。

なにやら面白い気配を感じた太宰は壁際に身を隠しながら様子をうかがう。

 

そして少年が壁際に高校生ぐらいの女性に本棚まで詰め寄られた少年は・・・

 

「ぼ、僕の名前は江戸川コナン!!」

 

「・・・・・へぇ」にやり

 

<・・・・・・>

 

「江戸川コナン?変な名前ねぇ」

 

「僕の家シャーロックホームズ大好きだから!!」

 

「新一と一緒ねー」

 

「「ギクッ」」

 

一瞬にしてコナンと阿笠が固まった。

 

「(そろそろごまかすのも限界かな?)」

 

「この子の従兄が探偵をしていてね。その影響もあってコナン君もホームズ好きで、小さい時から絵本よりも推理小説を読んでた子だったんだよ。」

 

「へぇ・・・・・賢いのねぇ」

 

「うん。」

 

太宰のしれっと設定(嘘)をしゃべる様子にコナンは幸いと便乗し盗聴をしていた翼は白い目で太宰を見ていた。

 

「そういえば、あなたは?」

「おっと、これはこれは失礼しました。私、こういうものです。」

 

名刺を差し出す。

 

「まぁ、探偵なんですね!!父と一緒です。父、毛利小五郎も米花町で探偵をしているんですよ。」

 

私、毛利蘭といいます。

 

 

「そうじゃ、毛利君とこにコナンを預けるのがいいのではないか」

 

「え/はい?」

 

「確かにそれがいいかもしれませんね。」

 

太宰も便乗する。

 

その間に抗議していたコナンを博士が説得し、納得させた。

 

 

「父に相談してみないと・・・・・」

「確かに、その通りだ。なら今すぐ行きましょう。もちろんお願いする立場ですから私も同行させていただきますよ。」

「蘭姉ちゃん。太宰さんの車すっごく大きいんだよ!!」

 

 

 

阿笠邸を後にするのだった。





江戸川コナンの名前ですが原作だと工藤新一の遠縁となっていますが苗字が苗字なので乱歩の従兄設定としました。こちらのほうが怪しまれずに済むとの太宰の采配です。

今後の展開は圧倒的にばれかける可能性は低くなると思います。

ほら・・・太宰さんもフォローに入りますし
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