探偵ストレイドッグス 作:凜々
ここはとある廃ビル・・・・
太宰、中原は骸の幻覚に隠れ成り行きを見守っていた。
見つめている先では男二人で言い争いが起こっている。
君はこんなところで死ぬ男ではないと片方が言ったりしているが、
「そうか、拳銃を自分に普通に打てば自殺できるんだ!」と太宰が言い放ち中原にけられていた。骸は楽しそうに見ている。
もちろん幻覚の中、外に響くようなことにはなっていないが
「太宰いい加減にしろよ。これは重要任務なんだよ!」
「わかってるよ<翼君まだ撃っちゃだめだよ。撃つのは双方の手が拳銃から緩んだ時だ>」
<了解>
翼も別ビルからスコープで覗いていた
狙うは拳銃一本だ。
その間に双方所属を明かしたりしているが徐々に自殺しているほうの思いが弱まり手を放そうとしているのが分かる。
しかし
カンカンカン
「「!?」」
今度はFBIといったほうの意識がそれたのが分かった。追ってが来たのを察したのか再び拳銃を握りしめて・・・・・
とはならなかった。
その直後に翼が拳銃を弾き飛ばしたのだ。
まさか攻撃が来るとは思わなかったため2人は固まった。
その直後
バン
「スコッチ!!ッライ!」
「っ!!バーボン!!」
「スコッチはこちらで始末しますから!!貴様は手を引け!!」
「待て!!ライはFBI!」
「はぁ!?」
本来長々と同じ場所留まるのは危険なはずなのに一向に動く気配がない。こいつら本当に大丈夫か。
スコッチが明らかに困り果てている。
(少し状況動かすか・・・中也、彼らが気づくように殺気よろしく。)
(っち!命令すんじゃねぇ!!)
言葉ではそういいつつも少量の殺気を放つ。
「「「っっっ!!!!」」」
誰だ!!一斉に警戒をする。
さすが優秀捜査官だ。
そこでかっこよく登場・・・・・かと思いきや
「ほうほう、今度は銃で自殺もいいねぇ。今度試してみようかなぁ」
語尾にハートマークが付く勢いで呑気にそうのたまいながら登場した太宰だった。
先程までの雰囲気はどこへやら。
通信を聞いてた翼含め( ゚д゚)ポカーンである。
付き合いが長い故、復活が一番早かったのは中原だ。
「!!!てめぇまじでいい加減にしろよ、この青鯖がぁ!!」
思いっきりドロップキックをかましたのだった。
その迫力にようやく我に返るウィスキートリオ。
「何者だ!!」
しかし、その問いに答えることはなくいまだに騒がしい二人。
徐々にあきれ始めていると
バン!!
銃弾が太宰のすぐそばに着弾したのだった。
それにウィスキーたちは驚くが狙われた側の2人は驚く様子がない。
「ちょっと翼君?今明らかに狙ったよね?」
<太宰さんしか狙ってませんので安心してください>
「何一つ安心できる要素ないよ!?」
<話が進みませんのでいい加減にしてください。中也さんも止めるはずのあなたがヒートアップしてどうするんですか>
「・・・・・すまなかった」
「あぁ、自分たちはこういうものです」
ようやく自分たちの正体を明かすためDMOの名刺を相手に投げつけた
とっさに受け取る
「・・・・・・なぜ、投げる必要があった?」
「お互い近づかないほうがいいと思って♪」
「「「「「「・・・・・・・」」」」」
相変わらずな太宰の声にその場にいる全員がため息をつくのだった。
______________________________________________
「DMOというのは?」
日本に明るくないライ:赤井はピンときていないようだが日本警察であるスコッチ:諸伏とバーボン:降谷はその企業を知っていた。
「DMOというのは横浜を拠点にする探偵事務所だよな」
「ライ、あなたも知っていると思いますが、横浜は現在あのお方の命によって立ち入り禁止になっていますよね。何も以前取引をしようとして妨害され、その後も組織に甚大な被害が出たとかで・・・・」
「その妨害者をジンが気に入って引き入れようとしたが、するたびに抵抗されジンも組織自体にも相当な被害を出し、ボス直々にジンに接触及び横浜立ち入り禁止令が出されたと聞く。」
「正直こちらとしてはざまぁとも思いましたがね!!」
「バーボン」
イケメンの悪徳顔披露にやれやれとあきれ顔のスコッチである。
そのやり取りを聞きながら
「まぁ芥川なら容赦しねえだろ。横浜で事起こしやがったわけだし」
「まぁうちの狂犬だからねぇ」
(((・・・・・そいつもDMOなのか!!!)))
組織の脅威となっている男もメンバーと知り驚愕の表情を浮かべる
「さてと、じゃあ行きますか!!」
「え、行くってどこに???」
「え?DMOの本社だけど???」
完全に警戒していた雰囲気がなくなっているが今もなお廃ビルの中である。
3人そっちのけで移動しようとした太宰に素っ頓狂な声を上げたのは諸伏だった。降谷と赤井も似たような顔で固まっていた。
そのような様子に中原はため息をつき
「おい、まだ何も説明してないだろ。」
「あぁ、そうか・・・・これからのことを説明しなければならないわけだけれども、とりあえず安全な場所に行かなければ話もできない。ここもいつ組織の人が探りに来るかわからないからね」
太宰のその言葉にスコッチは大きく反応した。
「そうだ、早くしないとグランが来る!!」
組織では処刑人の名を馳せているグランの名を出すとほかの2人の顔も強張った。
しかし悲しいかな、既にその本人はこの場にいる。隠れている骸は内心大爆笑である。
太宰も中原も当然いまだこの場所にいるのを知っているが見方だというつもりはなかった。
「あぁ、そのためにもひとまずは少し遠いがうちの本社に避難しよう。」
「横浜は組織の眼から一番遠い地域だ。芥川があれこれ威嚇してくれたからな」
にやりと中原が笑う。
先程の話も含めて進言した。
「行こう!!」
「スコッチ!」
「どのみち逃げ続けても捕まる。それなら行くほうがいい。」
バーボンはこのまま頼っていいのか迷っていた。しかし、横浜が一番安全なのは組織に身を置くものとしても事実であり、実際のところ降谷はゼロに入り組織を追い始めた当初に直属の上司に聞いたことがある。
警察組織とは別に日本政府の内務省直属独立組織の異能特務課でも追っている事案であることを、そしてその異能特務課とのつながりがあるのがDMOだということを。
結局のところ正体もわかっている彼らは信用に値する人物たちなのだ。
赤井にとってもスコッチは死ぬには惜しい人物である。それを助けてくれる申し出があるのはありがたいことである。赤井自身日本警察の降谷と諸伏ほど知っているわけではないがFBIとも深いつながりがあるアメリカに本社がありで世界各国に支社がある大企業グループ”組合(ギルド)”はDMOの姉妹企業だ。そのつながりで多少知っていたこともあり申し出に応じることにした。
「決まったね。じゃあ中也、それと翼君。あと頼んだよ。」
「はぁ、了解」
<わかった。あと念のため近くにあるすべての監視カメラを写らないように細工したから>
「さっすがー。うちの情報スペシャリストは頼りになるねぇ。」
「おい、織田作にも連絡入れた。迷惑かけるなよ」
「かけるわけないじゃん。中也相手じゃあるまいし」
「てめぇ!!」
蹴りを入れるがひょいっと躱し太宰は3人を連れて出て行った。
「はぁーーーーーー」
「大変だね、中也さんも」
「クフフフ、少し見ない間にずいぶんはっちゃけましたね」
中原の深いため息を合図にずっと姿を隠していた骸が幻術を解き、ルーレで翼が廃ビルに移動した。
「太宰のあれは今も昔も変わらねぇよ。それよりやることはさっさとやるぞ。」
「わかってますよ」
「これ、梶井さんにもらった檸檬爆弾。」
「サンキュー。」
「そういえば、今日って梶井さんに誘われて萩原さんたちがうちに来るんじゃなかったっけ」
「あ・・・・」
骸は有幻覚で死体を作り出し、中也は檸檬爆弾を廃ビルに取り付ける。
翼は移動係だ。
偽装工作が終わりそうなところで翼が肝心なことをつぶやいた。
降谷と諸伏は萩原、松田と同じくらいの年代だったことを思い出しもしやと思ったが何とかなると思い考えないようにするのだった。
そしてその場を離れた直後廃ビルが崩れ落ちたのだった
_________________________________________________
太宰に連れられDMOにやってきた三人は数年越しの再会を果たしていた。
「「「「「あ・・・・・・」」」」」
萩原、松田、伊達の三人である。
ちなみにだが太宰は移動中に梶井に連れられてくることを思い出したのだが何とかなるよねーとのんきに考えていた。
萩原と松田は3年前の爆破事件以来の関係を続けており(主に梶井との爆弾処理合戦)伊達は萩原が連れてきていらいちょくちょく連絡を取るようになっていた。
さすがにここで問い詰められることになり白状することになったのだった。
「うわーーーーそんなことがあったのか」
「諸伏は大丈夫なのか。」
「いや、まだ正直安心はできない。だからまずはスコッチの死亡偽造をする。仲間が偽装している真っ最中だ」
「ごめん、何から何まで」
「気にするな、こちらも君に関しては依頼を受けてたんでな」
依頼という言葉に一斉に反応する
「依頼…というのはなんだ」
「いやちょっとまて、その前にお前誰?」
「これは失礼した。FBIの赤井秀一だ。同じ組織に潜入していてな」
「その話も後だ。依頼のことも後で詳しく話すがお兄さんに潜入前に仕事辞めるみたいな留守電残さなかったかい?」
「え!?なんでしってるの?」
「お兄さんは以前初めてこの組織の存在を知った事件で一緒になってね。だから黒の組織のことも説明している」
身内の大切な兄が危険な組織を知っていることに青ざめる景光。その様子をみてほかのメンバーは心配そうに見ていた。その様子を知っているのかいないのか太宰は続ける。
「DMOや異能特務課から言わせてもらえばある程度一定の人に情報を共有するのは間違えじゃない。もちろん一般人情報開示は危険でも部署が違うだけっで高明さんは警察官だ。それに景光さんがNOCだと知られた以上高明さんに教えたのは間違えじゃない」
その言葉に降谷はピンときた
「そうか!ヒロと高明さんの容姿はよく似ている。」
「うん。ただでさえ片方がスパイで死亡したと思っているのに同じ顔を見かけたら生きてたのかってなるだろう。何も知らないのに急に狙われるのと知っていて自己防衛もしやすくその手の管轄と連絡が取りやすくなるのとじゃ危険度も変わってくる」
「うん・・・・分かってる。」
「安心してよ。これはあくまで異能特務課の判断だから責任はとるし」
「勝手に巻き込まないでくださいよ。太宰君」
「安吾が来たの?」
「何ですかそのいやそうな顔は・・・まぁいいでしょう。僕は異能特務課の坂口安吾といいます。太宰くんの言っていることは概ね間違いではありません。無知は罪とでも言いますかそこが危険だと知らなかったから興味本位で近づいたとなるのが一番怖いことだと思っています。とくに近い人が危険なところにいるのに何も知らないのは嫌だと突っ走られるのが嫌なんです。高明さんと勘助さんは聡明な方ですから信頼できるとの判断で伝えたわけですが、ある程度情報を開示することで行動を抑止することも目的の一つでもあります」
「あぁ、確かに再開したのに何も言わずに遠ざけられたら勝手に調べるくらいはしそうだよね・・・陣平ちゃんが」
「俺かよ!!まああとつけたりしてでも突き止めようとぐらいするわな」
「お、お前ら」
「ま、そういうことだな。縄張りだ管轄だあるのは承知しているが。知ったからには頼ってくれよ。そうしないと特に松田に何されるかわからないから」
「おい!!」
「あはは、よろしく頼むよ」
一人蚊帳の外にいた赤井は微笑ましそうな顔でうなずいていたがそれに目ざとく気づいた降谷が威嚇するようん吠え景光がなだめるといった光景を見せ、他3人はデジャブを感じたとかなんとか。
その後翼が戻ってきて死体偽造したデータを赤井の携帯にアーカイブで送り送信してもらった。
「そういや、なんでばれたんだ?なんかミスでもしたのか?」
「それが、全く心当たりがない」
「最悪なことが思い浮かんだんだが・・・・・」
「あぁ・・・・・・」
「俺も・・・・・・」
「もしかしたらいるかもな、身内に」
「調べるなら協力するぞ」
「ま、中の外の俺ら、。中の降谷に完全外の赤井さん。あちこちたたけば出てくるんじゃねぇほこりが」
「いっぱい貯めてそうだな」「俺もやるよ。埃たたき」
ここに怖い連合軍が結成。大量なほこりが一斉にたたき出されるのも時間の問題である。
「まぁ、一斉摘発が完了してから高明さんには報告するかな」
怪しまれないうちにと赤井、降谷は組織に戻り、景光はそのままDMOで匿うことが決定した。
そして、戻る前宮野夫妻にも合わせたが降谷が泣き崩れることになり一同あんぐりと口を開けることになった。そして赤井の母親となんとエレーナが姉妹だったこともあり現在彼女=明美といとこだったことで相倒仕掛けて大慌てになったことを追記しておこう。