ワンフォーオール…?知らない子ですね 作:悲しいなぁ@silvie
「奴の名は
はえー、そんな個性があるのか…怖いなぁ。
「で?なんでそんな事を俺に教えてくれるんですか?」
あの後、色々あって俺は今オールマイトと一緒に彼のヒーロー事務所に来ている。
色々…ホント色々あったなぁ。病院内で爆破したり窓爆撃したりしたからかっちんと一緒に死ぬ程怒られたり、ヴィランに襲われて仕方なくやりました的な書類書いて貰ったり、マミーに泣かれたり、オールマイトにサイン貰おうと思ったら既に書かれてたり…大変だったよ。
んで、なんとか全部終わった頃にはもう退院ですよ。なんだこの弾丸スケジュールは…
で、退院した次の日の昼過ぎにインターホンが鳴って「私がー、インターホン越しに来た!!」とか言ってオールマイトが来たからついて行くと事務所でこないだの不審者の正体について教えられた。
…なんでこんな説明口調にならないといけないんですか?
てか、そもそもこの場には俺とオールマイトにそのサイドキックの…サー、サー…サイクロップス?しか居ないのはなんでだ?かっちんだってあの場に居たろ?
「うん、それなんだけどね…」
「要はお前が奴に狙われている以上隠し通せないと判断し、説明している。しかし、AFO程のヴィランが存在するという事実が社会に与える影響は計り知れん。故に説明するのは最小限に、という事だ。」
ふーん…なんかこのコンビ、日本風とアメリカンで無茶苦茶な取り合わせだな。てか良いのか?オールマイト途中で話切られてシュンてなってるけど?
あと、話聞いてて解ったけどオールマイト雑!!話が滅茶苦茶に要約されてるから聞いてて置いてかれるんだけど!?まぁ、その為にサー、サー…ナイトキャップ?が居る事務所まで案内してくれたんだろうけどさ。
「つまりは、あの小児性愛者はスゲー強いヴィランで?俺は不幸にもそんな奴に尻を狙われてるって事っスか?」
「HAHAHA!!奴に狙われてるってのにそこまで言えるとは、緑谷少年は大物に成りそうだね!!」
「…フン、まぁ怯えてパニックになられるよりは幾分かマシな反応だな。」
…で?それ伝えに来ただけ?なら帰してくんない?今日はかっちんとツチノコ探しに行く予定なんだけど。
「…だが、奴の狡猾さは私が誰よりも知っている。奴は強大で何者も寄せ付けない程の強さを持ちながら、誰よりも狡猾で残忍な男さ。
勿論、君は私達が命懸けで守る!…が、それでも奴の毒牙が君に迫るかも知れない!だから…」
「貴様を自分の身は自分で守れる程度には鍛えてやろうという事だ。感謝するんだな、オールマイトに師事できるなど一国の王にも叶わん事だ。」
…サー、サー…ナイトクラブ?後ろでオールマイトが角へにゃらせて三角座りしてっけど良いのか?
多分決め時をパクった形になってないか?
「てか、そんな事ならいいよ別に…お断りしまーす。」
「なに!?マジかよ緑谷少年!この流れで断っちゃうのかよ!?」
「だってそんなんやってたらマミーの家事手伝う時間無くなんじゃん。」
「んん~この親孝行者めっ!!」プルプル
…オールマイトはなんか押せばイケる気がするが、サーナイト?は無理そうだな…眼の色変えやがった。
「別に、貴様が断るならばそれはそれで良い。
しかし、ソレを選ぶにはそれ相応の実力がある事を証明してみせろ。…最も、無個性だと言う貴様にそれが出来るとは思えんがな。」
かっちーん!!このヤロー!誰が無個性だ!!俺はマミーとパピーの愛息子という唯一無二の個性があんだよ!
「良いねぇ、そりゃあ話がはえぇや!
で?あんたのメガネ叩き割りゃあ帰って良いのかい?サー・ナイル川!」
「出来たなら私が家まで車で送ってやろう…それと、私はナイトアイ、サー・ナイトアイだ。」
その言葉を聞いた瞬間に駆け出す。
狙いは向かい合った状況から唯一関節の稼働域に逆らわず動かせる…膝!
ナイトアイは動かない。足を狙ったタックル如きでは体格差や筋力の差を覆せないから…ナイトアイは相手をただの子供だと思い備えなかった。
少年が繰り出したのは前蹴り。しかし、格闘技で習うような見映えを意識したものではなく実を取りに行くだけの…相手の膝を外側に押すような前蹴りだった。
備えなかったナイトアイは耐えられない。それは力ではなく技術と人体への理解からくる経験によるものだったから。
「っ!?」
結果、ナイトアイの脚は外に押された左脚に従うように右脚が動き折り畳むように崩れる。
2メートルはあるナイトアイがこの時初めて緑谷出久と目線を同じくする。
そこに迫るは先の前蹴りを勢いそのままに踏みしめ腰を切るように回転させた右のショートフック。
しかし、ナイトアイとて平和の象徴と呼ばれる男のサイドキック。事務処理担当と揶揄されようとも、その実力は並のヒーローとは一線を画す。
ナイトアイは自身の体勢が崩されたと同時に膝と足首の力を一気に抜く。古流武術によく見られる体抜きと呼ばれる技術により少年のショートフックの更に下へと潜り込む。
そこへ少年の右膝が迫る。
少年は己の感覚により、ナイトアイがショートフックを避けるであろう事を読みショートフックを敢えて振り切る事により身体に捻れを作った。そして跳躍する事により右膝による膝蹴りを狙った。
ナイトアイは少年の右膝を片手で受けるとそのまま力ずくで放り投げた。
少年はデスクを巻き込みながら壁に叩きつけられる。
「おっ、おいおいナイトアイ!緑谷少年はまだ4歳だぜ!?ちょいとバイオレンス過ぎないか?」
オールマイトが慌てて声をかけるもナイトアイは動かない。…意識しているのだ、備えている。緑谷出久の次の手に…ここでナイトアイは相手を舐めてかかるべきではないと認識した。
「痛ぇーなぁ!お気にのシャツが破れたじゃねぇかよ!!弁償しろこのクソダサメガネ!!」
少年は立ち上がる…
ナイトアイは咄嗟に目元に手をやるも確りとそこには自身のメガネが有る、ならばソレは…
「メガネ掛けてる奴ってよぉ~、絶てぇー予備を常備してるもんだよなぁ。特に、テメーみてぇに仕事でも掛けてるような奴はさぁ。んで、予備って大体自分の手が届き易くてあんまり人の手の届く所には置きたくないよな?じゃあ、このあからさまに置いてるデスクって…怪しいよなぁ~!?」
…少年は手に持った眼鏡を握り潰しながら続ける。
「だぁ~れも、テメーの今掛けてるメガネなんて言ってねぇよなぁ?ホレ!早く俺の荷物持ってこんかい!キャビンアテンダントがファーストクラスの客にキャビアをサービスするようになぁ!!」
(…最初に左膝を狙ったのは利き脚の右を使ったというだけではなくその後の膝蹴りを左手で掴ませる為だったと言うのか…?あの場面では私は奴を右に…私のデスクの方に投げるしかなかった。そこまで考えて…)
「ほ、本当にやってしまうとは…いやー、最近の若者には驚かされるばかりだね!!ね!ナイトアイ!」
「…あの場面、本物のヴィランならば被弾覚悟で貴様を捕まえに行っていただろう…その場合はどうするか考えていたのか?」
「おい、ナイトアイ…ちょっと大人気ないぞ?」
「テメー、頭脳がマヌケかぁ?ハナからテメーがんな事しねぇ前提で組み立ててんだよ!ヴァーカ!!」
「…良いだろう、送ってやる。
オールマイト、彼の家の住所を。」
…てな訳でサー、サー…ナルガクルガ?をおちょくるだけおちょくってこの日は家に帰った。
てな訳であれから2年くらい経ちました。
ちょくちょく来るオールマイトとサー、サー…ナイチンゲール?を適当にあしらいながら今日もかっちんとツチノコ探し…
「居ねぇ!!ってか古い!!なんで俺らは2年がかりでツチノコ探してんだよ!!」
「ああ゛!!テメーが山で遊ぶのが身体が鍛えられて一番良いって言ったんだろがボケ!!」
かっちんが手を爆発させながらキレる。
んもー、すぐボンボンする…山火事になんぜ?
「いや、確かに言ったけど…ツチノコ探し以外にも山遊びって一杯あるよ?山のポテンシャル舐めちゃダメだぜかっちん?」
「うっせぇな!なら今度までに考えとけや!!」
…強い口調ながら拒否はしない、と。
男のツンデレはモテねぇぜかっちん…
「へいへい、次までには良い感じの見繕っとくよ。」
って言ってたのが先週の事。
んで、何しようかな…川遊びとかもありだけど、今秋口だしなぁ。全力の鬼ごっことか心肺機能に索敵が鍛えられそうで良いかな?
「…んだ?あの火?
…蒼い炎?」
物音がしてそちらを見ると、蒼色の炎が見えた。
…蒼って確か赤より高温なんだっけ?ガスバーナーがそんなアレだったよな?
…山火事じゃん!!?
「すごいぞ俺…これならお父さんもきっとびっくりするぞ!
ああでも…くっそ昂ると何だって涙が出ちゃうんだろ…」
「鎮火じゃあ!!」
「冷たぁ!!」
よし、偶々持ってきてた飯ごうで川の水ぶっかけてやったぜ!
…でも、なんか周りに水入ったバケツ置いてね?
……これ個性の特訓中だったんじゃね?
………不味くね?
「……何だよ、よかった山火事じゃねぇのか…
おれァてっきり……山の一大事かと…何だァ…おれが勘違いしただけか…」
…よし、名シーン風になったな!逃げよう。
「待てぇ!!クソッ!どいつもこいつも馬鹿にしやがって!!お前も!お父さんも!!お母さんも!!俺を馬鹿にしやがって!!」
「親御さんの悪口を言うんじゃねぇ!この親不孝モンがぁ!!」
…そんなこんなで無茶苦茶になったが、これが俺と轟燈矢との出会いだった。
ちなみに、詳細は伏せるがこの数時間後に俺はNo.2ヒーローのゴールデンボール…佐助をSMASH!!する事になった。
次回の候補
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さすがにそろそろ雄英に入学しろ!
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ヒロイン最大トーナメントッ!!
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ホークス…?知らない子ですね
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ボンドルドとAFOって似てない?