笑えよ!笑ってくれよぉ!(懇願)   作:ノイフェル

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魔書の理不尽な魔力がシンボリルドルフとそのトレーナーを襲う!

はたして両者の運命は?


なお話
の筈が、色々と裏側ばかりな気がしないでもない


ま、開き直って逝くぞー


お気に入り登録増えてて嬉しい


いつも通りな出来ですが、よろしければどうぞ


 難しい事を言ってる場合か!

シンボリルドルフのトレーナーである彼は困惑していた

 

 

と言うのもである

 

やぁ、トレーナーくん。今日も今日とで元気かな?ところで京都(・・)に行きたくはないかな?

 

何じゃ、こりゃあ!

 

早朝トレーニングの為に学園のコースに来て初めての発言がコレ(・・)である

彼の驚愕具合は推して知るべしであろう

 

 

 

確かに昨日、ルドルフの誘いを受けてやらなかった

それに罪悪感を感じていたのも事実だろう。その事をアグネスタキオンのトレーナーに普通に見破られ

 

あのさぁ、何してんすか貴方は

 

とため息混じりに呆れられた。

彼は会議があるだろう。と言うと

 

 

会議なんぞ、最悪理事長なり、駿川秘書なり、私なりに言ってくれればそれなりに対処しますって

周り見てくださいよ?全員居ないでしょ?(居ないのも居ますよね?)

つか、トレセン学園に所属する際の説明忘れたんですか?

 

と常になく不愉快そうに言ってきた

彼は年上ばかりのトレーナー生活であるが故に敬語を日常的に使っている

その方が色々良いからだ(面倒がないからだ)という理由で、だ

 

その彼が明らかに言葉遣いを崩してまで、怒りを露わにした

 

 

確かに秋川理事長は

 

此処(トレセン学園)で諸君らが重視すべきは担当するだろうウマ娘達との関係であって、私達との関係ではないっ!

嘆願っ!彼女達(ウマ娘の皆)支え(理解者)になって欲しいっ!

 

と言っていたのを今更ながらに思い出したのだ

 

 

 

とはいえ、会議中に中座した(追い出された)シンボリルドルフのトレーナーであったが、だからと言って直ぐに彼女と会えるわけでもなかった

 

 

トレセン学園の近くに本屋はそれなりの数があるためだ

 

 

トレセン学園建設前よりある、近くの商店街に店を構える昔ながらの本屋

トレセン学園建設に伴う大規模な宅地造成により誘致されたとある大手の書店

学園関係者や近くの市町村の客を見越して作られた郊外型の大型ショッピングモール。そこにある書店

 

彼が知るだけでもこれだけの選択肢があるが故に

 

 

 

と言っても、三つ目の選択肢は取りようもないと彼は判断していた

確かに近隣の理解を得ているとは言っても、ウマ娘。しかもそこで数少ないトレセン学園生徒であり、顔が世間に知られているシンボリルドルフともなれば、人通りの多いショッピングモールなどに行こうものなら混乱を招きかねない

それはルドルフにとって許容できる話ではないだろう

 

 

では選択肢は残り2つとなる

 

 

品揃えを考えるのであれば、大手の店だろう。だが、こちらもショッピングモール内の店舗に比べたら人通りが少ないと思われるが、さりとて大手の書店だ

利用者が多いのは容易に想像できよう

 

 

となれば、近所に新しく品揃えの良い書店が出来てしまい、客足が遠のいているであろう商店街の本屋ではないかと彼は考えた

 

 

 

彼にとって不運だったのは、この候補とした二つの店舗の距離が離れていた事。そして、前者はともかくとして、商店街の本屋は駐車場がなかった事だろう

 

商店街が契約している駐車場はあるにはある。だが、狭い路地にある上止められる車の台数も少なかった

 

 

 

それでも、彼はシンボリルドルフの姿を求めて商店街の本屋に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

が、悲しいかな

 

彼は少しばかり情報収集という一点において、シンボリルドルフに劣っていたのだ

 

 

 

確かにトレーナー氏が考える通り、シンボリルドルフは大手の店舗に行く事はないだろう

 

それに比べると、商店街の本屋とは選択肢として妥当にも見える

 

 

 

 

が、基本的にトレーナーにせよ、シンボリルドルフにせよこの地は不案内なのである

 

此処(トレセン学園)に2人とも住んでいる。トレーナーはトレーナー専用の独身寮。シンボリルドルフはウマ娘の寮の一つ栗東寮に

一年以上、此処で生活しているとはいえども、基本的に学園外に出る事を推奨されていない

 

 

であったとして果たしてシンボリルドルフは誰にも聞かない(・・・・・・・)という選択をするだろうか?

 

 

答えは否

 

このトレセン学園には地元出身であるナイスネイチャがいるのだ

そして、彼女とは幼い頃から商店街の近くで育ったウマ娘。穴場くらいは把握している

 

 

自身もまた目立つウマ娘であるナイスネイチャだ。シンボリルドルフの考え(必要以上に目立たない事)に理解を示すのはごく自然な事であっただろう

 

 

であるならば、とナイスネイチャは自身の古い付き合いである本屋(隠れ家的本屋)を紹介したのだ

 

 

 

トレーナーの中には専属の者もいれば、チームを指導する者もいる

 

だが、そうじて担当するウマ娘以外との交流は控えめとなる傾向がある

 

 

これは単に担当トレーナーや当事者であるウマ娘に配慮する面も確かにある

 

が、それ以上にただでさえ適切な距離感を保つのが難しいウマ娘相手に余計な事(・・・・)をすべきではない。そういったトレーナー達の暗黙の了解が存在している

 

 

 

幼少期よりウマ娘と交流があるトレーナーなどは桐生院葵トレーナーやアグネスタキオンの幼馴染でもあるトレーナーくらいである

 

 

前者はトレーナーにおける名家である桐生院であるが故に。将来(さき)を考えた上で幼少期より関わらせると桐生院の家で通例となっている

 

 

後者はただひたすらにアグネスタキオン(幼馴染)の力になりたいと願う彼の想いと(幼馴染)と離れたくないというアグネスタキオンの想いが重なった結果である

 

であるがこそ、アグネスタキオンのトレーナー()は一挙一動に気を払い、彼女の邪魔にならぬ様努めている

 

 

 

 

両者とも思惑はさておき、ウマ娘というものに対して他のトレーナーよりも感情面でも理解しており、これは担当ウマ娘(ハッビーミーク、アグネスタキオン)のみならずとも非常に好意的に受け止められていた

 

 

 

有名になりつつあるウマ娘。それに伴い社会的地位の向上や有名になりつつあるトレーナー

 

であるがこそ、常に高い意識と自覚を持ち問題(トラブル)を未然に防がねばならない責務を負う

 

多感な年頃の少女であるウマ娘

しかし、彼等彼女らはその道を選んだのだから

 

 

 

 

 

 

 

残念ながらシンボリルドルフのトレーナーはその日のうちに彼女と会う事は叶わなかった

 

彼が彼女が立ち寄ったと考えていた本屋にいくものの、当然ながら彼女はいなかった

 

そして待つにしても、すでに夜の帳が下りる時間

商店街にある店らしく、この店も店を閉める時間は早い

 

いつまでも留まる事は出来なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談ではあるが、ウマ娘とそのトレーナーについての補償は非常にデリケートな問題である

 

確かに国民皆保険制度は適用されるのだが、さりとて個々の保険制度についてはまだまだ十全とは言い難いものであった

 

 

というのも、過酷なトレーニングを課し、尚且つ故障のリスクの高いウマ娘によるレース

 

建設作業員などの中でも鳶職や特定の業種を従事する人が一部保険に入れない様に高いリスクを伴う人々は一般的な保険加入が難しい

 

 

となれば、当然ウマ娘達がもしもの為に入る保険というものも特殊なものにならざるを得なくなる

 

何せ軽度の怪我で済むのは日常的に行われるであろうトレーニングであり、レースにおいては高速で走るが故に重大な怪我につながりやすい

 

勿論、保険料を高めに設定する事で保険制度を民間企業が充実させら事も出来なくはないだろうが、困難を極める

 

 

もしもの時の補償額がどれだけのものになるのか?それは保険屋にとって考えたくもない話であったから

 

 

 

 

そして、ウマ娘のトレーナーもまた実は保険加入にかなり難しい制限がかかる

 

ウマ娘と違い、リスクは少なそうに傍目からは見える

 

 

だが、感情が昂ったウマ娘が指導していたトレーナーについ(・・)手が出る事もしばしばある

 

更にウマ娘に対してセクハラをするトレーナー(不心得者)も残念ながら少数存在する

 

 

後者は自業自得だが、前者についてはかなり問題である

確かに人からすればかなりアレ(・・)だが、ウマ娘からすればそれこそコミュニケーション(じゃれあい)程度である事はとてもよくある

 

 

当然、問題にすることなどない。ないが怪我の具合によっては診察を受けざるを得ないのも事実

 

重傷こそなくとも、頻繁に軽傷程度の怪我のリスクがあるのであった

 

 

当然、安い補償とはいえども回数が増えれば保険屋にとって負担になるし、頻繁に保険を利用されるとなれば人も動かねばならなくなる。つまり人件費も自然とかかるわけである

 

 

その様な事情であるからして、トレーナーに対して保険屋は保険加入を勧めようとしない

現状でトレーナー専用の保険は設定されていない以上、トレーナーの実収入はそこまで高くなかったりする

あまり知られていない事ではあるのだが

 

 

 

まぁ、そんなトレーナー達の中にも異端というべき猛者(もさ)もいる

 

先ずは通称モルモットトレーナー(アグネスタキオンの幼馴染)。幼少期より彼女の無茶振りに適応し続けた訓練された人物(タキオン専用ドM)である

 

次にそのモルモットトレーナーに色々と教えを受けているトレーナー候補生

彼はウマ娘を育てる以上、トレーナー(指導する側)も高い身体能力が必要と考える人物だ

年下である筈のモルモットトレーナーに躊躇いなく師事する辺り、相当覚悟を決めている(ガンギマリ)

後に彼はゴールドシップ(ウマ娘界一の暴走特急)の担当トレーナーとなるが、彼女はG1レースに勝つと必ずトレーナーに飛び蹴りを見舞う

が、彼は平然とそれを受け止めるフィジカルの高さを見せつける(魅せつける)パフォーマンスを見せた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閑話休題(それはともかくとして)

 

 

 

言い知れぬ不安を抱えたまま、シンボリルドルフのトレーナーはその日眠れない夜を過ごした

 

 

 

 

 

 

そして、冒頭の話に戻る訳だ

 

 

 

 

 

 

ル、ルドルフ?どうしたんだ

 

ふむ?少しわかりにくかったかな。では芝はしばしば(・・・・)手入れしないとね

 

違う、そうじゃない!

 

そう叫びたかった己を必死で律した彼である

 

 

 

トレーニングに向かう道中も

 

そうだ。昨日テレビで見たのだがね?仮に狩り(・・)をするならどこですべきだと思う?

 

だの

 

昨日、珍しく従姉妹(トウカイテイオー)から連絡があってね?彼女がついに錦糸巻禁止(・・)を解いたらしいよ?

 

楽しそう(・・・・)に言って来るのだ

 

ルドルフゥゥゥゥゥ!

と内心絶叫した彼を誰が責められようか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ともあれ、朝のトレーニングが終わるまでに彼の精神的疲労は無視し得ないレベルまで上昇したのは言うまでもない事だろう

 

 

 

 

 

 

 

シンボリルドルフが授業に向かった後、憔悴した彼はアグネスタキオンのトレーナー(モルモットトレーナー)に出会った

 

 

その際、彼に愚痴ったのだが

 

 

そりゃ大変でしたね、お疲れ様です

 

と普通のリアクションが返ってきた

 

 

詳しく説明して、弱音を吐くと彼は

 

 

いいですか?

 

と彼の肩を掴んで真剣な顔をして

 

ゲーミング式(七色に発光する)よかマシでしょ?

 

と真顔で言ってきたのだ

 

 

アッハイ

 

 

 

 

トレセン学園第三期トレーナー部門(変人部門)筆頭は伊達ではない

 

 

彼は内心嘆息した




トレセン学園変人枠
その中では埋没していたはずの生徒会長。まさかのエントリー


しかし、上位陣はとんでもないという事実


次回は出版社視点になる予定

ではご一読ありがとうございました
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