とあるウマ娘とトレーナーの話   作:顎長族長(小説の姿)

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題名がラノベみたいになってるけど気にしないです。
スーパーな変態さんは出てきますがスーパーじゃない変態さんは出てきません。


第一章 『私の過去とスーパーな変態さん』

サルサちゃんの入学式から数週間たった、いつも通りの授業中

「という訳で、ウマ娘の歴史とは〜」

教師による眠くなる午後の授業を聞きながら私は練習場で元気に走っているサルサちゃんを見て思い出す。

私が入学テストの実技科目を受ける際のこと、

 

小さい頃は人の少ない地域の中でも足の速さは、ウマ娘として平均的な速さだったと思う。よく人間の男の子たちとかけっこしていて圧勝していたから人間とは比べ物にならないはずだ。

しかし、入学前の実技テストでは実際にレース場で初めての「ゲート入り」、私は小さなゲートの中でこれから起こるレースに対するドキドキして胸が張り裂ける寸前だった。

そんな時、観客席から一際大きいサルサちゃんの応援が聞こえた。

サルサちゃんの声はとてもよくとおり、ターフじゅうに響き渡り、結果私はまばらだった視線を一人に集めてしまった。

観客席は一般の人もこれからトレーナーになる人も見学できるようになっていたため、幸か不幸かサルサちゃんの一言で観客の人たち全員から注目を集めてしまった。

もしも私が、普通のウマ娘ならば、応援が力になり良い結果が出せるのだが現実は違った。

今までこんなに注目を浴びたことが無い私は萎縮してしまい、結果は最下位に。

この経験から私は注目を浴びるのが極端に苦手になってしまった.ひどいときには授業中に先生から指されるだけでテンパってしまい、何もできなくなっていた。

今でこそ、そこまで酷くはなくなったが、このことで私はレースに出るのが怖くなってしまった。

あの後サルサちゃんとの関係が少しぎこちなくなったけど今ではそんなことはなくなった。

仲直りの仲介をやってくれたオッチャンには、感謝しきれないなぁ。

 

 

そんなことを思い返していたら、いつの間にか授業終了のチャイムがなる。

教師

「新一年生達が入学してきたから先輩として恥じない行動を取ること。

それから新任のトレーナーも何人か入ったからあったらしっかりと挨拶をすること、

いいな。それでは授業終わり」

ウマ娘

「起立、礼」

 

授業が終わり、大体のウマ娘達は足早に自分たちのチームに練習しに行きます。

かくいう私は、チームに所属しているみんなと違う方向に真っ直ぐ向かいます。行き先は旧練習場です。

旧練習場は、(表向きは)チームに所属していない娘やチーム練習の他に自主練習する人たちのための少しだけ古い練習場です。

(実際はチーム練習のサボりの人や少し問題のあるひとが集まる場所です。)

古いと言ってもトレセン学園内なので普通にキレイですし、設備も(新練習場のお下がりですが)新し目のものばかりです。

私にもウマ娘のサガなのでしょうか?レースには出れないとわかっているはずなのに走ることはやめられません。

なので私はこの旧練習場で練習したり、模擬レースをしたり、サボっている人たちと話したりして放課後を過ごします。

今日は走りたい気分なので軽い準備運動後にサボっている人達に声をかけてレースでもやろうかと考えている時、

 

「やぁ、そこのウマ娘君

新練習場はここかな。

建物が多くてどこがどこだか分からなくなってしまってね。」と後ろからこえを掛けられます。

エキサイトスタッフ

「ここはチームに所属してない子達やチームでの練習の他に追加で練習したい子達が集まる旧練習場ですよ。

新練習場は・・・」

と言いながら、私は失礼のないように声の主に向き直ります。

彼を見ると何故か、目を丸くして固まっていました。

私は心配になり恐る恐ると近づいてみると、ガシッと手を捕まれ男に「私のチームに入りませんか!」と目と鼻の先の距離まで近づき話しかけてきます。

急に近づいてきた彼に私は「ふぇ?」と素っ頓狂なこえを出してしまい今度は私の方が固まってしまいます。

「聞こえなかったかな?

僕のチームに入ってくれ。

一緒に最強のウマ娘を目指そう!!」

男は再度先程より大きな声で聞いてきます。

私は被せるように

エキサイトスタッフ

「い、いきなりなんですか!!

この変態さんは!!」

と言いながら身の危険を感じ男の鳩尾に蹴りを入れてしまう。

私の足から繰り出される蹴りは彼をいとも簡単に吹き飛ばしてしまった。

一瞬しまったと焦る。しかし男はすぐに起き上がりこちらに向けて人間とは思えない速度で再度こちらに向かってきます、私は本能的危険を感じ全速力で校舎の方へ逃げていきます。

エキサイトスタッフ

「追いかけて来ないでください〜」

「急に近づきすぎたことは謝るからどうかウチのチームに入ってくれ。

はっ、まさかもうどこかのチームに入っているのか?

それならば必ず説得してみせるから君の所属チームを教えてくれ!!」

エキサイトスタッフ

「なんか意味のわからないこと言いながら変態が追っかけて来ます!!たづなさ〜〜〜ん、サルサちゃ〜〜〜ん、ダズケデェ〜」

それから泣いている私と変態は一時間ほど追いかけっこをし続けていたが、いつの間にか「変態さん」はたづなさんに捕まり連行されて行った。

一時間もウマ娘を追走し続ける人間がいるなんて身体能力を精神のみで超える「スーパー変態さん」でした。

捕まっていたらと思うと寒気がします。

気分転換のために帰りはサルサちゃんと「はちみー」でも飲みに行きましょう。

その日はなんの問題も無くいつもどおりに夜が明けました。

 

 

次の朝の校門で、たづなさんに放課後理事長室に来るように言われました。

昨日、変態トレーナーさんに蹴りをかましたので怒られるのでしょうか?そんな暗い気持ちで一日を過し。

いざ放課後、理事長室前にたどり着きました。

私はまるでゲート入りしたあとみたいにドキドキしていました。

ドアをノックし自分の中で最大限に失礼のないように入室します。「2年エキサイトスタッフ入ります。」

中から快活な声が聞こえます。

「了承。よく来たなエキサイトスタッフよ」

猫を頭に載せた彼女はこのトレセン学園の理事長です。小さいながらもこの学園の理事長然とした佇まいで私を迎え入れてくれます。

「疑問。単刀直入に聞くがエキサイトスタッフよ、なぜチームに入らないのか。君もトレセン学園に入ったならばターフで輝きたいとはおもわないのか?」と続けざまに聞いてきます。

私は恐る恐る「少し事情がありましてレースに出ようとするとトラウマが・・・」

とバツの悪そうに小さな声で答えます。

理事長が「うむ・・・」と少し悩んだあと

「提案。試合に出なくてもいいのでチームに入って見るのはどうだろうか?噂によると旧練習場で練習や模擬レース等をよくやっているようだしな」とにこやかに答える。

私はまさか生徒一人一人の事情すべてを知っているのかなと疑問に思っていると。

「失礼します。」と聞き覚えのある聞きたくない声が聞こえます。私はイヤな予感がして後ろを振り返らずにいると、理事長が「歓迎。よく来たな、彼は研修生のトレーナーだ。君なら知っているだろう」と言いながら意地悪そうな笑い方をする。

私がゆっくりと振り返ると自分の後ろには、この前の『スーパー変態さん』が立っていました。

 

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