五つの文明のマナを貯め、山札に眠るクリーチャーを召喚!
敵のシールドを破壊しトドメを刺す。
それが
「お騒がせチューザで呪文をロック、これでトドメじゃあ〜!!」
この年のイチバンとなった男の声はハツラツとしていた。
彼は自慢のデッキ【チューザビート】を使い、日本一の称号を手にする。
大胆不敵なダークホース、まさにそんな言葉が似合うプレイヤー。
「超強力カード、サファイアドラゴンを使うプレイヤーが多い中、ただ1人小型獣のみで戦い抜いたこの男が勝利を手にしました! 優勝は___
後にささぼーと言う名を広く轟かせることになるこのプレイヤーは、才能に努力を重ねた完璧なプレイスタイル。
そして何より、愛嬌があるのだ。
そんな彼は多くのデュエリストに賞賛されている。
何を隠そう、この男こそが
これから始まる5つの運命を揺るがす事となる。
町立明木中学校、この町唯一の中学校だ。
校内は春からやってくる転校生の話題で持ち切りだった。
「てるちゃん、今日新入生くるんだって」
「ふ〜ん、まぁいいけど。
クラスの人気者的な彼女は余裕の表情で勝利していた。
このクラスもデュエマで盛り上がりを見せていた。
1度デュエルが始まれば、皆が1つの盤面に注目し、わいわいガヤガヤとしている。見ているだけで楽しいのだ。
新学期最初のホームルームの時間が始まった。
「クラスの新担任の〜」
担任が何か色々と話し始める中、隣の子が聞いてくる
「ねね、新入生ってどんなのか知ってる?」
「さぁね、ボクもまだ聞いてないや」
はい、静かにと軽く一喝される。
「皆も知っている通り、今日は転校生が居る。
帰国子女らしいから文化が若干違うかもしれん。
まぁ仲良くな。入って自己紹介してくれ」
「彼女」が入った瞬間クラスの雰囲気がザワつく
「え、転校生可愛くない?」「赤髪ポニーテールだ」「肌綺麗〜!」
ザワつく中、転校生は一声を発した
「おはようございます!クラスの皆さん」
「名前はリフレイン=リフレイルと言います!気軽にリフレって呼んで下さい」
「えっと…好きな食べ物はリンゴで、ゲームとか好きです」「これから仲良くして下さい!」
最後ににこっとした。
こんなに可愛くてゲーマーな彼女だ。
男子の心をグッと掴んだ
おお〜〜〜〜、っと最高潮に盛りあがった
多分朝礼してるクラスの中で1番うるさいと思う。
隣のクラスの先生からやかましいと怒られた。
そんな転校生に皆は夢中だった。
最初の休み時間、未知なる存在に質問の嵐だった。
当然といえば当然だが。
そしてそれを相容れない人も…
「ぶ〜〜、転校生が来るまではボクがイチバンだったのにぃ〜!」
今朝デュエルしていた彼女だ。緑髪ロングで小動物的な感じが男子にウケてるらしい。
転校生が来るまでは…
「前は何処に住んでたの!」「この町どうよ?」「可愛いねぇ」
などなど。そんな感じ
そんな中、
「デュエマやってる?このクラスでめちゃ流行ってるんだよ!」
誰かが言った。
むすっとした彼女は何となく聞き耳を立てた
「ん〜〜…それはやった事ないんだよね、良かったら教えてくれると嬉しいなっ」
男子共がわーっとなった。女子が引くほどに。
ルールを教えようとする人、強力なカードをあげて好感度を上げようとする人、そんな人たちで溢れた。
それを押しのけ、緑髪の小動物が突入する
「じゃあボクが教えてあげるよ!ボクの名前は
少し汗かきながら怒りと衝動で若干食い気味に発した。女子を引かせた男子に引かれてる…
「じゃ、じゃあてるちゃんにお願いしようかなぁ〜…?」
「ボクに任せておけば安心だよ!そのうち対戦でもしようねっ!」
そう、これが狙いだった。
彼女をボコボコのボコにし、クラス1位の座を奪還したい
そんな想いだけで動いている…なんて醜い小動物。
そんな2人の出会いだが、後々大きな絆となる事はまだ誰も知らない。波乱の新学期1日目の午前の出来事だった。