ささ伝   作:こーとふ

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ep.6 魔の刻

9:34 2年3組クラス内

 

照ちゃんとの決闘(デュエル)の余韻に浸っていた。

「ホームルーム始めるぞー。出席ー…」

 

びりびりとした決闘の時の感じが、まだ手に残ってる。

汗が少し、手の方が軽く痙攣してるのがよく分かる。

 

「勝ったんだ…!」

ふるふると少し震えながら、その事だけ噛み締めて出席の返事をした。

 

12:39

 

お昼ご飯の時間だ。もうお腹ペコペコ…

この日は友達と喋りながらお弁当を食べた。

 

「朝の決闘(デュエル)熱かったねぇ!」

「なかなかやるでないか〜」

「私ともデュエマしよー!」

 

みんな今朝のデュエマを見てくれてたらしい。

ニコニコしながらご飯を食べてると、1人の女の子が

 

「ねぇ、リフレちゃんなら店舗大会でもいい線行きそうじゃない!?私見てみたいなぁ!」

 

店舗大会…?について少し聞いてみた

 

「店舗大会って、お店であるの?」

「そうそう」

「近くのカードショップでも?」

「週に1度やってるよ!私も出たけど…皆強かったよぉ」

 

今日の夕方頃とかでも行ってみようかな。

いい腕試しの機会になるかもしれない!

 

まだ見ぬ決闘者(デュエリスト)の存在に、なんだかワクワクしながら右手のお箸を進めた。

 

そしてそれに聞き耳を立てていた遠くの席の緑色の復讐者も、色んな意味でワクワクしていた…。

 

「にっしっし…店舗大会だって?今度こそボクがリフレを倒してやるううぅ…」ガツガツガツガツガツゴハンオイシ

 

夕方16:15

 

学校帰りにカードショップ【釈迦ぱっち】へ寄る。

ついてすぐ挨拶、店長に大会について色々聞いてみる。

 

それを物陰から監視する照…。

「ふ〜ん、ホントに出る気なんだな〜。ここの大会結構強い人居るけど、リフレをボコれたらなんでもいいや。」

 

「また嫌がらせデッキ作っちゃったし、誰かで試したいなぁ…」

 

デュエルテーブルの椅子に座っている、紫色のツインテールの1人の少女を発見。すかさずデュエマを申し込んでいく。

 

「いいけど…アンタのそのデッキで勝てるわけ?」

「なっななななっっ!!!!!初っ端からボクのデッキを馬鹿にするのか!?」

 

誰も知らない、影で熱い決闘が開始された。

 

「ふぅ、色々わかりました…ありがとう店長!」

 

店長に聞いて、大会について色々と知ることができた。

 

まず、

 

・開催日時は日曜の午後17時頃

・ルールは1本先取で、決勝のみ2本先取。

・毎回参加賞と優勝者賞が用意されている そんな感じ。

 

さっそくお店のカードを見ながら、デュエルスペースでゆっくり構築でも考えようかな。

 

そんな事を考えながらテーブルに向かうと、そこには今朝戦った照ちゃんの姿があった。

 

相手は毒々しい雰囲気を放つ決闘者(デュエリスト)だ。そして…

 

「卵胞虫ゼリー・ワームでダイレクトアタック。これで分かった?アンタの実力とアタシの実力の差ってやつ」

 

「そ…っ…そんな…」

 

今朝ぶりに見た照ちゃんの落胆。

圧倒的な敗北により俯いて立ち直れない様だ…。

 

そんなモノ知らないと言わんばかりに、彼女は立ち去ろうとした。反射的か分からないけど、そこに純粋な疑問を投げかけた。

 

「もしかして、あなたも大会出るの?」

 

店から出ようとする足取りを止め、クルリとこちらを振り向いて言った。

 

「大会…ねぇ。アタシの町じゃ、もう戦うに値する決闘者(デュエリスト)は居なくってね。ここ隣町まで来たんだけど、ここもダメみたい」

 

どうやら、自分と同レベル以上の決闘者(デュエリスト)を求めてここまで来たが、見つからなかったらしい。

 

始めたての私だけど、ちょっとダメ元で頼んでみた。

 

「私とデュエマしよう!私…その子に勝ったから!」

 

じとーっとした間が絶妙な空気を醸し出す。

 

ごめんね照ちゃん。こんなマウント取り普段はしないんだけど…あとで謝っとこうと心の中で決めた。

だが、頼み込んだ甲斐あって

 

「…売られた決闘は買うのがアタシ、アンタはそいつより少しは楽しめそうね。そんな感じがするわ。アタシの名前は黒澤 絢夜(くろさわあや)

 

純粋に隣町1番の決闘者(デュエリスト)の実力が気になって仕掛けたこのデュエマ。実のあるゲームにしていこう…

そう心の中で呟いた。

 

こうして紫色の毒々しい決闘者絢夜と、赤き情熱の決闘者リフレインの経験値差の決闘(デュエル)が幕を開けた。




1000文字ってあっという間ですね。
今回も集中してたら1711文字とかになっちゃいました。
デュエルしてない時のお話も頑張っていきたいですb
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