そんなセイウンスカイのお話
まぁぶっちゃけスランプ状態の作品です。今この人の作品はこんな風になってるんだくらいの軽い気持ちで読んでくれたら幸いです。
さて、今日も今日とてあの人の部屋でお昼寝としゃれこみますか!セイちゃんにはお休みが必要です!!
ってあれ?まだトレーナーさんお部屋にいるじゃん。
「トレーナーさーん?何してるんですか?」
「あぁ。少し前の写真を見ててね。」
「ふーん、どれどれ……ってちょっと! またこれですか!?」
その写真には幸せそうに抱き合っている2人が写っており、背景には秋に彩られた紅葉が綺麗に付いている。あの記者のベストショットらしいがなんとも恥ずかしい。
「また……ここから始まったんだもんな。」
「…そうですねぇ。」
あの日。去年の秋頃
交通事故に遭いそうな私を庇って車に轢かれてしまった私のトレーナーさん。
幸いにも命に別状はなかったらしい。だけど脳にダメージが入ってしまった。彼は俗に言う記憶喪失になってしまった。
トレーナーさんに「初めまして」と言われた時は悔しくてその場から逃げ出した。心の底から運転手をぶち殺してやろうと思った。だけど私を庇ったんだから本当に死ぬべきなのは私の方か。そう思って自殺を試みようとしたけどやめた。既にこの命は私だけのモノじゃない。そうだ。これはトレーナーさんに助けてもらった命なんだ。
お医者さんが言うには「言葉は普通に喋れるから大事なことは覚えているはず」……だそうだ。この時点で私は大切な人では無かったのかと絶望したがなんとか立て直し、トレーニングをすることに。レースで1着を取る私を見たら思い出してくれるかもしれないじゃん。
何年も担当してるウマ娘が勝てば嬉しくて思い出すのでは?そう思って沢山のレースに出た。
有り得ないローテーションでも出走した。トレーナーさんが記憶喪失になってからのレースは全敗してる。それでも次こそはと思った春のG1レースで私は___怪我をした。
奇しくもトレーナーさんと同じ病室に運ばれた。隣にいたトレーナーさんに「セイウンスカイさん大丈夫?」って言われたんだ。その時の顔が昔と何も変わらなかった。何年も一緒に過ごしたのによそよそしい呼び方だったけど彼はずっと彼のままだった。
その事に安心して
トレーナーさんがいないと全く何も出来ない私が不甲斐なくて
私は大泣きした。
ありえないほど泣いた。
「私、トレーナーさんの記憶を取り戻すために頑張ったんですよ……でもダメなんです…ずっと考えがまとまんなくて…私ってトレーナーさんがいなかったらこんなにダメだったなんて……思ってなかった……!!」
その時だった。
「大丈夫だよ。スカイ」
私は私自身の泣き声が煩くて聞き間違えたと思った。昔の呼び方。なんで…?
「あの時のことを覚えているかい?君が有馬記念に出走する前に怪我をした時だよ。」
当然だ。当然覚えている。
寧ろ覚えていられないのはトレーナーさんの方ではないか。
「君はそんな時でも怪我を克服して有馬記念に出走しようとした。……可笑しいよな。君と関わってきたことは思い出せないのに。何年と過ごした記憶も無いのに。こんな事だけ覚えてる。」
本当だよ。私が皐月とか菊花の冠を取った時の事よりそんな事を覚えてるなんて酷すぎる。だけど…トレーナーさんの記憶に私がいる事が何より嬉しかった。私は思ったことをありのまま伝えた。
「……これだけはわかる。きっと僕はスカイの役に立てることが何より嬉しかったんだ。そして一番スカイの役に立ったと思った時がその時だったのかもしれない。」
「……っ!私は…いつでもどんな時でもトレーナーさんの事。頼ってきたんだけどなぁ。もう……」
また私は泣いてしまった。トレーナーさんは困った顔で、それでも優しい顔で私の隣にいてくれた。
長い時間が過ぎた。涙も晴れた。あの時と変わらないトレーナーさんが居てくれたから私も変わらずにいる事ができた。変わらずに素直でないわたしはこんな提案をした。
「私が次のレースで1着だったら、また私のトレーナーさんになってくださいよ。」
トレーナーさんは驚いた顔をしたが、すぐに「早く怪我、治さなきゃな」って応援してくれた。
そこから私はまた怪我の治療やリハビリに努めた。
「このレースに勝って…トレーナーさんをゲットしちゃおっかな♪」
迎えた秋の天皇賞。強者揃いのレース。だが私の釣り方は案外綺麗にまとまっていた。
このレースに勝ったら思いを打ち明けよう。
どんな反応をするのかな、なんて可愛い妄想をしてみる。貴方は喜んでくれるんでしょう。
きっとまた、あの時のようにーー
ここまで読んでいただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか。恐らく酷かったかと。
こんな風に小説を書くことが苦労している状態です。連載の方の小説はこれ以上続けれない気がしますね。申し訳ない。