僕の名前は碇シンジ。14歳。中学2年生。
ごく普通の男の子。
学校から帰ってきて、郵便受けを開けたら僕宛の手紙が入っていた。
差出人の名前…
そう、まさかのあの人からだった。
もう赤の他人だと思っていた人。
唯一血が繋がっている家族。
僕のことを捨てたと思っていた父さんからだった…。
『僕のこと、いらないんじゃなかったの?今更僕に手紙?』
と中にどんなことが書かれているのか気になるが、とりあえずいつもの通りに郵便受けに入った手紙(僕の分も)おばさんに渡す。
以前にも今日と同じような感じで僕宛に手紙が来た時があった。すごくうれしくて勝手に開けて読んだとき、運悪くおばさんに見つかってひどく怒られてしまった。
なぜ、怒られたのかわからないけれど、それ以来。僕宛の手紙でも必ずおばさんに渡すようにしている。
まー僕宛の手紙なんて一年に数枚しか届かないレアもの。
僕が渡した手紙をみて、おばさんの顔色が青ざめいていた。
『…おばさん。大丈夫ですか?…』
『…シンちゃんは部屋に行って夕飯までに宿題を終わらせて来なさい。わかったわね?終わるまで部屋から出ることは禁止します』
というきつい言葉を残して、おばさんは急ぎ足でリビングにいるおじさんのところに行ったと思う。
僕はおばさんに言われた通り、自分の部屋で宿題をはじめた。
おじさんとおばさんの話声が僕の部屋まで聞こえてくる。
かなりデカい声で話しているんだろう…。
今日届いた手紙に何か書かれていた?
それで何か揉めている?
あの手紙。
父さんがはじめて送ってきて手紙。
『…なんて書いてあるんだろう…?』
なぜ、あの時。叱られてもいいから開けなかったんだ…。
宿題が終わり明日の予習も完璧にこなして準備まで終わらせ、僕はやっとリビングに行くことを許された。
もう話声が聞こえなくなったからだ。
ここぞというタイミングを狙っていたのだった。
おじさん、おばさんが深刻そうな顔をしていた。
『…シンちゃん。宿題は終わったの?』
『…う、うん。』
『シンちゃん。座りなさい』
僕は素直に従うことにした。あの手紙のことを知りたいからだ。
『…あの…。今日届いた。僕宛の手紙のことなだんだけど…』
しばらく無言が続く。
数分のこの無言がこわい。
手紙を出しながらおじさんが
『この手紙のことか』
やっと僕があの手紙を受け取ることができた。
渡してくれたということは僕が読んでもいいことなんだろう?と解釈して手紙を広げた。
な…なんだコレ…。
中には手紙と僕のIDらしきものと、何かで使うVIPと書かれたカード。
それと写真が入っていた。
写真の人物の名前は、きっと葛城ミサト。写真に書かれていたから本名なんだと思う。
『この女性は父さんのなんなんだろう?…愛人なのか?それにしても変な恰好だな』
そして、きっと父さんの文字だと思う。
『来い』
たった二文字で来いって…いったいなんなんだろう?
…。
おじさん。
おばさん。
僕。
みんなが無言になった。
しばらくの間、重い空気で無言だったがやっとおじさんが言った。
『行かなくっていい。あいつのところなんか行く必要がない。どうせ良いことなんかない。またあの時みたいになったら…』
と感情的になりながら、僕の手元にあった手紙をシンジから引き離しビリビリに破いてしまった。
僕は見てることしか出来ず、いきなりの出来事だったからビックリしてしまった。
おばさんが
『いいの?あなた。あの人のことだから何か言ってきませんか?それに…』
『…あの。おじさん。おばさん。僕は行きたい。父さんのところに』
『ほら僕はあんまり覚えてないけれど、3年前のこともあるし…もうあんなこと二度嫌だ!あの人と関わっておじさんたちに迷惑をかけたくないんだよ。僕は』
『だから、僕は行きたい‼僕は何があっても行くよ。今までありがとう。』
おじさんがビリビリにしてしまった手紙を広い集め、自分の部屋へ戻った。
なぜか涙が出てくる。
僕…泣いてる。
こんな家。いやな思い出しかないのに、なんで僕泣いているんだろう?
僕はいつの間にか眠ってしまっていた。泣いたせいが、ちょっと横になっただけで意識がふっとんでしまった。
懐かしい夢をみた。
あの3年前の出来事。
おじさん。おばさんたちを苦しめてしまったある出来事があったんだ。
次回。壱話②三年前の出来事。
この次もサービス、サービス。
生まれてはじめて書いた素人作品です。
エヴァ好きな方。申し訳ございません。
こんな私ですがエヴァという作品が大好きすぎて、読むだけでしたが書きたいという気持ちになりました。
私の文章力はかなり乏しいですし変だし、うまく表現ができませんが…お許しください。
完結できるように精一杯書きたいと思います。
よろしくお願いします。
マイペースなのでゆっくりと進んでいきます。
ハチャメチャは展開が予測されますが、続きを楽しみにしていただけると嬉しいです。