〈凍結〉TALES of ARISE 〜繋ぐ花〜   作:雨漏り

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どうも雨漏りです。
5年ぶりのテイルズ新作にテンション上がったので初投稿です。
文法や言い回しが変だったりするかもしれませんが、温かく見守っていただければ幸いです。
また独自解釈、設定があります。
面白いと思っていただけたらお気に入り登録よろしくお願いします。


プロローグ 〜目覚め〜

 

 side.??? 

 

 ここは何処だろう……

『……全プ……ス終了……………た。スリープ…ード解除されます』

 機械的な声が聞こえてくる。何か……水のようなものに満たされたカプセルの中にいるようだ。思考を巡らせているとその液体が排出されカプセルが開いていく。

 

「No.172 個体名"リアン" ……体に異常はあるか?」

 

 白衣を着た男が問いかけてくる。リアン……そうか……そうだ、私はリアン、唯一“調整"に成功した者だ。返答が無いことを不審に思ったのか、男が怪訝な顔で見つめてくる。

 

「個体名リアン、返答はどうした」

「あぁ、すまない。少し考え事をしていた」

 

 男の問いかけに慌てて返答をする。

 

「そうか、長期のスリープ状態で異常が発生したかと思ったが問題が無いようなら「すまない、いくつか質問をさせてくれ」……なんだ、言ってみろ」

 

 話を遮られた男が再び怪訝な顔で見つめてくる。

 

「私はどのくらい眠っていたんだ。(かあ)……アンナは……アンナはいないのか?」

 

 この場にアンナがいないと言うことは、おそらく既に……だが、それでも僅かな可能性に賭けたかった。

 

「アンナと言うのが誰かは知らないが、記録によるとお前が眠ってから240年は経っているようだ」

「そう…か……2‥…40年…。すまない、現状の説明をしてくれないか」

 

 予想はしていた、それでも辛いものだと首に掛かる花の形をしたロケットに触れる。

 

「目覚めた理由は分かっているとは思うが“王“が生まれた」

「そうか、王が生まれたのか」

 

 王……ダナの地で行われている“領将王争(スルドブリガ)“にて選ばれる王ではなく儀式のための王……。

 

「そうだ、そいつは既に領将(スルド)としてダナに降りている。お前もそのうちダナに降りてもらう予定だが、"レナス=アルマ"が完成するまで自由にしていてかまわない。お前の役目はレナス=アルマが完成した後にあるのだからな」

 

 解っている…私はそのために生まれたのだから……でも、最後にアンナに言われた言葉。それが胸の奥に引っかかっている……。

 

「とはいえ、お前は目覚めたばかりだ。体も鈍っているだろう、しばらくは感覚を取り戻すことに集中しておけ」

「解っている……。全てはレナのために……」

 

 そう言って私は部屋から出て行く。男の後ろにいる"赤い女"に気づかぬまま……

 

 

 

 

 

 

 side.研究者

 

 俺は今、長期間スリープ状態にあった女を目覚まされるために作業をしている。"王"が生まれた事でこの女を目覚まされる必要があるとのことだが……一瞬違和感を覚えた。

 

『全プロセス終了しました。スリープモード解除されます』

 

 聞こえてきた音声に意識を女に戻す。カプセルが開き女が出てくる。

 

「No.172 個体名リアン……体に異常はあるか?」

 

 女に問いかけるが何やら反応が薄い。プロセスは問題なく終了したはずたが……やはり長期に渡るスリープモードは何かしら異常をきたすのだろうか……

 

「個体名リアン、返答はどうした」

 

 もう一度問いかけてみると今度は返答をしてきた。

 

「ああ、すまない、少し考え事をしていた」

「そうか、長期のスリープ状態で異常が発生したかと思ったが問題が無いようなら「すまない、いくつか質問をさせてくれ」……なんだ、言ってみろ」

 

 女が質問をしてくる、意識はしっかりしているようだが、なんだ? 

 

「私はどのくらい眠っていたんだ。(かあ)……アンナは……アンナはいないのか?」

 

 アンナ……?聞いたことのない名前だ。少なくとも研究チームにアンナという人間はいないはず……。

 

「アンナと言うのが誰かは知らないが、記録によるとお前が眠ってから240年は経ってるよ」

「そう…か……2…40年…。すまない、現状の説明をしてくれないか」

 

 女が胸の前で花の形をしたロケットに触れている。

 

「目覚めた理由は分かっているとは思うが“王“が生まれた」

「そうか、王が生まれたのか」

 

 ふむ、認識はできているようだ。記憶についても一先ずは問題は無さそうだ。

 

 

「そうだ、そいつは既に領将(スルド)としてダナに降りている。お前もそのうちダナに降りてもらう予定だが、"レナス=アルマ"が完成するまで自由にしていてかまわない。お前の役目はレナス=アルマが完成した後にあるのだからな」

「とはいえ、お前は目覚めたばかりだ。体も鈍って

 いるだろう、しばらくは感覚を取り戻すことに集

 中しておけ」

「解っている……。全てはレナのために……」

 

 そう言うと女は部屋から出て行った。

 

「さて、俺も仕事に戻るとしよう」

 

 そう言い、男も部屋から出て行く。後ろにいた“赤い女"に気づかぬまま……。

 

 

 

sideリアン

 

 私が目を覚ましてから1週間が経った。

 

 飼育しているズーグルを相手に訓練を行なっているが、やはり長期のスリープ状態の影響か体の反応が鈍くなってしまっている。感覚を取り戻すにはまだ時間がかかりそうだ。

 

 訓練のない時にはレネギス内部のことや、ダナにて行なわれている領将王争の歴史。そして、現在の領将について学んでいる。

 

 意外なことに知識に関しては240年前に学んだこととの差異は少ないようだ。とはいえ、私は研究エリアを出たことが無いため他のエリアがどうなっているのかは知らないのだが。

 

 領将王争について調べていると多くのダナ人が酷使され、命を落としているのが判った。歴代の領将は、いや領将だけでなくレナ人の多くは彼らを奴隷だと思っているようだ。

 

確かに私たちレナ人がダナを侵攻、制圧した。でもレナ人とダナ人、違いはあるとは言え同じ人同士なのにと思ってしまうのは私の価値観がおかしいのだろうか。

 

 だが、現在の領将について調べていると意外なことが判った。領将の1人がダナ人を酷使せず、レナとダナの共存を行っていたのだ。私と同じような考えの人がいるのだと少し安心感を覚えた。

 

 それから数日経った頃、唐突にダナに降りるようにと指令が下った。詳しく聞くと火の“主霊石(マスターコア)が盗まれたとのことだ。なるほど、主霊石が盗まれるとは、研究者達の慌てようも理解できる。

 

 過去の領将王争において主霊石が盗まれるなどといったことは無かった。しかも、主霊石を盗んだのはダナ人ではなくレナ人だと言う。

 

 本来、私がダナに降りるのはもう少し先の予定だったが、この状況に対処する為に火の領将の元へ向かう事となった。しかも、"領将補佐(スルドグレイア)"などと言う役職をでっち上げてだ。

 

 火の領将について、もう一度資料に眼を通す。自らを猛獣(ビエゾ)と呼ばせているようだ。資料を見たが、その荒々しさはまさしく猛獣である。

 

 その後、私はダナへ降りる為の装備を整え星舟に乗り込んだ。向かうはビエゾの統治するオルブス・カラグリア。初めて降りるダナへの不安と期待に私の心は少しざわついていた。

 

 

 

 

 

 

 




はい、と言うわけでオリ主であるリアン視点と研究者視点になります。
今後も○○視点という風に書いていくと思います。
いくつか伏線を張ってみましたが回収を忘れないように頑張ります。
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