〈凍結〉TALES of ARISE 〜繋ぐ花〜   作:雨漏り

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どうも、雨漏りです。
ついに原作主要キャラ登場。ついでに原作では描写の無かった話がありますが流れとして間違ってないはず‼︎
今回オリジナルの地名が出ます。



第二話

sideジルファ

 

「ジルファ、奴らに動きがあった‼︎」

「落ち着けガナル、詳しく説明しろ」

 

 いつも落ち着いているガナルがここまで慌てるとは、余程のことが起きたか?

 

「すまん、詳しくはまだわかんねぇけど奴らの中に裏切り者が出たらしい。しかも、そいつの捜索に結構な数の装甲兵を送ってる。裏切り者一人に対して明らかに過剰だ」

「成る程、確かに可笑しな話だ。…よし、そいつを確保するぞ。ビエゾがそこまで執着する人間だ。少なくとも無駄にはなるまい」

「分かった、何か分かったら連絡する」

 

 レナの裏切り者か、現状を打破する為の情報があるといいが…。とにかく、今は戦力の増強をせねばなるまい。

 

 

 

〜2日後〜

 

「調べた限り裏切り者がいるのは間違いない。レナの兵達が"荊"がどうと言っていたが。で、奴等が捜索をしているのがファルべ山地だ。かなりの部隊が居るみたいだから、その裏切り者が見つかるのは時間の問題だ」

「ファルべ山地か…、正面切って戦うにはこちらの戦力が少な過ぎるな…」

「あぁ、それともう一つ。1時間ほど前に奴らの星舟が一隻降りてきた」

「星舟だと⁉︎裏切り者に重要な何かあるというと事か」

「どうするジルファ、見逃すには惜しいぞ」

 

 さて、どうするべきか。戦うにはこちらの被害が大きすぎる。かと言って今後このような事が起きる可能性は無いだろう…。ファルべ山地…待てよ、捕虜を輸送するにもグラニード城まではかなり遠い。なら間違いなく鉄道車両を使うはず…そしてそのルートには…。

 

「そいつの輸送に鉄道を使うはずだ、そこを襲撃する。場所はモスガル近くの崖にしよう。崖の上から爆弾を落として車両止める。タイミングを間違えるなよ」

「了解した」

「時間との勝負だ、急ぐぞ」

 

 カラグリアを解放するためにも成功させなくては。

 

 

 

 モスガル付近

 

「どうだ」

「あぁ、奴らはまだ来ていないみたいだ」

「そうか、間に合ったか。ガナル、ギル、お前たちは俺と下で待機だ。ユリス達は爆弾を落とす役を任せる。来るのは間違い無いはずだ、タイミングに気をつけろよ」

「分かった、ジルファ達も気をつけて」

 

 

 

 

 岩陰に待機していると車両が見えてきた。爆弾も落ちてきている。良いタイミングだ。3.2.1…

 

ドカーン

 

「うぉわあぁぁあぁぁぁ」

 

 成功したか‼︎

 

「行くぞ」

 

 横転した車両に近づいていく。

 

「ガナル、お前は中を」

「分かった。……居たぞジルファ‼︎」

 

 ガナルが車両の中に入っていく。件の人物を見つけたようだ。周りを見るとレナの装甲兵達も起き上がり始めている。ガナルが捕虜を確保するまで時間を稼がなくては。

 

「はぁっ」

「ぐぁっ」

 

 装甲兵が起き上がる前に拳を兜の上から叩き込む。まず一人。他の装甲兵は既に起き上がったか。

 

「ぐぁあぁぁあぁぁ」

「な、なに⁉︎」

 

 横転している車両の中から悲鳴が聞こえる。今のはガナルの声⁉︎

 

「反逆者風情がっ‼︎」

「ちっ」

 

 装甲兵の剣を右腕の籠手で受け止める。ガナルはどうなった⁉︎そう思っていると車両から少女が飛び出して行った。

 

「待てっ!」

 

彼女が例の裏切り者だろう。装甲兵の剣を弾き殴り飛ばしてから少女を追いかける。が、少し先で立ち止まり此方を振り返る。なんだ?そう思ったその時、彼女が崖に向かって走り出しそのまま崖を飛び降りて行った。

 

 自殺⁉︎いや、彼女はレナ人。ならば星霊術が使えるはず…。追いかけるにしてもあと二人装甲兵を倒さなくてはな。

 

 

 

 

 

 

 レナの装甲兵を倒し車両に乗り込む。

 

「ガナル!無事か‼︎」

「あ…あぁ、何とか…」

 

 無事だったようだ。

 

「ガナル、悪いがすぐに彼女を追わねばならん。立てるか?」

「大丈夫だ。それより急ごう。彼女が捕まれば意味がない」

「あぁ、この下はモスガルの車両が置いてあるはずだ。おそらくそれに乗って逃げるはず。この先にある橋で待つ。行くぞ」

 

 橋へと急ぐ。彼女が逃げてくるかは賭けだが…頼むぞ……。

 

 橋に着きモスガルの方を見ると車両が走って来ていた。その上には先の少女と二人の装甲兵相手に戦っている仮面をつけた男が見えた。多勢に無勢だな。

 

「行くぞガナル。お前たち、どこを見ている‼︎」

 

 そう言って橋から車両に飛び降りるが、不意をつけたようで隙だらけだ。

 

「はぁっ」

 

 近くにいる装甲兵を殴り飛ばす。まずは一人。もう一人の装甲兵の剣を避ける。

 

「でぇい、はぁっ」

 

 腹に二発、頭に一発拳を叩き込み無力化。二人目。

 

「ふんっ、うぉおぉぉ」

 

 仮面の男の後ろ。後部車両から登って来ていた装甲兵の首を掴み前方車両の方へ投げ飛ばす。三人目。

 

 後方から敵の車両が近づいてくるのが見えた。

 

「来い」

 

 仮面の男の腕を掴み前方車両に向かう。先程投げ飛ばした装甲兵が少女の肩に触れた。

 

「ぐぁあぁぁあぁぁ」

 

 ガナルに聞いていた通りか、そう思いながら進んでいく。

 

「これでも喰らいな!」

 

 ガナルが後部車両を切り離したようだ。

 

「落ちるなよ」

 

 ドガガガガガーン

 

 後方車両に積んであった火薬に引火したようだが、勢いが強すぎる。

 

「飛べ‼︎」

 

 三人に指示をして車両から飛び降りる。

 

「ぐぅ…どうにかなったか…ガナル、そっちはどうだ!」

「火薬多すぎだろ…クソ…あぁ、大丈夫だ」

 

 無事なようだ、辺りを見渡すが仮面の男も少女も気を失っているようだ。

 

「女の方は連れて行くが、男はどうするんだ」

「おそらく彼は鉄仮面と呼ばれている男だろう。彼も連れて行こう。」

「了解」

 

 少女は確保した。今までは小規模の抵抗しか出来なかったが、きっと何かが変わる。そんな予感がしていた。合流した仲間に少女に触らないよう注意しつつ彼らをアジトに連れて行った。

 

 

side鉄仮面

 

 いつもと同じ日々。1日中過酷な環境で働かされ、眠り、また働かされる。……今日も目の前で死んでいく人を見た。それに以上に死んでいる人を見た。

 

 いつまでこんな事が続くのか。何故誰も立ち上がらないのか…。ドクに愚痴を言ってしまった。…眠ろう…、明日も働かなくてはいけない。少しでも体を休めなくては。そう思い、俺は目を閉じた。

 

 朝が来た、今日は貨物列車前に集合か…。今日もレナのための労働が始まる…。

 

「死ぬまで逃れられないのか…」

 

 貨物列車前に着くと俺以外にも四人のダナ人が居た。どうやら朝の仕事は貨物列車の連結作業らしい。

 

「ぐずぐずするな奴隷ども、さっさと取り掛かれ!」

 

 レナの装甲兵の罵声を受ける。荷物の積まれた貨物列車を五人で押していく。他の四人は疑問に思わないのだろうか。…いや、これが常識になってしまっているのか。

 

 貨物列車の連結作業が終わった。次の仕事に向かおうとすると、

 

ドン

 

貨物列車から音が聞こえた。

 

「なんだ?」

 

「おい、お前たちの中で見た者はいないか!」

 

 疑問に思い貨物列車に登る。そこには一人の少女が居た。この子は誰だ?そう思っていると、

 

「出して!早く‼︎」

「えっ?」

「いいから早く」

 

 彼女が叫ぶと同時に俺の左右からレナの装甲兵が登って来た。なんだ?彼女は追われているのか⁉︎

 

「 動くな!こいつ、手間かけさせやがって。大人しくしてれば…うぁっ⁉︎」

 

 気がついたら装甲兵達を貨物列車から引き摺り落としていた。俺自身何故そうしたのか分からない。分からないが貨物列車を動かす装置のある前方車両に走っていた。貨物列車の屋根から飛び降り装置を動かす。

 

 そこには他の人が居た。巻き込んでしまったか。彼らに装置を任せ先程の少女に近づいていく。その時、後ろからレナの装甲兵達が乗った列車が近づいて来て奴等が乗り込んできた。

 

 何か武器になる物は⁉︎辺りを探すが列車に使われている鉄パイプしか無いようだ。無いよりマシだ‼︎そう思い列車から鉄パイプを取り外し構える。

 

「抵抗するつもりか⁉︎」

 

 装甲兵達の攻撃を何度か捌くが鉄パイプを弾き飛ばされてしまった。二対一の状況で何とか避けているがキツくなってきた。当たらない事に苛立ってきたのか、大振りとなった装甲兵の隙を突いて蹴り飛ばそうとするが鎧の重さもあり上手くいかずバランスを崩してしまった。クソっ、どうすれば…そんな時、

 

「お前たち、どこを見ている!」

 上から二人の男が降りてきた。その内の一人、右腕に籠手を装備した男があっという間に二人の装甲兵を倒していた。強い…この男は一体…。

 

 唖然としていると男が此方に向かってきた。男の拳が顔の右側を過ぎるといつの間にか後ろにいた装甲兵の首を掴んでいた。

 

「ふんっ、うぉおぉぉ」

 

 男はそのまま装甲兵を投げ飛ばした。

 

「来い」

 

 男は俺の腕を掴み前方車両に引っ張っていく。先程男が投げ飛ばした装甲兵が彼女の肩に触れた。その瞬間、

 

「ぐぁあぁぁあぁぁ」

 

 装甲兵が苦しみだし気を失ったようだ。今のは一体…。そう思っていると、

 

「これでも喰らいな!」

 

 もう一人の男が後部車両を切り離したようだ。

 

「落ちるなよ」

 

 装甲兵を相手にしていた男が注意してくる。どういう事だ?

 

 ドガガガガガーン

 

 後ろから爆発音が聞こえてきた。どうやら後部車両に積んであった火薬に引火したようだ。だが勢いが強すぎるのか、こっちにも爆発の衝撃が来ている。

 

「飛べ‼︎」

 

 男の言葉に慌てて車両から飛び降りる。俺の意識はそこで途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テイルズオブアライズ 用語集、wikiを参考に

 

領将(スルド):星霊術の強さによって選ばれ、領将王争を争うべく定められた5人。勝者にはレナの〈王〉としての栄光が約束されている。

 

領将王争(スルドブリガ):約十年ごとに行われる〈王〉選抜のための儀式。五人の領将が選ばれた後、それぞれの支配地にて星霊力の収集量を競う。

 

領将補佐(スルドグレイア):今回の領将王争において発生した不足の事態に対処すべく新たに作られた役職。今作のオリ主リアンを指す名称。

 

オルブス・カラグリア:"却火と灰渦巻く国"を意味する。火の星霊力が強い炎熱の地。現在は領将ビエゾが支配する。

 

ジルファ: カラグリアの抵抗勢力「紅の鴉」を束ねる男。冷静に状況を俯瞰しメンバーを導く頭脳とレナの装甲兵とも戦える卓越した戦闘技術を持ち、部下からの信頼も厚い。

 

ダナ人:惑星ダナに住む人々。300年前レナに侵略されて以来、手の甲に霊石を埋め込まれ奴隷として扱われている。レナ人と違い一部の例外を除き星霊術を扱う事が出来ない。

 

レナ人:惑星レナに住むと言われる人々。300年前にダナに侵攻、制圧し支配している。ダナ人と違い星霊術を扱う事が出来る。

 

レネギス:ダナを支配するレナ人たちの拠点。ダナにいるレナ人は皆レネギスより降りてきている。レナ本星に行けるのは王のみとされている。

 

星舟:領将王争の開始時と終了時のみレナ人の輸送に使われる。今作では不足の事態に対処するために特例で使われた。

 

鉄仮面:奇妙な仮面を被ったカラグリアのダナ人の奴隷。記憶を失っており自分の名前さえ覚えていない。

 




原作始まりました。今回リアンの出番は無かったですが次回は出る予定です。……戦闘描写が難しい……声だけでなく打撃音や動きをもう少し書いたほうがいいですかね?
 後半にいくつかの用語の説明を載せてみました。下の方に枠を作れる方法もあるみたいですが、やり方が分からなかったのでごめんなさい。To ARISEの用語集やwikiを参考にしているので間違ってはいないと思います。多分!
 次回以降戦闘シーンが増えていくと思います。……頑張らないと‼︎( ̄∇ ̄)
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