スペシャリストでナンセンス   作:強烈ミントのキセル

10 / 10
少しずつ直ってれば良いんですがね……

お気に入りとコメントありがとうございます


世界の中心はIS学園にある

「ポストガン、えっとね……そう、パイルバンカー。俺らの業界じゃブローケン ランスって呼ばれてる。ISの装備にもあるんじゃないか?」

 

歓声が上がる。

ポストガンを開発したメルサもこりゃ、鼻高々だな。

するとエーミルが何故か自信満々に解説し始めた。

 

『……薬が連続して炸裂し、セットされた鉄杭が超高速で射出されます。通常のパイルバンカーとは違い、杭は撃ち込まれると刺さったままになります。尚弾数はこれにより一回使いきりです、使い捨てです』

 

何故俺よりも詳しく知ってるんだ……ビックリ。

 

『一回きりの使い捨てなのでデッドウェイトの心配もありません……射撃武器として使えなくもないです。この場合はネイルガン、ニードルガンと運用方法は然程変わりません』

 

え、そんなこともできんの?

俺知らなかったんですけど……え?

生徒たちは熱心にエーミルの解説を聞いているし、エーミルってもしかして教師肌なのか?

 

どれ、ちょっと撃ってみるか。

 

「ここに特注の的がある。ちなみにこれを開発したのはメルサだ」

 

「先生、メルサって誰ですか?」

 

生徒の一人が挙手して質問してきた。そういやメルサ知らないんだったかな……どう説明しようか。

変態?脱走するやつ?面倒なやつ?これを説明するのは難しぃぞぉ?

 

「あ、私知ってる。第二の天才って呼ばれてるなかなか表に出てこない人だって……」

 

お、知ってる生徒もいるらしい。

 

「仕事の知り合いだ……ちなみに整備室に住み込んでるぞ」

 

これくらいなら言っても別に構わないだろう。

 

「これにポストガンを撃ち込むから、少し離れてくれ」

 

生徒たちはそれに従って後ろに下がる。

ある程度距離がとれたのを確認したら的にポストガンを撃ち込み、その威力を披露した。

鉄杭は的を貫通し、すぐ後ろの地面に突き刺さった…こりゃ、凄い。

 

「安心しろ、模擬戦の時に使用しているのは火薬の量を調整した訓練用だ…一応これも訓練用だが、これよりも遥かに威力は抑えてある」

 

パラパラと拍手の音が続きそれも止むと、生徒たちはもう良いだろうと元の位置に戻ってきた。

 

「次はイーグルダート…ダガーと同様短剣ではあるが、こちらは重心が先端部分にある」

 

ポストガンが元のブロックに戻り、続いてイーグルダートへと変形していく。

 

「あれだ、短剣型の斧みたいな感じだな…斬りつけた時に深く斬り入れる事ができる。ISじゃ関係無いがね」

 

イーグルダートが完成し、それを手に取る。

 

「よく見ればわかるとは思うがこの通り先端は尖っておらず、扇型になっているので突き刺す事は普通じゃできない。攻撃方法は斬りつけるか、突貫するかのどちらかだ」

 

的をイーグルダートで斬りつけて見せる。

深々とイーグルダートは斜めに刺さり、的に深く大きい切れ込みを作った。

 

「ちなみにこれも、ここじゃ刃のないただの鉄板同然のモノを使っている。じゃないとシールドが破れるからな……」

 

一通り解説し終えると、黙っていたエーミルが突然口を開いた。

 

『前回の試合では以上二つの兵器のみが使用されました…次は私が解説させていただきます』

 

続いてエーミルが試合で使用した兵装を解説するらしい。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。