四季が冥王(ハデス)の異名を持つ理由がわかると思います。
お気に入りとコメントありがとうございます!!!
お気に入りが120件……だと!?
あ、あと後半会話多めです……てか会話しかありません
「降ろせこのやろう!!!」
「うるせぇ……」
「…………ん、そうだな……俺はお前をどんな形であれ連れて行けば報酬を貰えるんだ」
「このまま運ばれるかこの超強力スタンガンでビリッとされて運ばれるか……どうする?」
「ちなみに俺のお勧めは前者の方だ」
「えっと……前者でお願いするよ、ビリッとされるのは痛そうだから……うん」
「じゃあ大人しくしてろ……御嬢さん……俺は君のボディーガードじゃあないんだ」
「…………わかったよ……だからスタンガンしまってくんない?」
「…………こいつぁ小型のレールガンだ、護身用……大人しくしてな」
「じゃぁ何?あんたアタシをスタンガンじゃなくてれーるがん?だとかで脅したの?」
「…………ちなみにこいつは体に穴があくぞ……」
「あ、アハハ……」
「眠い、眠い……ふむ、しかし駄眠を貪るにはちょいと時間がない……しかし……あぁっクソッ……」
千冬が寝たのを確認してから射撃訓練場でコルトを乱射していたら、空がうっすら明るくなっていた。
正直これは予想外過ぎてコメントし辛い……俺は時間を忘れるほどに射撃訓練をしていたというのか?
『訓練とは言えない程度に満点を連続で叩き出してますけどね』
「エーミル……起きてたなら何故時報しなかった」
『おはようございます、サージェント……私は今起きたばかりですが?』
「そうかよ……」
部屋でブラックコーヒーがぶ飲みするか……言っておくが、俺は眠気を我慢できるだけで別段眠くならない訳ではない。
つまるところ普通の人間よりも長時間起きていられるだけであって、他は大して変わらないのだ。
「さてと……ん?」
コーヒー……煮出してろ過するタイプじゃないのか……何かCMで見たことあるな……ドリ、ドリ……ドリップ式だったか?
コーヒーは豆を挽いて煮出してろ過するモノだと思ってたんだがなぁ……こういうのにも馴れてくしかないか。
それにしても……抹茶……ラテ?
最近抹茶○○多いよな……何が良いのか知らんが。ブームか?
大人しく抹茶飲みゃ良いのに……抹茶チョコとか、抹茶アイスだとか……俺騙されて故郷の味だ~と、買って食って酷い目に逢ったのを覚えているよ。
全然抹茶の味しねぇし、甘いし、どう考えたって色だけじゃん……アレ。食って思わず手持ちのコルトぶっ放したくなった。
…………コーヒー止めて番茶にしよ。
茶ッ葉何処だったかな……急須と湯呑みはここにあるが。
「お、あったあった……」
電気ケトルは……そうそうこれこれ。
お湯は……よし、セットされてるな。
「新聞新聞……良いよなぁ……畳で胡座で煎茶飲みながら新聞読んで……平和だ……」
帰省してもちょくちょく問題が発生したりしていたからなぁ……こんなのんびりするのも何年ぶりだろうかね。
老後は縁側で孫(自分の孫とは言ってない)とひなたぼっこでもしたいもんさ……俺だってそんくらいの夢くらいあるさ。意外か?
「んぅ……おにぃちゃぁぁあん……」
「おう、おはよう千冬……よく眠れた……おい」
気づけば6時前……千冬がボサボサ寝癖の暗闇で模様が光るパジャマを着用した状態で外に出ようとしていた。寝ぼけているらしい。
「おい、お前さんはその格好でどこへ行こうというのか?」
流石にこれ以上生徒やその他大勢の千冬のイメージをぶち壊しにするのはナイだろう。
兄として止めるのは必然であり当然の行動である。
「ふぃ~……おにぃちゃぁのにおぃぃい……スゥ」
「こら、二度寝したら起きねぇだろ……起きろい」
以前一時期仕事仲間で寝たらなかなか起きない奴が居たが、その時は氷水をぶっかけるかその場でコルトを天井にぶっぱするかしたりで起こしたが……流石に千冬にそれをするのは可哀想だ。
優しく揺すり起こしてやろう。
「お~い、もしも~し?」
「…………んぅ?おにいちゃ……ウピャツ!?」
起きたと思ったら跳び跳ねた……これが世に言う飛び起きるって奴か……初めて見た。
「よし、その勢いで顔洗って歯ァ磨いて来い」
「はぁひ……おにいちゃの膝の上で起こされるなんて思わなかった……」
「寝ぼけて抱き付いて二度寝なんてするからだ……馬鹿者めが」
「抱きつ……!?ピャ~……」
髪をセットしてやったのは誰だと思っているんだ……失敬な。
起こしつつ寝癖をブラシで解かしておいたのは、千冬には秘密である……極秘事項なので発言した者は軍法会議ものである。
勿論、俺式軍法会議なので問答無用で蜂の巣の刑だがな。
「俺を呼び出したぁ……偉い塵ぶんですなぁ」
「…………何の用件で呼び出されたかはもうわかっているだろう?」
「さてね……エーミル、わかるか?」
『サージェント、私にもわからないことがあるようです……システムを学習モードに移行します』
「その旨を了承する」
『ありがとうございます』
IS委員会の悪趣味な基地に呼び出された俺は、よくわからねぇババァやら老害共の相手をさせられている。
用件については検討がついちゃいるが、簡単に話を進めちゃ面白くないし、ばっくれる事にした。
エーミルは言わなくても俺の意図を理解しているらしい……ナイスだ。
「で?用件は何よ?」
「君のAIを私達に提出してもらいたい」
「は?」
「それが世に出てしまえば我々政府や軍の信頼が薄れ世界の均衡が崩れてしまう……それは困るのだよ」
「…………は?お前達馬鹿かい?」
「な……」
「世の中が軍や政府の力で均衡が保たれてると思ってんの?」
「馬鹿言っちゃいけねぇよ……」
「世界はな、俺達傭兵のおかげで均衡が保たれてんだ……」
「どこにも所属せず金の力のみで動く……軍や政府とは違う俺達がいるから世界は安泰なのさ……」
「あんたらの悩みの種を潰してんの俺達だからな?」
「それにな……」
「そもそも俺はあんたらが嫌いなんだ」
「束を追いかけるわISをこっそり悪用するわ……もう最悪だね」
「そもそもISは軍用兵器じゃねぇからな?」
「イライラするな……首を刈っ斬ってやるぞコラ……」
『サージェント』
「んだよ……」
『束様、メルサ様より同時着信です……スピーカー設定となっていますがどうしますか?』
「気になるから出ろ」
『サー……出ます』
『『四季(さん)を敵にしたら僕(束さん)を敵にすることになるよ』』
『な、台詞をパクるんじゃないよオバサン』
『は?君こそ何で四季さんの味方ぶってんのかな?』
『彼は僕の生涯の警護役なんだ、彼の味方なのは当然だよ』
『束さんだって四季さんに匿ってもらったことあるし?何より寝顔の写真とか持ってるもんね~だ』
『な!?寝顔……!?僕の時は一度も寝なかったのに……!』
『へへ~んだ、四季さんの右腕な束さん大勝利?』
『…………僕は彼に手を繋がれた事があるよ』
『え!?………な、なら……束さんは頭を撫でてもらった事があるよ!』
『僕はお姫様抱っこしてもらったことがある』
『束さんは四季さんの手料理食べさせてもらったよ!アーンしてもらったもんね!』
『ぼ、僕なんか寝るまで医学書を読んでもらった事があるよ!ポンポンって優しく叩いてもらいながらね!』
『束さんは髪を洗って貰った事あるよ!乾かす所までやってもらったもんね!』
『僕はおでこピタってされたもんね!おでことおでこだよ!』
『な……か、勝てない……おでことおでこに勝るのはチューしか……ない……』
『ふふん、僕の勝ちだね』
「…………コイツらは……一体?」
『サージェント、面倒です……この女共は放っておいて話をしっかりと締めることを提案します』
「そうだな……ふむ…とりあえずだな、エーミル、左腕のみバトルシステム タクティクス コピーウェポン ヒュージガン で頼んだ」
『サー……』
「な、何を……」
「何って……わかるだろ?」
「わからないってんならお前たちの頭はアホウドリ以下ってこったな」
「おっと……基準にしちまったらアホウドリに失礼か」
『…………展開完了』
「ま、次ちょっかい出してみろ……」
天井に向かってヒュージガンを撃つ。
ヒュージガンより放たれた天井を軽々と突き破った光はビルの最上階まで伸び、突き破り……人工衛星をひとつ宇宙のゴミにした。
まぁ、気象衛生だし?天気の情報が入りにくくなるってだけで問題はねぇだろ。
それはともかくあけた穴からさっさとおいとましねぇと。
「次はあんたらの体に穴があくかもな……んじゃ、そういうことで」
ちなみにコレは、冗談ではなく……マジである。
まさかの千冬ではなく四季からの馬鹿者発言……