初めまして、始まりを始めました。   作:久幻月

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書きたかったんだーーーーー!


第1話 終わり(はじまり)

 燃やせ、燃やせ、燃やせ。

 意味など無くても思い描いてきた覚悟がある。今までの全てを掛けて俺は今ここにいる。

 ならばお前も居るべき存在だ。なるべき存在だ。

 今更どうのこうの転生だのほざいてんじゃねえよ、今更イモ引いてんじゃねえよ。

 

 今更……「あの時のことはウソだった、本気じゃなかったんだ」「今になって後悔してる、なぁそうだろ?お前だって知ってるはずだ」

 

 あぁ…知ってる。

 よぉく解ってる、理解してる。

 

 だがよ、理解してて解って。頭ん中じゃ、そっちにも理由もあって思いがあって、だから行動して。

 お前の理想だって俺からしたらくっだんねえしアホ臭く小便くせえ。餓鬼よりも餓鬼な発想だが、そんな餓鬼なりの思いもあったんだろうよ。

 でもな。

 だからって、あぁそうですかテメエにはテメエの思いがあったから俺はてめぇを許しますだ? あ? ざっけんじゃねえぞ!このカスが!

 

 大切なもん殺して、奪って、囲んで。

 そんな自分は、神様に頭下げて、摩訶不思議な神通力でも恵んでもらって、そんな自分は強くてすごいだぁ、 ふざけんなこの根性なしどもが!

 今まで好き勝手やって、今更使えなくなったら、怖くて戦えませんだぁ? ざけんなよ!

 

「男だったらぁ…!たまぁしぃ賭けろやぁああああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はにかんで笑う姿が好きだった。転生とか覚悟とかそういうものはどうでも良くて、ただただ君と笑って歩いて行けたらいいなと思って、ぶっきらぼうでも前を見てあなたが決める覚悟が好きで、道が好きで、夢が好きで、私を見て抱きしめてくれる全てが好きで。

 あなたが私にくれたのはあなたで私があなたにあげたものも私で。

 これは依存に近いけど依存じゃないってきっとあなたも解ってたはず。

 いや、結局今になってがそうであって欲しい、きっとそうである、そうじゃないと嫌だと言った、私の願望なのだと思う。

 だから、きっとだから、私が彼に言っていた言葉はひどく彼を傷つけ、蝕み膿んでいたのだと思う。

 言葉という祝福は祝いにもなり呪いにもなる。

 誰が言った言葉だったのか忘れたけれども今になっては酷く染み渡り痛みを帯びてしまう。最初に聞いた時とはきっと真逆とはいかないけど、90度以上方向転換がされた意味の捉え方になっているに違いない。

 口に出してしまえばきっとどれも同じだと思っていたのに。

 だからきっと彼を傷つけていたことに最後まで気づかなかったのだろう。

 

「希望が欲しい、渇望が欲しい。あなたのように焼き焦がれるような思い(渇望)が欲しい」

 

 ただ持っていないものを欲しがるような、小学生のようなことを事あるごとに私は言っていた。

 きっと彼はその時内心では苦虫を潰したような顔をしていたに違いない、いや表面にも出ていたと思う。でもそれでも私は気づけなかった。いや気づく気が無かった。

 彼は何も持っていないのにそれを欲しがり羨み、自分の思いまでないがしろにしてただ良いものをねだっていた。

 

 言霊。

 それが私の力だった。言葉を言葉として意味を表し、耳だけではなく五感へと変換させ干渉させるもの。

 彼は素敵な力だと言うが私は嫌いだった。何が嫌いというわけではないが強くないと感じたから。他と比べて彼と、彼の友人と敵と比べて。

 

 だから私は間違いを犯したんだ。

 最初から犯していた。一歩目が違った、ダメだった。見ていなかった。背けていた。でも見ていた。

 

 

 

 

 だから……「ごめんなさい」

 

 

 

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