東方絆霊譚   作:黒く咲きほこる桜

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色々あって遅れました、スランプだったり、胃腸炎だったりして本当に申し訳ございません
ちなみに1章は3月末までに終わらせる予定です


第十話~白玉楼と橙~

妖華side

 

「じゃあ、行くよー!」

そう言いながら、ボクはボールを投げた

ビュンと音を鳴らしてボールが飛んでいく

ダッという音が聞こえ、影がボールへと向かう

「捕ったどー」

無邪気な笑顔を浮かべて橙ちゃん言った

ボクは橙ちゃんが来た時にいつもしている玉遊びをやっていた

「すごいね、ボクの目でギリギリ追いつくくらいのスピードだよ、多分だけど妖夢より速いんじゃないかな」

本当に速かった、音速にもう少しで届くかもしれない

「お姉ちゃん、私より速いは言い過ぎじゃないですか、橙ちゃんよりは速い自信ありますよ」

妖夢がお菓子を持ってきながら不貞腐れたようにムスッとした顔で言った

「ん〜、それはどうかな〜、お世辞で言った訳じゃないからね」

「私は妖夢より速いってことだね、やったー」

お世辞じゃないとボクが言ったので、ホントに速いんだと思ったらしく、橙ちゃんが喜んでいる

「むー、そんなに言うんでしたら橙ちゃん、私と勝負しましょう」

そんな橙ちゃんを見て妖夢の対抗心が燃やされたようで、勝負を挑んだ

「いいよー私負けないよー、妖華レフェリーお願い」

「うんいいよ」

まぁ見てみたいからね

「じゃあそこに立って、ゴールはあそこね、位置についてよ〜いドン!」

妖夢と橙ちゃんは同時にスタートした

恐ろしく速く走る2人、ボクでなきゃ見逃しちゃうね

なんて、ふざけでたらもう2人がゴールしそうだ

「「うぉぉぉぉぉぉ!」」

ほんの少しの差で橙ちゃんが速くゴールした

「橙ちゃんの勝ちー」

橙ちゃんの右腕持ち上げながらボクは言った

「私の勝ち?やったー!」

自分の勝ちと知り橙ちゃんがはしゃいでいる

「む~、橙ちゃんにスピードで負けた〜」

反対に負けと知り悔しがる妖夢、まぁドンマイってことでいいk

「こうなったら、弾幕ごっこで勝負です!」

「「へ?」」

あまりに唐突すぎてボクと橙ちゃんは同時に驚いた

妖夢が負けず嫌いなのは知っているけど、なんで速度勝負に負けたら弾幕ごっこになるんだ?

「なんでか分からないけど、面白そうだからいいよー」

そんな理由で?

別にいいんだけどただ…

「やるのは勝手だけど、庭をボコボコにしないでね」

後で幽々子様に怒られるの嫌だからね

「分かってますよー、2枚でいいですよね橙ちゃん」

「おっけー」

そう言いながら2人は飛んでいった

弾幕ごっこをボク以外と妖夢がやるのは久しぶりじゃないかな?

「じゃあいきますよー、はぁ!」

ついに弾幕ごっこが始まった

最初に妖夢が楼観剣と白楼剣を振り、小弾幕を大量に撒き散らした

それに対して橙ちゃんは全方位に赤、青の順に弾幕を飛ばして、その後に緑色の弾幕を三角形の形にして飛ばしている

二人とも普通に避けている

「むー、なかなか当たらないですね、でしたら獄界剣「二百由旬の一閃」」

おっ、初めて見るスペカだ、何するんだろう?

と思っていたら、妖夢の半霊が後ろに下がった

すると、半霊が大量の大玉弾幕を飛ばした、弾幕が妖夢の近くに来ると妖夢が大量の弾幕を斬った

弾幕は赤い小弾幕になり大玉と一緒に橙ちゃんに向かう

「式符「飛翔春明」」

それに対して橙ちゃんもスペルカードを使う

妖夢の弾幕を避けながら五芒星の形に動き、曲がるときに大量の弾幕を放った

さて、どっちが当たるかな

「うわっ!」

ピチュンと音が鳴る、どうやら妖夢が1回被弾したらしい

それと同時に妖夢のスペカが強制終了した

「やったー、まずは1回」

橙ちゃんのスペルも終わったらしい

「やばいです、このままだと負けちゃいます、どうしましょう」

妖夢が凄く焦っている、そりゃあね、橙ちゃんが1回も被弾していないからね

「こうなったら、未完成ですけどやるしかありません」

?何をするんだろう

「未完成?そんなのに当たらないよー」

「うるさい!これが私の奥義です、「待宵反射衛星斬・零式」」

待宵反射衛星斬!?それって昔おじいちゃんが使っていた剣技のはず、まさか、妖夢も使えるのか、すごいなぁ

妖夢は白楼剣を振り下ろしたするといくつもの斬撃が縦にできた、その斬撃は幾重にも分裂して橙ちゃんを襲う

ピチュン

橙ちゃんが被弾した

「当たっちゃった、どうしよう?」

「2枚目は使わせません!たぁ!」

妖夢が楼観剣を横に振る、今度は横に斬撃ができた、再び斬撃が幾重にも分裂して橙ちゃんを襲う

「えっ、横からも、うにゃぁぁぁ」

ピチュン

橙ちゃんが2回目の被弾して試合が終わった

「ふー、私の勝ちです」

「くそ〜負けちゃったか〜」

橙ちゃんが負けて少し悔しそうにしてる

「おめでとう、妖夢」

「ありがとうございますお姉ちゃん」

とりあえず妖夢に賞賛しといた

「橙ちゃん惜しかったですね」

「妖華、私と弾幕ごっこしよう」

えっ、唐突に!

という感じでこの日は過ぎていった

 

それから数日経った

今、ボクは幽々子様の部屋の前にいる、なんでこんなところにいるかというと、幽々子様が部屋の中で何か怪しい本を読んでいるからだ

「やっぱり明日には西行妖が満開になりそうね、そうしたら封印されてる何者かが…」

「どういうことですか?幽々子様?」

気になり過ぎて話しかけちゃった

「よ、妖華!?どうしてここに?」

幽々子様がすごく驚いてる、まぁ無理もないと思う、でもそれより

「それより、どういうことです?封印って」

西行妖の封印ってなんのことなんだろうか

「はぁ、仕方ないわね、妖華こっちに来なさい

い」

ボクはは幽々子様の部屋に入った

「で、なんなんですか、封印って?」

「実はね、西行妖はね人物を封印してるらしいのよ」

?西行妖に人が封印されてる?

!?

「だから、西行妖を咲かせようとしてるんですね」

「そういうことよ、おそらくだけど西行妖が咲かないのはこの封印の所為よ」

なるほどそういうことか

「花見をするのは嘘なんですか」

嘘だったらなんの為にルナサたちにお願いしに行ったんだか

「大丈夫よ〜、ちゃんと花見もするわ〜、だから明日来るように頼んだでしょう」

それもそうだね

「このことは妖夢に伝えた方がいいですか?」

そうこれも大事なことだね、妖夢伝えるか否かで、まあまあ変わって来るからね

「妖夢には伝えなくていいわよ、あの子に説明するには時間がかかるから」

まぁそうだね

「わかりました」

こんなことがあり西行妖満開前日は終わった

まさか次の日あんなことになるなんてこのときボクは気づいてなかった、気づけだはずなのに…

 




前書きでも言いましたが遅れてしまって申し訳ございません

というわけで本編ですがいつもより長めにしました
前回の言った通り、橙についてですがこんな感じで、子どもっぽい性格でみんなに愛されるキャラです

次回はとあるキャラからの視点です、初めての視点なので少し遅れるかもしれません
次回、春雪異変を解決に
To Be Continued…

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