東方絆霊譚   作:黒く咲きほこる桜

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ちょっとだけ遅れました


第十六話〜巫女と庭師〜

霊夢side

 

「夢符『封魔陣』」

 

一体どうしてこんなことになっているのかしら

私はあの半人半霊を倒してから、なにか嫌な予感がして急いで来たのだけど

…とりあえず目の前にいる別の半人半霊に聞くとするわ

 

「あんた、大丈夫?というかどういう状況よこれ」

 

封魔陣を使って守ったはいいものの、とんでもない威力してるわね

弾幕ごっこの範疇を超えてるわ

 

「博麗の…巫女?」

 

?そうだけども、私は役職で呼ばれるのは嫌いなのよね

 

「ええそうよ、でも私には博麗霊夢っていう立派な名前があるのよ」

 

先代の巫女は博麗の巫女と呼ばれてたせいで、自分の名前を覚えられていなかったらしいけど、私は役職しか自分の価値がないみたいで嫌よ

 

「じゃあ、霊夢でいいね

ボクは魂魄妖華、今ボクたちに弾幕を放っているのはボクの主様の西行寺幽々子様」

 

妖華ね、覚えたわ

なんで主従で争っているのかしら?

…そろそろ『封魔陣』が切れそうね

 

「スペルブレイクするから

一旦下がるわよ」

 

そういい私は妖華と後ろに下がりどういう状況なのか説明してもらった

 

「…つまりあの桜を咲かせようと春を集めたら、封印が解けかけて幽々子っていうやつが消えそうになってるって事ね」

 

「うん…そういうこと

ボクがもっと早く気づければよかったのに…」

 

確かに何をしているんだとツッコミたくはなるわ…けど

 

「起きてしまったことを嘆くのは、後始末をつけてからよ

で、どうすればもう一度封印できるかわかるかしら?」

 

そんなことで悩むよりもやらなきゃいけないことがあるのだから

 

「あの桜の花を全部散らせば多分なんとか」

 

多分って、普段勘で動いてる私が言うことじゃないけど不安ね

とりあえず、あれを使うとしましょう

 

「神霊『夢想封印・集』」

 

私の陰陽玉は妖怪特攻を持っている

これなら、ある程度散らせると思うのだけど

八色に輝く陰陽玉が妖怪桜に当たったけど

…あまり効いてないわね

 

「私の『夢想封印・集』じゃ1割も削れないわ

このまま連発してもいいけど霊力が持たないわね

せめてマスパくらいの範囲があればいいのだけれど」

 

魔理沙の『マスタースパーク』は妖怪特攻を除けば私の『夢想封印』と同じくらいの威力を持っているわ…そう妖怪特攻を除けばということはあの桜には効果が薄いということ

どうすればいいかしら…

 

「マスパくらいの範囲…か…

!そうだ、あの手が

霊夢と咲夜、数分間稼いでくれない?」

 

数分間稼ぐ?私と咲夜で?

 

「なにか、策があるのね」

 

咲夜が聞くと妖華は頷く、一体どんな策なのかしら

 

「それなら任せなさい

私の場合、本当に時間を止めてでも時間稼ぎができるから」

 

まぁ、あんたの能力ならそうよね

 

「じゃあ、よろしく

魔理沙ちょっとこっち来て」

 

「わ、分かった」

 

そういえば、魔理沙のことはさっき呼ばなかったわね

 

さてと、私も少しばかり集中しようかしら

 

色んな方向から、弾幕が飛んでくるわね

大型、蝶型、レーザー、小型…ざっとこんなもんかしら?

種類も豊富で隙間がほぼない…

まぁ、スペルカードではあっても弾幕ごっこではないから当然ね

 

「夢符『二重結界』」

 

その名の通り2つの結界が私を囲う

ピキッ

!?1枚目の結界にヒビが入った

さっきより弾幕が強くなってる

このままだと、『二重結界』もすぐにブレイクしちゃうわね

パリン

1枚目の結界がもう割れた

 

「これは…なかなかにやばいわね」

 

ピキッ パリン

さっき1枚目が割れたばかりなのに!?

 

「っ!」

 

なんとかグレイズできたけど、弾速も速くなってる

このままだといつ被弾してもおかしくないわね

ピチュるじゃすまなそうだし

『あれ』を使ってもよいのだけれど、制御が効かないから、他の奴らにも当たるのよね〜

危なっ!

また被弾しそうになった、咲夜もかなり疲れてるみたいだし、早くしてくれないかしら

 

「霊夢、咲夜当たるかもしれないから少し下がって」

 

この声は妖華?

ということは、どうやら終わったようね

言われた通り後ろに下がる

 

「霊夢たち、ありがとうね

おかげでなんとかなりそうだよ

いくよ〜、恋符『マスタースパーク』」

 

『マスタースパーク』!?なんで魔理沙のスペカを妖華が?

妖華とおぼしき人影が私と咲夜の前に現れる、光線でよく見えないわね…?!

 

「さあ、西行妖

ボクの主を返してもらおうか」

 

妖華の髪色が金髪になっていた

 

 

数分前…

 

妖華side

 

西行妖を霊夢たちに頼み、ボクと魔理沙は縁側に来た

 

「なぁ、妖華

あいつを倒す算段ってなんだ?」

 

魔理沙がボクに聞いてくる

そういえば、言ってなかったや

 

「倒す算段はね…

魔理沙、ボクと『リンク』してくてくれない?」

 

「『リンク』?」

 

いきなり『リンク』と言われても分からないのは当たり前で、魔理沙は困惑している

 

「『リンク』っていうのはね

ボクの能力を利用した奥の手

簡潔に言えばボクの能力で魔理沙と繋がることだよ」

 

魔理沙はボクの話を聞いた後、何やら少し考え込み口を開いた

 

「別にしてもいいが

どうして私じゃないとダメなんだ?

正直、私よりも霊夢の方が適任だと思うんだが」

 

なるほどね、たしかに魔理沙よりは妖怪特攻の『夢想封印』を持ってる霊夢の方が強そうに見えるのはわかる

けど…

 

「それはね、ボクは妖怪特攻よりも範囲が欲しかったのと

そもそも、ボクと繋がれる条件を達成してる相手は魔理沙しかいないしね」

 

ボクの『リンク』には条件があるんだよね

 

「どういうこと?」

 

まぁ、そんなのを知らない魔理沙がボクに聞いてくるのは当然であって

 

「ボクの『リンク』は、ボクとそれなりに繋がりがある人じゃないとできないから

あの場で条件を満たしてるのは魔理沙しかいないよ

ね、ボクにとっての初めての親友」

 

魔理沙はボクのことを親友と認めてくれた

…認めてくれたっていうのもなんかおかしいけどね

 

「そうだな、私の親友のためだ

私も全力で協力するぜ!」

 

そうして、ボクと魔理沙はお互いを見て笑いあった

「じゃあ魔理沙、手を貸して」

 

ボクは魔理沙の手を取って、霊力を魔理沙に流す

魔理沙は少し驚いた表情をしてたけど、その後は笑顔でボクの方を見ていた

やがて、魔理沙の方からも霊力と魔力が流れ始めた

これで準備は整ったね

 

「いくよ、『リンク-霧雨魔理沙-』」

 

そう宣言すると、光がボクを包む

 

「!?」

 

光が消えると魔理沙は驚きを超えて驚愕してたと思う

まぁ、ボクが魔理沙に似ている見た目になった上に、左手には魔理沙の手にあるはずのミニ八卦炉があるからね

 

「それが、『リンク』なんだな

見た目が私みたいでびっくりしたな

それに、そのもうひとつのミニ八卦炉…」

 

そう今のこの場ではミニ八卦炉は2つある、これも当然『リンク』の影響だけどね

 

「まぁ、それは念話で話すから

とりあえず霊夢たちのところへ行くよ」

 

そういい、ボクは西行妖へ飛んで行った

 

「念話…?」

 

…魔理沙が困惑してたのは言うまでもないと思う




第十六話です
一体いつまで幽々子と戦ってるんだと思う方もいるかと思います、前回あれだけ書いて、今回もそれなりに書いたのに…
安心してください次回で終わらせます!

それ『リンク』についての解説は戦闘面がわかる次回で詳しく

さて、次回は西行妖VS魔理沙とリンクした妖華の全力勝負です、『リンク』の性能やいかに
次回「死色を纏いし流星」
To Be Continued…
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