妖華side
大分落ち着いて来たかな…
「疲れるね、宴会の料理担当ってのは」
ボクらが起こした異変の後、博麗神社で宴会が行われた
料理担当はボクと妖夢、それに咲夜がやっている
「そうね、私が前回参加した時よりも人は多いし、何よりあなたたちの主人よね」
「「あはは…」」
ボクと妖夢は同時にかわいた笑いをした
なにも否定できないからね〜
実際、幽々子様はその幽霊の体のどこに入るのか分からない量の料理をたいらげてる
「落ち着いて来たのでお姉ちゃんも行ってきたらどうですか?
今回の功労者ですしね」
う〜んそれはありがたいけど本当にいいのかな?
「大丈夫よ、ここは私と妖夢に任せなさい」
ボクまだ何も言ってないんだけど…エスパーかな?
「咲夜もそう言うのなら、いいのかな
ありがと」
ボクはそう言って厨房を後にした
…さてと自由になったはいいけど、どこに行こうか?
今は境内をふらついているけど、色んな人妖がいるね、人間、魔法使い、妖精etc…
っと魔理沙がいるじゃん
「お〜い、魔理沙〜」
「ん、おお妖華じゃないか
ボクが声をかけると、酔っ払ってるのか、頬を赤く染め、酒瓶を片手に持った魔理沙が来た
「それなら大丈夫だよ
妖夢と咲夜のおかげでね」
ホントに感謝しかないね
あれ?そういえば
「魔理沙、霊夢はどうしたの?」
ここの持ち主であるはずの霊夢がいない
「ああ、霊夢ならお前の主人に頼まれて、結界を治しに行ったぞ」
結界?あ〜なるほどね
紫様に頼んでたけど冬眠中だから霊夢に頼みなおしたんだね
「じゃあ、霊夢は今頃苦労してるだろうね」
「どうしてだ?」
魔理沙がボクが呟いた言葉に反応して聞いてくる
「いや〜あのね、ホントは結界の修繕は他の人?妖怪だね、に頼んでたんだけどね、とある事情で行けなくてね
でも代わりにその人の式神が行ってるんだよね
…交戦してなきゃいいけど」
藍さんだけなら大丈夫だけど橙ちゃんも行ってるからね〜
橙ちゃんがちょっかい出して、過保護な藍さんが霊夢に攻撃なんてありそう
「あいつは、意外と血気盛んだからな〜
何が起こるかわからないな」
そう言いながら魔理沙はボクにグラスを渡して注いでくれる
「ありがとう魔理沙
いただきます」
ボクはなみなみに入った酒を一気に飲み干す
「ワインだっけ?これ、昔1回だけ飲んだことあるけど、その時のより美味しいね」
20年くらい前だったかな、紫様が持って来てくれてみんなで飲んだっけ
「そう言ってもらえると嬉しいわね
そのワインは私が持ってきたものよ」
そう声をかけてきたのは、羽の生えた青い髪の幼女だった
妖力を纏ってるからおそらく妖怪かな
「これ、君のところのワインだったんだね
ホントに美味しいね」
「そうよ、うちの咲夜が能力を使って熟成したのだから他のものよりも美味しくて当然よ」
やっぱりあの能力はチートだったよ
咲夜がそんなことしてたなんて…ん?
「うちの…咲夜?」
「あぁ、知らなかったのね、私はレミリア・スカーレット、紅魔館の主よ」
この子が咲夜の主だったんだね
意外とちっちゃ…コホン
それにしても、変わった気配がする他の人妖とは違う感じがする、プリズムリバー三姉妹みたいな感じの
「ボクは魂魄妖華、白玉楼の庭師で霊術指南役だよ
よろしくねレミリア」
「あなたが妖華なのね、咲夜が世話になったわね」
ボクが挨拶をするとレミリアも淑女らしく礼をした
「ねぇ、レミリア?」
「何かしら?」
ボクが感じてる感覚ってもしかしたらこれかもしれない
「妹か姉がいたりする?」
「!?」
ボクがレミリアに聞くと、とても驚いた様子でかつ強ばった表情をしていた
まぁ、当たり前なんだけどね
「えーっと、レミリアがね変わった気配してたんだよ」
「変わった気配?」
ボクがそう言うとレミリアが聞き返してきた
「そう、変わった気配
他にもプリズムリバー三姉妹、ええっとあそこで演奏してる3人組のことね、と妖夢が同じような気配してたからもしかしたらと思ってね」
一応説明したけど伝わるかな?これ
「なるほどな、そういうことか!」
どうやら魔理沙には伝わったらしい
…レミリアにも伝わっていて欲しいんだけどね
「どういうことよ」
伝わってなかったよ!
「妖華の能力はな『ありとあらゆるものと繋がれる程度の能力』なんだが、その影響でおそらくだが、自分と近い雰囲気…今回で言うところの姉妹愛に反応してレミリアに姉妹がいると思ったんじゃないのか?」
え?そうだったの?
「ああ、そういうことね」
レミリアが納得したように頷いた
「なんでお前が驚いてるんだよ」
ボクも驚いてたことに気づかれちゃった
「えっと…この気配がボクの能力によるものだったんだ〜って」
「知らなかったのかよ!」
うん、知らなかった
だってボクの能力意☆味☆不☆明すぎるからね
「それはそうと、あなたの言った通り
私には妹がいるわ
少し気が触れていて引きこもりな妹だけれど」
気が触れている?どういうことなんだろう
「実際にあってもらった方がはやいと思うわ
今度
パチェ…私の親友ね、にも面白いやつがいるっておしえてあげたいしね」
レミリアの家か〜どんなところなんだろう?
なんて考えていると
「おにぇ〜ひゃ〜ん」
「よ、妖夢!?」
ワイン瓶を片手に持ち、頬を真っ赤に染めた妖夢が千鳥足でやってきた
「はぁ〜、妖夢
お酒はあんまり飲まないようにって言ってたはずなんだけどね〜
はい、よしよし」
「うへへ♪」
いや、うへへって
そんなこんなで宴会の夜はふけていった
妖華は一升瓶がギリギリ飲めないくらい、妖夢は数杯でダウンするくらいの酒の強さです
これで春雪異変編もついに終わりです
さて次回は、閑話として萃夢想の話をします
後日談って感じですが、ちなみにさらにもう1話閑話を挟んで、永夜抄編入ります
次回「鬼が起こした宴会異変」
To Be Continued…