ではどうぞ!
~星河家~
『いい加減起きやがれスバル!』
ベットの中で蹲っているスバルを必死に起こそうと頑張っているのは、青いボディで構成されたウィザードのウォーロックである。アンドロメダの鍵を盗み地球に逃げてきた際偶然にもスバルと出会い、今では星河家に居候しているAM星人。
「・・・後五分だけ・・・」
ベットの中でそう答えるのはツンツンした頭が特徴的な少年、星河スバルである。至って普通の小学六年生だが、世界を三度救った英雄ロックマンでもある。父、大悟の影響もあってか無類の宇宙好きで、夢は宇宙飛行士である。
『毎朝同じことの繰り返しでお前を起こす俺の身になってほしいもんだぜ』
毎日学校が始まる一時間前からスバルを起こそうと頑張っているウォーロックからしてみれば疲れるのは当たり前である。
『明日始業式で委員長達と一緒に行くからいつもより早めに起こしてくれって言ったのお前じゃねーか!遅刻しようが何しようが起きないお前が悪いんだからな!』
だがウォーロックの努力も空しく再び寝てしまったスバルを見て諦めると同時に殴ってやりたいという衝動を抑え、ハンターの中に入ろうとした。
すると突然インターホンが鳴った。それに気づいたウォーロックは窓の外を見た。
台所にいた母、茜がはーいと答え玄関に向かった。玄関を開けるとドリルのような髪型をした女の子を真ん中に背の小さい眼鏡を掛けた男の子は左、ぽっちゃりとした体つきの男の子は右という感じで横一列に並んでいた。三人は茜の姿を確認する順々に挨拶をした。
「おはようございますおば様」
「おはようございます」
「おはようございます」
「あらルナちゃん、キザマロ君、ゴン太君おはよう。もしかしてスバルに用かしら?」
そう茜が聞くとルナが答えた。
「はい。実は一緒に学校に行く約束をしてるんで。」
「分かったわ。スバルを呼んでくるからちょっと待ってて」
ルナ達にそう言うと家に戻り二階にあるスバルの部屋に向かった。
この一部始終を二階の窓から見ていたウォーロックはすぐさまベッドに向かいスバルを起こすふりをすることにした。
茜はトントン、とドアをノックしスバルの部屋に入いるとウォーロックがスバルを起こしている(ふり)のを見た。
「あらロック君。毎朝大変ね」
『まったくだぜ。何度起こそうとしても後五分だけっていう返事しか返ってこねーし、いい加減ウンザリだぜ』
茜はウォーロックが何を言いたいのかを察し、寝ているスバルの方を見ながら話した。
「全くスバルはロック君の気持ちを考えないでホント駄目ね」
そう言い、今度はウォーロックの方を見て話しを続けた。
「でもそれだけロック君を信用してるってことなんじゃないかしら。少なくともスバルにとってロック君はとても大切な存在だと思ってるはずよ。ロック君はどう思っているの?」
ウォーロックは不意な質問をされたにもかかわらず迷った素振りを一切見せずに答えた。
「俺にとってスバルは唯一無二の大切な相棒だ!」
「なら、これからもスバルのことお願いね。ロック君」
「お、おう。俺に任せておけ!」
このときウォーロックは茜にハメられたことに気づいたが反論すればかえって面倒なことになると思い、結局スバルの目覚ましタイマーとして再び頑張ることに決めたのだった。
「それにしても本当に起きないわね。いっそのことこのまま放置しておこうかしら?」
「さすがにそれはマズイから五分前になったら俺が責任もってスバルを起こす」
「分かったわ。それじゃあロック君スバルのことよろしくね」
茜はそう言い部屋を出て急いで玄関に向かった。そして玄関を開けると退屈そうにしている三人がいた。
「待たせちゃってごめんなさいね」
「いいえ。そんなに待ってません。それでスバル君は・・・?」
ルナの質問に対し、茜は少し困った表情をして答えた。
「・・・それがまだ寝てて起こしても起きないから先に学校に行っててくれないかしら?後で三人に謝るように言っておくから」
「全くスバルの奴だらしねーなぁ。俺でも起きれたっていうのに」
「ゴン太君の言う通りですね。あの・・・委員長、そろそろ僕たちも学校に行かないと時間が・・・」
キザマロは約束を破ったスバルに対し明らかに怒りを抑えているように見えるルナに小さな声で言った。
「ゴン太、キザマロ!」
突然ルナが怒った声で呼んだので、二人は少しビクッとしあ、はいと答えた。
「何もたもたしてるの!さっさと学校に行くわよ!おば様、スバル君によろしくとお伝えください」
ルナはそう言い、二人を連れて学校に向かって歩いて行った。
それから少し時間が経ち、ハンターから出てきたウォーロックが学校開始五分前であることとスバルが未だに寝ていることを確認すると、ハァとため息をつきベットに近づきスバルを起こそうとした。
『いい加減起きろスバル。遅刻するぞ。』
早朝とは真逆のテンションで話しかけると眠たそうな声で返事が返ってきた。
「・・・後五分だけ・・・。」
それを聞いたウォーロックは心底呆れ、放置しようかと一瞬考えたが茜と約束したことを破るわけにもいかなかったのでこれで起きるであろうとスバルにとっておきの一言を言った。
『スバル、寝るのは勝手だが後五分で始業式始まるけどいいのか?』
「・・・後五分だから大丈夫・・・じゃない!!」
スバルはガバッとベットから起き、時計を見た瞬間顔色が青くなった。
「ロック!どうして起こして…」
『言わせねーぞスバル!俺は一時間前から起こしてたんだぞ!起きないお前が悪い!!』
「そうそう、起きないスバルが悪い。ロック君には何の落ち度もないわ」
話に割り込んできたのはエプロン姿をした母の茜だった。
「朝食食べてさっさと支度しなさい。それと、学校着いたらルナちゃん達に約束破ったことちゃんと謝りなさいよ」
それを聞き、スバルの顔色はもっと青くなった。
「どうしよう・・・委員長に会ったら何されるかわかったもんじゃない・・・」
茜とウォーロックは自業自得だろと心の中で思い、ハァとため息をついた。
「嘆いてる時間があるなら早く支度して学校に行きなさい!」
そう言われ、スバルは目にもとまらぬ速さで服を着替え、頭にビジライザーを掛け支度を終えると急いで一階に降り、冷めてしまったトースト二枚を口の中に押し込みコーヒーで流し込んだ。そして玄関まで走り、勢いよくドアを開け飛び出した。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃーい。気を付けるのよ」
走りながらスバルは後ろを向き、茜が家に入るのを確認するとウォーロックを呼んだ。
「ねぇロック」
『なんだスバル。なんか俺に用か?』
「このままじゃ間に合わないから電波へ・・・」
『拒否する!大体何度起こしても起きないお前が悪い。自業自得だ!』
「後でウイルスバスティング付き合うから電波変換させてよ。お願い!」
『・・・しょうがねーなぁ、今回だけだぞ。自分で言ったんだから約束守れよ』
(ウイルスバスティングっていうのに弱いんだよなー俺。このセリフ言ったの何度目だろう?)
「ありがとうロック!おかげで助かるよ」
(ロックって相変わらず単純だなぁ・・・。でもそこがロックのいいところでもあるけど)
「トランスコード003シューティングスターロックマン!」
スバルはそう言うと青い光に包まれロックマンになりウェーブロードに上がった。
「久し振りの電波変換だねロック」
『そうだな。メテオG事件以来、電波ウイルスもかなり減ったからな』
「それだけ平和になったってことだね。これからもずっと平和が続いてほしいな」
『さすがにずっとは無理だと思うぜ』
「そうだよね・・・って時間がヤバい!急がないと本当に遅刻する!」
ロックマンは光のごとくウェーブロードを駆け抜け、学校へ向かった。
前回と比べて文章長いし朝のやり取りも長い!修正できそうなところがたくさんあるような気がする。
気付いた方もいるかもしれませんがプロローグに登場したレイモンドとジェシカですが、BHR(UE)のキャラからとっています。ちなみにゲーム内でもこの二人は悪役です。