性別:女
年齢:150億+α
乗機:ヴァルザカード・セカンド
概要:『史上最強の家』でお馴染みのヴァルザカードの二台目と、それを保全・制御するキャレット型人工AI群の統括し機体を操作する人型ロボット(モデルはアカネ・アーディガン)
形態としてヴァルストークの後ろにアルムストラが合体したような戦艦形態とそこから変形した人型形態の二つが存在し、基本戦艦形態で活動。
戦闘面ではウェポンシステムであるアルムアルクス以外の分離機能を排したのと一機目と「知の記録者」の製造による技術蓄積によって機体性能だけでも4割以上向上
武装面でも本編では損傷のためか使えなかった全方向多門ビームランチャーやフルアクセルインパクトが使用可能なうえ、複数のサブエンジン搭載による出力の向上と複数のアルムアルクスを搭載しているので本編の弓・剣・盾に加え双剣や剣盾同時使用・X弓形態も可能
キャラ提供はkinonoさん。
『重粒子ミサイル、発射五分前』
惑星イマガワに向け、重粒子ミサイルと呼ばれる惑星全土を破壊しなけないミサイルが発射されようとしていた。発射基地がある場所はイマガワより少し離れた距離ある惑星カザナリ!
そこには銀河統一政府の軍事拠点が設けられており、発射基地もその一部であった。
「最初からこうすれば良かったのだ。オワコンの連中め、手こずりおって」
「もっとも、オワコンには重粒子ミサイルなど配備されておりませんがな」
「あぁ、そうだったな」
基地司令官は最初からイマガワを重粒子ミサイルで吹き飛ばしてしまえば良かったと口にすれば、副官はそれに同意する。
だが、オワコンにはこの基地に配備されている重粒子ミサイルは配備されていないことを告げれば、司令官は笑みを浮かべながら答える。ミサイルが五分後に発射されるアナウンスが基地中に鳴り響く中、基地のミサイル発射の管制室に人とは思えない風貌の二人の男が訪れる。
「イマガワに重粒子ミサイルを発射するのかね?」
「おっ、これはコーウェン博士にスティンガー博士。あと四分三十秒後にミサイルを発射いたします」
金髪で大柄のサングラスを掛けたコーウェンと呼ばれる学者が問えば、司令官は敬語でミサイルを発射すると答える。これに青白い顔をした科学者は不本意であると告げた。
「イマガワを吹き飛ばす気かね? あそこにはまだ進化を促すエネルギー体であるゲッター線があると言うのに。残念極まりないね、コーウェン君」
「あぁ、オワコンの鎮守府のように討伐艦隊を派遣すれば良いのに。ねぇ、スティンガー君」
「はぁ、風鳴総司令官からの指示でありますので」
イマガワに向けてミサイルを発射することは、コーウェンにも大変不本意であるらしく、その不満を司令官に向けて口にする。
彼らはイマガワにゲッター線があると知っているからだ。例えこの世界を支配者たる者の命令でも、ゲッター線があるイマガワを潰すなど許すことは出来ない。
「そうか。風鳴総司令官の命令ならば仕方ないね。スティンガー君」
「うん、コーウェン君。そろそろ潮時だね」
総司令官の命令ならば仕方ないと言うコーウェンであったが、彼はその気など無い。スティンガーも同様である。
そろそろ潮時とスティンガーが発したことに、基地司令官はどういう意味なのか理解できなかった。答えは直ぐに分かった。
「では、イマガワへ行くとしよう。スティンガー君」
「ちょうど良い乗り物が近くにあるね。コーウェン君」
「はっ? 一体何を仰って…」
急にイマガワへ行くと言い出す両学者に対し、司令官は問い直そうとした。だが、既にコーウェンとスティンガーは行動を開始していた。
「ぬぇ!?」
「っ!? な、なんだ!?」
突如、両学者の近くにいた兵士が突然現れた触手によって殺害された。
その触手を出しているのは、コーウェンとスティンガーであった。二人の足元から触手、それもインベーダーの触手が伸びている。
基地司令官は驚き、思わず目前に居る人間のふりをしたインベーダーに向けて素早く抜いた拳銃の銃口を向ける。他の兵士たちも同様だ。コーウェンとスティンガーに銃口を向けていた。
「き、貴様ら! 何者だ!?」
「私たちか? 私たちは常に進化し続ける存在」
「ある世界では僕たちのことをこう言う、インベーダーと!」
「い、インベーダーだとっ!?」
基地司令官の問いに、コーウェンとスティンガーは自らの正体を明かした。それと同時に、人類は進化するに値しない生命体と認定する。
「全く、人間と言う輩は直ぐに銃を突きつける事しかせん」
「そんな事だからゲッター線の何たるかも分らぬ物よ…そう、進化!」
「進化!」
「な、何を言っている貴様ら!?」
急に人類は進化に値しないと言うコーウェンとスティンガーに、混乱した基地司令官とその部下たちは一斉に銃を撃ち始める。
並の人間ならハチの巣になっている所だが、コーウェンとスティンガーはインベーダーだ。ただのピストル弾とライフル弾で殺せるはずが無い。
全弾を撃ち尽くした司令官と兵士たちが即座に再装填を終えて再び構えた後、コーウェンとスティンガーは何事も無かったように立っている。二人が受けた銃弾は全て床に転がっている。
「じゅ、銃が…!?」
「我々はゲッター線と共に生きる者…!」
「そのようなちゃちな銃弾など我々には通用せん!」
銃弾が効かないことに司令官たちが驚愕する中、コーウェンとスティンガーは自分の身体から触手を勢いよく飛ばし、司令官と兵士たちを殺害して管制室を血の海に変えた。
「さて、邪魔者が来る前に、イマガワへ行くとしようか。スティンガー君」
「うん、コーウェン君。近くにちょうどいい乗り物があるしね!」
「「惑星イマガワにッ!!」」
管制室を制圧した二人は決戦場となった惑星イマガワへと行くべく、イマガワへ向けて発射される重粒子ミサイルを見て叫んだ。
そして、コーウェンとスティンガーはありえないことに、発射されるミサイルに張り付き、ミサイルと共に惑星イマガワへと向かった。
他にも重粒子ミサイルは発射されようとしていたが、行く前に両名は自分たちが乗る以外のミサイルの標的を変えていたらしく、同時に発射された六発の内、五発はカザナリの軍事施設へと向かっていく。追撃の手を封じるために、コーウェンとスティンガーは標的を変えていたのだ。
かくして、コーウェンとスティンガーが乗った重粒子ミサイルは、惑星イマガワへと飛んでいった。
重粒子ミサイルが撃ち込まれている惑星イマガワでは、衛星軌道上にてガイゾックと何処からともなく現れた宇宙戦艦と交戦していた!
「な、なんじゃあのでかい戦艦は!? は、速く宇宙の藻屑にしてしまうのだ!!」
「御意、ブッチャー! 周辺の部隊を呼び戻して集中砲火致します!」
移動要塞バンドックの玉座に座るブッチャーは、部下に命じて直ちに自分らガイゾックを攻撃する宇宙戦艦に集中攻撃を命じた。
これに応じ、ありとあらゆる方向からメカブーストが集結し、宇宙戦艦に集中攻撃を始める。だが、宇宙戦艦は大多数の集中砲火にも関わらず、傷一つ付いていない!
「こ、攻撃が通じておりません!」
「な、なんちゅう装甲じゃ!? えぇい、ガイゾックに改造したあの男も出せィ!」
「あ、あいつを直ぐに出すんですか!? 速過ぎるのでは!?」
「良いから出せッ! あいつならあの馬鹿硬い戦艦をぶち壊せるはずじゃ!」
部下のその報告に、ブッチャーはあの男の出撃を命じた。
それに応じ、ガイゾックに改造された男、その名もミケロ・チャリオットは、同じく改造されたネロスガンダム、可変系型のモビルファイターであるガンダムヘブンズソードを駆って出撃の体勢を取る。
「ミケロ・チャリオット、ガンダムヘブンズソード…! 行くぜぇぇぇ!!」
ガイゾックに改造され、更に人格が歪んだミケロはバンドックよりガンダムヘブンズソードを駆って勢いよく出撃した。
そのまま人型形態から飛行形態である鳥を模した形態に変形し、多数のメカブーストを対空砲火やミサイル、艦砲で撃破する宇宙戦艦に接近する。
『あの戦艦を沈めるのじゃ! ミケロ!』
「イッヒヒヒ! 良いぜぇ! 丸焼きにしてやるぜぇ! ウインドファイヤー!!」
ブッチャーの指示に応じ、ミケロはガンダムヘブンズソードの大きな両翼から火炎の渦を撃ちだした。だが、甲板には焦げ跡すら残らない。
「な、何ィーッ!? 火が効かねぇ!?」
効かないことに驚くミケロであるが、ヘブンズソードにはまだ武器がある。
「ヘブンズダート!!」
次に鳥の羽を模した実体刃による攻撃を仕掛けるが、装甲に弾かれるばかりだ。
「クソォ、だったら強風でぶん回してやるぜぇ! ヘブンズトルネードッ!!」
火や刃で駄目なら風と思ったのか、ミケロはヘブンズソードの両翼を大きく羽ばたかせ、突風攻撃を仕掛けた。流石に少々敵戦艦は動いたが、スラスターを吹かせてバランスを保ち、艦砲による反撃を行う。
「畜生! 接近して直接ぶっ叩いてやるぜぇ!」
通常攻撃で沈まない敵戦艦に苛立ったミケロは、艦砲射撃を躱しながら高速で敵戦艦に接近する。
凄まじい弾幕であるが、モビルアーマー形態となったガンダムヘブンズソードには全く当たらない。対空弾幕すらすり抜け、敵戦艦に接近すれば、機体の必殺技を叩き込む。
「沈めェェェ! ハイパー虹色の脚スペシャルゥゥゥ!!」
必殺技を叫びながらガンダムヘブンズソードの右足による飛び蹴りを行うミケロであったが、戦艦には通じなかった。
「き、効かねぇ!? なんで俺のハイパー虹色の脚スペシャルが効かねぇ!?」
自身の渾身の必殺技が効かないことに、ミケロは激しく動揺する。そんなミケロに更なる追い打ちを掛けるように、敵戦艦は変形を始めた。
「て、敵戦艦が変形を始めました!」
「せ、戦艦が変形ぃ!? どういう事じゃ!? 何が起こっておる!?」
戦艦が変形すると言う報告に、ミケロと同様にブッチャーも動揺する。この隙に戦艦はロボット形態へと変形を終え、人型形態となった姿をブッチャーやミケロたちに晒す。
その戦艦からロボットへと変形した姿の名はヴァルザカード!
史上最強の家の異名を持つヴァルザカードの二台目である。オリジナルと同等の性能を持っているが、一代目に乗っていたアーディガン家は乗っていない。乗っているのは、セカンドの保全と制御を担っている人工AI群を統括して操作している人型ロボットのスキア。外見はアーディガン家の次女であるアカネ・ガーディガンだ。
「て、敵艦、ロボットに変形しました!」
「せ、戦艦がロボットに変形しおった!? それが何だと言うのじゃ!? ぶっ壊してしまえ!!」
「ぎょ、御意、ブッチャー!」
ヴァルザカード・セカンドに対し、ブッチャーは配下の者たちに向けて破壊命令を出す。それに応じ、多数のメカブーストが一斉攻撃を始め、ミケロのガンダムヘブンズソードも再び必殺のハイパー虹色の脚スペシャルを繰り出す。
「もう一度だァ! ハイパー虹色の脚スペシャルゥゥゥ! これで終いだァァァ!!」
ロボット形態になれば必殺技が通じると思っていたミケロであるが、戦艦形態と同様にヴァルザカードには通じず、そのまま巨大な右手に掴まれ、握り潰され始める。
「ぎ、ぎにゃァァァ!? お、俺は!? 俺は死にたくねぇ! 死にたくねぇぇぇ!! アァァァ!!!」
握り潰されて圧し潰されようとする中、ミケロは死にたくないと叫んだが、ヴァルザカードに乗っているスキアには聞こえず、そのまま握り潰された。
右手の中で圧し潰されたガンダムヘブンズソードが爆発すれば、ヴァルザカードは周りのメカブーストを一掃すべく、全体攻撃を行う。
それはハイプロトンスマッシャー。ヴァルザカードの臍から発射するプロトンキャノンである。臍から発射された強大なエネルギー砲により、周囲のメカブーストは一掃された!
「め、メカブースト全滅です!」
「なんと無茶苦茶な!? バンドックの全火力をあのロボットに集中させるのだ! それともっとメカブーストを出すのじゃ!!」
全滅の報を聞いたブッチャーは、バンドックのありったけの火力の集中と温存しているメカブースト全機を出すように叫んだ。それに応じてバンドックの一斉射と温存してあったメカブーストが次々と発艦していくのだが、ヴァルザカードに通じなかった。
この大規模な総力戦にたった一機で挑むヴァルザカードは右手に巨大なエネルギーソードを召還し、突撃を仕掛ける多数のメカブーストの大部分を一振りで切り裂いた。ヴァルザカードが二撃目を振るった後、メカブーストは全滅していた。
「第二陣、ぜ、全滅です…!」
「キェェェ!? 化け物過ぎるぞぉ!?」
メカブースト全滅に、ブッチャーは座っていた玉座から転げ落ちた。
そんなブッチャーにとどめを刺そうと、ヴァルザカードは右手に握っていたエネルギーソードを弓に変形させ、左手に矢を引いてそれをバンドックに向けて放とうとする。
「こ、こちらを狙っております!」
「逃げるのだ! 速く逃げるのだァ!!」
「ま、間に合いません!」
こちらに矢を放とうとするヴァルザカードに、ブッチャーは逃げるように叫ぶが、間に合わなかった。
ヴァルザカードは逃げようとするバンドックに向け、エネルギー体に結晶させた矢を発射。その矢はバンドックを貫通し、ブッチャーの元まで届いた。
「や、やだぁぁぁ! のはあぁぁぁぁっ!!」
矢はブッチャーの身体を容易く引き裂き、周りの部下たちもエネルギーに呑まれてバンドックと共に消え去った。
あっさりとブッチャーはやられてしまったが、意外にも呆気なさ過ぎる。だが、これで終わったわけではない。倒されてしまったはずの彼が、ここで簡単に終わるはずが無いのだ。
ガイゾックを壊滅させたヴァルザカードは眼下に見える惑星イマガワに視線を向け、戦艦形態へと変形してから降下を開始した。
そこに居るシュン達や竜騎を始めとするゲッターチームと合流するために。
そして、重粒子ミサイルに乗ってコーウェンとスティンガーもイマガワへと向かっていた!
ブッチャーは死んでません。何処かで復活して出て来るかも…?
それとkinonoさん、スキアの台詞無くってごめんなさい。
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