スーパーロボット大戦 狂機戦争   作:ダス・ライヒ

17 / 18
GF少尉さん
ただのおじさんさん
kinonoさん
平均以下のクソザコ野郎さん
スローダンサーさん
容疑者・山田健二さん
春風れっさーさん
リオンテイルさん
黒狼@紅蓮団さん
皆様、キャラ提供して頂き、ありがとうございました!


最終決戦! 後編

 遂に風鳴訃堂との最終決戦の幕が開かれた!

 戦士たちは迫りくる敵を倒しながら宇宙要塞「防人」へと突入する!

 

「俺が先にあのジジイをぶっ殺してやるぜッ! ゲッタァァァビィィィム!!」

 

 先陣を切ったのは、新ゲッター1に乗る流竜馬であった。ゲッタービームを放って進路上に居るロボット軍団を排除した後、宇宙要塞「防人」へと突撃を行う。

 

「さらに広げる! 月光蝶ッ!!」

 

 単身で突っ込んでいく竜馬の後に続き、Hiーνガンダムに乗るクガヤはまたも機体の装備に無い別世界のガンダムの装備である月光蝶を使い、更に開いた敵陣の穴を広げる。

 この蝶のような羽のエネルギーに当てられた敵機と敵艦は、一瞬にして砂のように崩れ去る。月光蝶は文明を砂に変え、一つの世界を崩壊させた兵器なのだ!

 

「あの要塞内に入って、斬りまくろう!!」

 

 頬を赤らめたナハトは、自身が駆るゲシュペンストで周りの敵機をブレードで切り裂き、キャノンで吹き飛ばしながら要塞内部への突入を目指す。

 

「敵艦を捕捉! 接近戦で轟沈させます!!」

 

 手近な敵艦を捕捉したスキアは、人型形態のヴァルザカード・セカンドの右手に剣を召還させ、その剣で敵艦を切り裂いて轟沈させる。

 

「破壊光線! 電撃! キング連射砲! ペダニウムランサー!」

 

 キングジョーを駆るボウンは、機体の素手でゲッタードラゴンを撃破し、破壊光線でポセイドンを撃破。続けて電撃でライガーを撃破して更にはキング連射砲でライガーを二機撃破する。ペダニウムランサーでポセイドンを串刺しにした後、右腕に装備したペダニウムランサーで敵艦を一隻轟沈せしめる。

 そこから三体に分離し、迫りくるドラゴンの大群に波状攻撃を仕掛け、更に撃破数を稼いだ。

 

「よし、行くぞ!」

 

『トリプル・ルストハリケーン!!』

 

 バイオンBBBを駆る甘寧は、ライトンのマジンガーZとあしゅら男爵のあしゅらマジンガーZと共にルストハリケーンを同時に放ち、多数の敵機と複数の敵艦を強風で撃破する。

 

『出し惜しみは無しだ! レイ・バスターで決めろッ!!』

 

「うん、一気に切り込む! レイ・バスターッ!!」

 

『シュロウガよ…闇を抱き、光を砕け!』

 

 出し惜しみはしないと言うアサキムの指示に応じ、シュロウガ最大の技である有馬はレイ・バスターを起動した。

 空間に魔法陣を描き、そこに突撃して機体を鳥型形態、変形もとい転神する。それから敵の集団に突撃し、虚数空間に多数の敵を引きずり込んだ。

 その空間に引きずり込んだ敵を、トラジック・ジェノサイダーを放って全体攻撃を行い、多数を撃破する。この間、アサキムの記憶らしき光景が虚数空間に広がっていた。

 

「このまま一気に…!」

 

『罪魂を欲し、貪り! そして自らの魂も喰い尽くせ!!』

 

 アサキムの過去の記憶が空間内に映し出される中、ディスキャリバーを抜いて敵を切り裂き続ける。

 

『フッ、落ちて見れば、心地良い物だよ』

 

 やがて自分の過去が映像が消え、元の空間へと戻れば、虚数空間に引きずり込まれた全ての敵はバラバラに切り裂かれて爆発した。

 敵を切り裂いたシュロウガは敵を切り裂いたディスキャリバーを振り払い、そのまま次の敵へと向かう。

 

「ぬおォォォ! ルチャスター・パンチ! ルチャスター・エルボー! ルチャスター・キック!!」

 

 ルチャドールガンダムに乗るルーチャスは次々とブラックオックスを撃破した後、敵艦に向けて最大の必殺技であるルチャスター・フラッシュ・スーパーノヴァを繰り出し、一気に二隻も轟沈させる。

 

「ほぅ、わしの超級覇王電影弾(ちょうきゅうはおうでんえいだん)に似ておるな! なれば、本物を見せてくれようぞ! 超級覇王電影弾!!」

 

 ルーチャスのルチャスター・フラッシュ・スーパーノヴァを見た東方不敗は自分の技と似ていると口にし、それに対抗する形でマスターガンダムの胴体を高速回転させ、全身に気を纏い、一気に敵陣に突っ込んで多数を撃破する。

 

「まだまだ終わらぬぞ! ダークネス、フィンガァァァ!!」

 

 そこから右手に邪悪な気を溜め込み、それを敵にぶつけて粉砕する大技「ダークネスフィンガー」を繰り出して敵艦を撃沈した。

 

「全員、やるな。俺も負けてられん! ゲッタァァァチェンジアタックゥゥゥ!!」

 

 活躍する者たちの活躍に触発され、聖ゲッターロボに乗る流竜馬はゲッターチェンジアタックを行う。

 それは、聖ゲッター1でゲッタービームを撃ちだした後、ゲッタートマホークブーメランを行い、多数の敵機を撃破する。

 

「チェンジ、ゲッターツゥ! ドリルアタック!!」

 

 聖ゲッター2に素早く変形し、ドリルアタックを行って複数の戦艦を貫通して轟沈させる。それからさらに追い打ちを掛け、スパイラルハリケーンアタックで更に撃墜数を稼ぐ。

 

「チェンジ、ゲッタースリィ! ゲッタービームキャノン! ギガントミサイルハリケーン! 大雪山おろし!!」

 

 無論、これで終わりではない。次は聖ゲッター3にチェンジし、ビームキャノンを乱射し、それからギガントミサイルを雨あられに発射。そこで敵戦艦に大雪山おろしを行って撃沈する。

 

「チェンジゲッタァァァ、ワンンン! シャイン、スパァァァク!!」

 

 最後は聖ゲッター1にチェンジし、決め技であるシャインスパークを放って更なる損害を防人艦隊に与えた。

 

『お前ら、何もたついんだ? 全部喰っちまうぞ!』

 

「へっ、これから付けるのよ! 行くぞお前らぁ!!」

 

『応ッ!!』

 

 ネオ・ゲッターロボと交戦中のゲッターカオスに乗る竜騎、レン、ドソクの三名に新ゲッターの竜馬が催促すれば、竜騎は直ぐに終わらせると言ってネオ・ゲッター1に突っ込む。

 強力な援軍と勝機を得た竜騎たちのゲッターカオス1は今、手練れが乗るネオ・ゲッター1を圧倒していた。顔面を殴られたネオ・ゲッターはそのまま吹き飛ぶも、ショルダーミサイルとチェーンナックルで空かさず反撃するが、カオス1はそれを機動力で躱し、一気に懐へ接近して更なる追撃のパンチを見舞う。

 

「さっきは好き勝手やってくれたな! これがお返しの、ゲッターパンチだァァァ!!」

 

 その拳には三名の三つの心が合わさり、ゲッター線が籠っていた。ネオ・ゲッターにやれらてばかりだった三人の怒りが、ゲッターカオスの内に眠るゲッター線を呼び起こしたのだろう。怒りのゲッターパンチはネオ・ゲッター1の胴体に炸裂し、一気に背中まで貫通した。

 

「これで、貸し借りは無しだ!」

 

 ゲッターカオス1がその拳を引き抜けば、ネオ・ゲッター1は爆発する。

 

「レッドアロー!」

 

 ケンシロウが乗る高速宇宙船を撃沈しようと、ブラックオックスが襲い掛かろうとしたが、レッドマンが投擲したレッドアローで串刺しにされて撃破される。

 その高速船には宇宙に放り出されて氷漬けになったはずのデッドプールが掴まっており、ケンシロウと共に宇宙要塞「防人」へと突入する。この後より竜馬、電龍、嘉承が乗る新ゲッター1とシュンが乗るヴァルホークが続き、要塞のハンガーを攻撃してハッチに穴を開ける。

 

「ちっ、限界だな!」

 

 殿を務めていたヴァルホークを駆るシュンは、ドラゴンやライガー、ポセイドンの猛攻を受けて機体が限界と悟り、閉じようとするハンガー内へとスラスターを吹かせて要塞内へと侵入した。

 

「さぁ、テメェら! 出番だぜ!!」

 

「きやぁぁぁ!!」

 

「タァーッ!!」

 

 待ち伏せていた迎撃隊をゲッタートマホークで一掃した後、竜馬は新ゲッター1より電龍、嘉承が飛び降り、ライフルを持つ警備兵らを素手で殺害していく。

 

北斗百方斬(ほくとひゃっぽうざん)!」

 

 経略秘孔を突き、内部から敵を破壊する一子相伝の暗殺拳、北斗神拳伝承者であるケンシロウは、待ち受けていた百人の警備兵の秘孔を流れるように突いていき、一気に百人同時に殺害する。

 

『ひでぶっ!!』

 

 一気に百人の警備兵を爆殺したケンシロウは巨大な武者の警備兵に対し、飛び上がってから素早い蹴りを見舞う。

 

「北斗百裂脚(ひゃくれつきゃく)!」

 

「おごっ!? おがぁぁぁ!!」

 

 高速で放たれた百発の蹴りは正確に秘孔を突いており、巨大武者は内部爆発を起こして爆死する。

 

「退けぇい!!」

 

『ギニャァァァ!!』

 

 ヴァルホークより脱出したシュンは背中の大剣であるスレイブを素早く抜き、力強く振るって数人を一気に惨殺した。

 

「俺ちゃん復活! からの、無双ガンカタ!!」

 

 要塞内へと入ったことで完全復活したデッドプールは左右の腰にあるホルスターより拳銃を引き抜き、いわゆるガンカタと呼ばれるポーズを取りながら周囲の警備兵らを射殺していく。

 

『よし、俺も! ちっ、お前らがやられたら次は俺だぞ!!』

 

 新ゲッター1に乗る竜馬も、要塞内部へ突入して訃堂の抹殺に向かう集団に続こうとしたが、多数のゲッタードラゴンに阻まれ、抗戦を余儀なくされる。

 

「僕も暴れさせておくれよ…!」

 

『切り裂き女か! テメェも来てたとは、仕事が捗りそうだぜ!』

 

 単独で戦闘を余儀なくされると思っていた竜馬だが、ゲシュペンストで要塞内部にまで侵入していたナハトが救援に駆け付けたことで、自分らを包囲する敵の掃討が滞りなく進むと思い、彼女のゲシュペンスト共に襲い掛かる敵を切り裂き続ける。

 

『侵入者四名、風鳴さまの方へ向かっております!』

 

「おのれぇ…! 逆賊共め! ならばこちらも、奥の手を使うまでよ!」

 

 一気に形勢を逆転され、挙句に自分の牙城である防人まで侵入された事に怒りを覚えた訃堂は、奥の手を使うことを決め、ある薬を自身の袖をまくった左腕に注入した。それから腰を下ろしている椅子の近くにあるスイッチを押し、ある人物に出撃を命じる。

 

「聞こえるか、弦十郎よ。鉄人82号で出撃し、逆賊共を討つのだ!!」

 

『フン、ようやく出番か! 久しぶりに暴れてやるとするか!!』

 

 その通信映像に映る訃堂が出撃を命じた人物は、弦十郎であった!

 だが、似ているのは外見だけであり、性格はとても弦十郎ではない。全くの別人と言って良い。この世界の弦十郎が乗る鉄人82号は、開いたハッチより豪快に出撃して戦士たちの前に姿を見せる!

 弦十郎が乗る鉄人82号が出撃した後、ある薬を自身に注入した訃堂は徐々に若返っていた…!

 

 

 

「な、なんだこいつは!?」

 

『これは、鉄人28号…だとっ!?』

 

 要塞付近まで達した竜騎や弦十郎たちの前に現れたのは、先に述べたこの世界の弦十郎が駆る鉄人82号だ。その姿を見た一同は驚きの声を上げる。

 大きさは別世界の弦十郎が乗る鉄人28号よりやや大きく、背中には二門のキャノン砲を備え、両腕にはガトリング砲が搭載されている。姿は鉄人28号に似ているが、戦闘を目的として開発されたロボットであると確認できる。

 

『フフフ、逆賊共。この俺が乗る鉄人82号を見るのは初めてか? だが、今日が貴様たちの最後だ。たっぷりと見ておくが良い!』

 

「あれに乗っているのは、俺…だとっ!?」

 

 映し出された鉄人82号に乗る人物、この世界の自分を見た弦十郎は更に驚く。だが、性格が自分と全く違うことは良く分かる。そんな弦十郎が乗る鉄人82号に対し、戦士たちは何だと言わんばかりに挑みかかる。

 

「そんな物が何だ!? 俺の正義の鉄拳を受けて見ろ! ルチャスター・ファイヤー・パンチ!!」

 

 先に攻撃を仕掛けたのは、ルチャドールガンダムに乗るルーチャスであった。拳に気を纏わせ、炎の拳を鉄人82号に繰り出した。

 

「これで終わりにしてやる! ルストハリケーンⅠ!!」

 

 バイオンBBBに乗る甘寧は、鉄風拳を使ったルストハリケーンⅠでルーチャスの炎の拳に続ける。この二つの強力な攻撃は、確実に鉄人82号を破壊できると思われたが、当の鉄人82号は無傷であった。

 

『な、何ッ!?』

 

「その程度か? ならば、一気に殲滅する! フルバースト!!」

 

 派手な攻撃でも自分が乗る鉄人82号に傷一つ付けられないルーチャスと甘寧に対し、邪悪な弦十郎は鉄人82号の全火力を駆使したフルバースト攻撃を行い、戦士たちの大半を戦闘不能に追いやった。

 

「「「うわぁぁぁ!!」」」

 

『くっ、シュロウガがもう…!』

 

「なんて、圧倒的な火力!?」

 

 先に攻撃したルーチャスや甘寧を始め、ボウン、有馬を立て続けに戦闘不能に追いやった。

 

「フィンファンネル…!?」

 

『遅いぜっ!!』

 

「ぬわぁぁぁ!!」

 

 攻撃を防ぎ切ったHiーνガンダムに乗るクガヤは直ぐにフィンファンネルを展開しようとするが、鉄人82号はあの図体に対して素早く、一瞬で懐に飛び込んで強力な蹴りを入れ込み、彼のガンダムを戦闘不能に追いやった。続けざまに聖ゲッターの流竜馬も、拳のラッシュを打ち込んで戦闘不能に追いやる。

 

『ぐわぁぁぁ!!』

 

「な、なんて野郎だ! あれほど強い聖ゲッターも!?」

 

『今度は貴様だ!!』

 

「っ!? グァァァ!!」

 

 聖ゲッターがやられたことで浮足立ったところを、一気に鉄人82号に付け込まれ、ゲッターカオスはパンチで吹き飛ばされた。弦十郎が乗る鉄人28号も吹き飛ばされ、ライトンのマジンガーZ、あしゅら男爵のあしゅらマジンガーZも立て続けに倒される。

 

「この敵は危険! 直ぐに排除を…」

 

『隙だらけだ!』

 

「グっ…! 被害甚大…!!」

 

 戦士たちを次々と倒した鉄人82号はスキアが乗るヴァルザカード・セカンドにまで迫り、大量のミサイルを撃ち込み、それを囮に接近してヴァルザカードを大破寸前にまで陥れる。

 

「とどめだ!」

 

『馬鹿者が! このわしが残っておるわ! 十二王方牌大車併(じゅうにおうほうぱいだいしゃへい)!!』

 

 ヴァルザカードを沈めんとする鉄人82号に対し、残っているマスターガンダムを駆る東方不敗は拳を前面に押し出し、大きく円を描きながら梵字を出現させ、それから気で自分の小さな分身を多数作り出し、それで対象を攻撃した。

 だが、その全てはことごとく叩き潰され、鉄人82号からの反撃を受けて吹き飛ばされた。

 

『ぬァァァ!?』

 

「フハハハ! 全く、物足りんな! これでは俺が出なくとも、この戦は勝っていただろうに!!」

 

 圧倒的に力を持つ弦十郎と鉄人82号の前に、戦士たちは倒されたかに見えた。

 だが、倒れたはずの鉄人28号は動き出し、鉄人82号に無線連絡を行って弦十郎はあることをこの世界の自分に聞く。

 

「少し聞くぞ、別の世界の俺よ!」

 

『なんだ、異世界の俺? 遺言でも言いたいか?』

 

「そう捉えても構わない。一つだけだ。この世界の俺はどんな映画が好きなんだ?」

 

 その問いは、落ち着いた際に思い付いた何気ない質問だった。風鳴弦十郎は映画が好きなのだ。あのような性格なのは見ている映画の影響だと思い、弦十郎はその勘に従って別世界の自分に映画が好きかどうかを問う。

 別世界の自分より返ってきた答えは、弦十郎にとって怒りを覚えるどころか、殺意を覚えさせるものであった!

 

「フン、俺はそんな下らん物など見ない。俺の最大の楽しみは、貴様ら逆賊共を絶望に徹底的に叩き付け、嬲り殺すことだ!」

 

 とても弦十郎とは思えない返答に、別世界の自分に怒りと殺意を覚え、鉄人28号の太陽エネルギーの力を覚醒させる。

 

「お前はッ! お前は一番言ってはならないことを言ったッ!! この俺の前で映画を侮辱することは! 例え俺であっても許されないことだッ!!」

 

『ほざけッ! そのような物に現を抜かす貴様は最初から負け犬なのだッ!! この俺に絶望し、無様に死ぬのが貴様の運命だァ!!』

 

 その弦十郎の怒りに、この世界の弦十郎は嘲笑うように鉄人82号の巨大な拳を鉄人28号にぶつける。それに触発されてか、ライトンのマジンガーZは何処からともなく現れた百発のロケットパンチを鉄人82号にぶつける!

 

『な、なんだこのロケットパンチの数は!?』

 

「風鳴さん、あんたに同意だ! 例え別のあんたでも、それは許されない! だから俺は、あんたを一〇一回殴るッ!!」

 

『何を怒っているか知らんが、我らの拳を合わせて一〇三回だ! ダブルロケットパンチッ!!』

 

 自身向けて飛んでくる百発以上ものロケットパンチに驚く鉄人82号の弦十郎に対し、ライトンは鉄人28号に乗る弦十郎の気持ちに賛同して、自分のマジンガーZを巨大なロケットパンチに変形させて突っ込む。

 やられてばかりだったあしゅら男爵も、弦十郎とライトンの怒りの気持ちは分からなかったが、自分らも負けずにとまだある両手でロケットパンチを行い、百発を一〇三発にした。

 

「クソっ! こんなふざけた技に、この俺が! この俺が負けるはずなど無いのだッ!!」

 

 飛んでくる百発以上のロケットパンチに、両手のラッシュで全て迎撃しようとするが、巨大なロケットパンチに変形したライトンのマジンガーZの攻撃は防ぎ切れなかった。

 

「うぉぉぉ!!」

 

『な、なんだこの巨大なロケットパンチは!?』

 

「俺はライトン・イェーガー! これは俺のロケットパンチだァァァ!!」

 

 巨大な拳を受け止められず、弦十郎の鉄人82号は巨大なロケットパンチとなったライトンのマジンガーZに殴られる。

 

『グァァァ!?』

 

 巨大な拳に殴られた鉄人82号が吹き飛ぶ中、更なる追撃が行われる。それは、動力源である太陽エネルギーを解放させ、全身に纏った鉄人28号による特攻であった!

 

「お前は、お前だけは絶対に倒すッ! 例えこの身が犠牲になろうともッ!!」

 

 全身に太陽エネルギーを帯びた鉄人28号に乗る弦十郎は、己の命を燃やす勢いで操縦桿を強く押し込み、全力で鉄人82号に突っ込む。この特攻を鉄人82号は避け切れず、鉄人28号の特攻を受けた。

 

「馬鹿なッ!? こんなところで、こんなところでこの風鳴弦十郎が敗れるなどとッ! あり得ん! あり得んのだァァァ!!」

 

 鉄人28号の特攻を受け、太陽エネルギーに焼かれる弦十郎は、自分が死にゆくことを理解できず、そのまま要塞に衝突して機体と共に消滅した。

 

 

 

 この世界の弦十郎が駆る鉄人82号と戦士たちとの決戦が行われている頃、要塞内へと突入したシュン、嘉承、電龍、デッドプール、ケンシロウの五名は訃堂がいる間への突入に成功した。

 扉を守っていた護衛共々吹き飛ばして終点の間にやって来たデッドプールはそこで待っている訃堂に、剣先を向けながら宣言する。

 

「よーし、次は貴様だ。ジジイ…? あれ、誰ですか?」

 

 扉を破壊し、門番を殺害した太刀で訃堂を討つ気満々で居たデッドプールであるが、そこには訃堂の姿は無く、年齢三十ほどの青色の長髪の武人の如くの男であった。

 誰かと問えば、男は答えることなく腰にある護国挺身刀・群蜘蛛を引き抜き、離れた距離に居たはずのデッドプールを抜いた瞬間に振るった斬撃で真っ二つに切り裂いた。

 

「あらぁっ!? もしかして、風鳴訃堂さんですかァーッ!?」

 

「左様、わしは風鳴訃堂。護国の科学力で、全盛期の頃に若返った!」

 

「ジジイの若返りとか! これ、女性向けじゃねぇから!」

 

 自分を切り裂いた男にデッドプールは訃堂なのかと問えば、その男はそうであると告げ、護国の科学力で若返ったと答える。これにデッドプールは地面に落ちた際に、訳の分からないことを叫んだ。

 デッドプールが驚きの声を上げる武人は、紛うことなきこと無き風鳴訃堂であった!

 白髪に染まり果てた長髪は若き頃の青いものとなり、鋭い二つの眼光を輝かせ、顔には一切のしわが無い。正真正銘、武人の顔立ちだ。老いた身体は嘘のように消え、弦十郎の如き筋力を見せる。護国の武人とも言うべき姿である。

 その気迫、紛うことなく風鳴訃堂本人だ。

 

「テメェ、どうやら訃堂のクソジジイらしいな!」

 

「妖術を使い、若返りを果たしたのか」

 

「若返ったところで、俺たちに勝てる保証は無いぞ」

 

 デッドプールがやられてから入って来たシュン、嘉承、電龍、ケンシロウは若返った訃堂の姿を見て、殺気と気迫で直ぐに本人だと分かる。

 

「このわしが、貴様らに勝てる保証が無い? フッ、それはこちらの台詞ぞ。この若返った身体、貴様らが束になって掛かろうとこのわしが負けると言う保証はない!」

 

 向こうは勝てないと言う四名に対し、力が有り余る訃堂はそちらが勝てないと啖呵を切り、愛刀で斬りかかる。その速さ、まさに疾風の如く!

 

『っ!?』

 

 恐ろしいその速さに一同は驚き、先の考えを撤回した。

 シュンはスレイブで斬撃を防いだが、両肩と両足が切れてそこから血が噴き出す。嘉承は左肩に斬撃でも当たったのか、血を噴き出していた。ケンシロウは右肩の肩パットが斬撃で吹き飛び、電龍は脇腹を斬られた。

 

「こいつ、ヤバいぜ!」

 

「若返った分、速さもパワーも上がっている!」

 

「拙僧等も、本気でやる他ないようだ」

 

「俺ちゃんも本気出したいです」

 

 若返った訃堂は危険と判断した一同は、本気で挑む他無いと決意する。電龍は木星阿片を摂取し、痛覚を遮断して目前の訃堂に集中する。

 各々が本気の姿勢を見せる中、訃堂はそれを敢えて見逃す。目前の四名が本気になって掛かって来たところで、全員を倒せる自信があるのだ。

 

「そうでなくてはな。今の状態では張り合いが無さ過ぎる。例え束になって本気で掛かって来ても、このわしに勝てる保証は無いと思うがな」

 

「言ってくれるぜ。後悔すんなよ!」

 

「例え99パーセント勝てなくとも、勝つ確率が1パーセントでもあれば挑むのが北斗神拳伝承者だ!」

 

 例え本気になって束になろうとも、自分には勝てないと豪語する訃堂に対し、シュンはベルトのスイッチを押して自分最大の装備を起動させる。それは瞬く間にシュンの大きな体を覆い尽くし、狼のような甲冑となる。

 嘉承もお経を唱えて念力を全身に纏わせ、最大の状態へと移行する。ケンシロウは北斗神拳の本気で使用する呼吸法を発動した。その瞬間にケンシロウのジャケットは身体より発せられる闘気で吹き飛び、上半身が裸となり、北斗七星の如く刻まれた胸の七つの傷が露わとなる。

 

転龍呼吸法(てんりゅうこきゅうほう)! 静から動へと転じる時に、転龍呼吸法の奥義はある。この奥義を見た者には死あるのみ。そして貴様は必ず俺が倒す…!」

 

「小賢しい! その程度になったくらいで、この護国の鬼たるわしに勝てると思うなッ!!」

 

 ケンシロウの勝利宣言が癪に障ったのか、怒りを覚えた訃堂は全力で群蜘蛛を振るい、大きな斬撃を飛ばす。これを戦士らは高速で躱し切り、反撃に転じる。

 先に反撃したのは、嘉承であった。念力と尋常ではない身体能力を誇る僧である彼は、床を蹴って高く飛翔し、右腕に念力を溜め込み、それを床に立つ訃堂に向けて一気に放出する。

 

「つぁーっ!!」

 

 叫びと共に放たれた念力のビームは訃堂に命中するが、彼はそれを耐え切り、斬撃による反撃を行う。

 

「何のこれしき!」

 

「ぬぅん!」

 

 放たれた斬撃を両腕に込めた念力で防ぐ嘉承。追撃を仕掛けるはサイボーグである電龍だ。老人でも危険なのに若返り、更に危険度が増した訃堂を早期に倒さねばならぬと判断した電龍は、自身最大の技であるエレクトニック寸勁を叩き込もうとする。

 

「エレクトニック寸勁!」

 

「甘いわ!」

 

 だが、既に訃堂に見切られており、真っ二つに切断されてしまう。上半身と下半身に別れた電龍であるが、サイボーグであるためにまだ活動していた。次なる敵の攻撃に備えている訃堂はこれに気付かず、北斗神拳の技で攻撃してくるケンシロウの迎撃に向かう。

 

「北斗飛衛拳(ひえいけん)!」

 

「とぁーっ!」

 

 飛び蹴りを放つケンシロウに対し、訃堂は同じく飛んで群蜘蛛を振るう。互いにすれ違い、同時に地面に着地すれば、ケンシロウの右肩が切れて血が吹き出す。

 

「フン…! なっ!?」

 

 相手に致命傷を与えたと思っていたが、秘孔を突かれており、すれ違いざまに振るった右肩が爆発して血が噴き出た。

 痛みに思わず声を上げる中、全身に狼の鎧を纏い、恐ろしい速さで迫るシュンのスレイブによる斬撃が訃堂を襲う!

 これを痛みに耐えながら群蜘蛛で防ぐが、一撃だけでなく、二撃、三撃と大剣とは思えない速度で振るわれてくる。流石の訃堂と言えど、鎧を纏うシュンの剣の前には防戦一方であった。

 

「隙ありィーッ!」

 

 シュンが相手の注意を引き付ける中、嘉承はその背後より念力の光線を放つが、気付いた訃堂はわずかに生じた隙を突いて吹き飛ばし、それを躱して念力による攻撃を行う僧に高速で接近する。

 

「っ!?」

 

 瞬きする間に接近してくる訃堂に対し嘉承は空かさず反撃するが、既に目前の剣士は大太刀を振るった後であり、次に気付いた時は自分の左腕が飛んでいた。

 左腕を斬り飛ばされた嘉承は痛みに声を上げず、残った右手に念力を込めて殴ろうとするが、訃堂は二撃を振るって胴体を切り裂く。血が噴き出て嘉承が倒れる中、ケンシロウとシュンが恐るべき速さで接近し、攻撃してくる。

 この同時攻撃に訃堂は若さで戻った並外れた反射神経で避けて群蜘蛛で反撃するが、その斬撃はシュンのスレイブで防がれた。そこへケンシロウの直接触れず、闘気で秘孔を突ける技を繰り出す。

 

「何ィッ!?」

 

天破活殺(てんはかっさつ)!」

 

「グっ、グあぁぁ…!」

 

 放たれた闘気で腹の秘孔を突かれ、訃堂の腹が爆発する中、死んだと思っていたデッドプールと電龍の追撃が迫る!

 

「俺ちゃんが喋らなかったのは、この時の為だよ斬りッ!!」

 

 先に仕掛けたのはデッドプールであった。背中の二本の太刀で訃堂の身体を斬り付け、更に突き刺して傷を抉る。そこへ上半身だけで動く電龍のエレクトニック寸勁が炸裂する!

 

「エレクトニック寸勁!!」

 

「ぬあぁぁぁ!?」

 

 電撃の寸勁を受けた訃堂は吹き飛び、壁に激突する。

 

「おのれェ…!」

 

「まだ終わらぬぞ!!」

 

「なっ!? ぐぅッ!!」

 

 直ぐに起き上がる訃堂であるが、己の斬り落とされた左腕を念力で浮かし、弾丸の如く飛ばした嘉承の追撃を受けた。飛ばされた左腕は訃堂の首を掴み、首を絞めつけ始める。

 それを即座に左手で振り払うが、既にケンシロウが接近しており、既に奥義を発動している後であった。その名は北斗百裂拳! 北斗神拳奥義の一つであり、相手の身体に連続で拳を叩き込み、複数の秘孔を指突する。繰り出す拳の速さ、三秒間に五十発以上!

 

「北斗百裂拳! あたたたーっ!!」

 

 その連続の拳を受けた訃堂の身体は浮かび上がり、めり込んでいた壁を突き破る。それでもケンシロウの拳は止まらない!

 

「あたたたーっ! オワッターっ!!」

 

「グァァァ!! お、おのれぇ…! 死ねぃ!!」

 

 最後の拳を打ち込まれ、吹き飛んだ訃堂は直ぐに立ち上がり、左手で懐に入っているモーゼルC96自動拳銃を抜くが、連続で秘孔を突かれており、引き金に指を掛けられずにいた。

 

「ゆ、指が動かん!? な、なんだこれは!?」

 

 指を引き金に掛けられず、動揺する訃堂に向け、ケンシロウは秘孔を突いているので引けないと答え、更に拳銃を抜いた時点で負けていると宣告する。

 

「それは秘孔を突いたからだ。剣ではなく、拳銃に頼った時点で貴様の負けだ。だが、貴様は北斗神拳では殺さん。剣士としての貴様の名誉にかけ、剣士の剣で死ぬが良い」

 

 剣士としての名誉として、剣士の剣で死ねと言うケンシロウの宣告の後、スレイブを振るわんとするシュンが目前に現れ、秘孔を突かれて動けずにいる訃堂の胸を切り裂いた。

 

「馬鹿な…!? この若返ったわしが、敗北するなど…!」

 

「風鳴訃堂、あんたは手を汚し過ぎたよ。だが、剣士としては最高だったよ」

 

 それと同時に鉄人28号に乗る弦十郎が、この世界の鉄人82号に乗る自分に太陽エネルギーを使って特攻していた。そのまま要塞へと衝突し、その衝撃で要塞内は揺れる。

 動力源にまで達しており、要塞内の各区画で爆発が巻き起こっていた。ここでも爆発が起こる中、シュンは護国の為に手を汚した訃堂に向け、剣士としては最高だったと告げる。これを訃堂は侮辱と捉え、シュンを睨み付ける。シュンの一撃が瀕死の物であったのか、訃堂は元の老人へと戻りつつあった。

 

「ぶ、侮辱か…! このわしを、このわしを憐れんでいるつもりか…!?」

 

「侮辱ね。これが侮辱に聞こえるとぁ、あんたも落ちたもんだ。剣士としてのあんたは、俺が羨むくらいの腕前だったよ」

 

「フフフ、その言葉、誉め言葉として受け取っておこう…! だが、わしは恨むぞ…! わしを討ち、護国を踏み荒らさんとする貴様らを…!!」

 

 剣士としては羨むくらいだったと言うシュンに対し、訃堂は笑みを浮かべたが、最期まで護国の鬼としての自分を貫き、シュンたちを恨みながら息絶えた。

 

 こうして、訃堂と彼が率いる銀河日ノ丸帝国の最強戦力との決戦は幕を閉じた。




えぇ、次こそ虚無ります。マジで(真顔で)。

協力してくださった皆様、キャラクターを提供して頂き、どうもありがとうございました!

二つ目の読者参加型はどっちにしたい?

  • ガンダム宇宙世紀(0083)
  • 無限戦争、SEEDのオーブ戦みたいな奴
  • 二度転生のデグ様の過去
  • 艦艇。ただし、WW2の艦艇
  • 狂機戦争だけにしろ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。