スーパーロボット大戦 狂機戦争   作:ダス・ライヒ

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これで虚無だ。


終わりなき戦いへ

 この世界の弦十郎も別世界の弦十郎に敗れ、宇宙要塞「防人」へと突入した戦士たちによって風鳴訃堂も討たれた中、防人は弦十郎の鉄人28号の太陽エネルギーを使った特攻で動力源をやられ、内部爆発を起こしていた。

 直ぐに脱出する戦士たちは、増援の宇宙戦艦が送り込んだ搭載艇に回収され、何とか脱出に成功した。

 

「これでようやく…!」

 

『あぁ、俺たちも戦いもこれで終わりだ』

 

『全く、何度死にかけたことか…!』

 

 ゲッターカオスに乗る竜騎、レン、ドソクの三名はようやく戦いが終わったことに安堵したが、戦いはこれで終わりでは無かった!

 

「な、なんだっ!?」

 

 安堵した戦士たちが乗る機体と艦艇のレーダーに、異常な反応を知らせる警報が鳴り響く。

 そのレーダーが示す方向へと一斉に視線を向ければ、何もない宇宙空間が歪み始め、そこから太陽の明かりだけが照らし、空気も酸素も無い宇宙では聞こえぬはずのドワォと言う轟音が鳴り響いた後、そこに奇妙で奇天烈な空間が現れた。

 歪んだ形で現れた空間より、シュンが知る人物の顔が浮かび上がる。その人物は、遥か大昔に自分が倒したはずの男であった!

 

「て、テメェは…! ガイドルフ・マッカサー!?」

 

 空間より顔を覗かせる人物を見たシュンは、思わずその名を口にする。

 シュンが名を口にした後、空間より顔を覗かせる浅黒い肌で金髪の男であるガイドルフは、笑みを浮かべながら語り掛けて来る。通信機越しではない、直接脳内のガイドルフの声が聞こえてくるのだ。

 

「言ったであろう、光ある限り影は不滅であると。故に我は何度でも蘇るのだ。そして光と影の戦いは未来永劫続く。再開は必然であるのだ」

 

 光ある限り影は生まれ続ける。

 そう語るガイドルフに対し、戦士たちは戦おうとしたが、インベーダーとの決戦に続いて銀河日ノ丸帝国との二度の決戦を立て続けに行い、増援を得てもその消耗は甚大なる物であった。

 新たに現れたガイドルフと言う脅威に、戦士たちはもはや太刀打ちできない、否、太刀打ちできる者はわずかに居た!

 

「こっからは俺だけで十分だ。奴と今度こそ決着をつけてやる!」

 

 それはシュンであった。彼は全身にまだ鎧を纏った状態であり、その鎧は宇宙空間でも活動出来る程の性能を有していた。

 ガイドルフと太刀打ちできるのは自分一人だけだと思っているシュンは、直ぐに宇宙戦艦より飛び出し、疲弊しきったところへ現れた脅威に一人挑んだ。

 もう一人、否、四名がガイドルフに太刀打ちできた。その名は今川竜騎、レン・クー、マ・ドソクを始めとしたゲッターカオスのゲッターチームと、新ゲッターロボに乗る流竜馬だ。

 

「みんなは駄目なようだが、俺たちは行けるぜ!」

 

『あぁ、もうこの世界に悔いはない! もはや俺たちは後戻りはできない! 行ける所まで行くだけだ!!』

 

『奇遇だな。俺もだぜ! このロボットに選ばれちまった俺たちは、どうせ帰る場所もねぇ奴らばかりだ! この地獄、とことんつき合うぜ!!』

 

『もう俺も帰れねぇ身だ! 今さらのこのこ出て来た野郎なんぞ、俺が叩き殺してやる! 行くぜッ!!』

 

 もはやその四人の男たちに帰る場所は無い。この世界に居る竜騎とレン、ドソクは全てを失ったのだ。別の世界から来た竜馬も、全てを捨ててゲッター線との戦いを選んだ。先に向かったシュンは取り残された身であり、もう誰にも覚えられていない。

 帰る場所も無ければ、待つ者も居ない五人の男たちは終わりの見えぬ戦いに挑めるのだ。

 

「無茶だ! あんた等五人で戦うなんて!!」

 

 勝てるかどうかも、勝っても帰ってこれるかどうか分からないガイドルフとの戦いに挑む五人の男を、ライトンは呼び止めようとするが、彼らは止まらない。

 そのライトンに対し、宇宙戦艦の艦橋内に居る切断された左腕の治療を受けている嘉承は、戦う事しか残されていない彼らを止めるのは不可能と告げる。

 

「ブラウナー殿、拙僧等はそこへ至れない。帰るところも無く、待つ者も居ない彼らには戦う他に道は無い」

 

『俺たちは二度の激戦を行っている! 奴らも同じなはずだ! 戻るんだ! 無茶過ぎるぞ!!』

 

 この嘉承の止めるのは不可能と言う言葉に、ライトンは無理だと分かっても呼び止めるが、彼らは止まらずにガイドルフが待つ空間へと向かっていく。

 そんなライトン等に対し、勝つかどうかも、終わるかも分からない戦いに挑む五人は笑みを浮かべて別れを告げる。

 

「短い間だったが、楽しかったぜ。ライトンの兄ちゃんよ。だがな、俺たちは何も残っちゃいないんだ。待ってる奴も居ない。この道しか残って無いのさ。お前らも俺たちのようになるんじゃねぇぞ」

 

 笑みを受かべながら別れを告げ、自分らのように何もかも失うなと言う竜騎に続き、レンがその理由を告げる。

 

「竜騎の言う通り、俺にも帰る場所もない。仲間は全て死に、奴と同様だ。それにこの世界に悔いも無い。こんな世界でも守る価値があるか確かめに行くだけさ。俺のようなテロリストは、直ぐに忘れるのが一番だ」

 

 レンもまた何も残されていない人間だった。こんな世界でも、命を掛ける価値があるかどうか確かめるために向かうのだと、ライトンに終わりなき戦いに挑む理由を告げた。

 この次にドソクが照れ臭そうな顔を浮かべ、頭をかきながら戦いに挑む理由は同じであり、ライトン等には来ないように告げる。

 

「俺もこいつ等と同じなんだがよ、何も残って無いのさ。だがな、お前らには俺たちには無い物がまだ残っているはずだ。例えば、家族や仲間に恋人とかな。帰る家だってあるはずだ。お前らは、そこを守るために残れ。絶対に俺たちのようにはなるなよ!」

 

 同時に自分らと同じようになるなと告げれば、三人が乗るゲッターカオスロボはガイドルフへと向かっていった。新ゲッターロボの竜馬も別れの言葉を告げる。

 

「こいつを含め、俺にとっては二回目の別れよ。なに、お前らが足手纏いって言ってるわけじゃねぇ。テメェらは残してあるもんがある。俺もドソクのおっさんと似たような理由さ。俺が言いたいのはな、俺たちについてきたいからって、その残してあるもんを捨てんじゃねぇぞ! そん時は俺がぶっ殺してやる! あばよ!!」

 

 仲間たちとの別れは、その竜馬にとっては二回目であった。まだ残っている者を捨ててまで来るようなら殺すと笑顔を浮かべながら告げ、ガイドルフの元へ続くゲッターカオスに続いた。

 最後にシュンが振り返り、短い間であるが、共に戦ってきた戦友たちに告げる。

 

「畜生、俺の言いたいことを言ってきやがって。なに、先に行ったあいつ等と同じ理由さ。言えることとすれば、お前らに残ってる物の所へ帰れって事だ。勢い付いてついてこられりゃ、こっちが迷惑なんでな。そいつ等を守るためにお前らは帰れ。別に嫌って言ってるわけじゃないんだぜ? お前らはお前らと戦いをしろ。待ってる奴らや、助けを必要としている奴らの為に戦うんだ」

 

 残っている者たちの為に戦え。

 そう言って区切った後、シュンは遂に別れの言葉を告げる。

 

「短い間だったが、楽しかったぜ。あばよ、戦友たち。また何処かで会おう!」

 

 その別れの言葉を告げた後、シュンたちはガイドルフが待つ空間へと消えていった。

 

「行っちまった…」

 

 損傷が激しく、ほぼ動けないマジンガーZの頭部に着いたパイルダーのコクピット内で、ライトンは消えていく空間に手を伸ばしながら茫然とした。

 

「ちっ、俺ちゃんがせっかく出たって言うのに、殆ど活躍してねぇ上に綺麗に打ち切りエンドを決めてんじゃねぇよ! まぁ、俺ちゃんも待ってるのが居るけどさ!」

 

 宇宙戦艦の艦橋内で同じく居るデッドプールは、この結末に不満であったようだ。シュンが最後に言った待っている者や助けを必要としている者たちの為に戦えと言う言葉に、デッドプールは同意しつつ付近の席に座る乗員の押し退け、その席へと座る。

 だが、歪んだ空間が消えた瞬間、この世界に連れて来られた戦士たちは次々と消え始める。

 

「友軍機…! は、反応喪失していきます!」

 

「なんだと!?」

 

『き、機体が消えていく…!? 俺もだ!?』

 

 レーダー手からの報告に、艦長は驚きの声を上げる。どうやら役目を終えたらしく、元の世界へ自動的に返されるようだ。

 艦橋内に居る戦士たちも消えていくが、嘉承や東方不敗、ケンシロウは消えていない。出撃しているあしゅら男爵も同様だ。この世界の者も消えていなかった。

 

「嘘だろ!? こんな打ち切りの仕方あるか!? 俺ちゃんこれからこの世界に八つ当たりすんのに!! ヤダーッ! バッ!!」

 

 デッドプールは訳の分からない言葉を叫びながら、この艦より消えた。元の世界へと戻ったのだろう。弦十郎もそのはずだ。

 元の世界に返されていない戦士たちは、自分らが残ったことで、やるべきことを理解する。それを悟ったように、怪獣ハンターレッドマンは何処かへと飛んで行く。どうやら、付近に怪獣を感知したようだ。

 

「我々がこの世界に残った理由、分かる気がするな」

 

『あぁ、どうやら我々がこの世界を正さねばならぬようだ』

 

『そうなると、もっと戦士が必要になろう。この世界で抗う者たちを、集結させねば…!』

 

『必ずいる! この支配に抵抗する者たちが…!』

 

 自分らがやらねばならぬことを理解した戦士たちは、この世界を支配する大国家、銀河日ノ丸帝国と戦うべく、現宙域を離れた。

 彼らもまた、終わりが見えぬ戦いにその身を投じたのだった。

 

 

 

「気を付けろ、お前たち。力に溺れ、蛮行を働く俺と戦うことになるかもしれん」

 

 一足先に自分の世界へと帰った風鳴弦十郎は、本職である国連の特異災害対策チームSONGの司令官に戻り、別の世界へと向かおうとする少女たちに、別世界の自分と交戦する可能性があると注意していた。

 これに別世界へと赴く少女たちは笑う中、実際に力に溺れた自分と交戦したことがある弦十郎は喝を飛ばす。

 

「笑い事じゃない! 俺は確かにその世界で俺と戦った。奴は俺の映画を侮辱し、下らん娯楽と吐き捨てた! そんな奴と戦うことになれば、幾度となく世界を救ってきたお前たちでも危険だ! 十分に気を引き締めていくんだ!!」

 

 この弦十郎の喝に五人の少女と成人女性一人は気を引き締め、この世界の危険を取り除くべく、異世界へと向かった!

 

「ライトン・イェーガー、参上! 悪党どもよ! このライトンと黒鉄の城、マジンガーZが相手だ!!」

 

 元の世界へと帰ったライトン・ブラウナーは、自身の駆るマジンガーZと共に破壊を行う悪のロボット軍団の前に姿を現し、名乗り挙げて単独で挑む。

 

「ロケットパンチ!!」

 

 迎え撃ちに来た悪路のロボット軍団を拳や蹴りで何機か撃破した後、ロケットパンチを放った。そのロケットパンチは一気に二機を貫き、マジンガーZの右腕に戻る。

 

「オラオラ! やられなくとも当たる! 八つ当たりだ!!」

 

 同じく自分の世界へと戻っていたデッドプールはイマガワでの戦いの鬱憤を晴らすため、何処かのテロ組織のアジトを仲間を使って割り出し、そこに単身乗り込んで暴れ回っていた。

 

「一つ! 二つ! 三つ! 四つ! もうめんどくせぇ! テメェら全員チミチャンガだ! デッドハリケーン!!」

 

 複数のテロリストらを二丁拳銃で射殺していく中、面倒になって来たのか、デッドプールは背中の二振りの刀を抜き、必殺技を叫び、回転しながらテロリストを切り裂いた。

 

「レッドファイッ!」

 

 元の世界に留まっている赤い怪獣ハンター、レッドマンはある惑星の荒野で四体の怪獣を発見次第、掛け声を上げて挑む。数は多いが、レッドマンには関係ない事だ。

 

「レッドアロー!」

 

 右手にレッドアローを召還し、それを投擲して一体の怪獣を串刺しにした後、更にもう一本レッドアローを召還して、更に二体目を串刺しにした。

 

「レッドナイフ! レッドキック!」

 

 次にレッドナイフを召還し、突っ込んでくる怪獣に飛び蹴りをかまして転倒させれば、馬乗りとなってレッドナイフで滅多刺しにする。

 最後の四体目を少し手こずりながらも瀕死状態にすれば、まだ息のある怪獣を高台へと引きずりながら上がっていく。頂上まで上がれば、瀕死の怪獣を頭上高く持ち上げ、そこから怪獣を落とした。

 

「レッドフォール!」

 

 技名と共に投げ落とされた怪獣は地面に叩き付けられ、爆発した。その爆発を確認したレッドマンは空を高く見上げ、空に向かって右手を翳した。赤いあいつレッドマンの勝利のポーズである。

 

 一方で他の戦士たちは、それぞれの世界でシュンが言った自分らの戦いをしろとの言葉に従い、自分たちの戦いに身を投じていた。

 

 クガヤ・アルファラはHiーνガンダムを駆り、平和のために戦っている。終わる気配は無いが、彼は諦めることは無いだろう。

 

 ナハトは愛機であるACゲシュペンストを駆って、荒野の真っただ中で敵ACとの死闘を繰り広げている。押され気味だが、ナハトは笑みを浮かべながら操縦桿とペダルを巧みに動かし、ギリギリの戦闘を楽しんでいる。

 

 ヴァルザカード・セカンドの管理者、スキアは罪なき人々やその人々を守るため、常に目を光らせていた。

 

 キングジョーに乗るペダン星人のボウンは、自身の憧れの宇宙を守る正義の戦士ウルトラマンとの共闘が叶い、広い宇宙を駆け巡っていた。

 

 一番槍の甘寧は国際警察機構に戻り、いち早く現場に駆け付け、任務に勤しんでいる。時にはパイオンBBBに乗って、敵のロボットと交戦することもあるようだ。

 

 有馬鞠也(ありままりや)はシュロウガと共に元の世界へと戻ったが、何かとの戦いはしていない。が、彼も自分の戦いをしている。料理大会に出場し、有馬の料理を口にした審査員たちは過激なオーバーリアクションを取っていた。

 

 電龍・フルアームズ・スティンガーは遂に宇宙船を見付け、心酔した組長の元へと帰り、自分の戦いに身を投じようとしていた。

 

 ルーチャス・ハルパニアは母国ネオメキシコに戻り、何故かガンダムファイターに返り咲いて、第十四回ガンダムファイトに愛機ルチャドールガンダムに乗って出場していた。戦争では無いが、これはれっきとしたルーチャスの戦いだ。

 

 聖ゲッターロボに乗る流竜馬は、まだ進化の途中であるため、別の宇宙で進化を続けている。究極の進化形態、ゲッターエンペラーとなるべく…!

 

 残された東方不敗、ケンシロウ、あしゅら男爵、嘉承らを始めとした戦士たちは、銀河日ノ丸帝国の支配に抵抗するレジスタンスたちを纏め、日夜戦いを繰り広げていた。

 

 そして、勝てるかどうかも、終わるかどうかも分からぬガイドルフに挑んだシュン、竜騎、レン、ドソク、流竜馬の五人は、暗い世界の中で戦い続けていた!

 

「オラァァァ! 死ねぇ!!」

 

 全身に狼の鎧を纏った瀬戸シュンは、雄叫びを上げながら大剣スレイブを振るい、群がって来る影の兵士たちを纏めて叩き切る。

 次々と来る敵兵らを切り倒していく中、黒い甲冑を全身に身に纏った騎士、その名も黒騎士が現れ、暴れ回るシュンに両手剣を振り下ろすが、彼も気付いており、直ぐにスレイブで防いで鍔迫り合いを始める。

 

「ゲッタービィィィム!!」

 

 新ゲッターロボに一人で乗っている流竜馬はゲッタービームである程度一掃した後、ゲッタートマホークを取り出して襲い掛かる影の巨人たちを次々と切り倒し、前に進んでいく。

 

「ゲッタートマホォォォク! うぉぉぉ!!」

 

 そのままゲッタートマホークを振るいながら雄叫びを上げ、待ち受けるガイドルフの元へシュンと共に向かう。

 

「ゲッターミサイル!」

 

 マ・ドソクのゲッターカオス3は多数の敵機をゲッターミサイルで一掃した後、更に巨大な敵を大きな両腕に掴み、背中のスラスターを吹かせてから空中高く飛翔し、多数の敵の集団に叩き付け、一気に多数の敵を撃破する。

 

「グレートアバランチ!!」

 

 技を決めれば、そこから合体を解除してゲッターカオス2にチェンジし、レン・クーに操縦を譲る。

 

「ゲッタークロー!」

 

 合体した瞬間に襲い掛かる影の巨人を右手のクローを振るって抉り倒した後、左腕のゲッタードリルを回転させ、もう一体目を貫き殺し、更に高速移動して多数の敵をドリルで貫く。

 

「ゲッタードリルハリケーン!!」

 

 多数の敵機を倒した後に、ゲッタードリルハリケーンを行ってさらに多くの敵を倒した。背後からの攻撃が来れば、即座に合体を解除し、ゲッターカオス1へとチェンジして今川竜騎に操縦の権利を譲る。

 

「行くぜ! ゲッタートマホーク!!」

 

 自分の出番となった竜騎はゲッタートマホークを取り出し、背後から襲い掛かった影の巨人を切り裂いた後、更に二体目を切り倒して三体目を両断する。そこから敵の集団に向け、ゲッタービームを発射する。

 

「ゲッタァァァビィィィム!!」

 

 周囲の敵の巨人集団を一掃すれば、再びゲッタートマホークを振るって更に敵を掃討した。それから三人の力を合わせ、ゲッターカオスロボ最大の武器を使う。

 

「俺たちは絶対に負けねぇ!」

 

『例え相手がどんな奴であろうと!』

 

『俺たちは絶対に諦めねぇ!』

 

 三人の心を一つにしたゲッターカオス1は両手の中でエネルギー弾を収束し、それを敵に向かって投擲した。

 

『ゲッターカオススパーク!!』

 

 結束した三名が叫びと共に放たれたゲッターカオスロボの必殺技の名は、ゲッターカオススパーク。ゲッターロボの完成体、真ゲッターロボの必殺技であるストナーサンシャインと同じく、両腕にゲッターエネルギーを収束してそれを前に両手の中で収束し、エネルギー弾を生成。これを敵に投げ付ける必殺技だ。

 その威力は絶大であり、おそらくは真ゲッターロボのストナーサンシャインを上回る事だろう。それを受けた多数の敵は吹き飛び、壊滅状態に陥ったが、まだガイドルフが残っていた!

 

『混沌のゲッターめ、遂にそこまで進化したか! だが、これ以上は進化させぬ! 貴様ら三名とゲッターの進化もこれまでだ!!』

 

 必殺技まで使えるようになったゲッターカオスロボを脅威と見なしたガイドルフは、自身の黒騎士のような外見を持つ巨大なロボットを召還し、それに乗り込んでゲッターカオスを潰しに掛かった。

 対するゲッターカオスもゲッタートマホークの刃を大鎌にするゲッターサイトに切り替え、ガイドルフが駆る巨大ロボットに挑む。その後を自分に挑んだ黒騎士を倒したシュンと竜馬の新ゲッターロボが続いた。

 

 この戦いの終幕に至るまでは、途方もない月日が掛かる事だろう。だが、彼らは戦い続ける。例え、終わりなき戦いであろうとも…。




ご愛読、ありがとうございました。

皆様のおかげで、無事に虚無ることが出来ました。ありがとうございます。

では、次回作でご会いしましょう。それでは!

二つ目の読者参加型はどっちにしたい?

  • ガンダム宇宙世紀(0083)
  • 無限戦争、SEEDのオーブ戦みたいな奴
  • 二度転生のデグ様の過去
  • 艦艇。ただし、WW2の艦艇
  • 狂機戦争だけにしろ!

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