感想や誤字指摘に関しては本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
それと同時に、感想への返信が止まっている事に関しては、本当ににすいません。
先ほどまでソファーに腰を掛けていた女が、慌てたような様子で駆け寄ってくる。
それに対して三人は三者三様の反応を見せた。
尻もちをついた姿勢のまま、ひきつった顔で後ずさるナオ、
ナオを庇うように片腕で遮るゼクダス、
怒りに満ちた表情で女を突き飛ばすゼロ。
「てめぇっ!!」
突き飛ばされた女は、軽く後ずさりしてその場にへたり込む。
うつむいた女の表情は、苦渋と悲しみに満ちていた。
「ごめんなさい、酷い事をして……」
憔悴した様子の女を見て、思わず毒を抜かれたかのように押し黙る三人。
その謝罪の言葉に嘘は無いように見える。
何か理由が有るのか?と三人が思った時だった。
『彼らを助ける代わりに記憶を消し、何処かの星に置いていくという約束です、今姫様の身に万が一の事が有れば……』
「分かっています、ですが……」
どこからともなく聞こえて来た男の声。
警戒しつつ辺りを見渡すが、声の主と思しき人物はどこにも居ない。
だが、目の前の女は勝手知ったる様子で、その声と会話をしている。
その様子をジッと見ていたゼクダスは、ある結論へと至った。
―
かつてダークロプス・ゼロと呼ばれた自分と酷似した存在。
どうやらこの船の制御システムとしてインストールされているらしく、この船の主である彼女と会話を交わしている。
「お前一体何者なんだ!!」
「さっきから変な声が姫様って呼んでるけど?」
『無礼者!!私はエスメラルダ王家に代々仕えて来た鋼鉄の武人ジャンバーd「エスメラルダ?じゃあエスメラルダ星のお姫様って事!?」……人の話は最後まで聞け!!』
しかもランとナオの会話に対応している声音は、何処か感情が乗っているように思える。
かつての自分はここまで感情豊かではなかった事から鑑みるに、ジャンバードという存在は、とても高度な人工知能と言えるだろう。
いや、だが
何せ主人の傍らで働いているアナライザーは、時々皮肉交じりに主人へと進言しているぐらいだ。
やはりこの高度なパーソナリティーを形成するに至った要因は、ジャンバード自身による『代々仕えて来た』という言葉からすると、長年に渡るデータの蓄積によるものの可能性が高い。
『此方に居られるのはエスメラルダ王家第二王女、エメラナ・ルルド・エスメラルダ様であらせられる!!』
そんな事を考えている内に、ジャンバードがとんでもないカミングアウトをして来た。
まあこれ程豪華な船を所有するなら高い地位を持つ者だろうと予想はしていたが、まさか文明圏の盟主一族の物であるとは……
深刻な表情でジッと三人を見つめたから、女――エメラナ姫は重々しく口を開く。
「私の星も、カイザーベリアルに襲われました」