【募】こんな小説を書けこの野郎【リクエスト】 作:hasegawa&friends
――――hasegawa的“アメリカ三部作”。二本目。
頂いたお題はこちら↓(一部抜粋)
◆ ◆ ◆
・スィートホーム→ CAPCOMの開発した傑作ホラーRPG(ファミコン)
・バイオハザード→ CAPCOMの開発したホラーアクション(プレステ)
・スィートホーム→ 怪しい洋館に徘徊するゾンビ(オカルト)やクリーチャー(オカルト)
・バイオハザード→ 怪しい洋館に徘徊するゾンビ(ウィルス)やクリーチャー(生物兵器)
・スィートホーム→ 主人公達に襲いかかる数々のデストラップ(ポルターガイスト)
・バイオハザード→ 主人公達に襲いかかる数々のデストラップ(侵入者を防ぐ為の措置)
・スィートホーム→ ボスがデカい(無数の怨霊を取り込んだ間宮夫人)
・バイオハザード→ ボスがデカい(バイオハザード界のアイドルタイラント君)
・スィートホーム→ 最後に崩れ去る洋館(映画準拠+間宮夫人と共に成仏する呪われた洋館)
・バイオハザード→ 最後に崩れ去る洋館(機密保持の為の自爆シークエンス)
あらやだ!! こんなに共通項がある!! ビックリ!!
というわけで、リクエストです。
※初代バイオハザード×スゥイートホーム、二次小説。
呪われた屋敷、間宮邸――――
本日、彼らS.T.A.R.S.*1は、ここを訪れた。
今は亡き天才画家“間宮一郎”……その貴重なフレスコ画を求めて屋敷に入り、そして消息不明となったクソジャップ日本のTVクルー達の、救出作戦を実行する為に。
今は誰も住んでいないとされる、この異様なまでに巨大で、不気味な洋館……。
この屋敷に足を踏み入れた者は、何故か次々に消息を絶っており、生きて戻った者は、誰一人として居ないという噂だ。
それは、先のTVクルー達も決して例外では無く、もう数日もの間、彼らとの連絡が途絶えたままなのだという。
そこで今回、哀れで愚かな日本人共を捜索&救出すべく、とても面倒だけど命令だから仕方ないよな~みたいな気だるい雰囲気を漂わせたS.T.A.R.S.隊員たちが、遠路はるばる日本へと出動する運びとなったのだ。
――――何故アメリカの特殊部隊である彼らが、日本で起きた事件に関与を?
――――日本にもレスキュー隊や自衛隊はあるのに、どこにそんな必要が?
……確かにそれは誰でも思う事だし、至極当然な疑問であるとは思うが、細かい事を気にしてはいけない。
どれほど理解不能で、複雑怪奇で、高度に政治的な事情があったにせよ、S.T.A.R.S.に命令が下ったというこの事実は、決して覆らないのだから。
彼らはもうとっくに出動しているのだし、「考えても無駄」という言葉もある。
今、S.T.A.R.S.の隊員たちを乗せた二機のヘリが、バラバラと爆音を辺りに響かせつつ、敷地内にある広大な庭へと着陸を果たす。
特に問題もなく、何ひとつ苦労する事もないまま、間宮邸に到着したのだった――――
「アルファより司令部へ、こちらクリス。
これよりMAMIYA邸へ侵入、捜索を開始する」
『了解、侵入を許可する。速やかに状況を開始せよ。
情報によると、そこはTATARIやらゴーストやらが跋扈する、ホラーハウスであるらしい。
ふっ! そこがホラーハウスなら、俺の実家のボロ家はどうなる?
地獄にでも建ってるって言うのか? HAHAHA!
……まぁいかにも迷信好きなクソジャップ日本人らしい、馬鹿げた話ではあるが、いちおう警戒は怠るなよ?』
「
S.T.A.R.S.のアルファチームにおいて、ポイントマン*2を務めるのは、クリス・レッドフィールド。25才の屈強な青年だ。
元空軍所属の熱血漢であり、民間人の救出という任務に情熱を燃やす彼は、左胸にある無線機で司令部に連絡。
此処とは別の場所で作戦指揮を執るS.T.A.R.S.のリーダー“アルバート・ウェスカー”に一声入れた後、すぐさまサムライエッジ*3をホルスターから引き抜き、発砲。
玄関のドアノブを破壊し、ドゴンと蹴りを入れて扉を開け、間宮邸に踏み入った。
油断なく銃を構えながら、正に特殊部隊そのものの所作で。
「Oh? ずいぶん小さな玄関ルームね。こんな大きなお屋敷なのに……。
うちのリビングと大差ないわよ?」
「まぁ、俺の馬小屋みてぇな寝室よりかは、よっぽど広いがね。
日本は土地が狭いってのに、ようもまぁこんなデカイ屋敷を……。
いいねぇ金持ちってヤツは。あやかりてぇモンだ」
彼の「GO」のハンドサインに従い、隊員たちもゾロゾロと屋敷に踏み入った。
いま口を開いたのは、隊のRS*4を務めるジル・バレンタイン。並びにBUM*5であるバリ―だ。
ジルの方は23才の女性で、爆発物処理や科学知識の専門家。そしてデルタフォースの訓練課程を修了しているという、美しい女性でありながらも、とんでもないエリートだったりする。
そしてバリ―は38才のオッサンで、ハゲかかってはいるがダンディな人物。
火器の知識に明るく、隊内での火器の整備・補充を担当しており、彼が愛用する44マグナムの威力は、圧巻の一言だ。
クリスとこの二人の他、OM*6のジョセフとRSのブラッドもゾロゾロと後に続き、屋敷に足を踏み入れた。
彼らは全員が銃や防弾チョッキなどを装備しており、他にも探索や救助に必要と思われる各種機材を多数持ち込んでいる。
その様は正に「物量でなんとかするぜ!」という、アメリカ人を地で行くような姿。
アメリカの資金力と技術力の粋を凝らした最新鋭の装備が、いま間宮邸の玄関にズラッと並んだ。ほんと過剰なまでに。
「なぁ、さっき俺が壊しちまったけど……玄関の鍵は閉まってたよな?
本当に日本のTVクルー達は、ここに入ったのか?」
「分からない……でもここ照明がついてるわ。
確かこの屋敷は、廃墟だったハズ。いま電気が通ってるのは、人が来た証拠よ」
「ああ。きっと彼らが、発電機か何かを作動させたんだろう。
お蔭で俺たちは、楽に仕事が出来そうだな。
それにこんだけ明るけりゃ、話に聞いてた
ションベン漏らしてパンツ変えずに済む」
後方を警戒しているジョセフとブラッドを他所に、クリスたち三人が円を組み、ウムムと眉をしかめる。
そして「ワーオ」とか「ファック」とか口々に言いながら、それぞれ屋敷内を興味深そうに見渡していく。
そこには数々の
略奪……いや戦場における
屋敷の主も亡くなっていると聞くし、バレなきゃどーって事ない! ボーナスボーナス♪
要救助者の捜索を終えたら、後で司令部にいるウェスカーに訊いてみようと思った。
だが――――そんな楽観ムードを消し飛ばす轟音が、突然彼らの背後から鳴る。
「――――ッ!?!?」
「キャッ!!」
「なっ……なんだぁ!?!?!」
凄まじい音と共に、屋敷全体が震える。
クリス達は立っている事で精一杯となり、ただその場で足を踏ん張ることに終始。
そして必死に状況把握に務めている内に、この地震めいた激しい揺れにより、“天井が崩れる”。
落下してきた大量の瓦礫と砂が、瞬く間に山のように積み上がる。それは丁度、クリスら三人が立っている場所、そのすぐ目の前だった。
『どうしたアルファチーム! 状況を報告しろ!
何が起こったんだクリス!?』
「ネガティブ! 状況不明ッ! 分かりません!!」
まだ揺れが収まらない中、混乱しつつも必死に応答する。
視界を覆い隠すほどの砂埃と、ついでに周囲からは隊員たちの「ファック! ファック!」という悪態が、絶え間なく聞こえてきた。
「司令部、こちらバリ―だ! 天井が崩れやがった!
何にもしてねぇってのに、突然尋常じゃない量の瓦礫が降って来たんだ!!
クソッタレ……! 一体どうなってやがるッ!」
「ねぇ皆! 出口が塞がれてるわ! ……退路がっ!!」
ようやく揺れがおさまり、ジルの悲鳴のような声に振り向いてみれば、そこには見上げるほど高く積みあがった、土砂と瓦礫の山。
たった今通って来た出入口が、完全に覆い隠されていた。
「なんて事だ……、これじゃあ屋敷から出られない! ジーザス!」
「さっきの揺れも、ありゃ自然のモンじゃねぇぞ?
いくら地震大国ファッキン・ジャパンとはいえ、有り得ねぇ揺れ方だ」
「人為的なトラップ……? でもありえないわ。建築会社のCMじゃあるまいし。
人を殺したり、天井を崩すだけなら、
わざわざ屋敷全体を揺らすだなんて、どんな超常的な力を……」
三人は茫然とし、ただただ瓦礫の山を見つめるばかり。
たった今目にした物、そして経験した出来事が、理解出来ずにいる。
しかし、そんな混乱の最中にいる彼らを、またしても
「 ――――屋敷を荒らす愚か者ども! 生きてここから帰すワケにはいかない!! 」
突然この場に響いた、女の声。
それは大きく、とてもしゃがれており、聞くだけで身が震えて来るような、悍ましい響きだ。
彼らが振り向いた時……そこにあったのは、あたかも天から舞い降りるが如く降りてくる、ある人物の姿。
「 腐れメリケン共! 貴様らはこの館で死ぬのだ! 二度と祖国の土を踏む事なく!
我が恨み、存分に思い知るがいいッ! ぎぶみー、ちょこれーと!! 」
その女は、まるで映画の特殊効果の如く、バリバリと電気のような物を身体に纏わせていた。
しかも、その恐ろしい姿や形相のみならず、明らかに宙に浮いており、一見しただけで
威圧感、瘴気、辺りに吹き荒れる暴風――――
そのどれもが、いま目にしている存在がジャパニーズ・ゴーストである事を、雄弁に物語っていた。
「い……今のは!?
あの女はいったい……!」
「顔に火傷のようなアザが……。
焼け爛れ、片目が潰れていたわ……」
そしてすぐ、その女は居なくなる。
まるで蜃気楼のように、スッと姿を消してしまったのだ。
自身が人の身では決して敵わない超常的な存在である事を、証明するかのように。
この場に残されたS.T.A.R.S.の面々は、あわあわと狼狽えながら、ただお互いに顔を見合わせるのみ。
今のなに? アンタ見た? 私の気のせいじゃないよね? ……とばかりに。
「驚いたなオイ……、あれは恐らく“間宮夫人”だろう。
外見も特徴も、クソッタレな事に、資料にあった写真と一致してやがる。
にわかには信じがたい事だが……間違いねぇ。
これが“コスプレ”とかいう、日本の度し難いHENTAI文化からくる、ジョークでもない限りな」
「この屋敷の主人である間宮一郎の……妻?
でもバリー? 確か資料には、もう何十年も前に亡くなっていると……」
「ジル、ようはソイツが化けて出たって事だ。
そして日本のTVクルーや、俺たちS.T.A.R.S.に牙を向いたのさ。
……Fuck!! 俺たちはゴーストバスターズじゃないぞ!」
そうクリスは怒鳴り散らすも、現実は変わらない。
いま目にした物と、自分達が置かれている状況は、まごう事なき現実であるのだ。
特殊部隊S.T.A.R.S.の三人は、その持ち前の冷静さと、類まれなる状況適応能力を以って、パニック状態から立ち直ってみせる。
すると、なにやら遠くの方……いや出口を塞いでいる瓦礫の
「――――おーい三人とも! 無事かーっ!?」
「クリス! ジル! バリー! 生きてたら返事をしろーっ!」
「ジョセフ!? ブラッド!? お前たちなのか!」
それは、後方警戒の役目にあたっていた二人の声。
彼らは地震めいた揺れが起こるやいなや、すぐさま屋敷の外に退避しており、閉じ込められる事も瓦礫に潰される事もなく、元気に声を張り上げていた。
「無事よ二人とも! でも出入口が塞がれちゃったの!」
「オーライだジル! 心配すんなって、俺に任せとけぇ!
そんじゃあ三人とも、少し下がってろよ?」
そう言うやいなや、重火器の運搬役であるジョセフが、すぐ傍に停めてあるヘリの方へと走る。
ゴソゴソと中の荷物を漁り、やがてこの場に戻った彼が担いでいたのは、一丁の
「 ファイヤー、インザ、ホール!!!! 」
ドッゴーーン! という凄まじい爆発音。空気の震え。
それが全ておさまった時、ジョセフ達の眼前には、大穴を開けた間宮邸の姿。
出入口を塞いでいた瓦礫の山は、彼が発射したロケットにより、
「――――よっし! 退路確保ッ!(キリッ!)
いっちょ上がりだぜお前ら! 穴を開けてやった!」
「ヒャッハー! 間宮邸をFuckしてやったぜぇぇーーッ!!
流石は俺達のジョセフだぁーっ!!」
せっかく間宮夫人が、御大層な登場をして下さったのに、S.T.A.R.S.の面々はあっさり屋敷からの脱出に成功。
やれやれ! 外の空気は旨いぜ! なんて言いながら、何の努力も感慨もなく、普通に寛いだ。
アメリカという国の資金力、物量、装備を以ってすれば、この程度は当然なのだ。
「ふぅ! 流石に肝を冷やしたな。
一瞬、ここでサバイバルホラーめいた
「ええクリス、本当に良かったわ。アメリカ万歳よね!」
「日本のTVクルーなんかと、一緒にすんなよベイビー?
なんてったって、俺達はS.T.A.R.S.――――スペシャリストだ。
特殊部隊を舐めんじゃねぇぞMAMIYA!!」
やろうと思えば、このままヘリで帰ることも出来る。
呪いの館だか、人を喰らう屋敷だかは知らないが、普通に今すぐ生還出来るのだ! 5人揃って!
流石はアメリカである! 間宮邸なんか何ともないぜ!
「だが……このまま帰還するってのも、ねぇ話だなぁ。
瓦礫で閉じ込めるなんざ、随分ふざけた真似してくれんじゃねぇかッ! あのクソアマ!!」
「バリ―の言う通りだ。
ケツを蹴り上げられたのに、そのままとあっては、俺達S.T.A.R.S.の面目が立たない」
「ええ、久しぶりにテッペン来ちゃった。
私の∞ロケットランチャーが、火を噴く時が来たようね――――」
三人は額に青筋を立て、ギリリと歯ぎしり。
ゴーストだか何だか知らないが、
猿共に立場を分からせる意味でも、世界の君主たる
「――――ジャップのクソゴーストめ! アメリカ人の本気を見せてやるッ!!」
「覚悟しろマダム!
◆ ◆ ◆
「アルファチームより、本部へ。
間宮邸を
『了解、どちらも行う。
直ちに空軍へ支援要請を送る』
この一本の無線によって、呪いの館である間宮邸は、空を覆わんばかりの爆撃機編隊に襲来され、徹底的に空爆を施された。
今作戦で使用された爆弾やミサイルの数は、のべ400発にものぼる。
たとえ戦艦大和が相手だろうと、ゆうに十数回は撃沈出来る量であった。
加えて、屋敷周辺の森にも大量の爆弾が投下され、辺り一帯はハゲ山となる。
それは戦車や装甲車などの通行を容易ならしめ、屋敷の周りを何千人もの兵士が取り囲む事となった。
外からは、戦車や自走砲による砲撃が行われ、配備された狙撃兵たちが屋敷の窓を狙い、中にいる者達を援護する。
そんなあらゆる援護の後、突入部隊として屋敷に踏み込む者達の面子は、S.T.A.R.S.を始めとする特殊部隊や、超常現象を専門とする科学者、医療班、工作班など。
その職種は多岐に渡り、しかも誰もがスペシャリストだった。
特に工作班は、崩れた床の修繕や、部隊が進行する為の足場作り、そして各所に拠点作りをするべく、多くの資材や重機を屋敷に持ち込んだ。
この活躍によって、東京ドーム何個分ですか? という広大な敷地を持つ間宮邸には、総数4桁に迫るほどの膨大な人員が、あたかもノルマンディー上陸作戦の如く、一気に雪崩れ込むことに成功。
正にアメリカという国そのものが、間宮邸を蹂躙するに等しかった。
「――――クリア! ゴーゴーゴーゥ!」
ドアノブを銃撃→ドアを蹴り破る→中に
クリスたち突入部隊の面々は、部屋を発見する度に、欠かさずこのクリアリング作業を行い、どんどん屋敷内を制圧していく。
また火炎放射器、対物ライフル、ガトリング砲、∞ロケランなどを所持する隊員たちによって、瞬く間に屋敷内のクリーチャー達も殲滅されていった。
“呪いの人形”を見つければ、一斉にアサルトを掃射。
銃器の効き目が薄そうな“人魂”が現れれば、CIAより派遣されてきた超常現象の専門家たちが、掃除機みたいな変な機械を用いて、即座に除霊を行う。
なんか固そうな“動く鎧”が出現したならば、何発もの対物ライフルによる銃撃や、ロケランによる砲撃によって撃破。万事ノープログレム。
間宮邸が誇るジャパニーズ・ゴースト達は、成す術無く
他にも、屋敷内に梯子や足場を設置するわ、壁に爆弾しかけて穴を空けるわ、イエーイとばかりに調度品を漁るわと、やりたい放題。
“神をも恐れぬ”ならぬ、スピリチュアルを恐れぬ蛮行を、そこら中で繰り広げた。
屋敷では、突然シャンデリアが落ちてきたり、どこからかナイフが飛んできたりと、様々な罠が仕掛けられており、これには確かにメリケン共も苦労させられた。
だが……何故かこれはどれも
侵入部隊の中にはジルを始めとして、爆発物除去の専門家も多数いたので、一度傾向さえ掴んでしまえば、どこに罠があるのかはすぐに分かるようになったし、医療班だってしっかり待機している。
ゆえに、総じて「特に問題は無い」と言えるレベルでしか無いのであった。
「お? この扉って、このフロアに繋がってたのか!
随分なショートカットじゃないか!」
「やったわねクリス! ひゃっほー♪」
ちなみに、彼らは各種“鍵”的なものを入手しなくても、持っている銃でノアノブを破壊する事により、どんな扉も開けてしまう事が出来る。
ゆえに、例えば最序盤に行くことになる“食堂”には、終盤にならないと辿り着けないないハズの“三つの銅像があるフロア”へと続く、ショートカット用の扉があったりするのだが……、鍵とかそんなの関係無く「えいっ!」と開けてしまえた。
普通、屋敷に入ったばかりでそんな事をしたら、終盤に相応しい強さを持つ敵キャラ達とエンカウントしてしまい、簡単にぶっ殺されてしまいそうなモノだが……。
しかし案ずること無かれ! クリス達S.T.A.R.S.は特殊部隊のフィジカルエリートであり、その身体能力や肉体の頑強さは、一般人のそれとは比較にならない。
恐らくは、クソジャップであるかのTVクルー(かずお達)がレベル20なのだとしたら、クリスらメリケンの隊員達は、もう屋敷に入った時点で“レベル99相当”の戦闘力を所持していることであろう。
加えて彼らは各種銃器の他、防弾チョッキなどの装備も持っているのだ。
もう問題どころか、負ける理由が見当たらない――――
まさに圧倒的であった。
「
それが貴様の敗因だ」
「野郎共ぉ! 俺達の特技は何だぁ!?」
「「「「――――殺せ! 殺せ! 殺せ!!」」」」
「このミッションの目的は!? 俺達の大好きな事は何だぁ!?」
「「「「――――殺せ! 殺せ! 殺せ!!」」」」
「俺たちは祖国を愛しているか!? 国民を……アメリカを愛しているかぁ!!」
「「「「ガンホー! ガンホー! ガンホー!」」」*7
「フレスコの解読ぅ? 鎧に槍を持たせるぅ? 石像に血をぶっかけるだぁ~?
Fuck! 知ったことか謎解きなど! ぜんぶ力づくで解決してやる!
アメリカは自由の国だッ!!」
「くそっ! コイツらまだ生きてやがるぜ! しぶてぇ野郎だ!」(アサルトを乱射しながら)
『――――屋敷内のゴースト達に告ぐッ!
我々の戦力は、諸君らのそれを圧倒的に凌駕している! 抵抗は無意味だ!!』(拡声器)
全部ぶちこわし、全部ないがしろにし、ただひたすら進む――――
そんな風にクリス達S.T.A.R.S.は、まるでTAS……いやドイツの電撃戦の如き疾風の速さで、間宮邸を攻略して行くのだった。
◆ ◆ ◆
「――――こちらアルファチーム、作戦完了!
これより帰投する!」
『うむ、よくやったぞクリス!』
突入作戦開始より、約4時間後……。
汚れや砂埃などで
「作戦目標であった、日本のTVクルー達、および中で彷徨っていた“山村”という男も救助しました!
彼らは混乱していたのか、少しばかり意思の疎通には苦労しましたが……ノープログレムです!」
『そうか、もう屋敷には誰も残っていないのだな?』
「肯定です。クリーチャーの死体と、瓦礫があるのみ。
屋敷に迷い込んで死んだ者達の遺体も、全て回収済みです」
ちなみにだが、あの山村という老人の保護には、妙に苦労させられた覚えがある。
彼は「ドグウガー! クヨウトウガー! ココロノチカラガー!」とワケの分からない事を叫び、S.T.A.R.S.の隊員たちを大いに困惑させたのだ。
こいつはイカれているのか? ドラックでもやってるのか?
まったく! ジャップはワケの分からないヤツばかりだな! HAHAHA!
そんな風に思いながらも、結局は有無を言わせずYAMAMURAを保護。
特殊部隊仕込みの捕縛術で取り押さえた後、鎮静剤をプスッと注射して、そのまま後方へと送ったのだった。
例のクソジャップTVクルー達5人も、同様に保護してある。
『ご苦労だったなクリス。ゆっくり休んでくれ。
そういえば、あの報告にあった
「あぁ~! そいつならジルが、
あのタイラントだって一撃なんです。ジャパニーズ・ゴースト如きが耐えられるワケが無い。
アメリカ人を舐め腐った報いを、受けさせてやりましたよ!」
『そうか……、では
「はっ?」
なにやら感慨深げなウェスカーの様子に、クリスはキョトンと首を傾げる。
話によると、どうやら作戦司令部という後方で暇してたらしいウェスカーは、ふと思い立って間宮一郎に関するアレコレを、色々調べてみたのだという。
すると、どうやらこの間宮邸がホラーハウスと化してしまった経緯には、何とも言えない事情が隠されていたのだという。
念願の我が子が誕生し、幸せの絶頂だった夫妻を襲った、突然の悲劇――――
夫人が心を病み、だんだんと狂っていく過程――――
屋敷周辺の村から、次々に子供が攫われていくという怪事件と、その顛末――――
そして、夫である間宮一郎の苦悩――――
そんな聞くも涙、語るも涙の悲しい出来事が、過去にこの間宮邸で起こった。
まぁ今は……もう“締め”の空爆とか砲撃によって、敷地内には瓦礫しか残っていないけれど……。屋敷は跡形も無く崩壊したけれど……。とにかくあったらしいのだ。
そんな間宮邸の悲劇の物語をウェスカーより聞き、クリスの胸に一抹の悲しさと、得も知れぬ切なさが込み上げる。
そうだったのか……と。
何か戯言をほざく前に、しょっぱなからロケランぶち込んで、有無を言わさずに
彼は首からぶら下げている十字架を取り出し、そっと口づけをする。
「戦いは、いつも虚しい……。
それをMAMIYA邸は、我々に教えてくれた――――」
クリスが、まるで映画スターのような雰囲気のある顔で、最後いい感じに締める。
終わり良ければ総て良し! アメリカは正義! とばかりに締める。
とりあえず、なんやかんやあれど、S.T.A.R.S.にかかれば……いやアメリカ人の手にかかれば、ドラクエめいたRPGも、知恵熱が出そうな難しい謎解きも、全てショートカット出来る事がここに証明された。
これはちょっとメタい話にはなるが……もし「詳しい間宮邸の物語について知りたい!」という方がいらっしゃれば、私スゥイートホームを題材にした二次小説を一本書いておりますので、是非そちらの方をご参照下さいませ。
とにかく、此度のS.T.A.R.S.の冒険は、これで終わりだ。次回ヲ オ楽シミニネ!
バイオゥ……ハザァ~ド……!(巻き舌)
―完!―
◆スペシャルサンクス◆
団子より布団さま♪
・元ネタ、参考
【フルメタルパニック! ふもっふ】
↓hasegawaが書いた、ハルヒ×スゥイートホーム二次小説。
https://syosetu.org/novel/215067/