【募】こんな小説を書けこの野郎【リクエスト】 作:hasegawa&friends
※観覧注意! これはコメディじゃないヨ!
とても胸糞なお話だから、苦手な人は
――――アクセス数だの評価だのはいらんッ! ブラウザバックして!
では、今回のテーマはこちら↓
◆お題その1◆
絶望的な状況に追い込まれた後の大逆転にこそ、夢と希望が。愛と勇気が。輝くと思っております。
さあ、怪人hasegawaさんよ。
主人公や読者を、恐怖と絶望の淵へ叩き込むのです!!
大丈夫。最後にハッピーエンドがあるなら、どんな鬱展開にしてもいいんです!!
hasegawaさんの考える、“とびっきりの絶望"ッ!!
hasegawaさんの描く安心と信頼の鬱展開は、夢と希望を描くのに転用できると、私は思っております。
夢と希望を輝かせるために!!
とびっきりの絶望を!!
(砂原石像 様)
◆お題その2◆
【パリピ戦隊 陽キャナンジャー】とか……。
この間、クラスメートと雑談してて出てきたアイデアです。
【あらすじ】
2年3組の担任であり、ムードメーカーの数学教師・針日(はりひ)先生は、なんとパリピ王国からやってきた妖精だった!
3組屈指のパリピである4人の生徒は、針日先生にノリでスカウトされ、『インキャ帝国』の魔の手から地球を守るため、戦隊に覚醒する!!
※備考※ その他、私が考えてみた設定ですが、参考にしていただくかはhasegawaさんの判断で……。
“インキャ帝国”とは、過去に滅ぼされたインカ帝国の末裔。
彼らは、あまりにも陰キャすぎて、敵軍と全く意志疎通をはかろうとせずに隠れてや りすごしていたため、生き延びることができた。
現代の地球人に、陰キャの素晴らしさを啓蒙するため、侵略してきた。
(天爛 大輪愛 様)
◆ ◆ ◆
私は暗いお話や、絶望的な物語を書くのが苦手です(胃腸に来ちゃいますのでw)
そして、今までクソ真面目に生きて来た人間でありますので、この“陽キャ”という方々との関わりが無く、あまり彼らのことを存じ上げません。
よって今回のリクエストは、どちらも私にとっては、非常に難易度が高い物……、と言わざるを得ないんです。これ私に出来るのかな……って。
けれどふと「この二つのお題を、
「――――停戦? 何それ、意味ワカランティ」
パリピレッド、ことタカの言葉に、あーしは首を傾げる。
何気なくイジっていたスマホを置き、彼の方に向き直る。
「ああ、さっき
本日を持って、全ての作戦行動を停止し、また指令があるまで待機せよ、……ってね」
「はぁ? それマ?!」(本当ですか?)
あーし達のリーダーであり、パリピ戦隊陽キャナンジャーで“レッド”。ついでに言うと生徒会長でもあるタカは、なんか今こまったように苦笑してる。
あーし達に割り当てられている野営のテント、その入口をイソイソと潜って来ては、開口一番に業務連絡を告げたのだ。
エンドった――――と。*1
「まだインキャデス共、倒してなくね?
「それなw ジュリの言う通りっしょw
ここでソクサリは無しっしょw」(帰るのは駄目だろう)
金髪のロン毛をクルクルいじりながら、リョウも同意する。
コイツは馬鹿みたいにデカイ図体をしておいて、事あるごとに後ろ髪をファサッとしたり、前髪をイジイジしたりする、なんかホストみたいなヤツだ。
ちなみにあーし達と同じで、陽キャナンジャーの一員。いつも緑色のピッチリ全身タイツに身を包んでる変態だ。別に悪いヤツじゃないケド。
「マジありえんてぃ! ハルの仇も取らない内に、おつかれーしょん?
そんなのマジBMじゃん!」(馬鹿丸出しではないですか)
「わかりみw おいタカよ、
はよ。俺らインキャデス共、MMCだからw」(マジでムカつくし殺しますので)
「おいおい……ジュリ、リョウ」
あーしが床を叩くと共に、ブレスレットが金属音を立てる。
そりゃ日本に帰れるのは「あざまし!*2」だし、あーし元々お嬢様だったりするから、ぶっちゃけ悪のインキャデスなんか「こわたん!*3」だったりするけど、それと此れとは話が別。
なんてったって先日の戦闘で、ウチのピンク担当であるハルが、ヤツラに怪我を負わされているんだ。
彼女はとってもエモいゆるふわ系で、いつもニコニコ笑みを絶やさない愛されガールなのに、砲撃で吹っ飛ばされて今入院中だよ?
あの子とズッ友なあーし、ショッキングピーポーマックス!*4
しかもタカは、あの子の
「聞き分けてくれ。これは俺達の指令たる、針日センセーの指示だろ?
そういうの蔑ろにしたら、やっぱ駄目だと思うんだよ。
……今ここに居なくても、センセーも知恵を絞って、一緒に戦ってくれてる。
いつも支えてくれてる人じゃないか」
「えー。ソレはまぁ、わかりみだけどぉ~。
あーしガチしょんぼり沈殿丸ぅ~」(とても落ち込んでしまいます)
「そっか……タカ超GM。(ごめんなさい)
マジお前の気持ち考えて無かった。つかいっちゃん辛いのタカだし?
いつもリーダーやってくれて、マジ感謝の助w」
タカは生徒会長だけじゃなく、サッカー部の部長もやってるし、ものすごくリーダーシップが取れる、頼れるヤツだ。
あーし達は別に頭悪くないけど、でもいつも無茶ばかりするウチらを諫め、こうやって纏めてくれるのはタカだ。悪いとは思うけど、ぶっちゃけいつも苦労をかけちゃってる。
だからあーし達も、彼の顔を立てる意味でも、ここは従おうって思った。
ハルのカレピッピである彼がそう言うのなら、現状ではそれが一番良い事なんだろう、とも思うし。今ここに居ないとはいえ、
正直「MJD?」*5ってしんきょーだけど、こればっかりは仕方なく思った。
これ今日だけの話じゃなくて、こうしてイエローのエモい全身タイツを着て、悪のインキャデス共と戦うようになった日から、あーしはいつも「MJD?」って思い続けている気がする。
世の中は、変なことや信じられない事で、いっぱいだ。
◆ ◆ ◆
『『『『――――パリピ戦隊、陽キャナンジャー!!!!』』』』
そう4人声を合わせ、名乗りを行う瞬間が、あーしは好きだった。
今あーし達チョー輝いてる! まじバイブス上がる! って思えるし。
もう「ウェーイ!」って感じ。
それに「ウチらは選ばれた戦士なんだ。特別なんだ」っていう、変な満足感や充実感も感じてたと思う。あーしの承認欲求、マジ充足の助☆
きっと、クラスでもカーストの最上位に君臨する、ウチら“陽キャ”には合ってたんだと思う。こういう輝いてる系のがさ♪
半年前、突然クラスの担任である針日センセーに「今日から君達は、陽キャナンジャーだ!」とか言われて、スカウトされたんだけど……。その日からあーしの人生は180度変わった。
チューボーの時は暗かったし、小学校に至ってはボソボソとちっちゃい声でしか喋れなかったあーしが、まさか地球の平和を背負って悪のインキャデス共と戦う羽目になるなんて。
たまたま産まれた家がお金持ちで、ずーっと堅苦しい生活を送って来たあーしは、高校に入った途端に一念発起し、いわゆる“高校デビュー”を果たした。
めっちゃオシャレとか研究したし、流行りのアイテムも根こそぎ買いあさった。言葉遣いだって頑張って直したよ? きっとその努力のお蔭だよね。わかりみ。
今では立派な陽キャとして、タカ達のズッ友やってるけど……、髪もレモンみたくパツ金にしてるあーしだけど……。
もしアイツらが昔のあーしを見たら、きっと「パチこくなよ! やめろし!」*6とか言っちゃうんだろうなぁ。「卍ぃ~!?」*7みたく。
だってバリバリ華道とかピアノとかやってたし。歩き方もモロ日本舞踊だったし。リアルガチで「ごきげんよう」とか言ってた方だったし。もうあの頃には戻りたくないって思う。
だってあんなエモくない女の子、きっとリョウが見たらソクサリ(即去って行く)でしょ?
あーしだって、前の自分なんか大嫌い。過去の事を思うと萎えぽよピーナッツだし、マジわかりみ。
まぁなんだかんだあるけど、今のあーしは世界を守るヒロインをしてる。
毎日のように悪のインキャデス共と戦い、愛と正義とバイブス上げること*8を信条とする、陽キャナンジャーの一員だ。
あーしの必殺技【イエロー・おつかれーしょん☆】を放ったり、ウチらの守護聖獣である【ガンダるライオン】*9というロボに乗って、みんなで一緒に戦う時とか、マジ青春かんじる。あーしの
他には児童養護施設や老人ホームとかにボランティアで赴いて、クリパだのハロウィンパーティだのをやる事も、ウチらの大切な活動。
世界中の人達に笑顔を届け、バイブスを上げる! それがパリピ戦隊陽キャナンジャーなのだ。
マジ世界照らすし。
超YM*10だし。
あーし、ちっちゃい子供とか、メッチャ抱きしめる方だし。
いつも「ウェーイ!」とか言っちゃったりして! 言ったりなんかして!
あーし超らぶたんじゃね? パリピイエロー最高かよ、って感じ。
だから、たとえ怪我したって、たまに怖い目に合ったってノープロ。耐えられるよ?
そしてメンディー事も*11、ワカランティな指令も、とりま従うことが出来たんだ。
あーし超
「各自、所持している武装を提出せよ。……とのお達しだ」
でも翌朝、野営テントから起き出したあーし達が受けたのは、「持ってる武器を取り上げられる」という仕打ちだった。
【銃、剣、変身用アイテム、乗り物のキーに至るまで、全てを提出せよ。
これらを所持すること
これはあーし達だけの事ではなく、この場に集まっている全ての者達(他のヒーロー達)も同じだった。
今ウチらは、いつもとは違う“共同作戦”をおこなっていて、他所の人達と一緒に戦っている。超らぶたんな故郷日本を離れ、こんな見ず知らずの外国へとやって来ていたのだ。
「
「武装ねぇとマジ一般人w 今のオレら、ただの高校生じゃね?」
今この広場には、次々に自分の武器を地面に置いていく、同じ正義のヒーロー達の姿。
誰もが腑に落ちない表情をしながらも、指示された場所に手持ちの武装を置いていく。それはすぐに積み上がって、小高い山のようになった。
「もう停戦したので、所持する必要ない。……との事だよ」
「マジふざけんなし! これ無かったら、ヒーローじゃなくなるじゃんか!
コレあーし専用の武器だよ!? あーしが貰ったヤツだよ!?
ある日突然『ヒーローやれ』って言われてさぁ!」
「いま襲われたら、マジ一網打尽w
インキャデスの戦闘員すら倒せんw くやしいのぅw くやしいのぅw」
そう
なのであーしはギリギリ歯ぎしりをしながらも、持っていた装備を山の上にポイ。二人もそれに習う。
「これどーすんの? ウチらから取り上げて、一体どこ持ってく系?
これ使えるのって、本人だけなのに……超さげぽよじゃん」
「ちゃんと返して貰えんだろなオイw もしパクられたら、オレマジでエンドるぞw」
「大丈夫だよ、いったん預けとくだけだって。
ほら、飛行機乗ったりする時に、武器持ってたらヤバいだろ? そういうのだって」
「それなw りょ」(了解です)
いや、ウチらって“正義の味方”じゃん――――
なのに何で、持ってちゃ駄目なの? あーし信用されてないって事?
そう思ったけど、口には出さなかった。なんかそれを言うのが、「こわたん」だったのかもしれない。
そして、またその翌日の朝方。
あーし達の野営地に、沢山のジープがやってくる音が響いた時、昨日言ってた事が甘かったのを、痛感させられる。
「おい、
「え、やばくね?」
音に驚き、身支度も整えないままで、テントから出てくるヒーロー達。
ウチらが目にしたのは、手に近未来的なデザインのライフルを抱えた、インキャデスの戦闘員たち。いつもあーしが剣とかパンチとかでやっつけている、一山いくらの兵士達だった。
けど……今のウチらに抗う術なんて無い。武装はぜんぶ取り上げられてる。
「■■■ッ! ▲▲▲ッ!」
「◆◆◆ッ!!」
アイツらが何か喚き散らしてる。こちらをニヤニヤした顔で見渡してるのが分かる。武器を手にしながら。
こんなの、いつもなら何てこと無いのに……。あーし一人でも、よゆーで蹴散らせるのに。
でも駄目。今のあーしはパリピイエローじゃなく、ただの
「ちょ……何すんのお前!? やめろし!」
突然、ニヤニヤしながら寄って来た兵士に、腕を掴まれる。あーしは必死に振りほどこうと暴れる。でもワケわかんない言葉で「■■■ッ!」と言われ、眉間にライフルの銃口を突き付けられてしまい、
あーし無力系女子。マジこれパンピーじゃん。*12
「■■■ッ♪ ▲▲▲~ッ♪」
ブレスレットを取られた。
ヤツはさも機嫌良さそうに、あーしから盗った
その後ろ姿を、あーしは見ている事しか出来ない。こうして睨み付けるコトしか。
「動くなジュリ。……アイツら怒らせたら、何されるか分からん」
「いいじゃん、くれてやれしw
また日本帰ったら、オレ買ってやるし! エモいの選んでやっしw」
「
「「「ウェーイ♪」」」ハイタッチ
怒りでどうにかなりそうだったけど、いつもの二人に笑顔を向けられ、正気に戻る。
タカは彼女持ちだし、リョウは馬鹿なのに懲りずにアピールしてる鳥頭だけど、優しい。
もうコイツらの顔見ただけで、超AS*13。
あのインキャ兵の汚らわしい手の感触も、今は思い出さずにいられる。
けれど……何故コイツらがここに来たのか?
なんでウチらに、銃を突き付けてんのか?
なんでウチら、
もう何一つ、理解出来ずにいる。
さっきタカが言った「何をされるか分からん」という言葉は、あーしが
そしてあーし達、これからどうなるの? リュウが言ったみたく、ちゃんと日本に帰れるの?
なんで
もう今のあーし、分からない事だらけ――――わけワカランティだった。
◆ ◆ ◆
その後、ウチら【第21連隊戦闘団】*14は、一見して民間機や軍用機とは違う“インキャ帝国製の軍艦”に無理やり乗せられた。
列を組み、銃を持ったインキャ兵に指示されるがまま、時に銃底で殴られたりしながら。まるで賢い犬に追い回される豚や羊のように、ゾロゾロと船に乗り込んでいった。
そして、波を物ともしないような大きな軍艦で、長い長い海路を運ばれて行った。
おっきな船といっても、ウチらに割り当てられた部屋なんて、もうマジ狭い狭い。
あーしの部屋とは比べ物にならない位にちっちゃな部屋には、モロ天井に届く「これ何段ベッドよ?」みたいな寝床がズラッと並んでて、そこにウチらはコンビニの商品みたく陳列、もとい押し込められてる状況。
足の踏み場が無い、みたいな言葉はよくあるけど……、もう身体を
ペットショップに並んでる動物達だって、これよかはよっぽど人道的な扱いを受けてる。あーしは今、穴すら空いてない箱にギュウギュウ詰めにされた、実験用マウスの心境。
そんなアリエンティな場所に3日ほどリアル缶詰だったから、当然汗や排泄物の臭いが充満してクサい。しかもドアには鍵が掛けられてて、外に綺麗な空気を吸いに出ることも出来なかった。
この超が付くらいの不衛生、そして毛布や防寒具すら満足にないこの環境で、もう何人もの連中が体調を崩したようだった。
ウチら曲がりなりにもヒーローなのに、マジ情けなくない? いままで頑張って平和の為に戦ってたじゃん。もう鬼
リョウがおどけて言う「どこのパーティ連れてく系? ハロウィンまだ先だしw」という言葉が船倉に響く。
マジ空気読めし、って感じだけど、今のウチらには、このバイブスが必要なんだ。
なんてったって、あーし達は【パリピ戦隊陽キャナンジャー】
そこいらにいる、強いだけのヒーロー達とは違う。正に世界を陽気に照らす、まじ最&高なヒーロー達なんだから。
例えどんな状況であっても、とりまノープロって感じ。おけまる!
「なにコレ……!? 寒ッ!!!!」
やがて、ようやく船が止まり、ウチらがまた豚とかみたく、ゾロゾロ外に出された時、あーしの口を突いたのは、その一言だった。
顎はガクガク震え、刺すような冷気で身体中が痛い。どれだけギュッと自分の身体を抱きしめ、身体を丸めても寒さから逃げられない。
自分が吐いている白い息によって、もう目の前すら見えない状況。
「オイ、これマ? オレらが居たのって南国だったし、今モロ半袖だぜw」
「なんだ此処は!?
リョウの苦笑する声色、タカの緊迫した声が、船の甲板に響く。
だって、今ウチらの眼前にあるのは“雪景色”。それも日本で見るような、風情のあるシンシンと降るようなヤツじゃなく、
身体を強く打ち付ける風、そこに雪の
「痛っつ!? ……マジかよコレ!?」
タカの悲鳴。そして驚愕の目。
彼の手の平の皮膚が、
赤い肉が露出し、血と何かの体液が、痛々しく滲んでるのが分かる。
あーしは即座に駆け寄り、服なんざ知るかとばかりにシャツのお腹部分を裂き、手に巻きつけてやる。
「張り付きやがったッ……! 柵の手すりを掴んでたら、冷気で!
皮膚を全部もってかれた!! お前らも気を付けろ!!」
「ジュリ! ぜったい金属とか触んなし!
もし身に着けてたら捨てろし!」
「り……りょ!!」
リョウと二人がかりで、手当てをしてやる。
その間も、男達はあーしの事ばかり心配する。あーしの安全ばかり注意する。
いつもこうだ。タカなんて自分が怪我してるのに、リョウなんていつものチャラい口調を捨ててまで。
何かあった時や、仲間がピンチに陥った時、二人は自分のことなんかお構い無しに、あーしとハルの事ばっかになる。最優先で守ってくれようとする。
いつも、何度コイツらの背中に守られてきた事か。マジ両手の指少なすぎ。これじゃ数えられんくね?
「おいコレ着ろし!
お前Tシャツ破いちまいやがって、この先
「ジュリ、僕の上着を。元はと言えば僕のせいなんだ。受け取ってくれ」
「ちょま! 二人とも脱ぐなし! 半裸やめろし!
あーし全然おけまる!」
なんかヘソ出しルックになったし、ぶっちゃけ泣きそうなくらい寒くて
パリピグリーンであるリョウは、隊の戦力の要だし、パリピレッドであるタカは、ハルの大事なカレピッピ。あーしのせいで風邪引いたりなんかさせられんし。まじアリエンティだし。
「おい見ろよ、町だ。
でもとても港町なんて、良いもんじゃない。
どれも木造だし、寂れに寂れてる……」
「何だよアイツらw インキャデスばっかじゃねーかw
人ひとり居ねぇって事は、ここって
やっべw インキャ帝国に 拉 致 ら れ た www」
極寒。
雪や寒さどころじゃなく、顔の皮膚や眉毛まで凍るような。
きっといま涙を流せば、それは10秒としない内に凍り付き、ほっぺに氷の筋を作るだろう。
見たことも無い国。
見たことも無い光景。
そして、こんなにも
これまで経験した事のない絶望が、あーしの心に押し寄せる――――
(つづくし!)
文章量が大きくなるので、今回も二部作です。
もしかしたら……もっと増えるかもしれません。ご注意下さい。