【募】こんな小説を書けこの野郎【リクエスト】 作:hasegawa&friends
先日
なんでも仰って下さいませご主人さま♥ 貴方のhasegawaです♥(奴隷契約)
という事で、今回のお題は【ホラー】であります!
ビビりの私にとっては、ちょうど良い罰となっておりますナ♪ もう胃腸がボッコボコだZE☆
それでは、面白い小説になぁ~れ♪ 萌 え 萌 え き ゅ ん ッ !!!!(迫真)
※観覧注意!
かなり“胸糞”が入ってるので、苦手な方はご注意下さい! 無理して読まずとも良いノダ!
【ジブリ怪談劇場】となりのトトロ ~子供だけの夜中に訪れる不気味な出会い~ (ケツアゴさま原案)
“焼夷弾”って知ってるよね? 空襲の時に、飛行機からバラ撒かれるヤツ。
爆弾みたいに物を壊すんじゃなくて、建物とかに火を着けて、焼き払うための兵器。
わたし達は普通に学校で習うし、耳になじんでるから何とも思わないケド……。
でもそんな怖い物を、日本の端から端まで、いっぱい落とされてたって言うんだから、凄いよね?*1
昭和20年のある日、空襲があったの。
例え話なんかじゃなく、本当にお空を埋め尽くすくらい、沢山のB29がやって来て、町をあっという間に火の海に変えちゃった。
空襲をやったアメリカ軍は、通りすがりにポイッと焼夷弾を落としてくんじゃなくて、わざわざ円を書くみたいにして、町をグルッと一周したの。
炎で取り囲んで、人々が町の外へ逃げられなくするために。
きっと少しでも多く、たくさん殺したかったんだろうね。そこにいるのは兵隊さんじゃなく、ただの民間人なのにさ。
防空頭巾を被った人々が、空から降ってくる焼夷弾と炎の中を、必死で逃げ惑う。
子供の手をひいて走るお母さんや、人込みを押しのけて逃げるおじさんや、老人を背負って防空壕に向かう人とか。みんな必死に走った。
でもそんな中、ひとり逃げ遅れちゃった人がいたの。
辺りには空襲警報が鳴り響き、誰もが悲鳴をあげて逃げ惑ってるのに、その男の人は動くことが出来なかった。
崩れ落ちてきた家の瓦礫に、腰から下を圧し潰されるみたいに、挟まれちゃったのね。
「助けてくれぇぇーーッ!!」
そう男の人は、必死に叫んだ。
大怪我をして血まみれだったけど、物凄い痛みや、意識が飛んじゃいそうになるのも我慢して、喉が裂けちゃうくらいの大声でね。
近所に住んでる人達が、この場に集まって来てくれた。
男の人を助けようって、みんなで一生懸命、瓦礫をどかそうとしてくれた。
小さな町だし、みんな顔見知りだったから、困った時はお互い様だっていう意識が根付いてる。だから当たり前みたいに、助けに来てくれたのよ。
けれど……この瓦礫はすごく重くて、とてもどかす事は出来なかった。
棒を差し込んでテコを使ったり、何人かで持ち上げようとしたけど、沢山積みあがった瓦礫はビクともしなかった。
そうしてる間にも、辺りはどんどん炎に包まれてく。周囲の家からはメラメラと火が上がってて、ついに男の人にのしかかってる瓦礫にまで、火が着いちゃったの。
みんな手を傷だらけにして頑張ったけど、やがてこの場に煙が充満し始めた頃、もうどうにもならないって悟った。
みんないったん瓦礫の傍から離れて、ボソボソと顔を突き合わせて、小声で相談を始めたの。
無理だ、助からない、置いていくしかない。
いま空は赤く染まってて、いつまた焼夷弾が降ってくるとも知れない。早く逃げなきゃ自分達まで死んじゃう。
だからもう仕方ないって、辛そうな顔でウンウンと頷き合った。
「 おいお前らッ!! 俺を見捨てる気かッッ!!!! 」
でもその時、瓦礫の方から声がしたの。
「仲間じゃなかったのかッ!? 信じていたのにッ!! 自分だけ助かればいいのかッ!!」
「ならお前らッ……! 今から俺が出す声を、一生忘れるなよッ!!」
男の人の身体が、だんだん火に包まれていく。見えなくなってく。
それでも恐ろしい顔で、力一杯みんなを睨みながら。
「――――ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッ!!!!」
……
…………
……………………
ん、怪談話じゃないって? 霊とかオバケが出てきてないって?
あはは、ごめんごめん! わたしそーゆーのって、あんまり知らなくてさ。だから思い出したままに喋っちゃった♪
うん、これ実際にあった事だよ。わたしのお爺ちゃんから聞いた話だもん。
いま1958年だから、ほんの十年くらい前に、
というかミチ子のおばあちゃんも、その近所の人たちも、みんな知ってる話かも。だって実際にその場にいて、あの男の人の声を聞いてたんだから。
今も憶えてるんじゃない? だってその時、
通学路の途中にさ、畑にもなってなくて、家も立ってない空地があるよね。
ポツンと石だけが置いてあって、それイレイヒ? ってゆーのらしいんだけど……そこが男の人が焼け死んだ場所なんだってさ。
ここの大人達はみんな、そこには妙に近付かないの。
まぁわたし達子供は、戦争が終わってから生まれたんだし、そんなの知らなーいって感じで、遊んだりしちゃってるけどね。
空襲で死んじゃったのは、別にその男の人だけじゃないし。これは沢山あった悲しい出来事の中の、ほんのひとつなんだよ。
まぁわたしは、お爺ちゃんに「ちゃんとお天道様が昇るまでは、そこに近付くな」って言い付けられてるけど。
その空襲があったのって、日の出からすぐ位の早朝だったらしいから、きっとそう言ってるんじゃないかなぁ。
◆ ◆ ◆
その日、サツキはずっと浮かない顔をしていた。
小学校から帰り、ご飯を食べ、こうして家族三人でお風呂に入っていても……、ふとした瞬間にあの話を思い出してしまい、身体の内側が寒くなる心地だった。
ちょうど今は夏で、ここは何も無いような農村、そして自分達は小学生。
いくらこういった怪談話が、ごく普通の“遊び”の範疇だとしても、あまり気分の良い物では無い。
こうして夜も更け、さらに言えば今家の外では、台風を思わせるほどの強い風がビュービューと吹き荒れているのだから、なおさら不気味だった。
「おとうさぁーん! 家がこわれちゃうよぉー? ここってボロだもぉーん!」
「あはは。引っ越して来たばかりで壊れちゃうのは、すごく困るなぁ」
浴槽に浸かっている妹のメイと、父のタツオが、のんびりした顔で笑い合う。
いま身体をゴシゴシと洗っているサツキも、時折キョロキョロと視線を動かし、外からの物音を気にしているようだった。
「 うひぃっ!!?? 」
「 わぁっ!! 」
突然、表からバババババ!! と大きな物音がした。
強風にあおられ、ボロボロのトタン屋根が剥がれそうな程に揺れ、得も知れぬ不気味な音を鳴らしているのだ。
その他にも、井戸の傍に置いてあるバケツが、ガランガラーンと転がっていく甲高い音や、誰かが窓を破ろうとしているかのようなガガガガという音、そしてこの家そのものが強風でキィキィ軋んでいる音が聞こえてくる。
たったひとつっきりの裸電球が頼りなく照らす、薄暗いお風呂場で、三人は思わずギョッと息を呑んだ。
サツキはその心細さを打ち消すかのように、ソソクサと身体の泡を流して浴槽へ。
暫しの間、家族三人寄り添うみたいにして、一緒に五右衛門風呂の湯に浸かる。
もう最悪だ、と思った。サツキはちょっと泣きそうな気持ちだ。
今日学校であんな話を聞いたばかりだというのに、まだ住み慣れないおばけ屋敷めいた家で、嵐に見舞われちゃうなんて。
きっと今日は、怖くて寝付けないに違いない。夜中トイレにも行けないかもしれない。寝る前に水分を摂るのはやめとこう。そうサツキは心の中で誓う。
「――――わっはっはっは! わーーっはっはっは!!」
けれど、突然お風呂場に響き渡った、お父さんの大きな笑い声に、子供達はキョトンと目をまん丸にする。
「二人とも笑ってごらん? おっかないのなんて、飛んでっちゃうから。
わっはっはっはっは!!!!」
うっしっし♪ と言わんばかりの顔で、タツオ父さんが大きく胸を張る。
俺は強いんだぞ、嵐なんて怖くないぞ。そう示すみたいにガハハと笑ってみせた。
「め、メイこわくないもんっ! へーきだもんっ!」
私は泣き虫なんかじゃない、強い子なんだ。
そうメイが子供心に反論するけど、お父さんは気にせず笑い続ける。
さっきまでの心細さを吹き飛ばす、とても愉快で頼もしい姿に、サツキは自分も「あっはっは!」と加わる。
迷うことなく、即座に追従してみせた。これが我が家の
「わっはっは! わーーっはっは!」
「メイこわくないもん! こわくないったら!」
「うおーーっ! ドンドコドンドコ! あーーっはっはっは!!!!」
意地を張るメイの脇腹を「うりゃー♪」とくすぐり倒したり、ゴリラみたいにかっこよく胸を打ち鳴らしたり、バッシャーンと湯船を大洪水してみたり。
突然火が着いたように、親子三人がお風呂場で大はしゃぎ。さっきまでとは打って変わって、きゃっきゃと楽し気な声がお風呂場に響く。
それは奇しくも、サツキの心にあったモヤモヤした気持ちを一瞬で吹き飛ばし、綺麗さっぱり忘れさせてしまった。
怖さや心細さなんて、こうして笑い飛ばしちゃえばいい――――
人から見たら、バカみたいかもしれないけれど……きっとこれはすごく大事な事だと、サツキは学ぶのだった。
◆ ◆ ◆
その後、多くの出会いと出来事があった。
この農村に引っ越して来る前には、まったく予想だにしなかった事が、たくさんサツキを待ち受けていたのだ。
学校の友たちや、カンタおばあちゃんを始めとする人達との、あたたかな交流。
メイが“トトロ”と呼ぶ、不思議な生き物との出会い。
庭に植えたどんぐりが、天を突くほどに大きな木となるという、「夢だけど夢じゃなかった」出来事。
そのどれもが、都会っ子であったサツキには新鮮で、心が躍るような毎日。
胸を張って楽しいと、自分は幸せだと言い切れる、そんな掛け替えのない日々だったように思う。
『メイのばか! もう知らないっ!!』
けれどそんな折り、ある事件が起こった。
療養中である母親が体調を崩した事により、予定していた一時退院が取り消しになってしまったのをキッカケとして、サツキとメイの間でほんの些細なケンカが起きてしまったのだ。
勝手にして。ワガママを言うメイなんて知らない。
そう冷たく突き放したのを最後に、メイは姿を消してしまった。
まだ4才の子供だというのに、一人っきりでどこかへ行ってしまったのだった。
それに気付いた村人たちは、総出で捜索にあたった。
男衆を中心にして森へ入ったり、子供の物と思われるサンダルが見つかったという沼の中を漁ったりもした。
サツキも懸命に走った。額を汗まみれにしながら、それこそ村中を駆け周った。
だがどれだけ探そうとも、一向にメイは見つからず、ただただ時間だけが過ぎていく。
恐らくは、七国山にある病院へと向かったんだろう。
メイはお母さんの身を案じ、ひとりでそこへ向かおうとしたのだろう。
だがサツキが通りすがりに出会った、七国山の方から来たという人達が言う所によれば、そのような女の子の姿は見なかったという。
恐らく幼いあの子は、まったく見当違いの方向へ行き、どこかで迷子になっているのだと思われた。
やがて夕暮れとなり、美しいオレンジ色の光が辺りを包んだ。
けれどサツキの胸にあるのは焦燥感、そして耐え難いほどの
メイのバカ、もう知らない――――そう自分が突き放したから、あの子はどこかへ行ってしまった。
もう日も暮れる。暗くなったら全てがお終いだ。ここは山々に囲まれた、野生動物が当たり前のように出没する農村なんだから。
その焦りと悲しみは、だんだん“絶望”へと変わっていく。
それに必死で抗うように、もう藁にも縋るような気持ちで、サツキは一転して踵を返し、あの不思議な生き物がいる森の方角へと走った。
◆ ◆ ◆
「……」
それと同時刻。ひとりシュンとした顔で、お地蔵さまの所で佇むメイの姿があった。
道しるべになるかと思い、ふと見かけた線路を辿って歩いたは良いが、気が付けばまったく見覚えのない場所まで来てしまい、途方に暮れてしまっていた。
ひとりぼっちの心細さ、夕暮れの闇、お姉ちゃんの怒った声……。
その全てを誤魔化すようにして、ギュッと胸にあるトウモロコシを抱える。お母さんに会うという決意を確かめる。
けれど、足りない。ぜんぜん不安な気持ちは消えてくれない。
泣きそうになるのを堪えながら、メイはただその場に座り続ける。お供え物も、お祈りの仕方もしらないけれど、偶然線路の脇に見つけたお地蔵さまに縋るようにして。
石でも神様でも何でも良いから、誰かの傍にいたかった。ひとりっきりは嫌だという気持ちが、メイをその場に留まらせた。
「あっ……そうだ!」
ふいにメイが、しょんぼりと俯いていた顔を、ガバッと上げる。
あの嵐の夜、三人で一緒にお風呂に入っていた時、「笑えばおっかないのは消える」とお父さんが教えてくれた事を、思い出したのだ。
「わっはっはっは!! わーーっはっはっは!!!!」
メイは思いっきり笑う。お腹がぷくっと膨らむくらい息を吸い込み、力いっぱい。
悲しみを打ち消す為、じわりと涙が滲んでくるのを我慢する為。
もう何も考えないで、ひたすら笑い続けた。あの時お父さんが言ってくれた通りに。
「あーーっはっはっは! あーーーっはっはっは!
うっ……ぐすっ! あ、あーっはっはっは! あ゛ぁーーーん!!!!」
メイを見つけて。ここだよお姉ちゃん。ここにいるよ。
ワガママ言ってごめんなさい。もうしません。いい子になるから。
そうお姉ちゃんに心の中で謝りながら、ヨタヨタと上を向いて歩き、たくさん笑い続けた。
ここがどこなのも、分からず。
涙で前が見えない事も、気にせず。
自分が何の上に立っているのかも、知らず。
そして、頑張って笑うのに夢中だったから、なにか大事な音を聞き逃している事にも、気付かずに。
◆ ◆ ◆
「トトロ! メイが迷子になっちゃったのっ!
おねがい! メイを探して!」
祈るような気持ちで、トトロの住処へと続く道を、駆け抜けた。
その願いは通じ、サツキはトトロのもとへと通され、こうして助力を乞うことが出来た。
「探したけれど、見つからないの! きっとあの子、今ごろ泣いてるわっ!
あたしがあんな事いったから! あたしのせいでメイはっ!
もうどうしたらいいか分からないのっ……!」
自身のお腹の上、顔を覆って泣いている女の子。悲痛な声が住処に響く。
パシパシと寝ぼけ眼だったトトロは、それに聞き入っているかのように、じっとしていた。けれど暫くしたら、サツキを気遣うようにそっと手を伸ばし、優しくこちらへ引き寄せてやった。
口を大きく広げ、「ニッカーッ!」と太陽のように笑って。
それは奇しくも、あの時お父さんが言っていた通りの所作。その笑みで、悲しい気持ちを全部吹き飛ばしてやるとばかりに。
「うおあぁぁぁ~~~~っっ!!!!」
サツキを優しく抱きしめたまま、トトロがピョイーンと飛び上がる。
その大きな身体からは、想像出来ないようなジャンプ力で、天井を抜けて高く高く上がっていく。
そしてすぐ、この町で一番高い木の頂上に、ストッと立って見せた。
「あっ……! アレってあの時の!」
トトロが先ほどよりも大きな雄たけびを上げると、すぐ地平線の向こうから、ネコバスが元気よく走ってくるのが見えた。
その沢山ある足で、山や森を縦横無尽に駆け抜けて、あっという間にサツキ達のいるこの場に来てしまう。
彼女は乗った事がないけれど、きっと飛行機にだって負けないくらい、凄いと思った。
「んにゃごぉ~ぅ!」
サツキのすぐ目の前に乗りつけた(?)ネコバスに、ぐにょーんと人ひとり分くらいの穴が空く。
本物のバスでいえば、ちょうど入口の扉が開くみたいにして。
あまりの荒唐無稽な出来事に、彼女は少しの間キョトンとしてしまうが、となりに立つトトロが優しく背中を押してくれた事によって、ハッと意識を戻す。
「お願いネコバスさん、メイの所につれてって!」
そう告げて、中へ飛び込む。
この状況とか、不思議な体験をしてるとか、色々と思う事はあっても、今はこの人達(?)を信じるしかないと、迷いなくネコバスへ乗り込んだ。
その場で見守るトトロが、またこの上ない「ニッコォー!」という笑みを見せてくれる。
サツキも笑顔で「ありがとう」と返し、とりあえずといったように、お行儀よく車内(?)の椅子に腰を下ろした。
それを確認したネコバスの、ちょうど頭の上にある“行先の表示”が、パタパタと変わっていく。
トトロが愛らしく手をフリフリして見送る中、やがてちゃんと目的地を示し終えたネコバスは、再び「にゃごぉ~♪」と声を上げる。そして元気に駆け出して行った。
サツキをメイのいる所へ、連れていく為に。
【塚森】
↓
【長沢】
↓
【三ッ塚】
↓
【墓道】
↓
【大社】
↓
【牛沼】
↓
↓
↓
【地獄】
◆スペシャルサンクス◆
ケツアゴさま♪
・PS 登場人物は全て、幸せになりました(震え声)