【募】こんな小説を書けこの野郎【リクエスト】   作:hasegawa&friends

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 ――――禊企画その2! 下ネタ注意ですッ!!

 今回のお題はこちら↓



 ◆ ◆ ◆



 ~私の活動報告「書くべきテーマが見つからない」という雑記に頂いたコメントより~


 性癖です……己の性癖に耳を傾けるのです……。

 例えば、お胸が大きな女の人が好きだ! とか。
 例えば、巨乳のお姉さまの活躍が見たい! とか。
 例えば、( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい!とか。

 とにかくそういう「この小説は誰に需要がある? それは私だ!」とばかりに、己の好きなモノつまりは性癖を突き詰めるのです……。自分書きながらハアハアして、読み返してハアハアして、そして公開してハアハアするのです……。
 誰得? 俺得! みんな得!



※映画【羊たちの沈黙】二次小説。





羊たちも目逸らし  (甲乙さまご提案)

 

 

 

 

『これまで沢山の捜査官が来たが、君のように美しい人は初めてだよ』

 

 FBIアカデミーに在籍する実習生、クラリス・スターリング。

 彼女がボルティモアにある精神病院を訪れた時、所長のチルトンに最初にかけられた言葉が、コレだ。

 彼は珍し気に、嫌悪感を抱かせるいやらしい目付きで、こちらを舐めまわすように見てたように思う。

 

 いくらFBIの冠があるとはいえ、若輩者の女性という事で、明らかに侮られている様子。

 加えてクラリスは、青い瞳と高い鼻が印象的な、黒髪の美しい女性なのだ。

 少なくとも、チルトンがまるでイタリア人男性の如く、軽薄な口調で「良かったらこの後食事でも?」と誘った位には。

 まぁ歳の離れた中年男性の軽口など、意に介すクラリスでは無いけれど。

 お偉いさんのあしらい方など、手慣れたモノだった。

 

『学があるのは喜ばしい。

 才女であるのなら、“ルール”も一度で覚えられるだろう?』

 

 彼に案内されて、所内の廊下を歩きながら、規則について説明を受けた。

 今日の目的である“とある人物”が、現在収監されているという場所……。そこでの立ち振る舞い方や、心構えについてだ。

 

 

・囚人との面会時は、仕切りのガラスに手を触れてはならない。

・常に囚人とは距離を保ち、決して近付いてはならない。

・書類などを渡す時は、必ず檻にある食事の差し入れ口から。

・渡して良いのは、柔らかい紙のみ。ペンやえんぴつに加え、ホチキスやクリップなどの金属類は、絶対にNG。

・たとえどのような物であろうと、囚人からは何も受け取ってはならない。

 

 etc.

 

 

 それは門外漢であるクラリスにとって、過剰なまでの警戒に思える。非常に厳しい物だ。

 だが彼らがそれほどまでするのには、ちゃんと理由がある。

 

 彼女に此度の任務を言い渡した、クロフォード主任捜査官いわく――――『極めて危険な男。一見正常に見えても、まごう事なき異常者』

 加えて『任務以外の個人的な話は、一切するな。ヤツをまともな人間だとは思わない事だ』とも添えられていた。

 

 先ほど案内を受けたチルトン所長でさえも――――『ヤツは怪物だ』と評した。

 特異な研究対象として、自分達も観察してはいるが、彼は知能が高すぎて、標準的なテストが全く通用しないのだという。

 ならびに我々のことを毛嫌いし、見下しているフシがあるので、研究や聞き取りにも極めて非協力的との事。

 

 

 実際、これからクラリスが面会する人物は、過去にここで事件を起こしているらしい。

 以前、胸の痛みを訴えたので医務室へと運んだ時、心電図を取ろうとしたナースが拘束を解いた途端、突然その顔に()()()()()

 医師達の懸命な治療により、その女性は千切れた顎を縫い合わせてもらった。見るに堪えない凄惨な状態だったが、なんとか片方の目だけは助ける事が出来たそうな。

 

 彼は事件当時、噛みちぎった彼女の舌を食ったそうだが、特に興奮も錯乱もしていない状態だったという。

 ヤツの脈拍は、決して85以上いかない。たとえどのような行為であっても、全く平常心を失うこと無く、平然とした様子で行うのだ。

 

 

 元は著名な精神科医であり、猟奇殺人犯――――

 彼の名は【ハンニバル・レクター】

 

 

 殺した人間の臓器を食うというその異常性から、人食いハンニバルの名で恐れられる男。

 そして今日、クラリスが“とある殺人事件”解明の為に、こうして助言を仰ぎに来た人物であった。

 

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

「――――ふむ。君はなかなか利口だな、スターリング捜査官」

 

 見渡す限りレンガ作りの廊下を抜けて、クラリスが辿り着いた先に、レクターがいた。

 まるで彼女が来るのを待っていたかのように、檻の中で直立不動の姿勢。

 どこか威圧感を感じさせる無機質な表情ながら、柔らかい声で開口一番に「おはよう」と迎えてくれた。

 

「さぁ、お座り。いつまでも立ち話はなんだろう?」

 

 すでにクラリスは自分の所属と氏名を告げ、ほんの数分ばかり、彼と会話していた。

 そして驚くべき事に、どうやらレクター博士は、彼女に興味を示しているのが見て取れるのだ。

 

 彼女はまだ年若い実習生であり、恐らくこのような場所に来るのも、自分のような異常者と接するのも初めてだろうに。それでも友好的な姿勢と、捜査官としての毅然とした態度を崩さずにいる。

 丁寧な口調のレクターが、ときおり意図的に口走る、少し下品で挑発的な言葉に対しても、しっかり彼女なりに受け答えをしている。こちらに誠実さと正直さを示し続けている。

 

 きっと、それを「好ましい」と感じたのだろう。レクター博士は上機嫌に見えた。

 この施設にいる有象無象共とは違い、いま目の前にいる彼女を“会話をするに値する相手”として認めたのだ。

 

 クラリスは安堵の気持ちを抱きながら、勧められるままに一歩後ずさり、廊下に用意されている椅子に腰かけた。分厚いガラス越しではあるが、レクター博士と向かい合う姿勢となる。

 彼は常人には理解の及ばない異常者であり、また非常に気難しい人物とも聞いていたので、下手をすれば門前払いもあるだろうと覚悟していた。

 ゆえに、こうして会話が出来る状況にもっていけた事は、彼女にとって大きな“成功”と言える。

 

 少しこちらの容姿を一瞥し、通気口からほのかに流れて来る匂いを嗅ぎ取っただけで、こちらの出生や人柄、これまでの人生で胸に抱えてきた気持ち、さらには軽くふった香水の銘柄まで当ててみせるという、レクター博士の脅威のプロファイリング能力には、心底恐れおののいたが……。それでも今は喜びの方が大きい。

 この得も知れぬカリスマ性を纏う人物に、曲がりなりにも認められたという事だし、その凄まじい洞察力だって、きっと事件解明に大いに役立つことだろう。

 

 まだ研修生の身分ではあるが、子供の使いではない。

 自分が任され、ここへ来たことは、決して間違いでは無かった。

 そうクラリスは確信する。

 

「君は若いが、よくやっているよ。

 礼儀正しいし、こちらの挑発や試すような言葉にも、嫌がらず応じてくれた。

 だからこそ、君に協力してやりたい気持ちになった」

 

 元精神科医、という経歴がそうさせるのだろうか?

 レクターは時に失礼な事を、そして時にちぐはぐな受け答えをする。会話のキャッチボールではなく、自分の言いたい事を一方的に突き付けるような物言いもだ。

 それはきっと、彼なりにクラリスを見定める為なのだろう。相手の反応を楽しみつつも、その天才的な頭脳を以って、瞬く間に丸裸にしてしまう。

 その人も考えも、人柄も、腹に抱えている思惑すらもだ。

 

 きっとこのような会話、ストレスも大きかっただろうに。それでも自分の任務を果たそうと、辛抱強く耐えていたクラリスへの()()()()なのだろう。

 年長者が抱く、目下の者への余裕が感じられる。

 

「だが……、このくだらん書類は、是非とも引っ込めて欲しいねぇ。

 こんな単純な質問で、私を分析できると思っているのかね? 浅はかな……」

 

 しかし、クラリスが用意してきた書類をナナメ読みした途端、レクターは一転。不快感を示す。

 見せてみろ、その方が手っ取り早いとばかりに、彼に促されるままに渡してしまったのだが、どうやら悪手だったようだ。

 

 この書類は「レクターとの面会で何を訊ねるか。どの件について意見を求めるか」という、クロフォード主任からの指示が記載されている物だったのだが……、意見を仰ぐどころか酷く落胆させただけ。

 天才たる彼にとって、それは()()()()()()でしか無かった。応じる価値が見い出せない程に。

 

「残念だが、答えたくない。

 もう帰ったらどうかね? ここに居ても、何も得る物は無いぞ。

 君にも、私にもだ」

 

「そ……そんなっ!?」

 

 クラリスは慌てて腰を上げ、縋り付くように言い募る。

 いまカンザスシティで起きている連続猟奇殺人を解決する為には、なんとしてもこの男の助力が必要だ。

 蛇の道は蛇。同じ猟奇殺人犯である彼のアドバイスは、行き詰まっていたこの事件の解明に、きっと光明をもたらすだろう。譲るワケにはいかない。

 

 高いバッグの割には、靴がダサイんだよ! なんだその安物は! どうせバージニアでの怠惰な青春に嫌気が差して、一念発起して地元を飛び出したんだろう!? 逃げ出すためにMBIに入ったんだろうが! この尻軽のアバズレ女め!

 そんなレクター博士の辛辣(でもメッチャ当たってる。ビックリ)なプロファイリングという名の罵詈雑言に歯を食いしばりつつも、クラリスは必死に懇願。

 

 ここで帰るワケにはいかない。遺族や被害者を救う為にも。若いけど私はMBIなんだ。

 だからどうか、知恵を貸して下さいと。そう頼み込む。

 

「諦めの悪い子だ。……だが君のような娘さんに、そのような顔をさせる趣味は無い。

 気は進まないが、協力しようじゃないか」

 

「ほっ、本当に!?!?」

 

 クラリスはハッと息を呑み、目を輝かせて顔を上げる。

 もう色々言われ過ぎて、お腹がキリキリ痛いけれど、私のストマックもこれで報われると。

 

「――――だが条件がある。()()()()()()。君も情報を教えろ」

 

 突然の提案に、クラリスはキョトン。

 対してレクター博士の目は、まさに真剣そのもの。

 

「個人情報でいい。他の誰でも無く、君自身のな。

 何かを得たいのなら差し出せ。代償の法則だ。

 さぁ、YESかNOか?」

 

「……っ!」

 

 こんな小娘の個人情報などに、一体なんの価値が?

 クラリスは首を傾げるが、目の前の男が放つ得も知れぬ威圧感に、これが冗談の類ではない事を悟る。

 

「どうするクラリス? 迷っている時間があるのか?

 今この時も、犯人は次の獲物を探し、闇夜を彷徨っているぞ」

 

「……ええ、分かったわ」

 

 それで協力を取り付けられるのなら、任務を果たせるのなら、願っても無いことだ。

 たとえ眼前の男の思惑が読めずとも、得も知れぬ不気味さを持つ猟奇殺人犯だとしても、構う物か。

 彼の言う通り、迷っている時間は無いし、代償を差し出せと言うのならそうしよう。

 クラリスはしっかりと前を向き、そしてコクリと頷いて見せた。「さぁ何でもどうぞ」と。

 

 

「では遠慮なく。――――子供の頃の()()の思い出は?」

 

 

 レクターが“決して逃がさぬ”という意思を込め、ハッキリした口調で問う。

 彼女の心に土足で踏み込み、トラウマを切開するために――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「妹物のAVを借りたら、()()()()()()()()()()()()()()()? まぁブチギレですよ~」

 

「は?」

 

 しかし返ってきた言葉は、なんか思ってたのと違った。

 

「バカ野郎この野郎オメー!

 私の妹は、ヘソピアスなんかしねーんだよ! 馬鹿にしてんのかこんにゃろー!」

 

「クラリス?」

 

 彼女が真顔で、よく分からない事を言う。

 さっきまで健気なほどに、毅然とした態度を貫いていたのに、もうその面影はない。別人みたいな様子だ。

 

「あとね? 純粋に“顔”だけで選んだら、それニューハーフ物だった事があってね?

 なんか図太いのよぉ~声が。びっくりするくらい、喘ぎ声が低いのよぉー」

 

「……っ!?」

 

「再生したら、ダイジェスト映像が流れて、その後インタビューがあったんだけどぉ……。

 それの第一声がね? 『いやぁ~、ちんこ取りたいっすよ~』って。

 モロッコあたりで手術したーい、お金ほしーっていう、オカマちゃんの切実な声だったのね?

 私それ見た瞬間、夜中なのにドォラァァァーーッ!! って叫びながら停止ボタン押したわ。

 その日はもう――――悔しくて眠れなかった」

 

 ポケーっと呆け、明後日の方に視線を彷徨わせながら、過去の失敗談(?)を語るクラリス。

 正気ではない。()()()()()()()()()()()()()()()()、ほわほわした口調でよく分からない事を喋っている。

 

 これは確かにホラー映画ではあるが、別にエクソシストでも呪怨でもない。サスペンスホラーのハズだ。

 いったいクラリスは、どうしてしまったのだろう? さっきまでのストレスで、頭が変になってしまったか? レクター博士は、らしくもなく目をまん丸にしながらも、その優秀な頭脳をもって一生懸命に分析する。だが答えは出ない。

 

「……そのDVDは、どうした?」

 

「ああ、ちゃんと返却したわ。

 レンタル期限も守ったし、円盤を叩き割ったりもしなかった。えらいでしょ?」

 

 とりあえず、質問を投げ掛けてみる。

 分析には情報が必要。自分は元精神科医なんだとばかりに。

 

「ちなみにそれ、両方とも同じ日に借りたんだけどね?

 一度やってみたかったの。()()()()()1()0()()A()V()()()()()、店員がどんな顔するのか見てやろうと思って。その内の二本よ」

 

「10本!? 全部一日で観たのか!? 検品の業者か君はッ!!」

 

「その日はAVの他に、映画もふたつ借りたわ。

 よくあるでしょ? AV借りるのが恥ずかしい~っていう軟弱者が、普通の映画とかで挟んでレジまで持ってくヤツ。あれをやりたかったの。

 私は出前の蕎麦のように高く積み上がったAVの束を、【菊次郎の夏】と【キッズリターン】でサンドイッチしたわ」

 

「上と下だけ北野映画ッ!? 意味ないだろうソレ!?」

 

 あぁクラリス! さぞ持ちにくかったろうに!

 レクター博士もおかしくなったのか、ちょっとズレた事を言った。

 君のような娘さんが、まさか10本もAVを抱えてくるとは! しかも当日返却で!!

 年配の彼にとって、その衝撃は如何ばかりか。

 

「ちなみにだが……その時レジの店員は、どんな顔をしていた?」

 

「うん、()()()()()()()()()()()()()

 終始事務的な対応で、なんか『ありがとう御座いました』も言ってくれなかった気がする。

 残念♪ きっと変な客だと思われたのね♪」

 

「 変な客だからな!! まごう事なくッ!! 仕方ないよクラリスッ!!!! 」

 

「あの日は10本も借りなきゃだから、“ひとつの棚から一本”みたく、適当に選んじゃったの。

 だからあんな悲劇が起きたのね……。今は反省してるわレクター博士」

 

「反省すべきは、他にあるだろうッ!!!!

 なぜそんなヤンチャをする!? 自ら好き好んで!」

 

「あー、私ってヴァージニア州の田舎娘でしょ? 娯楽が無かったのよ。

 だからよく、『精神修行だ!』とかワケの分からないこと言って、色んなチャレンジをしたわ」

 

「さっき言った事を、根に持ってるのか!?

 すまなかったクラリスッ!! 謝るからッ!!」

 

「親が止めるのも聞かずに、突然なんの脈絡もなく、スキンヘッドにしてみたり。

 怪しい商店街にある、ディルドとかアナルバイブが置いてあるアダルトグッズ店に一人で突貫して、『ここは君が来る店じゃないよ』とリアルに店長のおじさんに説教されてみたり。

 自転車に乗りながら、デスボで『む゛ろ゛ま゛ち゛は゛く゛ふ゛!』ってひたすら連呼してたら、それを近所のババアに見られてちゃって、恥ずかしい思いをしたり。

 おーいえー♪ とか言ってプチプチちく毛を抜いて遊んでたら、いつの間にか5cmを超える長いちく毛が生えるようになっちゃって、とても人には見せられない有様に……」

 

「――――君に何があったんだ!?!?

 相談してくれクラリス! 私は精神科医だッ!!」 

 

 イカれている。別にモノホンの精神異常者ではないけれど、この子はイカれている。

 なんでそんな風になった? 小さい頃に何かあったのか? レクターはうんうん分析。

 

 それになんか、「子供の頃の最悪の思い出を」という自分の質問から、著しくかけ離れているような気がする。

 でもなんか()()()()()、レクターは気にせず話を続ける事にした。大変興味深い。

 面白いっていうのは、何物にも勝る大切なことだと思う(サイコパス感)

 

「先ほどAVについての話があったが、君はどのような性癖だ?

 映像でも書籍でも良い。手に取るのはどういった物だね?」

 

「――――ナースコスプレねっ!(輝くような笑顔)

 なにか良さげな女優さんを見つけたら、とりあえず『ナース服着てるヤツないかな~』って探すわ!」

 

「色とデザインは? 本職の方が着るリアルな物から、コスプレ用のエロい物まであるぞ」

 

「――――ピンクね! ピンクは正義の色よっ!(迫真)

 本格的なヤツもいいけど、やっぱ胸元あいてるエロいのが好きだわ!」

 

「どのようなシチュだ?

 君の思い描く、理想的なナースとのシチュエーションとは?」

 

「――――両腕骨折しろッ!!!!(カッ!)

 ご飯も、トイレも、お風呂も、何もかもナースさんにやって貰うのっ!

 だって腕が折れてるし、自分では何も出来ないんだものっ!

 そんで毎夜毎夜、代わる代わる私の病室を訪れろッ!! ()()()()()()()()!!」

 

「ならばどのように看護されたい? どんな事を言われたいんだ? 教えてくれクラリス」

 

「あらあらっ♪ 大丈夫ですよ、勃っちゃっても♡

 剃毛の時におっきしちゃう患者さんって、結構いらっしゃるの。だから慣れてます♪

 さぁーじっとしてて下さいね~♡」

 

「骨折なのに剃毛(絶句)

 他には? まさか君ともあろう者が、それだけで終わるハズあるまい」

 

「まぁ♪ 剃毛は終わったけど……、こんなに大きくしてたら、ズボン穿けませんね♡

 両腕とも折れてるし、ここ最近はずーっと“我慢”してたんでしょう?

 うふふ、仕方ないなぁ♪ ()()()()()()()()()()()()()()()♡(意味深)」

 

「ずばり、好きなAV女優は?」

 

「仁〇百華! 清〇すず! 前〇優希!

 あとギャル系だけど、乙ア〇スが好きね! この子は性の申し子よ!」

 

「さらに、好きなエロ漫画作家は?」

 

「春輝先生と、みちきんぐ先生!(キッパリ)

 同人系で言えば、艦これ物を書いていらっしゃるサークル【虹元少女】が好きね! 時雨がとっても可愛いの!」

 

 ――――楽しい! 楽しくなってきた!

 レクター博士は、近年まれに見るほどテンション上がってきた。

 クラリスは女性じゃないか~とか、彼女は何かに憑りつかれたのか~とか、そんな事はどうでもよろしい。

 とりあえず、色々訊いてみようっ! いま私がするべき事はそれだ!!

 もう分析とかどーでも良くなったレクター博士は、イソイソと次の質問を用意。彼女に投げかける。

 

「ナースのためなら、両腕をへし折ることも厭わんという、君の情熱は分かった。

 素晴らしいぞクラリス。君が輝いて見える。

 他にはどんな物が好みなんだ? 思い付くままに羅列してみろ」

 

「くのいち! 巨乳! メガネ! ショートカット! 緑髪!!(ハツラツとした声)」

 

「おっと、いったん待ちたまえよ。

 いま“緑髪”という言葉があったが、これについて詳しく」

 

「緑髪! 緑髪のキャラが好きなのっ!!

 なんだかよく分からないけど、()()()()()()()()()!!」

 

「ほほう。だが世間一般的に、緑髪キャラは“サブヒロイン”のイメージがあるだろうに。

 メインヒロインとなるのは、いつもピンクや茶髪の子ばかりだ。

 どうして君は、あえて緑髪を推すのだろうね?」

 

「緑は目に優しいでしょ? 心が落ち着くでしょ?

 だから緑髪の女の子って、なんか優しそうに見えるよっ!!(にじりより)

 派手じゃなくていいの! 人気も華もなくていい! 地味な子でいい!

 なにより私は、思いやりのある優しい子が好きっ!

 GA〇TZで言えば、岸本さんじゃなくて、たえちゃんみたいな子ね♪」

 

「おや? 先ほどの発言と矛盾するなぁ。おかしいぞクラリス?

 確か君は、好きな属性のひとつに“巨乳”を挙げていたハズ。

 GA〇TZにおける岸本さんは、巨乳の代表格だと思うがね」

 

「もちろん好きだわ! あの黒いボディスーツはグッと来るもの!

 ピッタリ身体に張り付く服で、あの凶悪なまでのおっぱいによる素晴らしいボディライン! あれは正に至高と言えるわ! とってもエロいわねっ!

 でも私は、優しくて健気なたえちゃん派!

 あんな彼女欲しい! 部屋で二人、のんびりまどろんでみたいのぉぉぉーーっ!!」

 

 どうやらお胸に関しては、「巨乳もいいけどちっぱいもね」という感じらしい。

 おっぱいに貴賎なし――――みんな違ってみんな良い。それを地で行くスタイルのようだ。

 

「次の議題だ、メガネについて聞こうか。

 たえちゃんなどの清楚系女の子と、非常に相性が良いアイテムだよ。分かる気がする」

 

「メガネをかけてるという、それだけの事で、女性が三倍界王拳くらい可愛く見える!(不退転)

 昔の彼女に『メガネかけておくれ』って小一時間お願いしてみたら、それが原因で喧嘩になった事あるわよ? きっと私が必死すぎて、気持ち悪かったんだと思うわ!」

 

「メガネは野暮ったいと感じ、恋をした途端にコンタクトを検討する子もいるというが……それについて意見は?」

 

「良いと思うわ! でも是非“ギャップ”を意識して欲しいわね!

 普段はメガネだけど、貴方の前では素顔――――

 そういうのも、とっても素敵だと思うよ♪

 でも出来たらずっとメガネかけといて欲しい!(ぶち壊し)」

 

「グラサンでは駄目か? あくまで普通のメガネなのかね?」

 

「屋内なのにグラサンかけてるヤツの顔面に、大道塾仕込みの膝蹴りを叩き込みたいって、いつも思ってるわ!」*1

 

 えっ、わたし催眠術かけた? そんなの出来たっけ?

 レクター博士は、思わず己を顧みるけれど、そんな記憶は無かった。

 理由は分からないが、今クラリスは軽い“トリップ状態”にあり、訊かれた事には何でも答えてしまう~というような状態にあると推察された。

 まぁ口走ってるのは、誰の趣味趣向とも分からん、変な事ばかりだが(重要)

 

「では満を持して、“くのいち”について訊いてみたい。

 これは先のナース服と並び、コスチュームについての趣向となる。

 どのようなシチュで使うのが好ましい?」

 

「くっ……! この私としたことが、敵に捕まってしまうなんてっ!

 ふん! どうとでもするが良いわ。だが私も甲賀の忍びたる女。

 絶対貴様らに屈したりはせぬぞ!(クネクネ)」

 

「なるほど、分かりやすいな君は。

 縄で縛られ、敵に辱められる~というシチュか。パントマイムをどうもありがとう。

 だが近年流行りの“姫騎士”ではいけないのか? 類似性があるように思うが」

 

「――――くのいちエロいです!!!!(目ぇキラッキラ)

 衣装もさる事ながら、もうその存在自体がエロい! こんなのエッチの固まりでしょう!?!?」

 

「ふむ、温故知新だね。

 古今東西、ありとあらゆる媒体で、くのいちはその誇りを汚され、痴態を晒して来たのだ。

 快楽に屈し、敵方に寝返ってしまうというのも、個人的に胸熱だと思う。切なさは最上のスパイスだ」

 

 うんうん満足気に頷き、レクター博士が同意。

 きっとこのオッサンも、良からぬ本を沢山読んできたのだろう。幼少期に剣術を習っていた事もあり、実は妙に日本贔屓な所あるし。

 

「容姿や服については分かった。ではお次は“プレイ”について語ろうじゃないか。

 君はどのような行為に魅かれる? 何をされたり、したりするのが好きだ?」

 

「――――オネショタ! ハーレムプレイ! “必ずイかせる”という強い意思のこもった容赦ないフェラチオ! 膝枕からの搾乳手こき! スカートたくし上げ! 『いまイッてるからぁ!』状態での鬼のようなピストン!!」

 

「ウェイウェイ。落ち着きたまえクラリス。怒涛の勢いじゃないか。ひく」

 

 クラリスのパッションが迸り、息もつかせぬ早口。

 ひとつひとつ処理していくべく、レクター博士は「まぁまぁ」と優しく諫めた。せっかくどれも面白そうなテーマだし。

 

「まず気になるのが、“ハードなおしゃぶり”、および“絶頂後の追撃ピストン”か。

 男女双方による、サディスティックな行為だが……君は激しいのが好きなのかね?」

 

「普段は優しい人だけど、ベッドの上では鬼畜が至高ッ!!!!(辺りに木霊する程の声)

 もう成すがまま、好きにされてしまえ! 白目を向いて快楽に溺れろッ!

 好きな言葉は『許してぇ~っ!』です! ふんすっ!」

 

「SでありMでもあると。君の意外な一面を知ることが出来たな。()()()()()()()

 だがオネショタに加え、搾乳手こきがある所を見ると、決してハード志向ばかりとは言えない。君には甘えたい願望もあるのかね?」

 

「ううん? これもさっきの延長!

 オネショタで()()()()()()()()()()()のが好き!

 男の子とお姉さん、どっちが攻めでも受けでも良いの!

 どちらも非常に乙な物だと思うわ!(満面の笑み)」

 

「度し難いなクラリス。

 こんなの全然たいした事ねーよ! と未知の快楽に抗う、生意気盛りで精通前の悪ガキ……。

 私はお姉さんだからと威厳を保つべく、感じているのを必死に我慢する乙女……。

 どちらも輝かんばかりに眩しく、また尊いという事か。

 ときにクラリス? “快楽に溺れる”という点で思い出したんだが、君はNTR物をどう思う?」

 

「なんとも思わないわ!(キッパリ)

 その作品がエロかったら、別に何でも良いと思ってる!

 ふにゃチン彼氏を見限って、つよつよちんぽの快楽に目覚めちゃうという“切なさ”も、エロのスパイスと言えるわ!」

 

「理解した。君は情という物が無い()()()()()()

 エロかったらいいとか、ベッドの上では何してもいいとか……。

 そんな事では、たえちゃんに愛想をつかされてしまうぞ? 思いやりを持ちたまえ」

 

「でも私、SMとかはノーセンキューよ?

 暴力とか、可哀想なのは、心が痛くなって萎えちゃうわ! ラブラブえっちが最高!」

 

「どないやねん、と言わせて貰おう。

 とりあえず、あくまで“性技の範疇”としての激しさ、という事だね?

 道具で痛めつけたり、縛ったりするのは嫌と」

 

「――――でも電マとかローターは大好きよ!

 どのくらい耐えられるモンなのか、ぜひ試してやりたいわね!(ニコッ☆)」

 

「たえちゃんが不憫でならないよ。

 ベッドヤクザも結構だが、愛情を忘れないようにね。

 さてさて、途中にあった“たくし上げ”についてだが……これだけ少し趣きが違うように思うな。聞かせてくれクラリス」

 

「パ ン ツ が 大 好 き で す !!!!

 一糸まとわぬ素っ裸より、むしろ下着姿の方がソソリますですハイ!」

 

「ほほう。コスプレの次は下着と来たか。

 君は何かしら着ている方が好き、という事だね。

 ではパンツについての拘りは?」

 

「し ま パ ン が 良 い と 思 い ま す !!!!

 でもリアルでは中々お目にかかれないから、贅沢は言いません!

 パンツに貴賤なしであります!」

 

「エロ下着はどうだ? Tバックであったり、フロントチャック付きであったり」

 

「同じくリアルでは見た事ないっ!

 でも何かしらの媒体で見る分には、良いと思います!」

 

「もしや君は、行為の時には電気を消すタイプかね?

 世の中には“女性器恐怖症”なる物もあるが……」

 

「そーゆうのは無いです! ただただ『パンツって可愛いよね☆』という話であります! サー!」

 

「なるほど。【1.パンツ】と【2.ぱんつ】と【3.ぱんちゅ】では、どれが一番キュンだ?」

 

「――――2番の“ぱんつ”で願い上げ候ッ!!!!(どアップ)

 あえて平仮名を使用する事により、柔らかさと愛らしさの表現に成功しておりますれば!

 GUNG-HO! GUNG-HO! GUNG-HO!」

 

「ではたくし上げそのものについて訊ねる。

 これはどういった所に魅力を感じるのかね?」

 

「“羞恥”でありますッ!! これぞ最高のスパイスであります!!(ガラスに顔を引っ付けて)」

 

「女の子自らスカートをたくし上げ、モジモジと恥じらっている所に、グッと来る?」

 

「ざっつらいとでありますっ!!

 ついでに赤面しつつ、『もう我慢できませぇん……』とか言ってくれると、パーフェクトジオング出撃でありますっ!!」

 

「ちっちゃな“ぇ”を付けている所に、業の深さを感じるな。

 言っては悪いが、エロ本の読みすぎでは無いかね……。

 ちなみにM字開脚やY字バランスといった物については、どう思うクラリス?」

 

「素晴らしいと思いますッ!! 掛け値なしに!!

 しかしながら、やはりたくし上げこそが至高と、自分は考えます!

 羞恥心に加え、チラリズムという属性攻撃力も合わさって、最強に見えるのですサー!」

 

「もしメガネをかけた、緑髪でショートカットの心優しい爆乳くのいちが、ナース姿に扮して恥ずかしそうにスカートをたくし上げ、君に縞パンを見せてくれたとしたら……どうする?」

 

「――――そ の 場 で 両 腕 を 骨 折 し ま す ッ !!!!(即答)

 私が『もう無理! 出ないからぁ!』と言うまで、火が出るくらい容赦ない搾乳手こきをお願いしますっ! ハレルヤ!!」

 

 

 

 ありがとうクラリス、ありがとう――――

 たった5分ほどの会話だったが、レクター博士は満足。

 数年ぶりの女性との語らいというのもあるが、彼の研究欲や知的好奇心(?)は大いに満たされたのだ。

 こうして自分と向き合ってくれた彼女へと、心からの礼を告げた。

 

 きっと正気に返ったら、この子はビルから飛び降りることだろう。

 いくらトリップ状態にあったとはいえ、あまりに正直に話し過ぎたのだから、もう生きているのも嫌なくらい恥ずかしいハズだ。

 これも彼女の大好きな“羞恥”になるといいのだが……。まぁベッドヤクザ主義者への鉄槌が下されたとでも思って欲しい。彼女には良い薬となるかもしれないし。

 

 

 ――――そして唐突ではあるが、()()()()()()()(やけくそ)

 

 ニッコニコしたレクター博士による、全面的な協力とアドバイスによって、かの猟奇殺人犯【バッファロー・ビル】は、この面接より数時間後には逮捕された。

 本気になったレクター&FBI捜査官の面目躍如とばかりに、もう電撃的な速さで取っ掴まえたのだった。めでたしめでたし(完)

 

 

 

 

 

 

 

「関係ないが、君はサイモンとガーファンクルならば、どちらの方が好きかね?」

 

「あ、見分けつきません。

 曲もスカボローフェアと、冬の散歩道と、サウンドオブサイレンスしか知らないわ」

 

 

 ふむ、エロいこと以外は、()()()()()()()

 先ほどまでとは違う、クラリスの無感情な声に、ちょっとビックリしちゃうレクター博士であった。

 

 

 

 

 

*1
【大道塾】 フルコンタクト制空手道の団体。投げや関節技まで許容される過激さが特徴。








◆スペシャルサンクス◆

 甲乙さま♪



 PS、約束は果たしましたよご主人さま♡ 死にたい!(本音)


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