【募】こんな小説を書けこの野郎【リクエスト】   作:hasegawa&friends

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Fateで帰れま10。~In 紅洲宴歳館・泰山~ その4

 

 

 

 

「――――やめろ! 止めないかッ!!」

 

 

 皿や、おしぼり、レンゲなどがビュンビュン飛び交う中、アーチャーは必死に皆を宥める。

 

「暴力はやめろ! 暴力は違うだろう! 止めたまえッ!!」

 

 今も「ひぃ~!」と頭を抱えて蹲るセイバー。そんな彼女の盾となり、両手を広げて立ちふさがる。顔にガンガン物が当たっている。

 

「どけこの野郎ォ! おめぇもやっちまうぞオイ!!」

 

「殺さずにはおけぬッ……! 後生ぞ双剣使い! 後生ぞッ!!」

 

「泣いてる子もいるのよ!? ほら見てよアーチャー!」

 

 目を向ければ、そこには「うわーっ!」と発狂しながらセイバーに掴みかかる、地母神さんの姿。

 普段のSBS*1はどこへやら。もう大泣きしながらポカポカ叩く。ぐるぐるパンチを繰り出す。

 

「■■■■~ッ!!」(お前は俺の怒りを解き放った! 許 さ ん ッ!!!!)

 

「何が『間違いなんかじゃない』だ! 坊主に謝れゴラァ!!」

 

「わあああ! わあああーっ!(言語消失)」

 

「止まれ! 落ち着かんか! 皆いったん座ろうッ……!!」

 

 やがて、みんなブーブー言いながらも、渋々席に戻った。

 血の気の多い連中ではあるけど、これでも大人。お店で暴れてはいけませんという、最低限の良識は弁えてる。頑張って己を押し殺す。

 

 ようやく場が治まったのを感じてか、セイバーもトボトボと追従。

 なんか「しょぼーん」って感じで、とても小さくなっている。

 

 

「法に守られおって。未成年犯罪者かお主」

 

「それでも英霊ですか! 私とビンタ合戦しなさいっ! ぬるぬるオイル相撲をなさいっ!」

 

「やめたまえよ。

 いつもの君に戻ってくれライダー。頼むから……」

 

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

【第1巡、二皿目】 英霊エミヤ (アーチャー)

 

 

 

 デデンデデン! バババババン、バンバン! ジャジャジャン☆ ピーッ♪(BGM)

 

 さぁ続いての回答者は、頼れる霊長の抑止力( アラヤ )、弓の英霊アーチャー!

 技巧派であり、戦上手な彼だが、その戦闘理論は泰山でも通用するのかぁ~!?

 

 

・ナレーター: 言峰フルテンション綺礼

 

 

 

 

 

「かたじけないですアーチャー。本当に助かった……。

 時に貴公、私の下に仕えてみる気はないか?」

 

「微塵も懲りておらんようだな。Holy fuck」*2

 

 喉元過ぎれば、熱さ忘れる! セイバーは既にあっけらかんとしていた。

 

「わたし英国(ブリテン)人じゃないですか?

 以前から貴方のEnglishには、親近感を覚えていたのだ。

 アイアーム……! ザボーン、オブマイ、ソゥ~~ド(巻き舌)」

 

「良いわよねアレ。中二病っぽくて好きよ?」

 

「■■■■」(頑張ってる感あるな、微笑ましいぞ日本人)

 

「つか煽ってんじゃねーか。言ってやるなよセイバー」

 

「////」

 

 恥ずかしさに耐えかね、アーチャーが「プイッ!」っと顔を背ける。

 一同はすんごいニヤニヤ。先ほどとは一転し、なにやら和やかな雰囲気。

 

「英語で注文しましょうよ。“いんぐりっしゅ注文”です」

 

「へー。それが貴方の必殺技?

 帰れま10ではお馴染みよね。ゲンが担げるかも♪」

 

「パイナポ~ゥ☆ パイナポゥですアーチャー! 今こそ酢豚だ!」キャッキャ

 

「ほれ、トレース・オンとか申せ。

 若鶏のカシューナッツ炒めをトレース・オンせぬか」

 

「引きこもるぞ貴様ら?」

 

 私とて、何を言っても傷つかないワケではないんだぞ……。

 そう苦労人(アーチャー)が皆を窘めた後、真剣な顔で「うむむ」とメニュー表を睨む。

 

「どれを狙いますかアーチャー? 今どのページを?」

 

「何となくだけど、貴方って中華好きそうよね。

 やっぱ餃子とかの点心?」

 

「いや、ご飯物だよ。まずは押さえておきたいと思ってね」

 

 ライダー&キャスターが興味深そうに見守る中……。

 

 

「――――どうだろう、一度“炒飯”を頼んでみないか?

 中華の基本にして、誰もが愛する料理だ」

 

 

 チラッとメニュー表から顔を上げ、みんなの顔を見渡す。

 彼の目は“窺う”というより、自信ありげに同意を求めているかに見えた。

 

「おぉん? 麻婆じゃなくて良いんかよ?

 まだ正解してねェんだし、安牌いった方がよォ……」

 

「確かに、ここの名物だからね。

 だがそれは、君たちの手番に譲ろう。

 ……パーフェクトも消えた事だしな」ジィ~

 

(ぷいっ!)

 

 そういえば、もう既に不正解を出している。一発目にして。

 ゆえにもう、賞品だった“聖杯一回分”は貰えないのだ。

 非常に残念な事だが、今がんばって目を逸らしている、アホの子のせいで……。

 

 だから、もう焦っても仕方ない。

 相談をし、時にフォアザチームの精神で行動し、みんなでTOP10を当てていくべきだ。

 

「正直、同じご飯物であれば、天津飯にも心を惹かれるがね?

 某巨大中華チェーンでは、恐らくこれこそが看板。

 餃子のお共に、天津飯を頼む者も多かろう」

 

「おう、俺ァそのクチだな。

 あの店のヤツは、玉子がふわトロで旨ぇんだ」

 

「だがチェーン店ではなく、こういった個人の店に入る時、やはり“基準”となる料理があるよ。

 これが美味しいかどうかで、その店のレベルが分かる……といった物がね」

 

「ふむ、それが炒飯というワケか。

 良い着眼点やもしれません」

 

 焼肉屋ならキムチが、寿司屋ならば玉子がそれに該当する。

 そして今日の場合、やはり最初は炒飯をいくべきだろう。私ならそうするよ。

 いくら変態共ご用達の泰山とはいえ、ここも中華には違いないのだから――――との事。

 

「なれど、如何なる品を?

 見た所、この店には多種多様な炒飯があるようだが」

 

「そこがな……悩みどころなんだ」

 

 泰山のメニューには、炒飯だけで10にせまる種類が存在する。

 海老炒飯や、蟹炒飯、レタス炒飯など、豊富なラインナップ。

 

「■■■……」(こういった場合、やはりベーシックな物が強いだろう。しかし……)

 

「あぁ、彼の言う通りさ。

 私の思考にも、少し“石焼き麻婆炒飯”がチラついてね」

 

「「「 !?!? 」」」

 

 アーチャーが「どうしたものか」と葛藤。周りのみんなも同様だ。

 

「確かに、変わり種だよ。

 しかしここは泰山。店には店の“特色”という物があってな。

 この店に来た客は、普通の炒飯ではなく、一緒に麻婆を食べられるコチラを選ぶやもしれんと……」

 

 なんたって、ここの麻婆は()()()()()()()

 噂のすごい麻婆を食べてみたい! でも少し勇気が出ない……。そういった者達も数多くいる事だろう。

 ならば、多少なりとも辛さを緩和してくれる“お米”と一緒に、この店の麻婆を食べるんじゃないだろうか。

 こういった需要により、麻婆炒飯が選ばれるのでは? 意外と人気があったりするのでは?

 そう彼は悩んでいるのだった。

 

「というか……手慣れていますねアーチャー?

 なんだか頼もしいです♪」

 

「ん、そうかね?」

 

 ライダーさんが、キラキラしたおめめ。

 彼は不思議そうに首を傾げてるけど。

 

「■■■」(うむ、威風堂々としている)

 

「よき面構えよ。(つわもの)のソレよな」

 

「適当じゃなくて、ちゃんと考えてる感じがするわ。流石弓兵よね」

 

「なっ、俺が言った通りだろォ? こいつヒョロいけど、イケてんだって!」

 

「今日から“赤き円卓(中華テーブル)の騎士”を名乗るが良い。

 アーチャーよ、貴公の剣を預かろう」

 

「いや……それは遠慮したいのだがセイバー」

 

 やんややんや。みんな「うんうん」と頷き、アーチャーの武勇を称える。

 さっきまでは絶望のどん底だったけど、彼の存在が心強いのだろう。まさに地獄に仏だ。

 

「どこかのおバカさんも、見習って欲しいですね……」ボソッ

 

「爪の垢でも食べたら良いのよ。おはぎみたいにして……」ボソッ

 

「 !?!?!? 」

 

 ほののんとニコニコしてたセイバーが、「ガーン!」みたいな顔になる。

 関係ないが、煎じて飲ますのではなく、丸めて大量に食わせるって所が、セイバーの駄目さ加減を表してるような気が。

 

「おめぇセンター行けよ。カメラの真ん前座れや」

 

「ですです! みんなをまとめて下さい! 貴方が良いと思いますっ!」

 

「私達って協調性ないし、血の気多いしね♪

 貴方なら、司会に適任じゃないかしら?」

 

「どかぬかセイバー。そこな席を空けよ」

 

「■■■■」(何をふんぞり返っている? これはヤツの椅子だ)

 

「……」

 

 セイバーが子犬みたいにウルウルした目で、ヨロヨロと力なく席を立つ。それをアーチャーが必死に押し留めた。

 君はそこに居て良いんだ、メインヒロインじゃないか。しっかりしたまえと。

 その姿を見て、「おー器広いなー! 流石はリーダーだねー!」とまた関心する一同。

 なんか奇しくもアーチャー株が爆上がり。もうセイバーなど見る影も無かった。

 

「ならば、構わんかね? 少しばかり危ない橋かもしれんが……」

 

「おう! いったれいったれ! 遠慮するこたねェぞ!」

 

「もし外れたとしても、今後の指針になりますから。安心して欲しいです♪」

 

「貴方に着いていくわアーチャー。自信もって行きましょう!」

 

 仲間たちの声援、あたたかい空気。

 そんな上ない心強さを胸に、意を決したアーチャーが、雄々しく立ち上がる。

 

 

「――――店主よッ! 石焼き麻婆炒飯を、トレース・オン!!!!」カッ

 

「ホントにやりやおったわ」

 

「意外とノリ良いのね」

 

 

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 帰れま10in泰山、アーチャーが選んだ二皿目は、石焼き麻婆炒飯!

 みんな大好き炒飯の上に、泰山の名物である麻婆豆腐がタップリとかかっているぞぅ♪

 しかも前回の料理と同じく、アツアツの石鍋で提供されており、美味しさ倍プッシュ!

 麻婆の辛さのみならず、是非とも“おこげ”の部分を楽しんで頂きたい、素敵な一品だ☆

 

 3つの心がひとつになれば、ひとつのお皿は100万パワー!

 それが泰山渾身のメニュー、石焼き麻婆炒飯なのだっっ!!

 

 

・ナレーター: 言峰フルテンション綺礼

 

 

 

 

 

「ハイヨー。石焼きおまちどうアル~。……ペッ!!」

 

 皆が待つ客席に、灼熱を思わせる凄まじい湯気を放つ料理が運ばれて来る。

 

「ねぇ……今あの女、()()()()()()()?」

 

「いや、私にはよく……。見間違いだと思いたいな」

 

「ここなるは、己の店であろう? 何故きゃつは床に……」

 

 料理を運び終わったら、とっとと「スッタカター♪」と去って行った魃さん。

 ヤツはいったい何なんだ? どういう人物だ、イカれてるじゃないか……。皆そう恐れおののく。

 

「兎にも角にも、来たな。

 コイツが例のヤツかよ……」

 

「はい。私達の命運を握る、二皿目です……」

 

 椅子から腰を上げ、みんなで石鍋を覗き込む。

 そこには、かつては米だったであろう“ナニカ”が、同じく赤黒い“ナニカ”に凌辱されているらしき光景があった。

 白とか黄色とか、彩りの緑など、一切存在しない。もう清々しいまでの(くれない)であった。

 

「みんな大好きチャーハン(震え声)」

 

「悪かったよライダー。

 そんな物は、どこにも無かったんだな……」

 

 ひとつ分かったのは、このチャーハンは()()()()()という事。

 けして麻婆によって染められたワケじゃなく、炒飯としてこの世に生を受けた時点で、こいつは赤だったのだ。

 

 先ほど彼は言った――――ご飯によって辛さが緩和されると。

 だが、そんな甘ったれた考えは、ここ泰山では通用しない。そもそも()()()()()()()

 

 各自、ハンカチや布を口元に当てながら(瘴気対策)、暫しの間この料理を凝視する。

 悪意の固まりじゃねーか。救いがねェ……。

 そうボソッと呟いたランサーの声が、静寂に吸い込まれて消えた。

 

「だが、こうしていても始まらんな。

 皆、そろそろいくとしようか」

 

「アーチャー……!」

 

 男気。彼が率先して石焼き麻婆炒飯を取り分け、しかもその7割にあたる量を、己の取り皿へ入れる。

 

「馬鹿なッ……! 通例では、多くても半分ほどの筈ですっ!」

 

「そんな無理しなくて良いのよっ! 一人で頑張ろうだなんてっ……!」

 

「■■■■ッ!」(お前という男はッ……!)

 

 セイバーも言っていた通り、「注文した物が一番多く食べる」というのが、この帰れま10の作法。だがこれは明らかに行き過ぎている。

 皆が驚愕の声を漏らす中……アーチャーはそれも気に留めていないかのように、モリモリと自分の皿へ盛っていく。

 

 その雄々しい背中は、自らを呈して仲間を守っているかのように見えた。

 なんというか……とても彼らしい生き様。

 この人がやってきた事、歩んで来た人生が見て取れるような、悲しくも力強い姿だった。

 

「礼に習い、私からいこう。

 暫しの間、見守っていてくれるか?」

 

「……アーチャー」

 

「おめぇ……! 本当にッ……!」

 

 静かな目で、みんなの顔を見渡した。

 その後、戦友である彼らでしか気付けないくらいだが……、彼が薄く笑った。

 

 笑って……くれたのだ。

 あたかも、「心配するな」と言っているかのように。万の想いを込めて。

 

「時に諸君、麻婆とは“あばた顔”のおかみさん、という意味なのは知っているかね?」*3

 

「ほう、中華の言葉には明るくないが、そうだったのですね」

 

「あぁ。この料理を最初に考案した人物、劉さんの容姿の事なんだ。

 麻婆豆腐には、“婆”という字が入っているだろう?」

 

「なるほど、女人が考案した料理か。お主は博識よなアーチャー」

 

 みんな「ふむふむ」と頷く。流石は我らの軍師殿だと感心。

 戦上手に加え、料理上手なだけある。豊富な知識と経験を持ち合わせているのだろう。

 

「清の時代1874年頃、成都の北郊外の万福橋で、陳興盛飯舗を営む陳森富の妻の劉氏が、材料の乏しい中、有り合わせの材料で来客向けに作ったのが、この麻婆豆腐の始まりとされる。

 陳劉さんの顔には、あばたがあった為に、“陳麻婆”と呼ばれていてね? それで彼女が作る名物の豆腐料理も、陳麻婆豆腐などと呼ばr

 

「いつ料理いくんですか?」

 

「早く食えよテメェ。冷めちまうよ」

 

 麻婆炒飯の乗ったレンゲを持ちつつ、長々とうんちく。*4

 どれだけ隠そうとも、彼の内心の葛藤が表れていた。

 

「では、頂こう」

 

 そして気を取り直し、今アーチャーが、とても丁寧な所作で行儀よく、麻婆炒飯をひとくち。

 

 

 

 

「――――辛ッ!! そして()()()()()()()()!!!!!」

 

「!!??」

 

「「「 !?!?!?!? 」」」

 

 

 錬鉄の英霊の叫びが、店を通り越して冬木の空に響いた。

 

「オイ! これマズいぜオイッ!」

 

「本当れふ! ぜんぜん美味しくないでふ! まじゅい!!(迫真)」

 

「なによこの炒飯! 腐ったお米でも使ったの……!? しかも辛い辛い辛ぁ~いっ!!」

 

 彼のリアクションを見て、思わず自らも「ぱくっ!」と食べてみる一同。

 だがそれは真実だった。どれだけ口内に意識を集中させようが、微塵も“おいしい”を見つける事が出来ない! どこにも無い!!

 

「わーっ! マズいよ辛いよ痛いよーう! シロォォーーウ!!」ビエーン

 

「なんぞ……? なんぞ……!?!?

 何故かようなもん作りおった!? なにゆえ!?!?!?」

 

「■■■■」(農家ブチ切れるわ! 何をしとるんだこの店!!!)

 

 

 

 阿鼻叫喚の客席。サーヴァントがドゴンドゴン壁や床を殴る。頭を打ち付ける。

 

 辛いだけでなく、マズいのツープラトン――――

 こんなのハジメテ! とばかりに彼らは暴れまわる。

 

 油断してた。ここはプロの料理人の店だと。

 辛かろうが、無茶をしようが、でも最低限“おいしい”だけは守っているものだと、どこかで信じていた。

 

 でもこの麻婆炒飯は、それを()()()()()()()()()マズかった。

 

 常識が……これまで信じていた物が、まるでジェンガのようにガッシャーン! といく音を聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 この石焼き麻婆炒飯は、先月くらいから導入してみた、新し目のやつアル♪

 あんまりにも客共が「炒飯食いてぇ~」ってゆーもんだから、お望み通り作てやたヨ☆

 

 元々ウチの店では、ご飯物とか出してなかたネー。

 麻婆を始めとする“辛さ”の料理一本で勝負してたから、余計なメニュー置きたくなかたヨ!

 

 ――――そもそもアタシ、炒飯の作り方とか()()()()()!!

 

 国でも習ってナイ! というかゼンゼン興味なかたし、教わらんかたヨ!

 だから炒飯系の料理は、全部テキトーに作てるから、注意してネ♪

 

 せかくの辛さを、メシで誤魔化そうなんてするヤツ、()()()()()()()()()()()()()!!

 おととい来やがれィ! このジャップ共が! ペッ☆

 

 

 

・ワイプ: 謎の中華少女、魃さん

 

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

『第ッ! ――――――65位ィィ!!!!!』

 

 

 

「……」

 

「……」

 

「「「…………」」」

 

 

 言峰神父のハイテンションな声が、虚しく店内に響く。

 結果なんて聞くまでも無かった。こんなマズいもんが、TOP10にあるワケないんだから……。

 もう誰も祈りすらせず、みんな「グッタリ!」としていた。

 

「とんでもない……とんでもない物を食べさせてくれましたね……アーチャー」

 

「ありえないわよコレ。腹立ってきたわ……」

 

 隣同士に座る女性サヴァ二人が、涙目でじとぉ~っとアーチャーを睨む。

 

「誰ぞ? こやつを“軍師”などと言うたんは」

 

「■■■■」(口ばかり達者だな。ひとつもステータスにAが無いクセに)

 

「筋力Dってなんだオイ。このヒョロガリ低ステ野郎。

 トレース・オン(笑)」

 

「……」

 

 

 もし外れたとしても、今後の指針になりますから。安心して欲しいです――――

 確かにそんな言葉を聞いたような気がしたが、アーチャーの思い違いなのかもしれない。

 寡黙、そして苦しみを己の中で閉じこめ、全部我慢してしまうタイプの彼は、ただただ黙って皆の叱咤を受ける。

 

 辛いのは覚悟してた。でも“マズい”物を食わされる謂れは無いっ!(プンプン!)

 みんなそう言わんばかりに、ネチネチと責める。しかも65位とかだしコレ。

 

 

「アーチャー、……ようこそ」

 

「あぁ、君の気持が分かったよセイバー。支え合っていこうな……」

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみにだが、英霊エミヤの幸運値は“E”。

 

 彼の軒並み低いステの中でも、一番駄目なヤツであった。

 

 

 

 

 

(続くんですね!)

 

 

 

 

 

 

*1
スーパー・ビューティフル・セクシー

*2
なんてこった!

*3
【あばた】 天然痘による瘢痕

*4
上記の文章はWIKIより引用させて頂きました

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