プリヤに元白熊少女を放り込んでみた   作:『ユタカ』

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キャスターリベンジ戦

 

 

鏡面界

人一人いない静寂の空間にて

空中に影が一つ

無論昨夜の敵、キャスターである。

キャスターは変わらず空に魔法陣を設置し、空中を漂っている。

そんな時だった。

眼下にある公園に魔法陣が浮かび上がる。

魔法陣の中から現れたのは5人の人影

言うまでもなく昨夜のリベンジに来たイリヤ、美遊、シロエ、凛、ルヴィアである。

 

 

接界(ジャンプ)完了!

一気に片をつけるわよ!」

 

「2度目の負けは許しませんわよ!」

 

「「「了解!」」」

 

 

鏡面界に現れると同時に駆け出す子供三人

しかしキャスターも黙っていない。

昨夜と同じく魔法陣より光線を飛ばす。

 

 

「二人共、わたしの後ろに!」

 

「うん!」

 

「…」

 

 

美遊は返事をしなかったがイリヤと同じくシロエの後ろに着く。

シロエが右手を上にかざす。

すると右手を中心に氷の障壁が生成され、光線を遮断する。

 

 

「ミユさん飛べる!?」

 

「…飛行はできないけど問題ない」

 

「そう。じゃあ行くよ!」

 

 

シロエは美遊に確認を取ると

氷の障壁を張ったまま空へと先頭立って舞い上がる。

イリヤもシロエの後に飛行して続く。

美遊は

 

 

「おお…飛んだ…」

 

「飛んだというか跳んでないですか」

 

 

そう。イリヤやシロエのように飛行しているわけではない。

シロエの発言からヒントを得た美遊は空中に魔力で足場を生成することで空中戦を可能にしたのだ。

 

 

(わたしがイメージして言ったライダーの飛び方とは違うけど…なるほどね。参考になるなぁ)

 

「このまま魔法陣の上まで飛んでください!

そこならこの攻撃は届きません!」

 

 

言われるまでもない。

そう言わんとばかりにシロエの氷の障壁を盾に空中の魔法陣の更に上を目指して飛ぶ三人

そしてついに目標の高度である魔法陣の上へとたどり着く。

たどり着いた瞬間にシロエは障壁を解除

三人は散開する。

 

 

「さあさあこの空がバトルフィールドですよー!

敵勢力を排除して制空権を我が物にするのです!」

 

「な、なんかテンション高いね!」

 

「お姉ちゃん集中して!来るよ!」

 

 

シロエが弓を取り出すのと同時にキャスターが手のひらから魔法陣を展開。

そこから魔力弾を発射する。

しかし事前に設置していた魔法陣よりも小さくも数も少ない。

よって三人はかわしながら後方に下がろうとするキャスターに追いすがる。

万が一魔力弾が当たりそうな軌道であればシロエが弓で相殺。

それがシロエに与えられた役割であった。

イリヤは陽動と撹乱、美遊は本命の攻撃、シロエは二人の援護と防御をそれぞれ担当していた。

 

 

「中くらいの…散弾!!」

 

 

イリヤがルビーを振りかぶり、低威力だが無数の魔力弾をキャスターに向け放つ。

キャスターは障壁を張りイリヤの攻撃を防ぐ。

しかしイリヤの役割は陽動である。

キャスターがイリヤの攻撃を防いでいる隙を着き美遊がキャスターに接近する。

 

 

「『ランサー』限定(インク)…」

 

 

美遊がランサーのクラスカードを限定展開(インクルード)して一撃で決めようとした。

その時だった。

キャスターの姿が突如かき消える。

 

 

「消え…」

 

「ミユさん、後ろ!」

 

 

シロエの言葉に美遊が後ろを見た時にはキャスターの振り下ろされた杖が目の前にあった。

シロエの矢がキャスターを狙うが魔力弾でキャスターに届く前に相殺される。

結果、キャスターの杖が美遊に叩きつけられ美遊は地面に叩き落とされる。

 

 

「「ミユさん!?」」

 

「今のは…!?」

 

「申し訳ありません美遊様…!

物理保護の強化が間に合わず…」

 

「大丈夫、大したこと…っッ!?」

 

 

地面に叩きつけられた時か、美遊は左足を負傷していた。

 

 

「美遊様、足を…!?」

 

「このくらい…治癒促進(リジェネレーション)ですぐ…」

 

 

しかしそんな時間はない。

美遊は地面に叩きつけられた。

即ち空にある無数の魔法陣の下に

つまりは

無数のレーザーポインターのような細い光が美遊に降り注ぐ。

今にも魔法陣から光線が発射されそうである。

 

 

「くっ…!!」

 

「逃げなさい美遊!そんな集中放火を受ければ障壁ごと…!」

 

「あっバカ!」

 

 

橋の下にいたルヴィアが美遊の下に向かおうとするが距離があり間に合わない。

 

 

(逃げられ…ない…ッ!!)

 

 

光線が発射された。

しかし光線が美遊に届くことはなかった。

美遊の目の前には

腰の剣を抜き光線を弾くシロエの姿があった。

 

 

「っ!お姉ちゃん!!」

 

「うん!!」

 

 

そしてシロエが光線を弾いている間にイリヤが動けない美遊を抱え

三人で再び上空へと退避する。

 

 

「し…心臓に悪いですわ…。あ」

 

 

橋の下から出たルヴィアに降り注ぐレーザーポインター

次いで光線が上より降り注ぐ。

 

 

「ぬっ…抜かりましたわ!爆撃の有効圏内にーっ!」

 

「さっさと橋の下(こっち)に戻れバカ」

 

 

再び魔法陣の上へと戻ってきた三人

 

 

「大丈夫?ミユさん」

 

「…問題ない。怪我はすぐ治る」

 

「ごめん。防御はわたしの役割なのに」

 

「それは違う。動きの激しい接近戦までカバーするのは無理がある。あれはわたしがかわすべきだった」

 

 

シロエが謝ると美遊はキッパリと自分の責任だと言う。

 

 

「離して。もう大丈夫」

 

「あ、う…うん」

 

「いやはやーしかし参りましたねさすが神代の魔女っ子(?)と言いますか、

転移魔術まで使えるなんて反則ですよ」

 

「うん。しかも発動するまでの速さが尋常じゃなかったしね」

 

「うーん…」

 

「…まだ手はある」

 

 

美遊はそう発言すると二人に考えた作戦を伝える。

そして

先の戦いの焼き直しと言わんばかりに三人でキャスターを追い込んでいく。

 

 

「ちょっと…まだ続ける気!?

同じ策は通用しないわよ!」

 

「一時撤退ですわ!戻りなさい美遊!」

 

 

全く同じ動きをする三人に焦る凛とルヴィア

しかし

 

 

「いくよルビー!」

 

「いつでもどうぞー」

 

 

その時、以前とは違うとばかりにイリヤが前に出る。

 

 

「イリヤスフィールが前に!?」

 

「だーっあのバカ!せめて役割分担くらい守れーッ!

ていうか無意味よ!また転移で逃げられて…」

 

 

前もって立てた作戦をガン無視するイリヤの行動に頭を抱える二人

 

 

「極大の…散弾!!!」

 

 

しかしそんなことは知らないとばかりにイリヤは無数の魔力弾を放つ。

但し敵に向けてではない。

イリヤは下の魔法陣…反射平面に向けて散弾を放った。

その結果

反射平面により散弾が跳ね返り不規則な動きでイリヤとキャスターに向かう。

といっても威力は低く障壁を張れば簡単に防げる。

事実イリヤもキャスターも障壁を張り事なきを得る。

しかしそれにより敵の動きが一瞬止まる。

 

 

「…ふっ!!」

 

 

そこに気合いと共に青白い矢がキャスターに発射される。

シロエの弓による射撃である。

散弾により動きを止め、障壁も下方向に張っているキャスターの横より飛来し、胸に矢が突き刺さる。

その瞬間

 

 

パキイィン

 

 

キャスターが氷結する。

魔法陣を描く指先も呪文を唱える喉も全てが凍りつく。

即ちキャスターは完全に無防備となる。

 

 

「弾速最大…狙射(シュート)!!!」

 

 

そこにキャスターの上より美遊の魔力砲が襲いかかる。

何の抵抗もさせてもらえないまま魔力砲に当たったキャスターは身体の氷を砕かれながら地面へと叩きつけられ、口から血を吐き出す。

 

 

「や…やった!?」

 

「まだです!ダメージは与えましたが致命傷ではありません!早く詰めの攻撃を…」

 

 

ルビーの言う通り

キャスターは震えながらも立ち上がろうと膝をついている。

そして動きを封じていた氷も落下の衝撃でか、砕かれなくなっている。

 

 

Zeichen(サイン)──!!」

 

Anfang(セット)──!!」

 

 

膝をつくキャスターの下に走り近づくルヴィアと凛

手には複数の宝石が握られている。

 

 

「轟風弾五連──」

 

「爆炎弾七連──」

 

「「炎色の荒嵐(ローターシュトゥルム)!!!」」

 

 

手にあった宝石をキャスターに投げ

凛の宝石は風を

ルヴィアの宝石は炎を

それぞれ発生させ、それらが交わり爆炎となりキャスターを呑み込む。

 

 

「うひゃあー…壮絶…」

 

「見てるだけかと思ったら…意外と役に立ちましたね。あのお二人」

 

 

空に設置されていた無数の魔法陣が消える。

 

 

「あ…魔法陣が消えた…ってことは」

 

「そうです!我々の勝利ですよー!!」

 

 

ルビーがその無駄に多機能な性能で空に花火を打ち上げる。

その花火はイリヤの顔とルビーが描かれている。

 

 

「なっ…なにこの恥ずかしい花火!?」

 

「祝砲ですよ祝砲♪」

 

「ふぅ…なんとかなったみたいね…」

 

「予定はだいぶ狂いましたが…決着ですわね。ですが…

それより貴女五連ってなんですの!?

勝負ドコロでケチってんじゃねーですわ!!」

 

「う…うるさい!成金のアンタとは経済事情が違うのよ!」

 

「やれやれですねー」

 

「あはは…って、ん?」

 

 

イリヤはそこで違和感を覚える。

 

 

「シロは?」

 

 

そう。いつもならここで凛とルヴィアの仲を弄るシロエが出てくるのだがその気配が一向にない。

どこにいるのかと探す。

するとすぐに見つける。

空中である。

シロエは地上に降りず未だに空中にいた。

その顔は何故か怪訝そうな顔をしていた。

 

 

「シロ様、どうされました?」

 

「…シロエ?」

 

「…」

 

「降りてきなさい美遊!カードを回収して帰りますわよ!」

 

「シロ、あんたもよ!速く降りてきなさい!」

 

「シロー?」

 

 

………おかしい。

シロエはそう疑念を抱いていた。

これでもマスターの下で沢山の英霊と戦ってきた。

そして、その経験から考えるのなら

英霊って、こんな簡単に打倒できるもの…?

ライダーのように刺し穿つ死棘の槍(ゲイボルグ)で心臓を貫かれたならまだわかる。

だけど、キャスターは宝石魔術をその身に受けただけ。

いくら弱体化してるとはいえ

魔術のエキスパートであるキャスターが現代の魔術である宝石魔術をくらって退場?

…やっぱり何かおかしい!

 

シロエが違和感を感じていると

視界の隅に魔法陣が見えた。

美遊と二人揃ってそちらの方角を見る。

 

 

「「…ッ!!!?」」

 

「「「え…?」」」

 

 

つられて地上の三人も二人が向いた方角を見る。

そこには

遠く離れた位置に今までで一番特大の大きさの魔法陣を三つ背中に携えていたキャスターがいた。

キャスターは宝石魔術をくらう直前に転移魔術を発動。

死んだと見せかけて遥か遠方に退避していた。

そして今まで特大の魔法陣を生成していたのだ。

 

 

「空間ごと焼き払う気よ!!!」

 

 

凛が焦った声を上げる。

それと同時、美遊とシロエの二人はキャスターの方へと同時に飛び出した。

 

 

「シロ!!!」

 

「…!!!」

 

 

飛び出しながら姉の声を聞いたシロエはそちらの方向を一瞥する。

コンマ数秒の間のみ交わされる視線

しかし物心がつき始めた頃よりずっと一緒にいた姉妹には

それだけで十分に意図が伝わっていた。

 

 

「…ミユさん!!」

 

「…ッ!?」

 

 

名前を突如呼ばれた美遊が見たものは

何処から取り出したのか大剣を両手で構えるシロエの姿であった。

驚愕する美遊に

 

 

()()()!!!」

 

 

その大剣に乗れと指示を出すシロエ

一瞬逡巡したが、迷っている暇はないと美遊は大剣に乗る。

と同時に後ろから特大の魔力弾

イリヤが撃ったものである。

 

 

(集中…!見本はミユさんが散々見せてくれた。イメージがあればできるはず…!)

 

 

シロエは美遊の魔力を足場にし跳ぶ姿をイメージ

そのイメージを念頭に置き

魔力弾に乗る。

 

 

(………よし、成功!後は…!)

 

 

シロエは魔力弾を足場にし跳ぶことで飛行速度を上昇

そこから更に

 

 

「いっけえぇぇぇっ!!!」

 

 

美遊の乗った大剣を力一杯振り美遊を打ち出す。

イリヤの魔力弾とシロエの大剣により美遊の身体は砲弾の如く加速する。

そして

加速中ランサーのカードを限定展開(インクルード)した美遊がその手に持った赤い槍で

キャスターの魔力砲が発射される前に

その胸に大穴を空けた。

 

そして

キャスターはカードとなり

美遊の手に収まった。

 

 

「クラスカード『キャスター』回収完了です」

 

「今度こそ…戦闘終了…だね」

 

 

くたびれたと言わんばかりに美遊は地面に座り溜め息をつく。

 

 

「よかった…無事終わったみたい…」

 

「イリヤスフィール!」

 

「うぇイッ!?」

 

 

イリヤも安堵しているとルヴィアが背後に立ち、握り拳を両手に作りイリヤの頭を両側から回転させながら締め付ける。

 

 

「美遊とシロエに向かって魔力砲を撃つなど…

なんて無茶をしますのこの子はー!?」

 

「いだだだだだ!?だ、だって

だってできると思ったんだもん!」

 

(……クレヨンし○ちゃんのぐりぐり攻撃。

リアルであれやる人初めて見た)

 

 

遠目からイリヤ達の漫才を見ているシロエ

 

 

「子供相手に手を上げるな!」

 

「おブッ」

 

「コイツは相手にしなくていいからあの子達を迎えに行ってあげて」

 

「あ…うん」

 

 

凛はルヴィアを止めるとイリヤに美遊とシロエを迎えに行くように言う。

イリヤは凛の言う通りに美遊とシロエを迎えに飛ぶ。

距離的に先に近いシロエから

 

 

「あっ、こっちに来た」

 

「シロー…」

 

「めっちゃぐりぐりされてたね、お姉ちゃん。頭、大丈夫?」

 

「うう。まだちょっと痛い…」

 

 

 

シロエの様子がようやくいつも通りに戻っているのを確認したイリヤは内心安堵する。

 

 

「でもまあ気持ちはわかるけどね。かなりの無茶振りだったし」

 

「えー。でもちゃんと伝わったでしょ?」

 

「いやー、アイコンタクトのみでわかりあえる姉妹の絆パワー!いいもの見せてもらいました!」

 

「絆パワーって…ルビー、その言い方はちょっと恥ずかしい」

 

「えっ。お姉ちゃん、わたしのこと嫌いなの…?」

 

「いや、そうは言ってないじゃん!」

 

「では好きなんですね。それなら姉妹の愛情パワーに」

 

「もっと酷くなってる!?やめて!?」

 

 

安堵はしたが、これはこれで疲れると思うイリヤであった。

一方

 

 

「…わたしはイリヤスフィールやシロエのようには飛べない。

飛行するイメージがどうしてもできなかった。

わたしにできたのは魔力を空中で固めて足場にすることだけ

…それもシロエにあっさり真似られたけどね」

 

「魔力の総合運用で考えれば、とても効率的な飛行法です。

シロ様のあれは…気になさらないほうがよろしいかと」

 

 

サファイアが言葉を濁す。

飛行魔術の件といいシロエの魔術に対する習得率が異常であるとサファイアにもわかっていたからだ。

カレイドステッキありでようやくできるレベルの魔術をあっさり真似してのけるシロエ

それも礼装もなしに

正直何者なのか知りたいところである。

しかし当の本人がそれを明かしたくないと言っている以上、暴くわけにはいかない。

サファイアは内に沸き上がる好奇心を抑え話を続ける。

 

 

「しかし…このことをイリヤ様は見抜いておられたのでしょうか?…それともシロ様が…?」

 

「どうかな。でも仮にそうだとしても魔力砲を足場にするなんて発想

わたしじゃ思いつきもしなかった」

 

「…先日美遊様は仰いました。カードの回収は全部わたしがやる…と」

 

 

サファイアは昨日の夕方のやり取りを思い出しながら言葉を紡ぐ。

 

 

「わたしにはあの時の美遊様の真意はわかりません…。

シロ様には確かに何か隠し事があります。

ですが、この勝利は三人の連携がもたらしたものです。

わたしは…イリヤ様とシロ様は信頼するに十分な方達だと…

そう思います」

 

 

サファイアはこれから先も三人で協力して戦ってもらいたいがために美遊へと進言する。

しかし

 

 

「うん…わかってる…でも…

でもわたしは…」

 

 

美遊の歯切れが悪い。

 

 

「美遊様…?」

 

 

訝しむサファイア

そこに

 

 

「ミユさん!」

 

 

イリヤとシロエが到着する。

 

 

「…あれ?どうしたの?なんか…」

 

「…もしかしてお邪魔だった?」

 

「なんでもない…行こう」

 

 

特になんでもないように美遊はふるまい

凛達の下に戻ろうとする。

一方その凛達は

 

 

「しかし2枚目で早くもこんな苦戦するとはね…。

先が思いやられるわ」

 

「情報が少なすぎるのですわ。

敵の能力についても…

そもそもこんな空間を作ってしまうカードについても」

 

「空間ね…ってそう言えば」

 

 

凛が何かに気づいたのか、眉を潜め疑問を口にする。

 

 

「カードを回収したってのに…

空間の崩落がずいぶんと遅くない?」

 

 

そう。鏡面界が崩落しないのだ。

ライダーが打倒された時よりも長い時間

キャスターが打倒されてから留まっているにも関わらず

これが意味することは

 

 

「確かに…どういうことですの?」

 

「まさか…」

 

 

凛が最悪の事実に気づきかけた。

その時だった。

凛とルヴィアの背後に黒い影が近づき

そして

 

 

ズドォン

 

 

その手に持った剣を凛とルヴィアに振り下ろした。

抵抗もできず倒れる二人

 

 

「え…?」

 

 

しかし振り下ろした時の轟音がイリヤ達に届く。

そしてその轟音を産み出した存在を目にする。

 

 

「ど…どういうことルビー…?」

 

「…最悪の事態です」

 

 

その存在は黒い甲冑を着込み

 

 

 

「あり得るの?こんなこと…!」

 

「完全に想定外…ですが現実に起こってしまいました」

 

 

黒いバイザーを着けているため顔はわからず

 

 

「2人目の敵…!!」

 

「リンさん!ルヴィアさん…!」

 

 

その手には漆黒に染まった聖剣が握られていた。

 

 

「…セイ…バー…」

 

 

新たな敵の登場に焦る一同に

シロエが呟いた言葉は誰にも聞き取れなかった。

 

 

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